赤岳(キレットピストン)青年小屋テント・赤岳展望荘泊
- GPS
- 15:32
- 距離
- 16.2km
- 登り
- 2,064m
- 下り
- 1,980m
コースタイム
- 山行
- 8:04
- 休憩
- 0:46
- 合計
- 8:50
- 山行
- 7:47
- 休憩
- 1:43
- 合計
- 9:30
天候 | 晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年06月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
タクシー 小淵沢駅から観音平3440円・観音平から小淵沢駅迎車料金込3980円 青年小屋テント泊・800円×2(1泊はデポ)+期限切れペットボトル200円×2 赤岳展望荘・個室2食付15000円+昼弁当代1000円 水ペットボトル500円×2+コーラ500円(珈琲、お茶、お湯はジャーから無料) |
コース状況/ 危険箇所等 |
キレット小屋の水場は採水が難しいほど弱い流れ。夏季は枯れるので当てにしないほうがいい。見た目綺麗だが気になるなら煮沸利用したほうがいい。 コースは晴れてると終始熱いので十分な塩分水分を持つこと。 |
その他周辺情報 | 青年小屋、赤岳展望荘のみ営業。 権現小屋、キレット小屋今期休業(テントも不可だがキレット小屋のみトイレ利用可)。 |
写真
装備
個人装備 |
防寒着
雨具
日よけ帽子
非常食
ガスカートリッジ
ヘッドランプ
予備電池
ファーストエイドキット
常備薬
ツェルト
ストック
ヘルメット
携帯トイレ
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感想
さあいよいよ八ヶ岳キレットへ。当初は観音平から通過して美濃戸口へと考えたが、テント装備で行くのは無謀だし、かといって両方の小屋泊まりは費用が高くつくので、青年小屋にテント泊と翌日は幕営したままデポし、キレット突破後の疲労回復に赤岳展望荘を予約。テントと小屋泊のハイブリッドとなった。これだと確実にピストンしないとならず、あとでちょっと後悔することになった。結果的にはそれでよかったんですけどね。詳しくは写真のコメもみて。
タクシーで観音平へ。セミや鳥の鳴き声がうるさかった。昼からの登山開始で暑かった。押手川から疲労してきたのか青年小屋まで難儀した。広い道→原生林の登り→岩ゴロゴロの登りが何度か繰り返されてこんな遠かったっけ?と。
青年小屋は営業していたが泊り客がいる気配はなかった。休憩してる人はいた。2泊分を支払う。ここも個室対応できるらしいのでやっぱ泊まればよかったと思ったが。翌日は4時出発予定が寝過ごして遅れた。
権現岳までは難なく到達。ちょっと休憩していよいよキレットへ。ゲンジー梯子を下る。そして旭岳へ。キレットはアップダウンがあって難儀するんだ。旭岳山頂で望んで先をすすむ。この下りが急坂だった。明日は登りになるんだよなーと考えつつツルネまで、ツルネからキレット小屋までも急坂だったような。いずれにしても帰りは登り下りが逆転する。
キレット小屋到着。水場を確認するが水場までも下りは崩壊している感じ。通行には注意。水場は弱い流れで採水も困難だった。どこかに適した場所があったかどうかはわからなかった。なんとか採水してその水の半分はクールダウンで水をかぶる用に使用した。ここで軽食をとるが日陰があまりなく、暑さにちょっとやられた。気合を入れて赤岳を目指す。万一の際は戻ってここでビバークとかちょっと考えたんだけど。水は気になる人は煮沸使用を。夏場は枯れるので当てにしないほうがいい。
さて樹林帯を上がって森林限界付近まで登る。そしていよいよガレ場へ。
こんな見上げるとてっぺんまで続く急坂なガレ場をはじめてみたかも。気が抜けない通過となるだろうと、撮影したりゆっくり登っている間に5人位に抜かされただろうか、まあ譲ったんだけどね。二人組の小柄な若い女性がひょいひょい登っていくのに自分の歳を感じたかも。まあ荷物が結構重かったんだけど。テントにデポしていけばよかったがアタックザックに詰め込んだら入らず、色々考えてテントと寝袋以外は全部持って行ったのがバカだったかも。今後は荷物軽量化を真剣に考えないと。
ガレ場は石を落とさないように慎重にいかないといけません。誰もいなければまあって思うけど、石を落とさないのと滑落しないのとは同じような考えで安全に賢く進めますから。時間かかった言い訳かもね。
ガレ場のてっぺん、大天狗岩付近の通過は今回もっとも恐怖したところ。詳しくは写真で。天狗岩もいけるようだが前述の理由により、今回はスルーした。慎重に梯子を上り、クサリを伝ってトラバース、一度開けた場所に出てから岩場を回り、何度か梯子を通過、いよいよ真教寺尾根分岐に。ここからまた梯子を何度か登って岩場を登り、クサリを通過、阿弥陀岳への下りと合流し、いよいよ終わりがみえてきた。このちょっと前に赤岳頂上山荘とてっぺんの剣みたいのがみえてくるんだけど。
最後の梯子を登り、とうちゃこ。平日なのに人がけっこういた。展望は良好。みな写真とってて邪魔なことも。なるべく映らないように撮影。森林限界超えたのは昨年の槍以来かな。なによりキレット突破がうれしかったけど。
当初は阿弥陀岳往復も考えたがとても体力的に難儀すると考えて断念した。あまり欲張るとろくな目にあわないんじゃないかと思ったりして。まあ内心はグータラなのかもしれないけど。山頂山荘から赤岳展望荘までは急坂を降りなければならず、またこれ朝一登るのかと考えて嫌になったけど。疲労した足に急坂な下りは難儀する。
赤岳展望荘には14時前に到着した。はやいので誰もいない雰囲気。受付して弁当も注文。部屋へいって少し休んだ。早めに着くのもいいかもしれない。頂上付近だからだろうか、なによりスマホの電波が通じるのが最高だった。暇つぶしにはよかった。ちなみにauです。
うーん食事後のウトウトで暑くて気分悪くなったすぐ起きて外で涼んだ、やっぱり軽い高山病か熱中症っぽくなったのだろうか。昨年の槍での教訓でバファリンを携行し、今回ちょっと飲んだ。飲むほどではなかったけど念のため。
翌日はどうするか考えた。前述した恐怖したトラバース、あそこを通過するトラウマみたいなのと、アップダウンのあるキレットを復路にするのが面倒になり、一時は本気で美濃戸口へ降り、観音平へタクシーで戻ってテント撤収にまた登ることを考えたんだけど。まあ慎重にゆっくりいこうと奮起してピストンしたが、これがあまり恐怖を感じることなく突破でき、いい結果となった。なぜだろうか。まあなんでも甘く考えないほうがいいということなんだろうかも。
それでも復路のアップダウンは暑さもあいまって旭岳付近では難儀した。やっと権現岳に到着し、昼飯を。この稲荷弁当はよかった。あの小屋は終始食事がよかったような。まあ小屋にあまり泊まったことないからわからんけど、定番のカレーってのも物足りないからね。
とにかく念願のキレットピストンを無事に済んでよかった。本来1日でピストンしたいんだけど。体力的に危ないだろう。権現小屋、キレット小屋がやってれば可能だったかもしれない。
青年小屋まで戻り、テント撤収して観音平へ。迎車タクシーで駅まで。帰りのあずさは遅れに遅れて一度は断念して普通電車の乗ったが、結局大月で降りて軽食と復旧したあずさに乗車。結局2時間以上待ちを入れて余計にかかってしまったけど明日も休みなので問題はなかった。レコにアップも遅れに遅れてしまったけど。
写真撮影ともろもろの事情で今回、標準よりかなり時間のかかった山行になったが早めに出発して急ぐ必要もなく、安全無事が一番ですから。なんか最近のヤマレコ、ログの判定がシビアになったり甘かったりなんだけど。
キレット行く人は核心部のガレ場、岩場に注意はもちろんのこと、道中アップダウンあるのと、この時期とにかく熱いので十分な水を持って臨んだほうがいいでしょう。
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