二上山〜大和葛城山(↗二上山駅、↘水越峠)【大阪府、奈良県、金剛葛城】
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- GPS
- 06:51
- 距離
- 17.9km
- 登り
- 1,524m
- 下り
- 1,135m
コースタイム
- 山行
- 6:43
- 休憩
- 1:50
- 合計
- 8:33
二上山駅近P 0728 ― 二上山駅 0730 ― 二上山登山口 0739 ― ため池の畔の分岐 0747 ― 286m三角点下の分岐 0756 ― 6合目展望点 0801 ― 二上神社口からの道との合流点 0822 ― 大津皇子二上山墓 0825 ― 雄岳山頂 0828/0831 ― 馬の背 0841 ― 雌岳 0845/0850 ― 岩屋との分岐点 0859 ― 麻呂子山分岐 0904 ― ― 竹内峠 0913 ― 舗装路から山道へ戻る分岐点 0922 ― 平石峠 0951/0953 ― 「葛城山6.1km」 1014 ― 岩橋山山頂1036/1050 ― 岩橋峠 1056 ― 布施城址分岐 1114 ― 持尾辻 1125 ― 公衆トイレ 1138/1141 ― 忍海道分岐 1147 ― 忍海駅方面分岐 1158 ― 北尾根コース分岐 1210 ― 自由研究路分岐 1213 ― 弘川分岐 1226 ― 白樺食堂 1233 ― 山頂下 1234 ― 葛城山山頂 1236/昼食/1310 ― かつらぎ高原ロッジ 1316/1319 ― 白樺食堂 1325 ― ロッジ裏 1330 ― 水越峠 1407 ― 水越峠BS 1413
水越峠 1455 = 富田林駅 1526 ・富田林 1528 = 古市 = 二上山 1557
二上山駅 1557 ― 二上山駅近P 1559
● 行動時間 6:45
天候 | 晴れ、快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2020年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
11/1 : (自宅=二上山駅近P) 近鉄二上山駅―二上山―岩橋山―葛城山―水越峠―水越峠BS (水越峠=富田林駅・富田林=二上山駅) (二上山駅近P=自宅) ●登山口へのアクセス ○二上山駅からの登山口 ・駅を出て左手にある踏切を渡る。渡ってから左に折れ、線路沿いから道なりに街中へと進む。水路を見たらそれ沿いに南西へと進む。やがて国道バイパスを乗越し、回り込んだ先に「二上山登山口」がある ・ダイヤモンドトレールの起点は穴虫峠東側であり、岩屋峠の手前で今回のルートと合流する ○水越峠 ・近鉄富田林駅から金剛バスで終点まで行くと、そこから約10分登って水越峠。現在は、峠を越える旧道のうち奈良県側が通行止めとなっているので、大阪府側からしか行くことが出来ない ・バス以外にも、バス停付近或いはそれよりも手前に複数の駐車場があるので、総計すれば結構な台数が駐車できるのではなかろうか ・自動車では、富田林側から国道309号を進み、新道トンネル道から分かれる旧道に入ると、葛城登山口バス停付近から水越峠までの間に駐車箇所が複数ある (2020.11現在) |
コース状況/ 危険箇所等 |
○二上山駅からの登山口〜二上山雄岳・雌岳〜岩屋 ・“二上山美化促進協議会” が設置した独自標識が分岐ごとにあり、二上山駅方面、二上神社口駅方面、雄岳山頂方面をわかりやすく示している ○岩屋〜竹内峠〜平石峠〜岩橋山〜大和葛城山 ・岩屋からトレールは竹内峠へとまっすぐ向かわず、一旦東へと進み、大阪府内を通って竹内峠に至るのだが、岩屋の分岐点から竹内峠への道沿いにはトレールとの記載もある ・竹内峠からは近畿自然歩道と二重指定となっており、双方の標示が輻輳する ・きつい坂には木段整備がなされており、特に葛城山付近は多くの斜路に木段がある ○大和葛城山〜水越峠 ・急坂。登りの場合にはしんどい道であろう。木段がずっと設けられているが、急坂の段は足には厳しい |
その他周辺情報 | ●買う、食べる ○二上山付近 ・コンビニエンスストア:二上山、二上神社口両駅の付近にはなさそうだ。自動車利用であれば香芝市内にもあるが、仮に西名阪道「柏原」ICから来る場合には、途中にはない ・食べる:当麻寺付近、国道168号などに向かえばあるようだ ○水越峠付近 ・コンビニエンスストア:国道309号、県道709号いずれであれ、河南町に入ってからもある ・食べる:国道309号、県道709号沿いや駅前にあるようだ ●日帰り温泉 ・二上山付近香芝市では「かしば屯鶴峯温泉」、富田林では「天然温泉一乃湯」「Book & Spa Uguisu」などがあるようだ。今回は利用していないので、不詳 |
写真
感想
大阪府の誇るダイヤモンドトレールに行ってみた。
かつて知人がこれを担当していたことがあって地図をくれたのだが、それ以来なかなか機会を得なかった。それどころか、行こうと思うとしまってある地図が出てこないという、いわゆる何とかの法則というやつで、やむなくネット上の情報を頼りに行ってみることにした。
朝から出遅れてしまったので、マイカーで二上山付近まで行くことにした。近くに駐車場があるのかが問題だが、何はともあれ二上山駅を目指す。幸いにも駅近くにコインパーキングを発見。
そこから出発。古い街並みを抜けるが、道の細さはこの辺りの古い街中の特徴であろうか、奈良県内では同様の風情に遭遇することが多いように思う。国道バイパスを越えたところからハイキングコースへ。ここにも鹿柵がある。
しばらくは平坦な山道。溜め池の畔に分岐。片やは銀峰へ、片やは雄岳へとなっているようだ。銀峰に向かう方がいい筋道に見えたのだが、ここではご指定に従うことにする。ややあって流れに沿うようになり、そのうちにまたコースの分岐点が現れる。どちらからも山頂には行けるようだが、ここでも雄岳はこちらと強く標示に薦められるので、それに従う。やがて、尾根筋に出て、さらに進むと見晴らしのいいところへ。雄岳6合目とある。ここがあるからこちらがお薦めなのであろうか。
やがて、二上神社口駅からの道と合流。そこから淡々と登ると山頂部。まず着いた辺りにお墓がある。大津皇子の墓とのこと。仁徳陵などでも見られる「宮内庁」の看板が建っている。山頂はやや先にあった。ここは見晴しが利かない。
一旦ジグザグに降りると馬の背。そこから木段で幾分登ると雌岳。
山頂からは各方面の見晴らしがいい。また、「太陽の道」と呼ばれる古代の神秘が説明書きされている。そうか、それで日時計なんだ。
これから進む葛城山はまだ遠い。一瞥の後、岩屋へと下降。岩屋は複数の道が分岐しておりベンチも置かれている。そこからは竹内峠を直接目指す。本来はそこはトレールではないと思うのだが、小さな看板がトレールだと主張している。どちらにせよ、まっすぐ葛城山へ向けて進む。
竹内峠への下降は、ここまでで一番の急坂だ。足下に気をつけつつ降りるが、長さは大したことはない。峠で国道を越える。歴史ある峠だ。越えた後は側道を伝って大阪府側へと戻る。途中に奈良県令の標石があり、この峠の開削には大変な苦労があったであろうことを偲ばせる。
県境を越え、また山側へと進む。しばらくは舗装された林道を行くが、途中で林道は分かれ、こちらは山道へと戻る。緩やかな昇降を続け、また道も移ろい、やがて平石峠へ。地道が県境を抜けており、それを横切る形でトレールが走っている。トレールは二上山側も岩橋山側も木段になっており、まさに峠状の地形だ。
そこからは淡々と登り続け、岩橋山。ここも見晴が利かない。予定タイムよりも大幅に早いので、早過ぎるがお昼を部分的に“早弁”する。岩橋山の“岩橋”は西方に進んだところにあるようだが、今日はかまわずに進む。
峠までは等高線の密度以上に感じる急階段で急下降。峠を横切る道は、平石から新庄へと抜けるもののようだ。こんな調子で横断する道が次々現れる。この先でも奈良県側への下降路は多い。つまりエスケープには事欠かないということだ。もちろんどのエスケープも1時間以上は歩くことになるのであろうけど。
布施城址分岐まではあまり急坂を意識することなく、淡々と植林帯を進んでいたが、そこからは少しずつ高度を上げる。そこにトイレが現れる。山中にぽつんとあるのも不思議だが、あるのはありがたい。
そこからも見晴しのないままだ。それにしても今日はトレイルランの人が多い。対向する人も、背後から抜かしていく人も。のちほど聞いてみたら、来週大会があるので、練習がてらの人がいるのではないかということ、それに今日は今日で何かの大会があるようだ。ここはトレランのメッカなのかな。
大和葛城山が近づき、高度稼ぎは連続した木段となった。長くて急だ。それが終わったと思ったらまただ。そろそろ木段に疲れた頃、山頂部の整えられた道になった。
900mにもなると、秋色が目立つ。紅葉もちらほら。そして山頂部に来て急に人が多くなった。ロープウェイのせいなのか、軽装の人も目立つ。そんな人並みに混ざり、山頂部へ。なんときれいなススキの原だ。
山頂部は葛城高原と呼ばれているだけのことはあり、広さと緩やかな起伏があって、ススキの原に広がりを与えている。金剛山だけではなく、遠くの山並みまできれいに見えている。大阪市内方面もよく見える。
ゆっくりと残りの昼食を摂り、この後の行き先を考える。当初はロープウェイで降りるつもりだったが、この混雑ぶりを見てなんだか嫌になった。むしろ、水越峠までいくほうが、次のトレール行きの時にも繋げやすくていいのではないかと考え、14:55のバスを目指して水越峠へと行くことにした。
そこから峠への道はとんでもなかった。ずっと木段整備がされているのだが、斜度があり高度差もある。登りだったらこれはつらかろう。そんな坂だ。下降途中からは、晴れよりは快晴になり、降りているこちらも暑く感じるほどだ。
やがて、水路が沿うようになり、ほどなく一般道に出た。水越峠だ。舗装路を10分ほど下るとバス停。待ち人が多いことを心配したが、30分以上前のバス停には誰もいない。その後降りてくる方々も自動車の人が多いようで、皆バス停を素通りしていく。最後のほうでようやく同乗者が現れたが、それでもわずか2人の乗客でバスは出発した。途中河南町の街中からは葛城山が眺められた。穏やかな左肩が印象的ななんともどっしりとした山容だ。
富田林駅では2分の乗り換えを走り、近鉄の乗り継ぎで二上山駅に戻ってきた。
六甲よりも奥山感があり、葛城山には高原の味わいがある。長く歩いて楽しい訳ではないものの、山行の実感が持てる山行であった。
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