鳳凰三山 薬師岳 〜夜叉神から〜
- GPS
- --:--
- 距離
- 18.8km
- 登り
- 1,759m
- 下り
- 1,757m
コースタイム
07:13 夜叉神峠
08:40 杖立峠
10:10 苺平
10:40 南御室小屋(休憩)
13:28 薬師岳
17:55 夜叉神登山口
天候 | 快晴 時折強風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
登山口はその駐車場脇にあります。 トイレはあるんですが、オドロオドロしい感じなので事前に済ませておくといいと思います。 登山口にある水場は凍結で止まってました。 施設は冬季休業中。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
★登山口〜夜叉神峠 アイスバーンが所々ありました。道はしっかりしていて歩きやすいです。 峠の直前からアイゼンをつけました。 ★夜叉神峠〜杖立峠 ガッチリアイスバーンです。 アイゼンやチェーンスパイクなどをつけないと厳しいです。 ★杖立峠〜苺平 杖立峠から先踏み抜き注意。 ワカンをつけた方が楽かも。登りは付けませんでしたが、下りは陽に当たったせいか踏み抜き易くなっていてワカンを付けないと歩けませんでした。 踏み抜くと股下までいっちゃいます;; 苺平手前からは雪も浅くなります。 ★苺平〜南御室小屋 雪の深さは浅くなるので楽ちん。 小屋までは下り坂になります。 距離があり、この時季はコースタイムよりも時間がかかりますので、時間には余裕を持つといいと思います。ヘッデンを持って心にゆとりを・・・(使いたくないけど!) ☆温泉☆ 天笑閣 お肌ツルツルになります。夜20:00まで。 (500円) 日帰りなどで下山が遅くなったらここがオススメです。 |
写真
感想
あっ!!あさって晴れるな!
よし、鳳凰の薬師ヶ岳いってこよ。
っというとても軽い乗りで夜叉神から登ることにいきなり決定。
深夜3時くらいに出発して夜叉神の森に到着。
ルートはちょっと長いなぁというイメージしかあまりしてなくて、結構大変な山行になるとはあまり想像してませんでした。
登山口は駐車場の所にあってとても分かり易い!
でもトイレは使いにくい感じ。。行っておいてよかったぁ・・・。
意気揚々と一眼を下げてさぁ出発!!っとカメラで写真を撮ろうとしたら・・・
あれ?撮れない・・・あああーーー!!電池が入ってない!
白根三山をアップで撮りたかったぁぁぁ!!
泣く泣く北岳さんのアップ撮影を諦めたのでした。
登山道は凍結してる所が結構あるとのことでしたが、最初の方は全く凍ってなくスムーズ。
夜叉神峠まではすんなりいけました。
峠からいきなり三山がお出迎えしてくれました。カッチョイイ・・・・・。・。
夜叉神峠小屋からの展望はスゴイです。
ここからの展望を見る為にここの小屋に泊まってモルゲンとか見るのもいいかも。
よし!じゃあ帰るか!!!
ってつぶやきそうになる位展望がいいです。
途中の展望がここまでいいのも考えものダッ!
峠から先杖立峠まではカチカチ道の坂が続きます。
これがまたジワリジワリと体力を消耗します。
峠から先焼け跡という広々とした場所から特に雪が深くなります。
午前中なら、夜中の寒さで雪は締まってるけど、午後になると緩んできて踏み抜きまくります。
踏み抜き跡がまた沢山残ってて、戦いの跡がよく分かりました。
下山で通過するときはワカンが必要かも。
ソリで滑り降りたかった!!ほんとに!!!
途中でご夫婦に出会いました。
苺平で一緒に休憩してお話したりしました。ご夫婦は2月もここに来ていて、その時は南御室小屋までで時間オーバーで引き返されたそう。
苺平から小屋まで緩い下り坂でラクラク到着。
だけど登りの時に下り坂があると、下山の苦しさを考えちゃって嬉しいやら嬉しくないやらです・・・。・。
南御室小屋は冬季も開放中。
水場も掘り起こされていて、雪の奥深くにしっかり出ていました。
南アルプスの水ウマーーーーヽ(*´∀`)ノ!!
結構深く掘ってあるので、穴の中に座ってコップに注ぐかんじです。
小屋に到着した時、風がかなり強くて山頂までのアタックに悩みました。
うむーどうしたもんか・・・。。。。。
「私は山頂までは諦めて、森林限界手前まで行こうかと思います。。」
っと苺平で出会ったご夫婦に告げたら、
「大丈夫だよ!いけるよ!」
と、肩を押していただきました。
ご主人に地形図でルートの状況を詳しく説明していただいて、切り立っていないし行けるよ!と教えていただきました。
小屋に余計な重い物はデポさせてもらって(一眼もってないのに立派な三脚を持ってきてしまってた((汗 )
あとはガスも置かせてもらって身軽な格好になり山頂への準備をしました。
小屋を出て、ご主人が先頭で登っていたのですが、奥様のスピードに合わせるのでトレースもしっかりしてるからお先に登っていってと言われ、小屋から少しの所でご夫婦と離れ登る事になりました。
樹林帯の中はトレースもしっかりしていて迷うことなく歩けました。
だけど、なんだかジワジワくる坂。。小屋までの疲れもあってサクサクーっとなかなか歩けませんでした。
風が強かったのに、途中で弱くなり風が止みました。
テンションも上がってくるけど、本当に山頂までいけるかなぁとちょっと不安でした。
それでもちょっとずつ気分も上がってきて、ノリノリになってきた頃・・・
砂払ピーク手前で、どうしたことかトレースから外れてしまい尾根から少し下に降りてきてしまいました。
(;゜д゜)なぜだぁぁぁ!
その付近は数日前からのトレースが他にも残っていて、間違ったトレースを辿ったっぽかったです。
暫くそれに気づかずに、上を見ると赤い印が。。。
上に直登して稜線まで行こう!としたのですが、全く踏まれてない北側斜面は胸位まで雪があってもがきまくりました。
必死の思いで上まで這って登ってやっと登山道に辿りついた時にはヘットヘト。。
あああ集中力がなくなってたぁぁ。。
注意力が散漫してしまって危険な目に遭ってしまったぁ。。それが冬山登山なのかっ!!(他の季節もそうだけどもっ!!)
温存していた体力を奪われたけど(ヽ´ω`)、這い上がった先にあったのは白根三山のデッカイ展望!!
HPチャージ完了!!!ヽ(・ω・)/ (なんて単純な頭の構造なんだ・・・)
森林限界を超えるとあとは素晴らしい展望をずっと眺めながらの登りです。
北岳も違う山からこんな近くで見るのは初めて!
いやいやカッコイイです!御見それしました。
薬師岳小屋は頂上直下にあります。
今は埋まってます。
屋根とソーラーパネルは見えるので、それが目印!
そこからは雪はかなり少なくなっていて、砂と岩の道を登ります。
そして山頂到着!来てヨカッターー!!って本当に思いました。
天候に最高に恵まれて、山々が雲に全く遮られないラッキーな日でした!
富士山もずっと姿を見せていて、感動しまくりでした。
ここからもっと時間があったら観音岳に行きたかったな・・・。
時間が迫っていたので、早々に下山。
小屋まで戻って水場の水をボトルに補給させてもらい、無理矢理カロリーメイトとパンをお腹に押し込んで下山!
本当はマルチャン正麺に野菜を入れて小屋で食べる予定だったけど、そんな事言ってられない!陽が暮れてしまう!
しかも下山の道のりはずっと下りではなく、登り返しもあるのでキツイはず!
お世話になったご夫婦に別れを告げました。
ご夫婦は、下山中に暗くなるけどヘッデンで降りるとのこと。
今回出会わなかったら山頂は諦めてただろうなぁ。。。本当にありがとうございましたっ!!
そして苦しい下山。
苺平までの登り返しと、あと2〜3回位の登り返しが堪えました。。
昼間の気温で雪が緩くなって踏み抜きしまくり・・・。
ワカンをつけて暫く降りて、大丈夫そうだな、と思って外したらまた踏み抜き。
陽が落ちるまでに降りたいので焦りもあってワタワタしてしまいました。
でも、富士山がまだちゃんと姿を見せてくれた時にはまた写真を撮ってしまったのであった。
(※静岡県民)
そして下山の時だけ発動するターボエンジンを起動させて足早に歩きました。
杖立峠から暫く降りてきたあたりで、登ってくる単独男性の方に会いました。
エッ!こんな時間から登ってくるってことは上で泊まりかな?
「どうやら間に合いそうもないです。。」
っと男性の方がおっしゃっいました。
南御室小屋で誰か泊まる人がいるか聞かれたので、若い男性が一人テントしますよと伝えて、頑張って!!って声かけしてそのまま別れましたが、確実にナイトハイクになるし、大丈夫かなぁ。。。とその後心配になりました。
無事にテントの男性と過ごせたよね!?うん大丈夫だ!!
その後白根三山に段々と陽が沈みそうになるのを横目で見ながら競歩の様な足取りでなんとかかんとか暗くなる前に下山。
私の体力だったらもう一時間早くくるべきだったなぁ。
途中で出会ったご夫婦は無事下山されたと思うけど、少し心配になりながらも山を後にしました。
素敵な人と景色の出会いがとても良い山行になりました。
まさにあっぱれ
すごい体力ですね
私も同じルートを12月に行きましたが、途中ゆっくりしすぎて、帰りはヘッデンのお世話になりました
山頂はほとんど雪ないみたいですが、薬師岳小屋は雪に埋没してるんですか。。。
私が行った時は小屋の中でドイツ人と歓談してたんですが。。。
まだ雪もたっぷり残ってるんですね。
八ヶ岳のほうはもう雪山シーズンも終わりって感じですが、アルプスはまだしばらくは楽しめそうですね
あの小屋でドイツ人の方と話したってレポありましたね!!
その小屋が今は雪の中。。。なんだか変な感じだぁ。
気軽な気分で決めた夜叉神からの薬師岳は結構ハードでした。。
ギリギリヘッデンは活躍せず
あのギリギリの緊張感で一人で下山はちょっと焦りましたぁ。
まだまだ雪山やりたいなぁ・。・。・
コメント頂きありがとうございます!
山で背中を押してもらえたり、ターボエンジン発動でうらやましい
南御室小屋からのアップダウン本当にクタクタで、自分もターボエンジンを発動したかったのですが、どちらかというと沈没前に荷物を捨てる難破船の気分でした
コンデジとケータイのW電池切れの経験がありますが、いつかSDカード入れ忘れそうな気もしてます
では
下山の登り返しでひぃひぃでした;;;
登りと下りは本当に疲れるんですけど、あの雪の被った白根三山を見ると、疲れた甲斐があったなぁ〜〜!って思っちゃいました
私のターボエンジンはいつもガス欠なので、ほとんど役に立ちません ((泣
もうちょっと良いエンジンに乗せ換えないと!!!
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