【富士山】0合目浅間神社から剣ヶ峰
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- GPS
- 06:56
- 距離
- 43.8km
- 登り
- 3,168m
- 下り
- 3,175m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
予約できる山小屋 |
里見平★星観荘
|
写真
感想
金曜日、仕事中急に富士山を下から登ろうと思い立った。
元々日曜日は山に行こうとは思っていたのだが、どこに行こうか悩んでいたのである。
土曜日の夕方に、中の茶屋を目指して出発!
何時も週末は、混雑の激しい中央道も、この時間の下りはガラガラであった。
下調べ道理、難なく中の茶屋に着いた。
登山準備の前に、周囲の写真を撮りに、車を降りると、年配のグループの方が「兄ちゃんどっから登るんや?」と声をかけられた。
悩んでるんですよねー!この上の馬返しからの登ろうか、それとも一番下の浅間神社から登ろうかと言ったら、「そりゃー神様の居る下からが良いに決まってるわ〜!こんな中途半端な場所から登っちゃー駄目だよ!」と言われて、火が付いた。
元々下から登ろうとも考えてはいたので、この際一番下の浅間神社から登ることに決めたのだ。
来た道を引き返し、浅間神社まで戻って明るいうちに参拝をして出発の準備をする。
夜7時半頃アタック開始!
この時はまだ、この行程を楽観視していた…
道はすぐに登山道となった。
すぐ隣を舗装路があり車が通っているので遊歩道と言ったほうがよいかもしれない。
ただ、街頭は無く自分のヘッデンが唯一の灯りだ。
夜間登山の経験は無いと言っていよレベルなので、恐怖を感じる。
ゆるい登りを1時間ほど歩くと、夕方に来た中の茶屋へ着いた。
ここで少しパンを食べて休憩をする。
明るい時に見た印象とは大分違う。
馬返しまでの道のりも今までの感じとさほど変わりなく、緩やかな坂道といった感じで距離は有るが、楽に歩ける。
暗闇の道に飽きてきた頃、やっと馬返しに到着した。
暗くて、よく分からないが、たくさんの車が止まっていた。
ここからやっと、道も険しくなり、登山道らしくなってきた。
1合目付近まで来ると、後ろから来た登山者に追いついてきた。自分以外にも人がいることでちょっと、元気が出た。
この辺りから体調に異変が出始めた。
数歩あるいて、すぐに息切れをおこし、貧血のような症状で頭から血の気が引き、冷や汗がとまらない。
友人とメールでやり取りをしていて、もしかしたらもうギブするかもと言って心配させてしまった。
何度も休憩し、下山の時に飲もうと持ってきていた、リポDを飲んで、体調の回復をはかる。
とりあえず、ゆっくり5合目まで行ってみて、体調が回復しないようならば、諦めて下山する、と決めて歩き出す。
夜間にこんな山の中を一人で歩いた経験が無いので、次第に心細くなり、携帯の音楽をかけながら歩くことにした。
廃墟の小屋以外、周りがよく見えんので、どのくらいのペースで歩いているのかもよく分からなくなってくる。
まあ間違いなく遅いのは確かだがw
日付も変わり1時近くなってやっと、5合目佐藤小屋にたどりついた!
もう達成感半端ないw
小屋の周囲はライトが灯っていて、なんだか落ち着く。
外のベンチを借りて、しばし休憩。
さてこの先どうするかな〜。
まあ少し体調もよくなってきたので、6合目スバルラインとの分岐までいってみようと決めた。
気がつくと月明かりてできて中々明るい。
出発したときは薄曇りで月などみえなかったような気がしたが。
そんなことを考えながら歩いていたらスバルラインとの分岐まで来ていた。
想像していたより人は少なく、歩きやすい。
あえて少し時間をずらして登ったかいがあったようだ。
ここから何故だかどんどんと体調は回復していき、今まで富士山を登った中で一番体が軽く軽快に歩ける。
何より空気の薄さは全く感じない。これは驚いたが、下からゆっくり登ってきたことにより、体が徐々に慣れたのたのだろう。
気がつけば空は明るくなり始めて、8合目付近まできていた。
ここで、あの中の茶屋で会った年配のグループに再開した。
どうやら高山病になってしまったらしく、ここで御来光をここから須走の方へ降りるのだそうだ。
お互いの健闘を祈り、何故かハイタッチをして出発(^_^)/
ご来光は雲の影響で、ちょっと微妙であった。
まあ、ご来光にはそれほど興味ないから良いけどね。
何度登っても、ここから山頂までは本当に辛い。
ただ今回はいつもと違い、足の痛みのほうが辛かった。
未だかつて登りで膝が痛くなったことは、なかったのだか、今回は痛くてしょうがない。
何度もしゃがんだり、ストレッチしたりして何とか、吉田口頂上までやってきた。
頂上は多くの人で賑わっていて、皆嬉しそうだ。
自分も達成感はあるものの、まだまだ先は長い…
おにぎりを食べて、剣ヶ峰を目指すことにする。
実はお鉢を回るのは、今回が初めてである。
もちろん剣ヶ峰も初めてだ。
剣ヶ峰直下の急登り!ここは本当に辛い。最後の試練といった感じだ。
登り終えると又試練が!
そう写真撮影渋滞だ。
折角なので自分も最後尾に並んだ。
30分程並んでやっと剣ヶ峰山頂で写真を撮ってもらい、ゆっくりしてる時間もないので、下山口に向けて出発する。
砂礫で、サクサクの登山道を軽快に駆け下りて行く。
6合目のトイレまでは、同じような九十九折りの道なので、非常に飽きる。
2時間ほどで、スバルライン分岐まで降りてくると、富士山が世界遺産に登録されたことによる、登山者へのアンケートを行っていた。
アンケートに答えると水を一本くれると言うので、協力することにした。
ここで、タダで水を補給できたことは非常に助かった。
富士山で水を手に入れるには、山小屋で倍位の値で買うしか方法がないからだ。
アンケートをとっていてお兄さんが、「スバルラインはあっちですよ!」と声をかけてきたので、佐藤小屋方面に降りますと答えると、今度は「佐藤小屋からはどちらに行くんですか?」ときかれたので、0合目の浅間神社まで降りますと答えた。
「え!! がんばってください…」と言われた。
どうも、道を間違える人が多いみたいで、こうやって万全を尽くしているのだろう。
スバルラインとの分岐を過ぎると、樹林帯へ突入する。
昨日、暗い中歩いた道と同じとは思えないw
太陽の明かりは偉大だ〜!
木々の間からぬける木漏れ日にルンルンしながら標高を下げていく。
次第に、気温も上がっていき、暑くなってきた。
さっきまでの爽快な風は、かげをひそめ、生ぬるい風が吹き抜ける。
昨夜は、この付近で会った登山者は2名だけだったが、今日は何組もの団体さんとすれ違う。そしてなんといっても、トレイルランの方が沢山だ!
後に聞いた話では、ちかじかレースがあるらしい。その練習だったようだ。
膝が痛くなり始めた頃やっと馬返しまで降りてきた。
ここで、ベンチにのおばちゃんたちに呼び止められて麦茶をご馳走になった。
何かのボランティアグループのようだ。
このサービスは疲れきっていた自分には、非常にありがたかった。
気合をいれなおし、出発!まだ先は長いのだ。
単調な一本道がはるか先まで延びている。
疲れきった体、そして歩き続けの足に、ジワジワとジャブのようにヒビクゆるい下り坂。。。
そして何より眠いzzz
もう限界だー!
これ以上歩けませんと思い始めた頃、中の茶屋到着!
雑草の生えた原っぱに腰を下ろして放心状態。
足の痛みをなるべく和らげる為に、しばらく、マッサージをしたり、冷やしたりしてみた。
多少効果があったようだ。これでしばらく歩けそうだ。
後は浅間神社まで、1時間30分程のはずだ。
また、先の見えない一本道を歩き始める。
途中、3組程登山者とすれ違っただけで、人気は無い。
高速道路の高架をくぐった辺りで、一度力尽き、登山道のはしで大の字で大休止w
そこからは、もう数歩進んでは休んでの繰り返し。
しまいには、寝不足と疲労のせいか、幻覚まで見始めたw
森の中にコーヒーショップがあるように見えたり。
バスがあるようにみえたり…。
ゾンビのように歩いてやっと浅間神社まで降りてきた!!
感動よりも、しばらく車のシートで放心状態。
その後は、温泉に向かい、仮眠(爆睡)して夜中に帰宅。
翌日、会社行くの辛かったw
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