岩の殿堂、剱岳へ!別山尾根から、、、
- GPS
- 56:00
- 距離
- 13.6km
- 登り
- 1,600m
- 下り
- 1,592m
コースタイム
12:50剣御前小舎ー14:15剣山荘
31日 4:40剣山荘ー5:00一服鶴剣―5:40大岩横―6:20前剣
―7:00カニのタテバイ
―7:30剱岳山頂―8:15カニのヨコバイ通過―10:40剣山荘(昼食)
―11:50剣山荘発
―13:20剣御前小舎―15:35雷鳥荘
1日 8:50雷鳥荘ー9:20室堂ターミナルー黒部ダムにて「黒部の物語」を見る
-12:30頃扇沢
天候 | 30日 雨のち曇り 31日 晴天 1日 雨のちトロリーバスとケーブルカー使い下山途中に天候回復 扇沢に着く頃には晴天なり 室堂付近も晴天かな? |
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過去天気図(気象庁) | 2013年07月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
観光案内所にトイレあり |
コース状況/ 危険箇所等 |
室堂ー雷鳥沢キャンプ場 ここまでは観光客と一緒で綺麗な遊歩道が作られていて、危険なところは一切ありません。自分たちは、霧で回りがあまり見えませんでしたが、見やすい標識もあり道迷いの心配はありません。唯一心配なのは、次の日の天気 雷鳥沢キャンプ場ー剣御前小舎 雷鳥坂の取り付きから雪渓を登っていきます。アイゼンは必要ありませんがストックはあるといいでしょう。結構な急登です。クルマユリやコバイケイソウの花を見ながらですので、眺望は全くありませんでしたが、退屈しない。 快晴でしたら、振り返るとみくりが池方面の、息をのむような絶景を見ながらの登山でしたでしょう。 剣御前小舎ー剣山荘 雪渓のトラバースは3か所渡ります。一番長いのは、100m位あると思います。 小屋の方々等の整備のおかげで、道は出来ていますが、右側に滑ったら終わりです。ダブルストックはあったほうがいいでしょう。 剣山荘ー一服剣 鎖場は一か所でこれを過ぎるとすぐ着きます。一服剣から見る剱の大きさに圧倒される 一服剣ー前剣 鎖場の連続。大岩のあたりは浮石が沢山あり、落石を起こさないよう注意が必要です。大岩を過ぎると剱岳の全容がはっきりします。 前剣ー剱岳山頂 前剣から少し下り平蔵の頭に行くところにも「カニのヨコバイ」のような個所あり。ここも要注意で滑らしたら、一巻の終わりです。下りと登りの道が分かれており、矢印したがって行かないと、下りの鎖場に進んでしまい危ないです。「カニのタテバイ」は高度感はありますが、ホールドもあり安心です。ただ登りながら、下は見ないほうがいいでしょう。 タテバイが終わると山頂が手に届きそうになります。早月尾根との分岐を左に見ながらすぐ山頂ですが、強風に体を持って行かれないように注意しましょう。 山頂に着いたら、360度の大展望を楽しみます。 剱岳山頂ー剣山荘 下りのメインはやはり「カニのヨコバイ」です 山頂からすぐにあります。鎖を持ちながら、赤く印のある岩の上に足を乗せましょう。足が乗せられれば、あとは横に進むだけなので、最初の一歩の足場を確認することが一番必要というか、できなければここを越えられません。うまく足が赤い印の岩に乗せられて鎖を持ちながら横に進むとき、ここでも下は見ないほうがいいでしょう。 ヨコバイが終わると今度は長い梯子が現れます。垂直の長い梯子です。 梯子が終わると簡易トイレ(だと思う)がありました。 あとは下りの道を間違えないようにして、進みます。 |
予約できる山小屋 |
剣山荘
|
写真
感想
登山を始めてすぐ位に、映画の「剱岳、点の記」を見ました。
このときの映画の内容のすばらしさはもちろんでしたが、
厳格な剱岳の山容をスクリーン越しに見て、
この時はまさか自分が、この山を登ることなんかないと思っていました。
っていうか、いつかは登りたいとも思わなかったのですが、
ヤマレコやその他の情報などを見ていると、
何時頃からだかはっきり覚えていませんが、
何時しか目標が「剱岳」になっていました。
昨年は仕事の夏休みがあまり採れませんでしたが、
今年は一週間は採れそうとのことなので、
比較的天候が安定している7月の後半のこの時期にしました。
が、今年ははっきりしない天候続き、
ヤマレコの記事も曇りがちが多いとのことなのですが、
休みも採ってしまいましたが最後まで、
行くか行かないかも迷っていました。
週間天気予報と毎日にらめっこ。
一週間くらい毎日変わる天気予報にうんざりしていると、
山友達の「ヤマテン」の事を教えてもらったことを思い出しすぐ登録しました。
出発の直前までヤマテンの情報と相談していました。
その情報ですと、30日の室堂から剣山荘に行く日は午前中は
雨模様ですが、午後からは天気回復の事です。
剱岳に登頂する日は晴れの予報。計画を実行することにしました。
結果としては、猪熊氏の「ヤマテン」の情報はぴったり的中し
けがもなく無事に登頂できました。
ヤマテン本当にありがとうございます。
31日の朝に剣山荘で五竜岳方面から揚がるご来光は最高でした。
今日一日の晴れを100%確信させる朝陽でした。
この朝陽に勇気をもらいながらまず一服剣に登ります。
鎖場は一か所でここは、簡単です。
30分もしないうちに一服剣に着きます
一服剣から見た剱岳は本当に圧巻です。
厳格な父が上から怒っているような感です。
ここから見た剱岳を見て、
あまりにも恐ろしくなって戻ってしまう登山者も珍しくないそうです。
今日も私たちより先に出発したご婦人が
私には無理と言って戻ってしまいました。
一服剣からは次の目標である前剣に向かいます。
落石を起こさないように注意しながら進みます。
右を見ると五竜と鹿島槍ヶ岳が綺麗なシルエットを描いております。
今日一日この鹿島槍ヶ岳の存在感はかなりのものでした。
途中、クルマユリやイワベンケイも確認でき幸せです。
右側に大岩を見ながら登っていると、すぐに前剣です。
前剣からは、剱岳の全容がとうとう私たちの前にそびえ立ちました。
こっちへこれるもんなら、早く来いよ!!と言っているような
怒っているような、自信がなければ来るんじゃないよ!!
とも言っているようでした。
「自信は少しだけあります。不安はたくさんありますが、
注意して一生懸命登ります。
そっちへ行っても宜しいでしょうか?」と大きな声で聴いてみると、
「では気を付けて登ってくるが良い」と答えてくれたような、、、、、、
さて登りの核心部(自分は全部の登山道に核心部に思えました)
のタテバイです
25名くらいの団体がおりましたが、
譲ってもらいすぐにタテバイに取り付けました。
ホールドもしっかりしていましたし、高度感はありますが、
順調に登れました。途中で下を見ようとしましたが、
足がすくみそうなので、止めました
タテバイが終わるとすぐに早月尾根との分岐です。
分岐に着くと、もの凄い強風に襲われました。
タテバイが終わってもなかなか安心できません。
が、山頂は目の前です。
歩きにくい岩場を強風に体勢を整えながらしっかり登っていきます。
皆さんが寛いでいるのが確認できる距離になり
声も聞こえてきました。
やったー!!!剱岳山頂だ。
あまりオーバーアクションをとるのも恥ずかしいので、
お互いに軽く両手でガッツポーズで登頂の喜びを分かち合いました
晴天で思っていた以上の360度の大展望です。
小屋で一緒だった方々とも一緒に本日の晴天に感謝です。
大大大大展望を楽しんだ後は降りの核心部中の核心部の
ヨコバイに行きます。
ヨコバイのYou-tubeの映像は何回見たかわかりません。
小屋でも何回もイメージトレーニングしてかかりました。
「ここからカニのヨコバイ」の看板を少し鎖で下ると、
最初の一歩が出せないといわれている場所に来ました。
下を見ると、少しでも滑ったら、一巻の終わり、、、。
マジでいけるのかよ!!。
と思ってすぐ下を見ると赤いペンキに印がしてあり
ここに足を掛ければいいみたいなので、
慎重に鎖をつかみながら足を掛けたら結構思ったよりすんなりいけました。
相変わらず下は絶壁です。4歩くらい横に進み
絶壁部分は終わりましたが、今度は、垂直の長い梯子です。
ここも慎重に行きました。
登りと下りの道が違う場所もあり矢印を見失いように進んでいくと
前剣に着き、剱岳の全容に別れの挨拶をして、来た道を慎重に下りました。
冒頭にも書きましたが、登山初めてすぐくらいは、
まさか自分が剱岳に登頂できるなんて
思っていませんでしたし、
今こうしてパソコンの前にいる自分は
一昨日の今頃は2999mの「岩の殿堂、剱岳」の頂きに居たことが夢のようです。
今回もまた怪我もなく帰宅でき、
目標であった剱岳に登頂できたことを嬉しく思い、
健康でいつまでも登山できるようにしていきたいと思います。
今年の夏は北アルプスにはもう行けませんが、
来年には何処に登ろうかなぁ?と登山計画をしながら帰路に着きました。
さっそくレコを拝見させていただきました。
さすがの北アルプス、剱岳。
この時期にもかかわらずあんな大きな雪渓が残っているのですね。驚きました。
またお花畑のきれいなこと!これでは足元から眼が離せない(^^)
まさに「百花繚乱」ですね。
おまけにライチョウもかわいくて・・・。
私もいつかテント泊とは言わず、山小屋泊で北アルプス縦走なんてしてみたい。
その前に、まだ見ていなかった「点の記」見たくなりました(^^)
早速のメッセージありがとうございます
北アルプスはいいですね。pasocom様は山梨県在住でしたね。良い山に囲まれていて羨ましいかぎりです
北アルプスも日帰りで行けるのですね。自分は横浜なので、登山は日帰りでもどこかの麓で一泊しないと辛いです。
これからもたくさん良い山登りたいですね。
koma0314さん、こんばんは(*^_^*)
おじゃまさせていただきます
剱岳 お天気が良い日に登頂することができて本当に良かったですネ
山頂に着いた時の喜びが、写真を見ていてとても伝わってきて
何だか私も嬉しい気持ちになりました
昨年、私も初めて剱岳に登った時の事を思い出して
『またこんなキレイな景色みたいなぁ〜』と、とても羨ましく思いました♪
私も昨年ここで雷鳥のひなを初めてみたんですヨ
どこ見てもキレイな景色☆お花もキレイなkoma0314さんのレコを
とても楽しく見させてもらいました(*^_^*)
『今度はどこのヤマ行こうかなぁ〜♪』と帰路に着くって良いですネ
また、koma0314さんのレコを楽しみにしてます
kchan様メッセージありがとうございます。
剣山荘の方が言っていましたけど、今年は晴れの日が少なく、7月に入ってまだ3日しか晴れていないとか言っていました。その少ない日の1日に当たるとは、運が良かったです。日頃の、、、、、
日頃の行いが悪い私でも晴れるときは晴れるのですね。
剱岳に行く目的には雷鳥の親子が見たいとうちの奥さんが言っていましたので良かったと思います。
今の時期だけしか親子揃っては見えないみたいですもんね。
自宅から北アルプスは遠いので年に2回行ければいいですね。紅葉の時期に訪れたいと思っています。
レコへのコメントありがとうございました!
剱岳登頂、おめでとうございます!
天気が良くて良かったですね!
私も初めて登った時は、自分がこの頂にいることが嬉しくて、天気がよくて、ガッツポーズに顔がニヤけっぱなし(笑)
北アルプスはそのダイナミックな山容の景色がたまりません!
これからも素晴らしい山行になることを祈ってます!
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