ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 307680
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
丹沢

丹沢主脈/焼山登山口〜蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳〜大倉

2013年06月08日(土) [日帰り]
 - 拍手
体力度
6
1~2泊以上が適当
GPS
11:00
距離
26.3km
登り
2,182m
下り
2,186m
歩くペース
とても速い
0.60.7
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

日帰り
山行
8:15
休憩
2:44
合計
10:59
7:33
7:33
82
8:55
8:56
7
9:03
9:05
13
9:18
9:18
18
9:36
9:38
5
9:43
9:44
19
10:03
10:04
15
10:23
10:33
11
10:44
10:44
7
10:51
10:53
7
11:00
11:00
17
11:17
11:17
13
11:30
11:34
12
11:46
12:29
0
12:29
12:31
11
12:42
12:43
4
12:47
12:52
2
12:54
12:54
10
13:04
13:05
10
13:15
13:15
5
13:20
13:21
4
13:25
13:25
6
13:51
13:52
3
13:55
14:01
1
14:02
14:04
15
14:19
14:19
16
14:35
14:35
23
14:58
14:58
1
14:59
15:46
11
15:57
15:57
4
16:01
16:01
7
16:08
16:09
17
16:26
16:26
12
16:38
16:56
6
17:02
17:02
8
17:10
17:11
25
17:36
17:46
3
17:49
17:49
13
18:02
18:02
19
18:21
18:21
3
天候 曇一時晴
過去天気図(気象庁) 2013年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス
往路
津久井神奈交バス 相模湖駅→三ヶ木(290円)
津久井神奈交バス 三ヶ木→焼山登山口(320円)
※三ヶ木までは橋本駅からもバスがありますが、中央線沿線からだと相模湖から乗るほうが早いようです。

復路
湘南神奈交バス 大倉→渋沢駅北口(200円)
コース状況/
危険箇所等
●焼山登山口〜姫次〜蛭ヶ岳
登山口から焼山までと、地蔵平の少し先から蛭ヶ岳までが急な登りです。
それ以外の区間、特に焼山から姫次まではなだらかな道も多く、気持ちよく歩けました。
なお、焼山と黍殻山は巻き道があり、山頂を通らずに進むこともできますが、焼山の場合はどちら経由でもさほど変わりませんので、(特に天気のいい時は)山頂を踏んでいったほうがよいと思います。

●蛭ヶ岳〜丹沢山〜塔ノ岳
蛭ヶ岳を下りてすぐ鬼ヶ岩の岩場です。コース全体を通じてほぼ唯一の危険箇所と言えるでしょうか。鎖も付いていますが、注意して通れば問題ありません。
この区間は開けた尾根を通る箇所が多いので、風が強い時は気をつける必要がありそうです。

●塔ノ岳〜大倉
登り返しといえる箇所は花立の手前のみで、あとは平坦な区間を除けばひたすら下ります。
休憩できる場所はたくさんありますのでマイペースで行けばよいでしょう。
焼山登山口バス停にて、十数名ほどの登山者とともに下車
2013年06月09日 12:15撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:15
焼山登山口バス停にて、十数名ほどの登山者とともに下車
国道から折れて、登山道入口へ向けて進む
2013年06月09日 12:15撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:15
国道から折れて、登山道入口へ向けて進む
すでに林道の雰囲気
2013年06月09日 12:15撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:15
すでに林道の雰囲気
車止めを通過
2013年06月09日 12:16撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:16
車止めを通過
いざ登山道へ!
2013年06月09日 12:16撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:16
いざ登山道へ!
石畳の道。地味に歩きづらい…
2013年06月09日 12:16撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:16
石畳の道。地味に歩きづらい…
そこそこの急登で、すでに心拍数MAX
2013年06月09日 12:16撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:16
そこそこの急登で、すでに心拍数MAX
なおも急登が続き、あえぎながら登る
2013年06月09日 12:16撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:16
なおも急登が続き、あえぎながら登る
ようやっと焼山の山頂下に到着。時間と体力節約のため山頂は巻く
2013年06月09日 12:17撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:17
ようやっと焼山の山頂下に到着。時間と体力節約のため山頂は巻く
すぐ上で先行した登山者の声が! これなら山頂経由でも良かったなあ
2013年06月09日 12:17撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:17
すぐ上で先行した登山者の声が! これなら山頂経由でも良かったなあ
焼山の先から緩やかな道になってホッと一息
2013年06月09日 12:17撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:17
焼山の先から緩やかな道になってホッと一息
うおっ!こういう倒れ方は初めて見た
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:18
うおっ!こういう倒れ方は初めて見た
平丸分岐を通過。平丸から登ってくれば若干ショートカットになるようだ
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:18
平丸分岐を通過。平丸から登ってくれば若干ショートカットになるようだ
黍殻山山頂下の分岐。ここも当然巻いていく
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:18
黍殻山山頂下の分岐。ここも当然巻いていく
水場分岐(寄らず)
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:18
水場分岐(寄らず)
注意します
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:18
注意します
下に黍殻避難小屋が見える
2013年06月09日 12:18撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:18
下に黍殻避難小屋が見える
青いテープって初めて見た。道の目印でもなさそうだし、林業用?
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:19
青いテープって初めて見た。道の目印でもなさそうだし、林業用?
八丁坂ノ頭で、ツツジが綺麗に咲いていた
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:19
八丁坂ノ頭で、ツツジが綺麗に咲いていた
森林整備用のモノレール。どこからどこまで続いているのだろう
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:19
森林整備用のモノレール。どこからどこまで続いているのだろう
この付近、あちこちにこんな踏み跡の分岐があって気になる
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:19
この付近、あちこちにこんな踏み跡の分岐があって気になる
平らで広い、気分のいい道
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:19
平らで広い、気分のいい道
姫次に到着。本来なら真正面に富士山がドドン!パ!と見えるはずなのだが…
2013年06月09日 12:19撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:19
姫次に到着。本来なら真正面に富士山がドドン!パ!と見えるはずなのだが…
姫次からの下り。蛭ヶ岳への登りのことを考えるとあんまり下ってほしくない
2013年06月09日 12:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:20
姫次からの下り。蛭ヶ岳への登りのことを考えるとあんまり下ってほしくない
原小屋平。テン場かここは?と思うくらい広くて快適そうな場所(実際に張っちゃダメですよ)
2013年06月09日 12:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:20
原小屋平。テン場かここは?と思うくらい広くて快適そうな場所(実際に張っちゃダメですよ)
中間地点
2013年06月09日 12:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:20
中間地点
次第に傾斜がきつくなってくる
2013年06月09日 12:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:20
次第に傾斜がきつくなってくる
延々と続く階段に突入。ただ一段ごとの段差が低く作ってあって、その点はありがたい
2013年06月09日 12:20撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:20
延々と続く階段に突入。ただ一段ごとの段差が低く作ってあって、その点はありがたい
階段を登る途中で振り返り気味に見たところ。結構登ってきたな
2013年06月09日 12:21撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:21
階段を登る途中で振り返り気味に見たところ。結構登ってきたな
「蛭ヶ岳 0.4km」とあるが、この先さらに3箇所くらい「蛭ヶ岳 0.4km」の道標が出てきて混乱。どれが正しいのだ?
2013年06月09日 12:21撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:21
「蛭ヶ岳 0.4km」とあるが、この先さらに3箇所くらい「蛭ヶ岳 0.4km」の道標が出てきて混乱。どれが正しいのだ?
もうひと登り
2013年06月09日 12:21撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:21
もうひと登り
蛭ヶ岳山頂にたどり着くとこんな天気…
2013年06月09日 12:21撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:21
蛭ヶ岳山頂にたどり着くとこんな天気…
蛭ヶ岳山荘の横を通って丹沢山方面へ
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:22
蛭ヶ岳山荘の横を通って丹沢山方面へ
緑豊か
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:22
緑豊か
鬼ヶ岩へ差しかかる
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:22
鬼ヶ岩へ差しかかる
このコースで唯一の(ある意味で)山らしいところ
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:22
このコースで唯一の(ある意味で)山らしいところ
見えた
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:22
見えた
お約束のショット
2013年06月09日 12:22撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:22
お約束のショット
鬼ヶ岩を過ぎたとたん、たった今までの岩登りがウソのような穏やかな風景に
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
鬼ヶ岩を過ぎたとたん、たった今までの岩登りがウソのような穏やかな風景に
晴れていればいい眺めだろうと思うんですよ、晴れてさえいればね…
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
晴れていればいい眺めだろうと思うんですよ、晴れてさえいればね…
不動ノ峰休憩所を通過。このあたりが一番ガスが濃かったかな
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
不動ノ峰休憩所を通過。このあたりが一番ガスが濃かったかな
晴れていれば気持ちのいい道だと思うんですよ、晴れてさえいればね…
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
晴れていれば気持ちのいい道だと思うんですよ、晴れてさえいればね…
丹沢山山頂到着。数分の休憩のみですぐリスタート
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
丹沢山山頂到着。数分の休憩のみですぐリスタート
道のすぐ傍に三角点があったのでタッチ。これやるの久しぶり
2013年06月09日 12:23撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:23
道のすぐ傍に三角点があったのでタッチ。これやるの久しぶり
日高を通過。あまり特徴のないピーク
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:24
日高を通過。あまり特徴のないピーク
塔ノ岳に着いてみると大賑わい
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:24
塔ノ岳に着いてみると大賑わい
ん?ガスが取れてきた?
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:24
ん?ガスが取れてきた?
おい!晴れるのが3時間遅せーよ!
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:24
おい!晴れるのが3時間遅せーよ!
記念撮影の順番待ち
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:24
記念撮影の順番待ち
ついつい休みすぎたので、少し急ぎ気味に下山開始
2013年06月09日 12:24撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:24
ついつい休みすぎたので、少し急ぎ気味に下山開始
さっそく馬鹿尾根の本領発揮中
2013年06月09日 12:25撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:25
さっそく馬鹿尾根の本領発揮中
花立山荘を通過。大倉尾根との戦いに疲れたのか、ベンチで寝ている人あり
2013年06月09日 12:25撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:25
花立山荘を通過。大倉尾根との戦いに疲れたのか、ベンチで寝ている人あり
たまに平らなところが出てくるとホッとしますね
2013年06月09日 12:25撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:25
たまに平らなところが出てくるとホッとしますね
堀山の家で休憩。小屋入口に貼ってある「猛人に注意」というステッカーが気になるな
2013年06月09日 12:25撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:25
堀山の家で休憩。小屋入口に貼ってある「猛人に注意」というステッカーが気になるな
雑事場ノ平分岐にてプチ渋滞
2013年06月09日 12:26撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:26
雑事場ノ平分岐にてプチ渋滞
道が舗装路になった
2013年06月09日 12:26撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:26
道が舗装路になった
登山口到着。無事下山できて安堵
2013年06月09日 12:26撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:26
登山口到着。無事下山できて安堵
ああ…11時間前に入山したのが遥か昔のことのようだ…
2013年06月09日 12:26撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:26
ああ…11時間前に入山したのが遥か昔のことのようだ…
おやきに激しく心惹かれるも、辛うじて踏みとどまりました
2013年06月09日 12:26撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
6/9 12:26
おやきに激しく心惹かれるも、辛うじて踏みとどまりました
大倉バス停着。すでに相当並んでいたが、奇跡的に座れた
2013年06月09日 12:27撮影 by  DMC-LX3, Panasonic
1
6/9 12:27
大倉バス停着。すでに相当並んでいたが、奇跡的に座れた

感想

唐突ですが、今年の夏は少し長めの山行をやりたいと思ってます。
そこで、自分が今どれだけ歩けるかのチェックも兼ねて、丹沢主脈縦走に日帰りで挑戦することにしました。

主脈縦走の標準コースタイムは10時間20分だとどこかで読んだのですが、何しろ1400m近い標高差で20km超のロングコース、果たしてその時間で踏破できるかどうか自信がなかったため、とりあえず目標タイムを11時間と設定。
この時期の丹沢の日没時刻は18時45分頃、スタートが7時過ぎとすると、11時間なら明るいうちにゴールできる計算です。

問題はバスの時刻で、土日は7時12分に登山口のバス停に着けるのですが、平日だとダイヤの関係上、土日より45分も到着が遅くなってしまいます。
個人的には平日のほうがどちらかというと行きやすいのですが、日没までに下山できるかどうかという時に45分の差は大きい。
というわけで、日程を5月最後の土曜日に定めましたが、直前になって都合がつかなくなり、結局6月になってからの決行となった次第です。


さて当日。
関東地方は6月になる前に梅雨入りしてしまい、天気が心配でしたが、この日の予報では神奈川県西部は「曇一時晴、日中は晴れる」となっており、時間ごとの予報でも9時台から15時台は太陽のマークが光っているのを見て、少し安心して出発。

まずは焼山を目指しますが、登山道に入ったとたんにいきなり急登で、じっと我慢の子で歩を進めます。
すると、スタートから焼山までは2時間のつもりだったところ、30分も早着。
ちょうど山頂下の巻き道分岐のところで後ろから追いついてきた2人組の方々が山頂へ登っていく中、30分稼いだといってもまだ先は長いということで、当初の予定通り巻き道へ。

ところが、巻き道を通っていると、すぐ頭上から2人の声が聞こえてきました。
見上げると、山頂らしき尾根はほんの10mか20mくらい上です。
すぐ先で合流した山頂からの道を見てもかなり緩やかな下りで、これは山頂を通ってきたほうが良かったなと、少し後悔。

焼山から先は登りも緩やかになり、黍殻山山頂分岐(もちろんここも巻き道)を経て姫次へ。
このあたりは林業が盛んなのか、あるいは水源林の整備なのか、遠くでチェーンソーらしき音がずっと響いていました。

姫次では目の前に富士山が大きく見えるという話を聞いていたのですが、着いてみると雲がかかっていて、富士山のフの字もありません。
日中は晴れるって予報はいったい何だったんだろう。まあ下界の天気と山の天気は別物ですから仕方ないですね。

姫次から原小屋平・地蔵平などのポイントを経て、いよいよ蛭ヶ岳への登りに差しかかります。
前後を歩いている登山者の方々と「急ですね」と言葉を交わしつつ、斜面に付けられた木の階段をひたすら登高。
この階段、まだ新しくて木の香りがほのかに漂っており、厳しい登りの慰めになります。

ようやく蛭ヶ岳山頂に到着すると、姫次以上のガスで展望はまったくなし。
日中は晴れるって予報はいったい何だったんだ…と内心で愚痴りつつも、予定時刻より30分早く着いたので、ゆっくり昼食にします。
昼食といっても、行動食と変わらないカロリーメイトやらチョコレートやらで、まったく侘しいものです。向かいの人はラーメンを作って食べていました。羨ましい…。

40分ばかり休んだところで、いよいよ主脈の核心部へ向けて出発。
しかしガスはいよいよ濃くなり、蛭ヶ岳から下りて鬼ヶ岩を過ぎ、笹原の中の尾根道を進む間も、展望らしき展望はほとんどありません。
しかもポツリポツリと雨粒まで落ちてくる始末(雨具を出すほどの降り方ではありませんでした)。
本当に、日中は晴れるって予報はいったい… しつこいですね、すみません。

それはともかく、おかげで写真を撮るために立ち止まる回数もいつもより少なめ。
まあ、その分スピードアップにつながっていると思えばいいのかも、と前向きに考えてみよう。

それでも、蛭ヶ岳から丹沢山までは意外に長く、1時間くらいかなと見込んでいたのが、実際には1時間半近くかかりました。
蛭ヶ岳までで稼いだ貯金(早く着いた分の時間)を使い果たし、逆に予定時刻よりも遅れだしたので、丹沢山山頂での休憩は短めに切り上げ、先を急ぐことにします。

相変わらずのガスの中、小ピークをいくつか過ぎ、1時間ほどで塔ノ岳に到着。
ここは蛭ヶ岳・丹沢山とは比べ物にならないほどの人出で、山頂の周囲にも大勢の登山者が腰を下ろしています。

ふと表尾根方面に目をやってみると、おっ?ガスは取れていて、木ノ又大日のピークがよく見えている!
しばらくするとその他の方角でもだんだん晴れ渡ってきて、下界が見下ろせるようになりました。
おおっ!これは!
…しかし、この天気がヒル(蛭/昼)から続いていればなあ…。晴れるのが3時間遅いぜ!

それでも、晴れてきたことに気分を良くして、山頂からの景色を眺めながらついついのんびりしてしまい、ようやく腰を上げたのは予定時刻から1時間遅れてのことでした。
まあ、計画ではここから大倉までは十分余裕を見て3時間半も取っていたので、借金(遅れ)は十分返済できるでしょう。

というわけで、大倉尾根からまっすぐ下山開始。
噂に聞く「馬鹿尾根」ですが、花立付近からさっそくその「馬鹿尾根」ぶりが炸裂しはじめ、じわじわと足腰を蝕んできます。
休憩は取っているとはいえ、すでに9時間は歩いているので、疲労の蓄積とも相まって、なかなかしんどい。

堀山の家で休憩。
ほぼ同時に下りてきていた若い人たちのグループが賑やかで、単独ってこういう時は寂しいなあと思ってしまいます。
話し相手がいるだけで疲労度がだいぶ違いますからね。

尾根はその後も、たまに平坦な区間を挟みつつもなかなかの下りっぷりを見せながら、大倉へと続いていきます。
日もだいぶ傾いてきて、道の上に射し込む光も少しずつ弱まってきました。
足元に気をつけて歩きつつ、時計もちらちら見ながらの下りです。

そして18時過ぎ、ついに登山道を抜け、人里に帰還。
足腰すり減らして大倉バス停に到着したのは、出発からちょうど11時間後でした。


天気は今ひとつの一日でしたが、まあ今回はそもそも体力チェックが目的の山行だったので、そこは割り切ることにしましょう。
蛭ヶ岳で40分、塔ノ岳では45分も休むという暴挙に出たにもかかわらず、最終的には予定通りのコースタイムでクリアすることができ、まずまず満足です。

思っていたよりは動けましたが、まだまだ伸びる余地はある気がするので、これから本格的な夏に向けてトレーニングに励みたいと思います。
えっ?今から始めても遅いって? それは言いっこなしということでひとつ…。


なお、元サイズの写真は
http://photozou.jp/photo/list/74507/7803224
で公開していますので、「写真小せーよ!」という方はそちらへどうぞ。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:12796人

コメント

参考にさせてください
Yasuharuさん、初めまして。坂月沢蚊と申します。
お疲れさまでした。
丁度このコースを歩こうかと思っていましたので、参考にさせてください。
ところで、この時期ヒルはいなかったですか?
2013/6/12 0:36
sakatsukiさん
こちらこそ初めまして。
主脈縦走の記録は他にもたくさんあるのに、これを参考にしていただけるとは大変光栄で、励みになります。ありがとうございます。

私自身もヒルが心配で、長袖長ズボンにサポートタイツ着用、さらにロングスパッツも装着と、できるだけの対策をしていったのですが、実際に行ってみたらまったく見かけず、もちろん被害もありませんでした。
登山道を外れないように、できるだけ道の真ん中を歩くように心がけたためかもしれません。

ただし、これからの時期ですとヒルも活発になってくるでしょうから、やはり十分に注意していただいたほうがよいでしょう。

コース自体は特に危険箇所もありませんし、記録を拝見すると主稜を日帰りで縦走されたご経験もあるということですから、問題なくお歩きになれると思います。
楽しい山行になりますようお祈りします。
2013/6/12 23:40
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [2日]
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [日帰り]
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [2日]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [日帰り]
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 丹沢 [2日]
丹沢南北縦断 大倉〜塔ノ岳〜蛭ヶ岳〜姫次〜焼山〜焼山登山口
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら