牛奥ノ雁ヶ腹摺山 〜霧氷と残雪の大菩薩稜線〜
- GPS
- 07:05
- 距離
- 14.3km
- 登り
- 983m
- 下り
- 991m
コースタイム
天候 | 快晴(稜線上の風は冷たかった…) |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
トイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
全体的に危険を感じるような箇所はありませんでした。 【唐松尾根〜雷岩〜大菩薩峠】 残雪はありましたがアイゼンは不要と感じました。 【大菩薩峠〜石丸峠】 熊沢山へは日の当たらない樹林帯の為、ところどころ凍結がありました。 アイゼンは着けませんでしたが、反対周りだと下りとなりますのでアイゼンがあったほうが無難かと。 【石丸峠〜牛奥ノ雁ヶ腹摺山】 極端に踏み跡が減ります。 小金沢山への樹林帯はところどころ道が不明瞭ですが、リボンを目印に進めば迷うことは無いかと。 日陰部分は凍結してましたが、アイゼンは着けませんでした。 逆に南斜面は融雪が進んでおり、急坂は滑りやすかったです。 【牛奥ノ雁ヶ腹摺山〜日川林道の破線ルートについて】 エアリアマップには『道は比較的明瞭』となってますが、やはりあまり歩かれていない様子でした。 ただしっかりリボンや赤い杭のようなものがありましたので、それを見失わなければ林道に出れるかと。 藪こぎなどは必要なかったですが、もちろん地図とコンパスは念のため必携。 この区間は鹿の住処のようで、多くの鹿の群れと遭遇。 |
写真
感想
☆の写真は元サイズで拡大して御覧いただけます
日・月で雲取山あたりでテン泊の予定でしたが、あいにく週末は雨…。
雨の中を山歩きするほど根性はありませんので、天気の回復する月曜日にどこか日帰りで行けるところを検討。
『雁ヶ腹摺山』と言ういかにも魅惑的な名の付いた山はいくつかありますが、行ってみたいな〜とずっと思ってました。
今回は大菩薩峠の南、『牛奥ノ』の雁ヶ腹摺山に行ってきました。
週末に降った雨は、山では雪になったようでワクワクしながら登山口へ。
もう林道の冬季閉鎖は解除になっていて、上日川峠まで一気に車で上がれます。
大菩薩は昨年の12月末以来、4ヶ月ぶりでした。
早朝はまだ寒く(柳沢峠にあった温度計は-4℃)、しっかり着込んで出発。
福ちゃん荘からの分岐は唐松尾根ルートへ進み、雷岩へ直登するコースとしました。
降雪といってもこの辺の山ではドカ雪ではなかったようで特に難儀はしませんでした。
この日はド快晴で途中振り返ると富士山、南アルプス、甲府盆地と凄まじい絶景が拝めました。
さらに稜線を見上げると、木々は霧氷を纏っていてテンションが上がりました。
今回はあくまで目的地を牛奥ノ雁ヶ腹摺山と設定しましたので、大菩薩嶺頂上はスルーし、雷岩を基点に南下しました。
青空に霧氷、富士山、南アルプス、甲府盆地の絶景を拝みながらの稜線ハイクはまさに鼻血もの。
私にとって大菩薩はなにかと相性が良い山でしたが、今回が今まででナンバー1の絶景でした。
平日の為、大菩薩峠までわずか5、6名のハイカーの方々とお会いしただけでした。
大菩薩峠から先は誰にもお会いしませんでした。
石丸峠から先が私にとっては全くの未踏区間でした。
いったん小ピークを越えて下ると、広々とした笹原の鞍部、狼平。
雰囲気はまさしく奥秩父そのもの。
のんびり景色を味わいながら先へ向かいましたが、小金沢山への樹林帯が暗くとても長く感じました。
小金沢山頂は南側の展望がよく『秀麗富嶽十二景』を堪能しました。
奥秩父らしい明るい笹原の稜線を進み、目的地の牛奥ノ雁ヶ腹摺山に到達。
この日はあまり霞んだりせず、絶景を堪能できました。
小休止後、日川林道へ。
私はバリエーションはおろか、破線ルートも普段あまり歩かないので、この区間だけが少し心配でした。
確かにいかにも歩かれていないような印象でしたが、“まぁ登山道と言われれば登山道”という感じでした。
実際、木階段もありましたし…。
コンパスでしっかり方位を確認しつつ、豊富にあった目印のリボンを辿って林道に出ました。
ここからある意味難所で、親水広場まで超退屈な1時間弱の林道歩き…。
あいかわらずトレッキングブーツにコンクリート道は疲れます。
親水広場の東屋での昼飯&昼寝タイムを経て、上日川峠に戻ってきました。
私のこれまでの大菩薩史上、最高の絶景が見れて大満足の山歩きでした。
比較的楽にこれだけの絶景を拝めるのが大菩薩の魅力のひとつ。
人気な山だけにとても静かな小金沢山や牛奥ノ雁ヶ腹摺山はとても貴重な存在。
さらに南に位置する黒岳や雁ヶ腹摺山も含めてまた違う時期に再訪したいと思います。
※今回の山歩きにあたり、shadow1100さんの2013/3/10のレコを参考にさせていただきました。
この場を借りて御礼申し上げます、ありがとうございました!
素敵な霧氷と青空の写真
綺麗ですね〜!
うらやましいです、最高にラッキーでしたね
日曜に降った雪のおかげで、月曜はどこの山頂も雪化粧していて、仕事しながらウズウズしてました
まだ行ったことがありませんが、秩父の山々もいいですね
空の青さと数々の絶景に、鼻腔からの出血が止まらないkamasennin です
いや~スゴイ時に行っちゃいましたね!
私も2月に歩いたんですが、石丸峠の辺りってとてもステキですね。
そうそう、あの辺りから見た小金沢山へと続く線がとても印象的で、いつか縦走してみたいと思っておりましたが、gaia さんに先を越されてしまいましたw
何しろベストタイミングの山行、羨まし過ぎます。
そういえば、この辺りって「雁」とか「丸」と付く名前が多いですよね。
私的には雁ヶ腹摺山と同じくらい気になるのが、「ハマイバ丸」、とてもヤバそうです(笑)。
しかし、土日は4月中とは思えない天気でした。
GWこそお互いテント泊ができると良いですね
riraさん、はじめまして&ご訪問ありがとうございます。
土日の雨が山では雪になっていたのはヤマレコなどでわかってましたが、まさか霧氷まで見れるとはほんとにラッキーでした!
来シーズンまでお預けだな〜って思ってましたから…。
ぜひ機会がありましたら奥秩父へいらしてください。
奥秩父の山々は四季折々、独特な魅力があります。
きっといろいろな表情でriraさんを暖かく迎えてくれると思いますよ。
kamasenninさん、いらっしゃいませ〜。
大菩薩の山神様が出し惜しみせずに、フルコースで迎えてくれましたw
でもなんか今年の山での運をここで全部使っちゃった感があって、嫌な予感すらあります…。
石丸峠から先は本当に静かで、人の踏み跡より鹿の踏み跡のほうが多かったです。
私も今回のさらに先、南端の滝子山まで縦走したいです。
kamasenninさんの仰るとおり、このあたりの山名は独特ですよね。
名前の由来なんかもインプットして歩いたらまたおもしろいでしょうね〜。
奥秩父は奥が深い…、を思い知らされた最高の山歩きでした!
gaiaさん、LArcでございます。
楽しく拝見させていただきました。
牛奥に行かれたんですね。
雪で空気が澄んでいるせいか青空と雪のコントラスト、霧氷の美しさが最高です。
ヤマって同じ風景、情景はないんですね。
特に、雪景色は、今行っても同じものは見れない儚さを感じます。
行ったばかりだというのに、レコを拝見してすぐにでも行きたくなってしまいました。
LArcさん、いらっしゃいませ〜。
改めてLArcさんの縦走レコを拝見させてもらいましたが、たった1週間でここまで様相が激変するのも山の魅力ですね。
と同時に、山の怖さでもあります。
けっして『もう暖かくなったから余裕余裕〜』なんて軽い気持ちで入山はできないって痛感させられました。
実際に歩いてみて、滝子山から縦走するのは本当に大変だな〜って思いました。
単なる展望の良い稜線歩きだと思ってました。
1日で30km歩かれる方との体力の差を思い知らされました…。
久しぶりに出ましたね〜 がいあさんの平日!
しかも何て良いお天気
空気の澄みかたが春じゃ無い〜〜
お疲れ様でした!!
今週末には真木線が冬季閉鎖解除になるようなので
GWのどこかで大峠から小金沢山ピストンを考えていたところでして
めっちゃタイムリーなレコですわん
それにしても、ずいぶん雪が積もったのですねぇ
狼平すきすきー あちら側は静かでいいですよねっ
牛奥から林道への下りも気になっていたので、大変参考になりました
ありがとうございます
nyagiさん、いらっしゃいませ〜。
この日はホントに季節が逆戻りしたようなウィンターブルーな登山日和でしたw
鬼のような大菩薩の絶景を堪能できました。
よって残念ながら綺麗なお花はさすがに咲いてなく、青と白ばっかのレコになってしまいましたが…。
私も次回は大峠や湯ノ沢峠から雁ヶ腹摺山やハマイバ丸、黒岳あたりを狙いたいな〜と考えています。
滝子山〜大菩薩縦走は憧れますが、距離も結構あり、かなり大変だなぁと思います。
牛奥からの破線ルートは中腹辺りまでが迷いやすいかもしれません。
前半はリボンの数も少なめでした…。
とにかくこの日は平日ということもあり、人気が全く無くて、正直ビビりながら歩きました。
改めて単独でバリエーションやられる方を尊敬いたしますw
(まぁ今はGPSって便利なものがあるかな…)
gaiaさん
はじめまして。4月20日に石丸峠から滝子山まで歩いたのですが、その日はあいにくの曇り空で一度も富士山を拝むことができなかったのです。たった2日の違いでここまで相貌を変える山の天気の移ろいやすさを実感します。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山から先も変化に富んだ飽きないコースが続いていますので、機会があればぜひとも歩いてみてください。
camp747さん、はじめまして&ご訪問ありがとうございます。
私は大菩薩南部、小金沢連嶺を機会があれば狙っていましたので、camp747さんの20日のレコがアップされたとき食い入るように拝見しましたw
『もう4月なのに霧氷が見れるんだ〜』とか『やっぱこの南下するコースだよな〜』とか思いながら拝見してました。
あの土日の雪情報を受けてワクワクしましたが、実は上日川峠までノーマルタイヤで上がれるのかビクビクしてました。
今年の4月は例年に無く暖かかったので、自分もあんな絶景が見れるとは思いませんでしたw
この日は平日でしたが、そこはさすがに人気の百名山、大菩薩だけあってハイカーもお見かけしました。
しかし一転、石丸峠からは誰〜もいませんでしたw
きっと週末でもとても静かな山域でしょう。
私も今度は黒岳、ハマイバ、雁ヶ腹摺山周辺を歩き尽くしたいと思います。
こんばんは〜、
月曜日は、 いい日、山行き〜♪でしたね。
霧氷には絶対青空がいいと思っています。曇り空の100倍ですよね。13番目、20番目・・・すごいなぁと思います。
その光景をしっかりK-30で切り撮ってくれてありがとうw
それと思ったのは、このデジ一も評判通りで良さそうですが、富士山などの風景を見て、近景を入れた構図がバッチリだなぁと思いました。
ururu12さん、いらっしゃいませ〜。
月曜日は天気が良すぎました…、の一言に尽きる感じですね。
私はこの時期まだまだ高山に行けるほどのスキルは持ち合わせていないので、きっとこの日が今シーズンの霧氷の見納めだと思います。
暖かくなってきてなんなんですが、
あ〜、早く霧氷が見れる季節が来ないかな〜って思ってますw
K-30は素晴らしいカメラですね〜!
シャッター音以外は…(←しつこいですねw)
だいぶ慣れてきましたが、まだまだですね、正直。
思うように撮れなくてイライラするときもあります。(←自分の問題ですがw)
稜線でイワヒバリさんに至近距離で出会いましたが、もう少し寄りたいところでした。
300个遼庄鵑欲しい…、でもどうせ担げない…、ジレンマです。
どうも、あいごえです。
今回も素晴らしい絶景写真が盛りだくさん!やっぱり快晴の山歩きはもうたまりませんね。そして樹氷を堪能できたのはなによりもうらやましいですよ。
大菩薩はまだ快晴の景色を眺めたことがないのでリベンジをたくらんでいます。丸川峠からの周回を考えていましたが、このgaiaさんの記録見るとこちらのルートに気持ちが移りつつあります。春はなかなか天気等のタイミングを読むのが難しいですが私も計画を検討しようと思います。
aigoeさん、いらっしゃいませ〜。
この日の大菩薩稜線はまさに神懸かってました!
今回のコースの主役はあくまで牛奥だったんですが、
アレを見せられては…。
aigoeさんにとって大菩薩はあまり相性が良くないのでしょうか?
そういうのってありますよね〜w
私も何回行ってもダメなところってあります。(日光白根とか…)
逆に大菩薩はいつ行ってもいいです!
是非ともこのコースを歩いてみてください。
大菩薩峠までの賑やかさがウソのように、とても静かな山歩きが楽しめます。
丸川峠の周回コースが王道コース、
牛奥はちょっとひねったコースって感じですかね。
まぁ私もユーザーさんのレコをパクっただけなんですがね…。
gaiaさん、はじめまして。
私の拙いレコを参考にして頂きありがとうございます。
それにしてもとても素敵な写真の数々。とても羨ましいです。
いつか私も再訪したいと思います!
shadow1100さん、ご訪問ありがとうございます。
この日は奇跡的に霧氷まで見られて、大変有意義な時間を過ごせました。
北アならぬ北大菩薩連嶺を満喫できるコースでした。
shadow1100さんのように丸川峠までカバーできればよかったんですが、それはまたの機会にしたいと思っています。
今後もレコを参考にさせて頂きます。
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