別山・岩屋俣谷川(大作の初沢修行)
- GPS
- 11:52
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,805m
- 下り
- 1,793m
コースタイム
天候 | 晴のち曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
#市ノ瀬出て堰堤5ヶ所ほど右岸から巻く #岩屋俣谷川は別山谷分岐まで緩い、徐々に斜度は増す、登れない滝は高巻きできる。うまくルートを取ればロープは不要だが、そうでなければ持つほうが無難 #うまく詰めれば最後笹藪こぎ15分ほどで登山道に合流できる |
写真
感想
今日は職場の後輩の大作君も誘って別山界隈の沢へ。今年は何度か大作君の壁をぶち壊してきた。泊まりでしか行ったことがなかった白山には平瀬からロードアプローチで残雪の中登った、2回目は亀谷からこれまたロードを使って雲ノ平まで行ったし、ずぶ濡れ豪雨の中の山行もあった。僕以外とでも山へ出向いて着実にハマり力を付けている。以前から猛暑の中の沢も楽しいよという話もしており、大作が興味を持ってくれたので、その様子を父に話すと誘ってみたらどうだということで今回の壁打破企画となった。達人も最初の一歩があるわけで最初から上手く行く人はいない。
僕自身も初めての沢だったので終始ワクワクしていた。高巻きを強いられる滝は3箇所だったが、上手く取れば懸垂は要らないがなかなかのルートファインディングが必要。ここは父が見事なルートでエスコートしてくれた。僕は後ろから大作をバックアップする。4~5mくらいの小滝が連続するが、水際を攻めようとすればピリリと辛い。ホールドスタンスが細かかったり、ヌメッて難しい滝もあった。
最近、沢を登った後の下山が辛い。左足首の前の屈曲部が痛んで支障が出ている。7年前に左足の踝を骨折して以来、古傷のせいで今でも関節の可動域が悪い。沢の歩行は飛び石とか着足に気を遣うような場面が多いのでバランスの悪いところを歩くと終盤になって左足だけが痛む。過去にはそんなことはないがここ2回連続で調子が悪い。沢慣れしていないのか、修行不足なのか。困った。。。
今日は兄ちゃんと後輩の大作と三人で別山・岩屋俣谷川へ沢登りに出かけた。大作は20代半ば兄ちゃんに誘われて最近山にハマったと言う。マラソンもチャリもやると言うので基礎体力はあるだろう。昨日モンベルで沢靴を買わせて今日が初沢である。モチがあれば大丈夫、YSHRと兄ちゃんでしっかり挟んで面倒見てあげよう。
大型台風がやってくるということでどこへ行くか直前まで迷ったが大作のことを考えて安全パイの岩屋俣谷川を選択して深夜2時市ノ瀬発とした。1時半過ぎに着くと大作がやってきて自己紹介、まあ気合い入れまくりで頑張って下さい。闇夜のスタート、まずは川沿いをガシガシ、面倒な堰堤が5ヶ所ほどある。いずれも右岸から乗り越してようやく川に入渓、すでに大作はビビり顔、まあ序の口ぜよ。
しばらくは滝もないから暗闇でも問題ない、しかしYSHR二度ほど足を滑らせドボンでずぶ濡れ、まじ寒い、裸になり服を脱いで水を絞った。このあとも長い河原をガシガシ進んでいく。小瀧も多いので楽しい。別山谷分岐まで2時間で想定内、この辺りからようやく斜度が少しずつ増して行く。ちょうど白んできた頃登れない滝が出てきた、左岸を高巻きするが岩壁に泥が乗り中々ムズい、自分が先頭で何とか道を切り開くがダブルウイペットが無ければ突破はむずかった。大作には事前に僕の予備を二本貸していたので大丈夫。
高巻きを終えて再び沢床に降り立つ、もう明るいので何でもかかってきなさい。次々と素敵な小滝が現れて大作も大満足だろう。これがエキゾチックJAPANである。大きな滝が出てきても巻きルートは把握しているから付いてくるだけでオッケー、ロープがなくてもうまくルートを取れば問題ない。微妙な小滝の高巻きも兄ちゃんとYSHRでショルダーを交えて突破して大作を引き上げる。
稜線が見えてからも長い、水はかなり上まで出てて滝も上部まで連続した。空はどんよりしてきたがもう雨でも大丈夫、ラスト花が咲く草原に出て笹薮を少し漕いで登山道に合流、稜線は風が強くて寒かった。しばらくで別山到着、お参りしてすぐに下山開始、帰りはダッシュしたいところだが足首の痛い兄ちゃんと腰が痛い大作を気遣ってまったり下る。
チブリ小屋で少し休んで後はそこそこ飛ばして下山した。12時間弱の大作初沢修行であった。山は経験じゃなくてモチがあるかどうか、それが大切。やる気があれば沢だろうがスキーだろうがお付き合いします、若手が育たないスポーツに明日はない。
今日も完全燃焼!
自分(大作)の初の沢登りにこれ以上ない先輩方が付き添ってくださった。。。
そのおかげで大満足の沢デビューを果たすことができた。
金曜日にhayawata先輩に週末の沢はどこへ連れて行ってくださるのですか?と聞いたところ、「わからん。親父まだ決めてないし。」と。「エッ....?('ω') YSHR先生ついてくださるのですか?」と僕。そうですと先輩。マジか。。。YSHR先生のレコを読み漁り、毎朝先生のブログを読むのが日課になっている自分にとっては、先生は雲の上の存在だった。その先生がついてくれるとは。。緊張とともにモチベーションが急上昇した。
夜の2時に一ノ瀬発。先生にご挨拶しウィペット(この時点では、エッ('ω')これ使う場面あるんですか...?)をお借りしスタート。いきなり道では無さそうなところに突入しアドベンチャーが始まる。堤防をいくつか越え、ついに沢に突入!めちゃ気持ちいい。沢靴は前日の夕方に買ってきていたが、じゃぶじゃぶ行けて楽しい。最近の山登りは汗だくになるが、全然汗が出なくて最高だった。
最初は河原のようだったが、徐々に難易度が上昇していく。先輩曰く初級の滝でドボンしてしまう。まだまだ慣れない。初の高巻きの高度感には驚いた。落ちたら死ぬやつやん。。先生の後を頑張って着いていく。流石に高巻き中にズルっとなった時は先輩は心配してくれた。ドボンの時は爆笑だったが。。
難易度の高い登りはショルダーを使ったり、スリングを使って引っ張り上げたりという手法も学んだ。
大きな滝の攻略が沢の面白い所だが、今回のデビュー戦でどこから攻めるかというコツをつかむことができた。
それにしても自然が作った素晴らしい滝が1つの沢にこれ程あるとは、と終始感動した。
尾根までの終盤は初の藪漕ぎ。しかし先生曰く、これは笹が多いしかなり優しい方とのこと。そうなんですか。。初めての自分にはこれまたアドベンチャーとなった。
尾根に出るとガスが多く風がビュンビュン。寒い!
しばらく歩くとピークに到着し、初の別山登頂。普通に登山道を歩いてピークを踏んだ時とは明らかに違う達成感があった。確実に人生で一番のアドベンチャーだった。
腰痛め膝ぶつけなどあったが無事に下山できた。帰りは先生と沢山お話しでき、為になる事を色々と聞かせていただいた。特に山は偉大なHospitalという事は知らなかった。
また、先生は僕の父と同い年であった。自分の父は今日みたいなアドベンチャーや赤牛岳ワンデイ等は勿論無理である。というか自分でも難しい。。先生はいつもチャレンジし、青春しているように見えた。僕も先生みたいに一生青春したい。
今回は若干寒かったので、次回はピーカンの中シャワークライムをしてみたい。
先生方ありがとうございました!
コメント
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自分たち高巻きまくってドロドロになってロープまで出しててクリアしていたのにスマートに突破されていてレベルの違いを痛感いたします(汗)
ウィペット装備に入れておかないとまた落ちそうですね。
もはや先生のストーカーなのではないかと思っております…
ほんまに気をつけて下さい。お嬢さんたちのことも考えて石橋を叩いて渡っていかないとまじヤバいですよ。次回は僕たちのコースでこちらはもっと楽しいですよ。三ヶ所際どい高巻きありますが、うまくルート取れば行けます。是非!
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