【黒沢山〜黒山南東尾根〜タケナギ沢〜西俣沢ノ頭東尾根】
- GPS
- 18:45
- 距離
- 30.5km
- 登り
- 3,210m
- 下り
- 3,254m
コースタイム
- 山行
- 9:13
- 休憩
- 1:33
- 合計
- 10:46
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 0:27
- 合計
- 7:18
天候 | ・1日目→晴れ一時雨 ・2日目→晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年05月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
※日向林道出合橋以降について 場所が場所だけに注意喚起。 この林道の崩壊はかなり悪いので、いわゆる熟達者以外この林道を使っての計画は組まない方が賢明です。 まず崩壊箇所が著しく多いので時間が掛かるうえに、自分たちが引き返した地点の崩壊地はミスると河原まで止まらず一直線で滑落します。 特に重荷ではリスクが高すぎます。 私は通過したのでロープを張り同行者を通過させようと思いましたが良い支点がありませんので諦めました。 私の過去の山歴を知っている方なら言っている事に納得していただけると思いますが、普通の方が安全に通過するのは無理です。「俺は行けたから!誰でも行ける!」と言うのは無責任で事故を誘発します。 厳しい言い方になりますが、こんな場所で事故が起きれば誰も助けてくれません。 SNSで仲の良く「凄い!凄い!」と、煽ててくれる人も有事になれば無関心で何も行動を起こしません。山岳会ではないので当然ですがそんなものです。 遭難してほしくないので、どうかご理解ください。 |
写真
感想
GWの晴天日を狙って友人達と深南部へ。
今回は未踏のルートである黒山東南尾根と西俣沢ノ頭東尾根を歩きたいと計画しました。
◎1日目
今日の行程は4時半前に奈良代林道ゲート前からスタートしてシャウズ山→黒沢山→黒山から黒山東南尾根で下降してタケナギ沢へと降りてアケ河内出合へ。
天気は予報通り晴れ、シャウズ山手前で見事な霧氷が出迎えてくれました。 霧氷の白と快晴の青のコントラストに気分が高まります!
以前は踏み跡まばらでまさに「激藪」という感じだった黒沢山へのルートも入山者が増えたのか明瞭な踏み跡と丁寧に付けられたマーキングで藪漕ぎは最小限で済むようになり、省エネで黒沢山山頂へ。
黒山へ向かいます。
しばらくは順調に進みますが黒山に近づくと猛烈な笹薮は避けられません。 この日は前日の雪が笹の葉に乗っかっていて漕ぐ度に雪と解けた水滴で服はびしょ濡れ!寒かったな〜。
深南部の稜線はすべて歩いていますが、やはり黒山周辺と三方窪(こちらは最近踏み跡が明瞭になった気がする)が一番の笹薮でしょう。
山頂付近の地形が広くてピークがどこなのか良く解らない黒山から南東尾根を下ります。
笹薮は長く続かずストレスは減り獣道を追って下りますが、尾根が一直線では無いのでRFは慎重に確認しました。
沢への下降点は尾根左側(上流側)を狙いましたがやはり最後が悪く諦め、尾根右側(下流側)で下り、やはり最後が少し急ですが何とか河原に着地。
アケ河内出合へタケナギ沢を下っていくと、不動岳北尾根経由(戸中山ゲート前を1時スタートw)で現地合流予定だった友人が釣りあがってきました。
自分もホテルアケ河内にテントを張り、すぐに釣りに行きアマゴを数匹釣りましたよ。
4時前から夕立があり本降りとなったので釣りを切り上げホテルで休憩。
雨が止むと次第に晴れて宴会の開始であります。
今回もシェフが同行しているので藪山山行とは思えない山グルメを堪能!
焚火を囲んでくだらない事を話しながら美味しい料理とお酒...1人では出来ない贅沢な時間ですね。
◎2日目
六呂場林道から西俣沢ノ頭東尾根→黒沢山方面に向かいシャウヅ山→奈良代林道ゲートで下山という行程です。
朝から美味しいご飯と挽きたてのコーヒーを飲み、少し片づけをしてから逆河内に釣りをしながら噂のゴルジュを見学へ。
時間的にゆっくりし過ぎ!感はあるものの、11時過ぎに1446の西俣沢ノ頭東尾根へと向かいます。
出合橋を越え林道を巡り尾根末端から歩くつもりでしたが、思っていた以上に崩壊が悪く(私は通過しましたが同行者を通過させるのが危険すぎると判断しました。)時間も掛かると判断し林道を諦め登れそうな斜面を探して強引に尾根に向かって直登する事にしました。
案の定、激急登でしたが尾根に乗るにはこちらが安全かつ早いでしょう。
尾根に乗って一安心。
ここからは明瞭な踏み跡があります。過去に林業の杣道として使われていたのでしょう。
陵線に近づくと次第に笹が濃くなりますが短い区間なので助かりました。
稜線に乗り西俣沢ノ頭の絶景ポイントで小休止。今回初めてご一緒した5.13クライマー君が「藪山ハマるかも...」と言ってくれたのは嬉しかったなぁ。
帰路は黒沢山はパスするので大きくトラバース。今回初めて歩きましたが思っていたより獣道が良く助かりました。
この後は歩き易い道を深南部の景色を見ながら下山です。
今回も同行してくれた友人に感謝です!
コメント
この記録に関連する登山ルート
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いやー、すごい楽しそう&美味しそうですねー! 無理してでも行けばよかったなぁと後悔中です。
本当に無理してでもきて欲しかったですよー
深南部の水窪側はなかなか親しみにくい場所ですが、中毒性のある山域なのは確かです(笑)
今年はsunaさんと中尾根が本チャンなのでよろしくお願いしますよ!
釣りは才が無いので嗜みませんが、やはり沢も藪も良いですね〜
黒山南東尾根も今でこそあのザマですが、往時は人の手が入った分かりやすい道だったことでしょう…
てっきり以前仰っていた大根沢に釣行してるかなと思いましたが、再びのアケ河内ですか!
柴沢の最果てもそうでしたが、水窪寄りの崩壊はほぼザレ状の崩壊が広範に渡って起きてますね…
俺が〜誰でも〜の下りは正鵠を射ているというか、若干耳が痛い所もあります
(;´Д`)
誘うような書き方はしていないつもりですが、行こうとするどうあっても行ってしまうだろうから本人が一度行って痛い目を見る鹿無いのかもしれませんね…
数少ない記録なので大変参考になりました!
ここのところ藪→釣り→宴会という流れが楽しくて仕方ないのでソロのロング山行とかヤル気が起きず心身共に弱くなっているのを感じますよ
今回歩いた2つの尾根は藪も倒木もほどほどで楽しめました。
大根沢はですね、、、もう少し暑くなってからかな💦
記録の記載に関しては個人の見解なので自由だと思いますが、私は普通の方の感覚が分かるので注意喚起させてもらいました。
おっしゃる通り痛い思いをして学習するのも良いですが、あの場所での失敗は命取り。 私は私の経験と感覚で書くのみです。何を信じるのかは読み手次第だと思いますよ。
ただ私はこれ以上知人を亡くしたくないのですよ。
kaikaireiさんの山行は大衆受けしないと思います(笑)
はっきりと覚悟迫るようなコース状況の説明、感想はイイかもしれません。
農鳥オヤジもはっきりあんたじゃ無理だって一見さんに向かって平気で説教垂れますがあれはある意味親切なのではと最近思います、ムカつきますが。
kaikaireiさんの山行、破天荒のようで冷静にリスク見極めてたりして、本当にしょっぱい山行は頼れるパートナーさんご同伴ですから。
ボルト埋まりまくり残置ありまくりのベタなアルパインの人気コースよりも深南部のザレたトラバースやら崩落著しい痩せ尾根、コルなんかの方が大変なのは確かだと思います。
他人のレコ安易に参考にするのではなくその人の全ルート地図見てどんな山歩きの癖があるのか観察するとこから入り、同じルート歩いたことあるのであれば自分の感覚とどれくらいギャップあるのか、自分よりも技術あるのかとか。
ソロでバリエーションやるんなら数少ないレコでそこまで深読みしないとなかなか踏み込めませんね。
ありがとうございます。 私の言いたい事は全くその通りです。
記録を見てその方が自分に比べて遥かに高いレベルの場合もあるので、そこの見極めは非常に大切だと思いますが、書き手がその辺りの指摘をしといた方が読み手が変な勘違いは起きないのかとも思うんです。
私は極端に臆病な性格なので難しい山行の場合は頼れる方にお願いする事にしていますが、こうした友人がいてくれる事に本当に感謝しているんですよ。
ただ、これも山で知人を亡くしたりした事があるので若い頃とは考え方が変わってきているのだと思います。
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