新雪の赤岳

2021年02月19日(金) ~ 2021年02月20日(土)

• GPS: 11:28
• 距離: 17.7km
• 登り: 1,467m
• 下り: 1,452m

コースタイム

1日目

• 山行: 7:03
• 休憩: 2:18
• 合計: 9:21

5:44 美濃戸口
6:31 6:32 やまのこ村
6:39 6:44 美濃戸
6:45 6:46 美濃戸山荘
7:52 7:52 中ノ行者小屋跡
9:00 9:34 行者小屋
9:41 9:41 阿弥陀岳分岐
10:33 10:37 赤岳主稜チョックストーン
10:48 10:55 文三郎尾根分岐
11:05 11:12 キレット分岐
11:21 11:23 竜頭峰分岐
11:29 11:46 赤岳
11:51 11:59 赤岳頂上山荘
12:27 12:27 赤岳天望荘
12:35 12:48 地蔵の頭
13:56 14:35 行者小屋
14:46 14:46 中山尾根展望台
15:05 赤岳鉱泉

2日目

• 山行: 1:57
• 休憩: 0:02
• 合計: 1:59

7:24 赤岳鉱泉
8:03 8:03 堰堤広場
8:31 8:33 美濃戸山荘
8:36 8:36 美濃戸
8:42 8:42 やまのこ村
9:22 9:22 八ヶ岳山荘
9:23 ゴール地点

天候

快晴。19日日中は気温が上がり風も弱く、登山日和でした。

アクセス

利用交通機関：

自家用車

美濃戸口の駐車場を利用。標高1200mあたりから路面の積雪がありましたが、二輪駆動のスタッドレスタイヤで特に問題ありませんでした。

コース状況／危険箇所等

週央に日本海を通過した低気圧のおかげで直前にかなりの降雪がありました。赤岳鉱泉で聞くと、鉱泉周辺で50cm、上はもっと降ったとのこと。文三郎道では多くの鎖や階段が雪に埋まっていました。赤岳頂上から先の稜線は登山者少数。概ね夏道を行けましたが、一部外してトラバースや直登降をする箇所があります。地蔵尾根最上部のナイフリッジの鎖は出ていますが、そこから下の急斜面は深く崩れやすい雪と時おりアイゼンの爪に当たる岩に神経を使いながらの下降となりました。尾根中盤の鎖や階段も雪に埋まっており、三点支持で慎重に。尾根下部は踏み抜き連発で、胸まで埋まりました。
美濃戸林道は19日朝の時点ではトラクションの効いた圧雪路で、上がっていく車もチェーンは巻いていなかったと思います。しかし20日朝にはツルツルのアイスバーンむき出しに変貌していました。

その他周辺情報

下山後は尖石温泉縄文の湯で身体を温めました（茅野駅から渋の湯へ行くバスの通り道ですね）。良心的な浴場だと思います。

写真

2/19 6:10

ヘッデンをつけて美濃戸林道を歩いていると、東の空が白んできました。この日の林道は圧雪路で、上がっていく車はどれも金属チェーンなし。しかし新雪は表面数センチかぶっているだけで、下はアイスバーンです。美濃戸の駐車場はほんの数台で、がらんとしていました。

2/19 7:31

南沢の登山道。歩きやすい道が続きます。

2/19 8:53

赤岳が見えてきました。あと少しで行者小屋。

2/19 9:33

行者小屋前の広場で身支度。平日ですが数張のテント。

2/19 9:43

雪が深くなってきました。道標は中岳のコルに向かう夏道のものです。

2/19 10:14

文三郎道。階段も鎖も雪の中です。

2/19 10:40

文三郎道の中岳分岐手前。このへんは風が強いので足跡が消えやすいのでしょう。新雪を踏みますが、膝下くらいでした。

2/19 11:02

中岳分岐を過ぎると道は次第に険しさを増します。鎖が新雪に埋まってしまい、トラバースにはいつもより神経を使わされました。

2/19 11:22

最上部の鎖や梯子は出ています。

2/19 11:30

頂上に着きました。雲一つない360度の眺望。風もさほど強くなく、登山日和となりました。

2/19 11:53

南峰と北峰の間は深い雪です。足元を崩してバランスを失わないよう、一歩ずつ慎重に渡ります。

2/19 12:26

この日は文三郎道を往復した方が多かったらしく、北峰から先の稜線は足跡がポツポツと続くのみでした。ほぼ夏道ですが、一部外して新雪斜面のトラバースや直登降をするところがあります。赤岳天望荘（休業中）ではエビのシッポが盛大に成長していました。

2/19 12:30

足跡がなおもポツポツと地蔵の頭へ続きます。

2/19 12:37

地蔵の頭。

2/19 12:38

横岳方面を見ると、降雪と強風で足跡がすべて消えてしまっています。

2/19 12:39

地蔵尾根を下降開始。ナイフリッジの鎖は出ていて、リッジに乗らずに横（北側）を通過します。

2/19 12:47

ナイフリッジを過ぎて、急斜面の下りです。崩れやすい深雪。時おり岩がアイゼンの爪にカチッと当たります。足場を探りながら慎重に下降しました。

2/19 13:06

尾根中盤、トラバースで曲がりながら急下降した後にこれも急傾斜の階段が出てくる場所です。鎖も階段も雪にほぼ埋まっています。

2/19 13:08

左を見れば真っ白な阿弥陀岳。すれ違う人も追い抜く人もいないので、こんな写真を撮る余裕もありました。

2/19 13:18

灌木帯まで下りてきました。このへんから下、足元が崩れやすく踏み抜き連発。胸まで埋まります。

2/19 13:26

下の階段。これも雪の中です。

2/19 14:28

ふーーう。行者小屋まで下りてきました。明日は土曜日。テントが増えてますね。

2/20 7:20

翌朝、赤岳の頂上を眺めると、強風が雪を盛大に巻き上げています。予報通りでした。下山します。

2/20 7:49

北沢の登山道。大半は歩きやすい圧雪路ですが、ところどころガリガリの氷が顔を出しています。美濃戸までの林道も大体そんな感じでした。

2/20 8:44

強風予報で人出が減ったのか？土曜の朝ですが美濃戸の駐車場は半分くらいの入りでした。美濃戸林道は一日で随分装いを変え、深くえぐれた轍にツルツルのアイスバーンと化しておりました。しかし地元ナンバーの軽バンのおっちゃんはチェーンもつけずにスイスイ登っていきます。すごいなあ。自分には真似できません。

撮影機器：

COOLPIX P340 ニコン

装備

備考

ワカンは持参しましたが使いませんでした。

感想

江波山のたぬき

歩行訓練のつもりで訪れた赤岳。何度か登っていますが、新雪が降った直後の山はいつもとはまた違ったお味で楽しめました。