記録ID: 301762
全員に公開
雪山ハイキング
八幡平・岩手山・秋田駒
残雪の秋田駒ヶ岳縦走(水沢コース〜男岳〜横岳〜湯森山〜笊森山〜乳頭山)
2013年05月25日(土) [日帰り]
体力度
5
1泊以上が適当
- GPS
- 09:00
- 距離
- 19.2km
- 登り
- 1,554m
- 下り
- 1,326m
コースタイム
07:25 田沢湖スキー場
07:50 水沢コース入口(尾根取付き)
09:25 水沢分岐
10:10 男岳
休憩(国見温泉から来た男性と山談義)
10:50 出発
11:20 横岳
11:25 焼森
12:05 湯森山
12:30 熊見平(宿岩)
13:10 笊森山
14:15 乳頭山
休憩
14:30 出発
14:55 田代平山荘
休憩
15:10 出発
15:25 P1239
16:20 蟹場温泉
16:35 乳頭温泉BSバス乗車
16:55 スキー場前BSバス下車
17:00 田沢湖スキー場
07:50 水沢コース入口(尾根取付き)
09:25 水沢分岐
10:10 男岳
休憩(国見温泉から来た男性と山談義)
10:50 出発
11:20 横岳
11:25 焼森
12:05 湯森山
12:30 熊見平(宿岩)
13:10 笊森山
14:15 乳頭山
休憩
14:30 出発
14:55 田代平山荘
休憩
15:10 出発
15:25 P1239
16:20 蟹場温泉
16:35 乳頭温泉BSバス乗車
16:55 スキー場前BSバス下車
17:00 田沢湖スキー場
天候 | 晴れのち曇り、一時雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
帰り:大釜温泉前のバス停「乳頭温泉」からバスに乗車。「スキー場前」で下車して車を回収する。 バスは概ね1時間に1本の割合である。 バスに乗り遅れても温泉に立ち寄って時間を調整するという手がある。 羽後交通 http://www.ugokotsu.co.jp |
コース状況/ 危険箇所等 |
【水沢コース】 田沢湖スキー場の駐車場から男岳山頂まで標高差1,000mを一気に登る秋田駒ヶ岳で最も健脚向きのコースである。水沢分岐まで森の中を歩く雰囲気で見通しはあまり良ろしくない。そのためか、僕はこのコース上でこれまで人と会った事がない。標高1,000m付近から夏道がわからなくなり、雪の上を歩く。アイゼン無しでも充分歩けるが、心配な方には持参を推奨する。水沢コースの気になる薮であるが、昨年刈り払いされた状態が保たれていた。今後、梅雨明け以降は薮の状態がどうなるかはわからない。 【水沢分岐〜男岳】 和賀山塊、鳥海山、月山、太平山、森吉山の大展望を楽しめる。五百羅漢の奇岩地帯の夏道はまだ雪に隠れていた。そのため、左手に奇岩の壁を見上げながら通過する。ぱっと見、恐いと思うかもしれないが、実際歩くとそうでもない。 【男岳〜横岳】 通称馬の背という痩せ尾根を通過する。多少ロッククライミング的な要素もあるが、この時期、雪は付いてないので三点支持を忠実に進む。余力のある方は秋田の最高峰、男女岳にも寄ってみては如何だろう。 【横岳〜湯森山】 所々夏道が雪に隠れているが、ほとんど夏道である。歩き易い平坦な道。夏道を外れて迷わないようにだけ注意。 【湯森山〜笊森山】 湯森山直下の斜面に大きなクレバスがある。クレバスを迂回するように西側に進むと回避でき、夏道に合流する。以降、夏道も歩けるようだったが、暑いので、雪の上を歩いた。カッコウやウグイスの鳴き声がどこからともなく聴こえる。背の低いオオシラビソと笹薮が何処までも広がる平原である。 【笊森山〜乳頭山】 これまでの広い平原の景観から一変して稜線を歩いていたんだと気づかせられる。左前方には乳頭山の切れ落ちた南斜面が見えてくる。よく見ると、その切れ落ちた斜面に巨大な雪庇が有り、雪壁をつくっている。乳頭山のピークを踏むにはこの雪壁をトラバースぎみに登っていくことになる。雪の状態は腐れぎみなので、つぼ足キックステップで充分突破できるが、不安な方はアイゼンとピッケルを推奨する。 【乳頭山〜蟹場分岐点〜蟹場温泉】 乳頭山から田代平山荘までは所々雪があるものの、よく整備された登山道。山荘付近の田代平はその名の通り、オオシラビソの茂る広い雪原になっている。ピンクテープのフラッグが有るので迷う事はない。田代平から孫六温泉に下るルートの分岐地点には標識があり、わかり易くなっていた。今回、僕はさらに西側、蟹場分岐まで足を伸ばしたが、こちらは一切の目印がなかった。コンパス、地形図、またはGPS必携である。とりわけ広いオオシラビソの広い雪原を北側のP1036に誤って向いそうになる。ここはえいっと西に進路を取り、いったん急斜面を下るのだ。しかし、このあとも広くやや入り組んだ美しい手つかずのブナの森に迷い込む。それから先に蟹場に下る地点を探すが、これも非常にわかりづらい。ブナに括り付けられていたNo.186の標識付近から南に伸びる尾根を見つけてようやく蟹場に下山した。 ♨乳頭温泉郷♨ 蟹場温泉 入浴料500yen 09:00~16:30 大釜温泉 入浴料500yen 09:00~16:30 孫六温泉 入浴料500yen 08:00~17:00 09:00~16:00(冬期) 黒湯温泉 入浴料500yen 09:00~16:00(冬期休業) 妙乃湯 入浴料700yen 10:00~15:00 鶴の湯 入浴料500yen 10:00~15:00 休暇村乳頭温泉郷 入浴料500yen 11:00~17:00 ---------------------------------- ♨水沢温泉♨ 露天風呂水沢温泉 入浴料500yen 09:00~21:00 ---------------------------------- アルパこまくさ 入浴料500yen 09:00~19:00(受付18:00まで) 5~10月無休 11~4月木曜定休 *年末年始は無休 *休館日以外の木曜と、毎週金曜は18:00まで(受付17:00まで) |
ファイル |
水沢コースにて
(更新時刻:2013/05/26 05:44)
熊見平にて
(更新時刻:2013/05/26 05:46) |
写真
撮影機器:
感想
6月初旬に秋田駒のこの縦走コースを歩いてみたいと言う友人からメールが入り、歩いてみようと思った。以前、岩手山まで縦走したときに歩いたコースではあるが、雪の残るこの時期はどんななのか興味があった。それに実は乳頭山は未踏の山だっだ。この有名な山を秋田県人が未踏なのは恥ずかしいよね、ということである。それと分水嶺踏査の途切れている区間、蟹場分岐から乳頭山も繋げねばならないという思いが頭の角のどこかに引っかかっていた。
歩いてみて思ったのは、今時期の秋田駒ヶ岳って誰もいないのねということ。8合目までバスがまだ通ってないからなのか、本当に人が居ない。スキーするには腐れ雪だし、花を楽しむにはまだ早い。どう考えても中途半端な時期に来てしまったらしい。でも貸し切り登山を楽しめたし、とても印象深い山行になった。
男岳山頂付近でお会いした男性。国見温泉から登ってきたとのこと。このまま誰とも会わないと考えていたところだったので、少し嬉しくなり、この方としばし山談義を楽しんだ。それからムーミン谷に2人の人影、横長根を下山する1人の人影を遠目に見た。あとは横岳付近で2人、田代平山荘付近で男女ペア、と言った具合である。
全体を通して気に入ったのは田代平の広大なオオシラビソの雪原を歩く辺りだ。山荘横にテントを張って、泊まってみたいなと思わせる雰囲気の場所だった。
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コメント
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tooleさん、こんばんは
残雪の阿弥陀池、乳頭山まで続く縦走路美し過ぎます
自分もこんな山行してみたいけど秋田駒、いかんせん遠すぎます
尤もtooleさんのように残雪期の道なき道を行く技量もなし・・・
この時期、誰かが歩いてレコに残すだろうと秘かに期待しておりましたが
tooleさんがその願いを叶えてくださいました
歩いてくださってありがとうございます
斑模様の秋駒、そして田代平、クリスマスツリー、ブナの迷路…行ってみたくなりました
ところで
tooleさんは秋駒から和賀山塊へ縦走するプランをお持ちですか
それはそれですごい事です〜
tooleさん、こんばんは。
昨年の今頃、kiyoshiさんと歩いたことを思い出しながら拝見致しました。
その時と比べると、かなり雪が残っていますね。
もう少しすると「花の名山」になるのでしょう
静かな秋田駒を楽しむには絶妙なタイミングです
トナカイ湿原はまだ雪の下でしたか?
秋駒キレイですね〜!!
真っ白なムーミン谷もステキです。
もうじき、お花で真っ白になるんですね〜
鳥のさえずりのファイル、2つめのは聞こえなかったのですが…。
鳥の声って、甲高いのが耳に残るので、聞こえているのか聞こえたような気がしているのかが分からなくなります
とりあえず、ウグイスじゃないことは分かりました!!
今年は、乳頭山と烏帽子岳どちらも登ったと言えるようになりたく、ちょっと計画しています
何度もスクロールして行ったり来たりしてレコ拝見いたしました。
残雪の秋田駒ケ岳はとても美しいです。残雪と新緑の取り合わせが好きです。奇岩と平原どちらも楽しめるのがすごいです。
しかしながらもし自分が歩くとしたら。。。残雪歩きの怖さと「馬ノ背」の三点支持(@_@。!!!
ちょっとハードルが高いかなあ。
興味と意欲、そしてビビりの波が自分の中に押し寄せていますよ(笑)
有難うございました。
今回の核心部は五百羅漢の通過よりも田代平山荘以降ですね 蟹場分岐の目印は小さいようですが、見つけるのはさすがです
秋田駒も今の時期は静かなのですね。ムーミン谷の中を歩いてみたらどんな景色だろう・・と、私も思ってましたよ
秋田駒〜和賀山塊は来年のお楽しみですね
そう言えば、2年前に秋田駒ヶ岳にいらっしゃってましたね
あの8の字ロング歩かれているtimothyさんであれば、このコースはあっさり感じると思います
次回は広大な平原が広がる乳頭方面も攻めてみてくださいね
ご連絡頂ければ、ご一緒させて頂きます
灯台下暗しと言いますか、意外と近場の山のことを訊かれても的確に答えるのは難しいものです
今回は他県からわざわざ訪れてみたいという友人の要望を発端に、下見を兼ねて歩いてみようと思っての山行でしたが、新しい発見が幾つも有りました
やはり少し季節をずらして歩くと山は全く違う表情を見せてくれます。
だからやめられないのかも
和賀山塊へ縦走するプランはトップシークレットですからね( ̄b ̄)シーーッ!!
mokkeさんもkiyoshiさんと二日間に渡って渋いルートを歩かれていましたよね
例年、今時期の残雪の具合ってどうなんでしょうね〜
今年を基準にしてまた来年歩いてみようと思います。
秋田駒ヶ岳はこれからが花の百名山本領発揮ですからね
mokkeさんの再訪をお待ちしております。
今度は僕も参戦しますからね〜
PS トナカイは雪の中でまだお休みでした
ムーミン谷のチングルマ、Springさんの写真を拝見したいですね
今年は国見温泉からでしょうか
お天気になる事をお祈りしておきますね
二つ目の音声ファイルは鳥の鳴き声が遠くからだったので、集音がイマイチだったかもしれません
一応、ウグイスですよ
乳頭方面は秋田駒より人があまり居ないので静かな山行を楽しめると思います。
大白森にも来てみてくださいね
今回歩いたコースですが、男岳の急登、奇岩あり、緩い広い平原歩きありとかなり変化に富んだ山歩きを楽しめる良コースです
登山道の整備もしっかりしていましたから、安心して歩けると思いますよ。
今後、8合目までバスが通って山開きになると賑やかになってきます。
でもその頃には雪はおそらく消えているでしょう
良い山行になる事を御祈り致します。
PS コース状況で言うの忘れましたが、結構虫が多かったです。線香、虫除けスプレー等ご検討ください。
田代平山荘以降のコースを危険箇所として挙げませんでしたが、やっぱりkamdamさんは鋭いですね〜
大当たりです。僕が一番恐れたのはご指摘の箇所でした
雪に覆われたムーミン谷も上から見たら、とても優雅に見えてきて、あそこにテント張ってゆるりと読書でも楽しみたいなと思ったりしました 小岳のあの窪地にも進入してみたいかなとも思ったり
近場に素敵な場所が有るのは幸せですね
分水嶺の旅は来年までお預けになります
ここを歩くときはいつも平和な気持ちになります。
穏やかな秋田駒と乳頭山も、下から登ると随分な標高差ですね。心地よいロング楽しめたのでは
乳頭直下の雪壁、3月に歩いたとき一番印象に残っています。氷結してるところもあったからね。広々とした雪壁であまり緊張しなかったが、風が強くて寒かった記憶。
地森方面だね。中1泊で抜けられるか。時期がポイントでしょうね
平和な気持ちですか、とんがってませんからね(乳頭山を除く)
わかる気がします
乳頭の雪壁は、遠目に見ると不安になりましたが、近づくと意外と広々としている事に気づき、安心しましたね
仙岩峠〜モッコは地味ですが、山が深いので難しそうです。
仰るとおり、雪質を見極めるしか無さそうです
始めてコメントする45ohkawaといいます。
今年は雪が多いので状況どうかなと検索していてtooleさんの記録を拝見しました。
田代平山荘以降のコース状況では私には無理かなと感じました。
今回のルートは私もいずれ挑戦したいと思っていました。
単独行で登りと下りを別コースをとれるルートを常々考えていますので、これからも参考にさせていただきます。
今年の秋田の冬は寒かったですよね
さくらの開花も遅れたので、例年より多くの雪が残っているのかもしれません
田代平山荘以降のコースは広く、当てに出来る目印も無いので、迷いそうになりました
ですから、今時期は多くの人にお勧めできるルートではないと思います。
ただし、雪が完全に消えてしまえば、この限りではないので、ご検討くださいね
単独で周回できるルートを考えるのは僕も好きです。
車の回収が難しい事が多いですが、計画通りの山行ができたときの達成感は大きいですよね。
今後ともよろしくです
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