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Yamareco

記録ID: 2958636
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
栗駒・早池峰

神室連峰 小又山〜火打岳 厳冬期主稜線へ

2021年02月27日(土) ~ 2021年02月28日(日)
 - 拍手
GPS
17:03
距離
18.5km
登り
1,518m
下り
1,525m

コースタイム

1日目
山行
6:59
休憩
1:05
合計
8:04
6:26
139
スタート地点
8:45
9:50
265
止まりの滝 土内川渡渉
14:15
14:15
15
P1131
14:30
宿泊地
2日目
山行
7:28
休憩
0:48
合計
8:16
5:47
85
宿泊地
7:12
7:21
122
9:23
9:23
65
10:28
10:28
26
10:54
11:15
24
11:39
11:57
126
14:03
ゴール地点
天候 27日 雪後晴れ
28日 快晴
過去天気図(気象庁) 2021年02月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
火打新道登山口に駐車。
コース状況/
危険箇所等
今回登りに使った尾根は、小又山の南西にある黒滝峰ピークに繋がってる尾根であり夏道はない。詳しくはログ参照。

火打新道登山口から土内川右岸の林道を奥に入って行く。最初は除雪されてるが、20分程歩くと雪壁となって除雪は終了していた。
そこからはラッセルしながら進むのだが、ただ雪の林道を歩く訳ではなかった。雪壁を乗り越えたり、スノーブリッジがあったりなかったりの渡渉をしたりガリガリの急斜面トラバースを余儀なくされたりとかなり危険な道である。
砂利押口を過ぎて、止まりの滝の看板から土内川に下りて渡渉するのだが、ひとっ飛びで越えれるような沢ではない。その年の雪解けにもよると思うが、今回の水深は浅い所でもスネ程度。
素足になったり何か対策は必要である。今回私はここで撤退も考えたが、無心になって大股4歩で走り抜けクリア。ダブルブーツのお陰か浸水は免れた。
ちなみに3月や4月は無理だと思う。

尾根に取り付いてからは超急登。
そして、神室連峰特有の痩せ尾根と雪庇がほぼ全域に渡って続いている。これは支尾根だろうが主稜線だろうが同じである。
そして今回一番苦労したのが、新雪の下のガリガリアイスである。
今回の全行程の9割はアイゼン着用。
主稜線上は固くクラストしており、おかげで灌木帯や笹の上でも踏み抜きは少なかった。

一番の核心はやはり火打岳北峰の登り。
今回、このガリガリアイスの雪質を予想していたので、この北峰の登りに備えてダブルアックスを持参した。ちょっと大袈裟かとも思ったが、全然大袈裟じゃなかった。ホントに持って行ってよかった。
ちなみに逆コース、この北峰を下る場合は懸垂下降が必要になる。

主稜線の雪庇は、まだ本格的な崩落は始まる直前のような感じだったが、クラックには細心の注意が必要。
クラックを避けて樹林帯側を歩く場合も、尾根はほとんど痩せてるので滑落注意。今回この雪質のせいもあるが、急斜面をカニ歩きでアイゼンの前爪だけを信じて結構な距離をトラバースした場所もあった。

火打岳からの下りは前回同様、西火打岳から西尾根を下った。

やたら「今回」が連発してしまったが、積雪期は同じ状況はないと言う事である。
火打新道駐車地点から林道を奥に進みます。
2021年02月27日 06:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
2
2/27 6:24
火打新道駐車地点から林道を奥に進みます。
除雪終了地点。スコップで階段作って乗り越えました。
2021年02月27日 06:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 6:48
除雪終了地点。スコップで階段作って乗り越えました。
新雪の下はガリガリのアイスなので両方つけてみたが、ワカンは邪魔ですぐ外しました。
2021年02月27日 07:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 7:34
新雪の下はガリガリのアイスなので両方つけてみたが、ワカンは邪魔ですぐ外しました。
砂利押口。ここの登山道は夏も登る人は滅多にいなくなっちゃいましたね。
2021年02月27日 08:05撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 8:05
砂利押口。ここの登山道は夏も登る人は滅多にいなくなっちゃいましたね。
止まりの滝の看板から沢へ下ります。ここまでスタートから二時間越え。予定よりだいぶオーバーです。
2021年02月27日 08:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 8:46
止まりの滝の看板から沢へ下ります。ここまでスタートから二時間越え。予定よりだいぶオーバーです。
この渡渉地点で40分ほど佇む。撤退も考えたが、頭の中を真っ白にして走り抜けた。
2021年02月27日 09:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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この渡渉地点で40分ほど佇む。撤退も考えたが、頭の中を真っ白にして走り抜けた。
土内川上流部はゴルジュの入口になってました。
2021年02月27日 09:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 9:52
土内川上流部はゴルジュの入口になってました。
そして急斜面に取り付く。先週の瀧山北西稜が可愛く見えるくらいの急登。
2021年02月27日 10:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 10:36
そして急斜面に取り付く。先週の瀧山北西稜が可愛く見えるくらいの急登。
左手に台山。いつの間にか晴れてました。
2021年02月27日 10:36撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 10:36
左手に台山。いつの間にか晴れてました。
段々痩せてきました。
2021年02月27日 11:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 11:34
段々痩せてきました。
右手には火打岳が見えてきました。さらに気合いを入れます。
2021年02月27日 12:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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右手には火打岳が見えてきました。さらに気合いを入れます。
右上に見える尾根はまだ主稜線ではありません。
2021年02月27日 12:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 12:21
右上に見える尾根はまだ主稜線ではありません。
雪が重くなってきました。
2021年02月27日 12:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 12:46
雪が重くなってきました。
角度が出てきましたね。正面の尾根に乗ったら右に進み、右端に見えてるピークが主稜線合流の黒滝峰です。
2021年02月27日 13:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:12
角度が出てきましたね。正面の尾根に乗ったら右に進み、右端に見えてるピークが主稜線合流の黒滝峰です。
右手を見ると火打岳。
2021年02月27日 13:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:12
右手を見ると火打岳。
主稜線が見えてきました。
2021年02月27日 13:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:12
主稜線が見えてきました。
雪庇に気をつけながら痩せ尾根を進みます。
2021年02月27日 13:30撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 13:30
雪庇に気をつけながら痩せ尾根を進みます。
さらに立ってきました。
2021年02月27日 13:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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さらに立ってきました。
そしてナイフリッジになりました。
2021年02月27日 13:39撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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そしてナイフリッジになりました。
慎重に通過して行きます。
2021年02月27日 13:42撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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慎重に通過して行きます。
P1131直下は綺麗な霧氷地帯でした。
2021年02月27日 13:52撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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P1131直下は綺麗な霧氷地帯でした。
P1131の尾根にようやく合流すると、ついに小又山が見えました!
2021年02月27日 14:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:15
P1131の尾根にようやく合流すると、ついに小又山が見えました!
左が小又山。右のピークが黒滝峰。
2021年02月27日 14:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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左が小又山。右のピークが黒滝峰。
手前に天狗森。奥に神室山。
2021年02月27日 14:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:16
手前に天狗森。奥に神室山。
振り返ってP1131の尾根。
2021年02月27日 14:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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振り返ってP1131の尾根。
火打岳。めちゃくちゃカッコいい。
2021年02月27日 14:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:17
火打岳。めちゃくちゃカッコいい。
麓まで真っ白な鳥海山。
2021年02月27日 14:19撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 14:19
麓まで真っ白な鳥海山。
もう体力の限界。ここで幕営します。
2021年02月27日 15:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 15:15
もう体力の限界。ここで幕営します。
風がないので外でやります。ビールが染み渡りました。
2021年02月27日 15:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 15:44
風がないので外でやります。ビールが染み渡りました。
テントの中で横になりながら火打岳をつまみに飲む贅沢。
2021年02月27日 16:24撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 16:24
テントの中で横になりながら火打岳をつまみに飲む贅沢。
日の入りです。
2021年02月27日 17:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:12
日の入りです。
天狗森と神室山。
2021年02月27日 17:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:12
天狗森と神室山。
小又山。必ず登頂してやると思いました。
2021年02月27日 17:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:12
小又山。必ず登頂してやると思いました。
明日にかけても風は弱いのでブロックはテキトー。
2021年02月27日 17:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:13
明日にかけても風は弱いのでブロックはテキトー。
夕飯は鶏キムチ鍋餅入り。我が家には正月の餅がいまだに余っている。
2021年02月27日 17:32撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 17:32
夕飯は鶏キムチ鍋餅入り。我が家には正月の餅がいまだに余っている。
今夜は満月とmanimaniさんに教えてもらったので撮影してみた。ヘッデンいらずの明るさ。左の夜景は最上かな。
2021年02月27日 21:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/27 21:38
今夜は満月とmanimaniさんに教えてもらったので撮影してみた。ヘッデンいらずの明るさ。左の夜景は最上かな。
とにかく明るくて、異世界の中にいるようでした。
2021年02月28日 04:08撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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とにかく明るくて、異世界の中にいるようでした。
翌朝。日の出までに主稜線に乗れるかな。
2021年02月28日 05:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 5:28
翌朝。日の出までに主稜線に乗れるかな。
火打岳。あそこまで歩きます。
2021年02月28日 05:44撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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火打岳。あそこまで歩きます。
月明かりに浮かぶ鳥海山。
2021年02月28日 05:51撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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月明かりに浮かぶ鳥海山。
さぁ、行きます!
2021年02月28日 05:54撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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さぁ、行きます!
火打岳の後ろには月山が姿を見せました。
2021年02月28日 06:07撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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火打岳の後ろには月山が姿を見せました。
左の小又山へ。
2021年02月28日 06:09撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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左の小又山へ。
振り返ると月と鳥海山が背中を押してくれてるよう。
2021年02月28日 06:16撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 6:16
振り返ると月と鳥海山が背中を押してくれてるよう。
小又山から飛行機雲。
なんて言ってる場合じゃなく、目の前の雪庇の下をカニ歩きトラバース。斜面はガチガチ。
2021年02月28日 06:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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小又山から飛行機雲。
なんて言ってる場合じゃなく、目の前の雪庇の下をカニ歩きトラバース。斜面はガチガチ。
主稜線の黒滝峰直下。
2021年02月28日 06:34撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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主稜線の黒滝峰直下。
太陽が顔を出しました!
2021年02月28日 06:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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太陽が顔を出しました!
また鳥海山。今頃頑張って登ってるかな?
2021年02月28日 06:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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また鳥海山。今頃頑張って登ってるかな?
主稜線乗りました!いざ、小又山へ!
2021年02月28日 06:47撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 6:47
主稜線乗りました!いざ、小又山へ!
なんか凄い。この辺から若干うるうるしてましたが、気を抜かずに進みます。
2021年02月28日 06:53撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 6:53
なんか凄い。この辺から若干うるうるしてましたが、気を抜かずに進みます。
小又山直下。白い部分は全部雪庇です。
2021年02月28日 07:00撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:00
小又山直下。白い部分は全部雪庇です。
ついに厳冬期小又山の山頂に立ちました!
2021年02月28日 07:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:13
ついに厳冬期小又山の山頂に立ちました!
天狗森から神室山への道。凄い!痺れます。
2021年02月28日 07:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:14
天狗森から神室山への道。凄い!痺れます。
火打岳の奥に月山。そして左に続く朝日連峰。
2021年02月28日 07:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:14
火打岳の奥に月山。そして左に続く朝日連峰。
感無量。今これを書きながら思い返すだけでヤバい。
2021年02月28日 07:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:20
感無量。今これを書きながら思い返すだけでヤバい。
気をよくして自撮りしてみたが、座ったすぐ左がクラックの穴で、気を引き締め直す。
2021年02月28日 07:21撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:21
気をよくして自撮りしてみたが、座ったすぐ左がクラックの穴で、気を引き締め直す。
さぁ、主稜線縦走の始まりです。
2021年02月28日 07:50撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 7:50
さぁ、主稜線縦走の始まりです。
突然足元で「ズンッ」と音がして一直線に亀裂が走った。さらに気を引き締めます。
2021年02月28日 08:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 8:02
突然足元で「ズンッ」と音がして一直線に亀裂が走った。さらに気を引き締めます。
なんとなくヤバいラインがわかりますね。
2021年02月28日 08:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 8:12
なんとなくヤバいラインがわかりますね。
出来るだけ樹林帯よりを歩きます。
2021年02月28日 08:14撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 8:14
出来るだけ樹林帯よりを歩きます。
写真真ん中のピークは樹林帯の中をトラバースしました。
2021年02月28日 08:17撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 8:17
写真真ん中のピークは樹林帯の中をトラバースしました。
振り返って。右上のチョコンが小又山。
2021年02月28日 08:38撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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振り返って。右上のチョコンが小又山。
次から次へと難所を越えて行きます。
2021年02月28日 08:57撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 8:57
次から次へと難所を越えて行きます。
そろそろ崩落が始まりますね。
2021年02月28日 09:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 9:06
そろそろ崩落が始まりますね。
大尺山の北面が美しいですね。
2021年02月28日 09:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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大尺山の北面が美しいですね。
見えてきました、火打岳北峰。今回一番の核心部です。
2021年02月28日 09:35撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 9:35
見えてきました、火打岳北峰。今回一番の核心部です。
あの角度は凄いな。ほぼ垂壁です。
2021年02月28日 09:46撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 9:46
あの角度は凄いな。ほぼ垂壁です。
直下まで来ました。ここで装備チェンジします。
2021年02月28日 10:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:04
直下まで来ました。ここで装備チェンジします。
この北峰を直登するためだけに持ってきたダブルアックス。
2021年02月28日 10:10撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:10
この北峰を直登するためだけに持ってきたダブルアックス。
ここはもはや一般的な雪山登山ではないです。
2021年02月28日 10:12撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:12
ここはもはや一般的な雪山登山ではないです。
ガリガリの斜面にアックスを打ち込みながらよじ登りました。
2021年02月28日 10:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:22
ガリガリの斜面にアックスを打ち込みながらよじ登りました。
そしてよじ登った所は雪庇なので出来るだけ右側へ。
2021年02月28日 10:22撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:22
そしてよじ登った所は雪庇なので出来るだけ右側へ。
北峰を越えた!そして火打岳本峰の登りがこれまたキツイ!
2021年02月28日 10:29撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:29
北峰を越えた!そして火打岳本峰の登りがこれまたキツイ!
山頂捉えました!
2021年02月28日 10:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 10:48
山頂捉えました!
ここで振り返って、小又山から歩いてきた道。
2021年02月28日 10:49撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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ここで振り返って、小又山から歩いてきた道。
火打岳山頂!1ヶ月ぶり。
2021年02月28日 10:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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火打岳山頂!1ヶ月ぶり。
よく頑張って歩いてきました。
2021年02月28日 10:55撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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よく頑張って歩いてきました。
虎毛山。
2021年02月28日 11:03撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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虎毛山。
奥に栗駒山。
2021年02月28日 11:04撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 11:04
奥に栗駒山。
むっ、火打岳山頂にトレースがある。昨日かな?登った方がいますね。
2021年02月28日 11:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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むっ、火打岳山頂にトレースがある。昨日かな?登った方がいますね。
大尺山方面。
2021年02月28日 11:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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大尺山方面。
八森山から杢蔵山。左奥は葉山。そして右奥が朝日連峰。
2021年02月28日 11:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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八森山から杢蔵山。左奥は葉山。そして右奥が朝日連峰。
西火打岳から西尾根。奥に鳥海山。
2021年02月28日 11:18撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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西火打岳から西尾根。奥に鳥海山。
腹減った。ミニシーフードを食べます。
2021年02月28日 11:48撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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腹減った。ミニシーフードを食べます。
相変わらず西尾根が綺麗。
2021年02月28日 12:15撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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相変わらず西尾根が綺麗。
疲れたので、昨日のトレースを拝借して火打新道を下りようと思いましたが
2021年02月28日 12:20撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 12:20
疲れたので、昨日のトレースを拝借して火打新道を下りようと思いましたが
なんとこのトレース西尾根に伸びてました。これはラッキー。
2021年02月28日 12:23撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 12:23
なんとこのトレース西尾根に伸びてました。これはラッキー。
しかもよく見るとこれ登りのトレースだな。しかも二人。二人とも私と同じ一本ストック。なんとなく思い当たる方々がいる。
2021年02月28日 12:28撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 12:28
しかもよく見るとこれ登りのトレースだな。しかも二人。二人とも私と同じ一本ストック。なんとなく思い当たる方々がいる。
先月歩いた時はガスと強風で何も見えなかったけど、やっぱりこの尾根は最高に気持ちがいい。
2021年02月28日 12:33撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 12:33
先月歩いた時はガスと強風で何も見えなかったけど、やっぱりこの尾根は最高に気持ちがいい。
左から大尺山、中先、槍ヶ先。
2021年02月28日 12:37撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 12:37
左から大尺山、中先、槍ヶ先。
下に行くとこんな尾根です。神室の尾根はこんなのばっかです。
2021年02月28日 13:06撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 13:06
下に行くとこんな尾根です。神室の尾根はこんなのばっかです。
振り返って。
2021年02月28日 13:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 13:13
振り返って。
神室山も見納め。ありがとうございました!
2021年02月28日 13:13撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 13:13
神室山も見納め。ありがとうございました!
下の方も重雪の下は相変わらずガリガリで急斜面はバックステップで下りる。トレースの方々、この急斜面よく登ってきたなぁ。さすがであります。
2021年02月28日 13:41撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 13:41
下の方も重雪の下は相変わらずガリガリで急斜面はバックステップで下りる。トレースの方々、この急斜面よく登ってきたなぁ。さすがであります。
無事に帰ってきました!もう本当にヘトヘトです。ふらつき過ぎて吊り橋で怖い思いをしました(笑
)お疲れ様でございました。
2021年02月28日 14:02撮影 by  TG-5 , OLYMPUS CORPORATION
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2/28 14:02
無事に帰ってきました!もう本当にヘトヘトです。ふらつき過ぎて吊り橋で怖い思いをしました(笑
)お疲れ様でございました。

装備

個人装備
雪山テント泊装備一式。<br />スコップ ノコギリ ダブルアックス 補助ロープ スリング カラビナ

感想

積雪期の小又山に登りたいとずっと思っていた。
神室山や火打岳は、アプローチの面からも天気が味方をしてくれれば登頂チャンスはある。もちろん簡単ではないが。
主稜線の中央付近にある小又山や天狗森は縦走しない限り中々登頂は難しい。
積雪期は尚更であり、3月や4月になれば主稜線縦走のチャンスもわずかながらあり得るが、出来れば厳冬期に小又山の山頂に立ちたい。
小又山まで一番最短のルートを探すべく地図をにらめっこして、何本か行けそうなルートを見繕っていたら、2019年の2月に今回私が取り付いた尾根から主稜線まで至る道を登ったレコを拝見した。
同じ事を考えてる方がいらっしゃるんだなぁと、凄く励みになり大変参考にさせて頂きました。この場をお借りしてお礼申し上げます。ありがとうございました。

このルートの最初の核心である土内川の渡渉であるが、2月の最終日、本格的な雪解けはまだ始まってないと思い今シーズンラストチャンスだと思った。
沢は特に激流な訳ではなかったが、スネ程度の渡渉でもこの時期としては撤退するには十分の水量である。もし浸水したら致命的であり、裸足で渡る事も考えたが踏ん切りがつかずしばらく沢の前で途方に暮れた。
あれこれ考えるのは止めて無心で走り抜けた結果、運良く浸水はせずに済んだが、もし浸水していたらここで撤退であった。

当初の予定では5〜6時間で主稜線に到達するつもりだったが、8時間かかっても主稜線に乗る事は出来なかった。
それでもこの二日間の晴天を無駄には出来ないと思い、とにかく行ける所までと、足を進めた。
無事に念願の厳冬期小又山に登頂を果たした後は、ピストンで戻ろうかとも一瞬考えたが、またあの渡渉は嫌だし、あの林道歩きもしたくない。
もう気持ちは火打岳に向いていた。

とにかく、今回歩いたルートの至るところに雪山登山の危険が満載であり、一瞬も気は抜けなかった。
渡渉、急登、トラバース、ナイフリッジ、クラック、雪庇、雪壁登攀、雪崩など、自分の持ってる物を全て出しきるような、そんな山行だった。
厳冬期に神室連峰縦走を考えてなくはないが、今回の山行で多少そのイメージは沸いた。だが、それは自分が思ってるよりはるかに厳しく、はるかに難しい物だと再認識させられた。

雪山登山の危険は、言い換えればそれは雪山の醍醐味であり、それらを一個一個丁寧にクリアして無事に下山出来なければ意味がない。

今こうやって無事に下山出来て記録を書いていると、とにかく全てに感謝したいと言う想いになる。
やたらと厳冬期と謳っているが、この二日間は風もなく春山を思わせるようなとても恵まれた二日間であり、まずはこの天気の中を歩かせて頂いた神室連峰に感謝したい。

まだ山を初めて10年のひよっ子だが、自分の雪山登山史上、心に残る最高の山旅であった。

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コメント

感激感激!!
いや〜やりましたね〜。しかもソロで。全てに感激感動しながら見させていただきました。最初の渡渉を想像するとちょっと笑いいも 小又山の西側から登るとは聞いていましたが、地形図を見てもどこから登れるのか分かりませんでした。どこも急だし沢あるし。とにかく、今回は厳しいルートである上、ガリガリアイスでは難易度は半端なかったと思います。やっぱり火打北峰は痺れますね〜。アイスであれば自分は登れなかったでしょう。登り切ったら雪庇は半端なくヤバい感じですよね。とにかく、お疲れ様でした!!そして、いいもの見させていただきました!!
2021/3/1 20:53
Re: 感激感激!!
シノンさん、ありがとうございます😁
あの北峰はホントに痺れましたね(笑)
シノンさんの記録を見て、冬はヤバいとは認識していましたが、ホントにヤバかったです。
渡渉もね〜、(笑)さっさと行けよって自分を罵りたくなりました😁
積雪期に神室の主稜線を歩いてる記録は数少ない中、シノンさんの記録は心強かったです。ありがとうございました!最高の景色でした👍
2021/3/2 6:30
厳冬神室YABAI
厳冬神室の主稜線ナイフリッジは半端なく痺れますなぁ
西か登ってると聞いて「え、西?そんなルートあったっけ?東の間違いじゃないのか?」と疑問に思ってました(笑)
神室は冬山の醍醐味満載のようで、自分もその体験をいつかは味わいたいものです。
厳冬期小又火打縦走周回お疲れ様でした!いやー天晴スゴイ!!
2021/3/1 21:30
Re: 厳冬神室YABAI
マーニーに満月だよって教えられなかったら、あの素晴らしい月明かりは見れなかったかも!ありがとうございます😁
冬の神室は危険と魅力が満載の素晴らしい山でした!ますます好きになってしまったよ(笑)
2021/3/2 6:32
厳冬期登頂おめでとうございます
記録見てるとかなりしびれます。ガリガリ斜面を前爪だけでトラバースとかダブルアックスとか。さすがに神室の冬は半端じゃないですね。それに土内川の徒渉、スゴいとしか言いようがありません。なかなか見られない景色ありがとうございます。
お疲れ様でした。
2021/3/2 12:23
Re: 厳冬期登頂おめでとうございます
chicken_manさん、今回はガリガリの雪質が一番の曲者でしたね。急斜面トラバースが多かったお陰で片方の足の裏の皮がむけました😅
渡渉は今思い返しても、浸水しなかったのは運がよかっただけですね。
雪山登山たっぷり堪能しました😁
2021/3/2 16:47
厳冬期小又山登頂、おめでとうございます!
登頂を果たした写真では、私も感動しました。美しく素晴らしい写真をありがとうございます。

雪解けが始まった土内川の渡渉、冬山泊まり装備を背負っての行程、しかも雪面がガリガリで、新雪がクラックを隠している状況・・私がチャレンジした時よりもずっと厳しい条件だったと思います。

おっしゃるように、積雪期に同じ状況はないですね。私の場合はものぐさなので、ルート説明では「雪山バリエーションです。」の一言で済ませることが多いです

「心に残る最高の山旅」のレコをまた見せてください
2021/3/4 23:13
Re: 厳冬期小又山登頂、おめでとうございます!
kamadamさん、はじめまして、コメントありがとうございます。
そして、2019年の記録、大変参考にさせていただきました。本当にありがとうございました。
下山して家に帰ってから、kamadamさんの記録を改めて見返しましたが、スタート地点から主稜線到達まで5時間ですかぁ😵
雪質や荷物の関係もありますが、とても自分には無理でした。凄いなぁと尊敬しております。
まだまだ未熟ながら、私も雪山バリエーション、そして神室連峰に魅了されてしまっています。
まだまだ歩きたいルートがありますので、また参考にさせていただく事もあると思いますが今後ともよろしくお願いいたします。
冬の小又山の山頂から見た神室連峰は、言葉にならない程最高でした👍
2021/3/5 13:22
さすがです
ただただ、尊敬するしかないです。
技術、体力はもちろんのこと、運もなければ登れない山行だったと思います。
それに加えて挑戦しようとする精神力ですね。
今が年齢的にも一番充実してるんじゃないですか?
mooreeさんの記事を読んでると、じっとしていられなくなる自分が居ますが到底真似は出来ませんので少しずつでも近づきたいと思っております。
これからも応援しています。
2021/3/6 18:32
Re: さすがです
Saitou1977さん、コメントありがとうございます😁
全然、さすがじゃないですよ😅
ここだけの話スタート前、雪が強くて寒くて、車の中で、どうしよう、やめようかな、帰りたいなぁとぐずぐずしてました。
ホントに私は精神的に弱い所があり、そうやって登山口まで行ってそのまま帰った事も何回かあります。
今回の山行も、終わってみれば充実と満足で終われましたが、それはたまたまであり、そこに行くつくまでには毎回自分との闘いがあります(笑)
同じ山を愛する仲間の存在は大きいです。Saitouさんを始め、みんなの頑張りや刺激は本当に大きな活力となっています。
だからこそみんなに感謝です。
私より年配の方々の目を見張るような記録もまた活力となっています。
まず、あまり背伸びはしないように安全に山を楽しみたいですね。
Saitouさんの記録も毎回楽しみにしてますよ👍
2021/3/6 22:46
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