ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 335124
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

念願の槍ヶ岳!【表銀座コース】中房温泉→上高地

2013年08月14日(水) ~ 2013年08月16日(金)
 - 拍手
taeji その他1人
GPS
58:43
距離
35.8km
登り
2,792m
下り
2,731m

コースタイム

【1日目】
6:02中房温泉
8:32合戦小屋(30分程休憩)
9:58燕山荘(1時間程休憩&昼食)
14:02大天荘(受付&休憩で35分程)
14:47大天井岳山頂
15:00大天荘
【2日目】
5:40大天荘
6:10大天井ヒュッテ
6:53ビックリ平
8:32ヒュッテ西岳(20分程休憩)
9:43水俣乗越
(途中20程休憩&昼食)
11:38ヒュッテ大槍
12:24槍ヶ岳山荘(受付&休憩で35分程)
13:40槍ヶ岳山頂
14:10槍ヶ岳山荘
【3日目】
5:45槍ヶ岳山荘
8:11大曲
9:00槍沢ロッジ(30分程休憩)
10:47横尾山荘(40分程休憩&昼食)
12:18徳沢園(15分程休憩)
13:33明神館
14:27河童橋
14:45上高地バスターミナル
天候 8月14日(1日目)快晴→晴れ
8月15日(2日目)快晴→晴れ→曇り&霧→大雨
8月16日(3日目)快晴→晴れ→曇り
3日間共に良い天気に恵まれました^^
過去天気図(気象庁) 2013年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
<往路>
穂高駅駐車場まで:自家用車(駐車料金無料)
穂高駅駐車場〜中房温泉:乗合バス(1,700円/人)約1時間
<復路>
上高地〜松本駅:新島々までバス、新島々から電車に乗換(2,400円/人)
 乗換時間含め約2時間
松本駅〜穂高駅:JR大糸線(320円/人)約30分
穂高駅〜穂高駅駐車場:徒歩約5分
コース状況/
危険箇所等
危険箇所はほとんどなし。但し、はしごや鎖、崖の淵を通過する際には特に注意が必要な場所が数箇所あり(ヒュッテ西岳〜槍ヶ岳山荘)。槍ヶ岳肩からの槍ヶ岳頂上までははしごや鎖がよく整備されており登り易いが下りは注意が必要。
穂高駅駐車場に停車中の中房温泉行きの乗合バスの始発便。ほとんど席が埋まっており補助席に座って行きました。まだ辺りは薄暗いです。
1
穂高駅駐車場に停車中の中房温泉行きの乗合バスの始発便。ほとんど席が埋まっており補助席に座って行きました。まだ辺りは薄暗いです。
中房温泉に到着した時にはかなり明るくなっていました。
中房温泉に到着した時にはかなり明るくなっていました。
登山口付近のベンチで軽く朝食を摂りトイレも済ませていよいよ登山開始です!
登山口付近のベンチで軽く朝食を摂りトイレも済ませていよいよ登山開始です!
登りはじめからかなり急な道が続きますが、一定区間にベンチがあり適度に休憩しながら登ることができます。
登りはじめからかなり急な道が続きますが、一定区間にベンチがあり適度に休憩しながら登ることができます。
林の中を登って行くと所々木の切れ間から向こうの風景が見えます。
林の中を登って行くと所々木の切れ間から向こうの風景が見えます。
今日の目的地大天井岳も見えます。
今日の目的地大天井岳も見えます。
合戦小屋に到着。お盆期間の連休のせいか多くの人々でごった返しています。座るところもありません。
1
合戦小屋に到着。お盆期間の連休のせいか多くの人々でごった返しています。座るところもありません。
名物のスイカを購入し、何とか小屋の中に席を一つ確保。よく冷えたスイカが乾いたのどを潤わしてくれます^^
名物のスイカを購入し、何とか小屋の中に席を一つ確保。よく冷えたスイカが乾いたのどを潤わしてくれます^^
スイカを食べて力が出てきたところさらに槍の穂先も見えさらにテンションアップ!
1
スイカを食べて力が出てきたところさらに槍の穂先も見えさらにテンションアップ!
稜線に出たところ遠くに燕山荘も見えてきました。
稜線に出たところ遠くに燕山荘も見えてきました。
左の方向には大天井岳も見えアップすると今日泊まる予定の大天荘も小さく見えます。
1
左の方向には大天井岳も見えアップすると今日泊まる予定の大天荘も小さく見えます。
燕岳への稜線に到着。美しいアルプスの山々が出迎えてくれました。
1
燕岳への稜線に到着。美しいアルプスの山々が出迎えてくれました。
一度泊まってみたい燕山荘
一度泊まってみたい燕山荘
燕山荘から燕岳を望む。
3
燕山荘から燕岳を望む。
頂上には結構多くの人が登っているようです。
頂上には結構多くの人が登っているようです。
今回は燕岳はパスして大天井岳に向かうことに。
今回は燕岳はパスして大天井岳に向かうことに。
正面に槍と大天井を眺めながら穏やかな稜線を歩きます。
正面に槍と大天井を眺めながら穏やかな稜線を歩きます。
大天井岳に続く稜線がよく見渡せます。
大天井岳に続く稜線がよく見渡せます。
時々後ろを振り返ってみると燕岳に続く美しい稜線が。
時々後ろを振り返ってみると燕岳に続く美しい稜線が。
この岩の間を通り抜けると...
この岩の間を通り抜けると...
蛙岩
どう見ると蛙に見えるのかよくわかりません。
1
蛙岩
どう見ると蛙に見えるのかよくわかりません。
大下りの頭から見た大天井岳。まだ結構遠い感じがしますが...
1
大下りの頭から見た大天井岳。まだ結構遠い感じがしますが...
こつことを歩きながら着実に近付いてきます。
こつことを歩きながら着実に近付いてきます。
登山道の脇にはいたるところにコマクサが咲いており目を楽しませてくれます。
1
登山道の脇にはいたるところにコマクサが咲いており目を楽しませてくれます。
ここから大天荘に向けて道が分かれます。もう一登りです。
ここから大天荘に向けて道が分かれます。もう一登りです。
もう少しで大天荘ですが歩き続けてきた疲れた体にはこの最後の登りが結構こたえます。
1
もう少しで大天荘ですが歩き続けてきた疲れた体にはこの最後の登りが結構こたえます。
大天荘に到着!
受付を済ませて少し休みます。
大天荘に到着!
受付を済ませて少し休みます。
大天荘からさらに10分ほど登ると...
1
大天荘からさらに10分ほど登ると...
2922m大天井岳山頂に到着。
少しガスってしますが槍ヶ岳もよく見えました。
2922m大天井岳山頂に到着。
少しガスってしますが槍ヶ岳もよく見えました。
夕飯。山の上でこんな料理が食べられるなんて!
1
夕飯。山の上でこんな料理が食べられるなんて!
夕飯を食べた後、夕日を見ようと外に出てみると...どこに陽が沈んだかわからないがすばらしい槍ヶ岳のシルエットが目の前に。
1
夕飯を食べた後、夕日を見ようと外に出てみると...どこに陽が沈んだかわからないがすばらしい槍ヶ岳のシルエットが目の前に。
テント場の人達も寝る準備を。
明日もいい天気になりますように。
テント場の人達も寝る準備を。
明日もいい天気になりますように。
テント場からのご来光。
今日も一日無事に山歩きがきますように。
1
テント場からのご来光。
今日も一日無事に山歩きがきますように。
反対側には朝の槍ヶ岳。
山小屋で確認した最新天気予報では午後は霧、夕立の可能性大とあったの心配だ。
反対側には朝の槍ヶ岳。
山小屋で確認した最新天気予報では午後は霧、夕立の可能性大とあったの心配だ。
槍ヶ岳、今日行くから待っててね^^
1
槍ヶ岳、今日行くから待っててね^^
しっかり朝食を食べて出発!
しっかり朝食を食べて出発!
山に我々の影が映る。
1
山に我々の影が映る。
結構きつい勾配を下りながらまたあんなに登るのかなと思っていましたが、大天井ヒュッテまで下りてみると牛首展望台への登り道で、槍ヶ岳方面は左に巻いていく道がありました。
結構きつい勾配を下りながらまたあんなに登るのかなと思っていましたが、大天井ヒュッテまで下りてみると牛首展望台への登り道で、槍ヶ岳方面は左に巻いていく道がありました。
大天井ヒュッテ
ビックリ平
びっくりするほどの景色が見られるからビックリ平なのか、誰がつけたのか面白い地名だ。
ビックリ平
びっくりするほどの景色が見られるからビックリ平なのか、誰がつけたのか面白い地名だ。
実はビックリ平から歩いて数分ほど行ったところにもっとビックリする景色が目の前に現れます。これから歩いて行く東鎌尾根がよく見渡せます。
実はビックリ平から歩いて数分ほど行ったところにもっとビックリする景色が目の前に現れます。これから歩いて行く東鎌尾根がよく見渡せます。
ヒュッテ西岳到着。
ヒュッテ西岳到着。
ここからの景色も絶景です。東鎌尾根が正面に見えてきました。
1
ここからの景色も絶景です。東鎌尾根が正面に見えてきました。
はしご、鎖が続く急な下りです。
1
はしご、鎖が続く急な下りです。
結構な高度感。
水俣乗越に到着。
水俣乗越に到着。
水俣乗越からこれから登って行く方向を見ると、ここからは登りばかりかと思いきや結構きつい登り下りが続きました。
水俣乗越からこれから登って行く方向を見ると、ここからは登りばかりかと思いきや結構きつい登り下りが続きました。
時々なだらかな稜線もありホッとします。
時々なだらかな稜線もありホッとします。
だんだんと大きさを増す槍。
だんだんと大きさを増す槍。
あまり急ではなさそうなものの木のはしごが連続しています。
1
あまり急ではなさそうなものの木のはしごが連続しています。
その後、鉄のはしごの3連続が...
一気に高度を下げます。
2
その後、鉄のはしごの3連続が...
一気に高度を下げます。
はしごを下り切って下から見たところ。はしごが長すぎて写真に納まりません。
1
はしごを下り切って下から見たところ。はしごが長すぎて写真に納まりません。
大天荘製のお弁当。正面に槍の穂先を見ながらおいしくいただきました^^
1
大天荘製のお弁当。正面に槍の穂先を見ながらおいしくいただきました^^
ヒュッテ大槍の前を通過。少しガスってきました。
ヒュッテ大槍の前を通過。少しガスってきました。
ここまで来ると槍をさえぎるものがなくなり全容が目の前に現れます。
ここまで来ると槍をさえぎるものがなくなり全容が目の前に現れます。
下の方に殺生ヒュッテを見ながら通過。
下の方に殺生ヒュッテを見ながら通過。
いよいよ最後の槍の穂先の直下を通過します。
いよいよ最後の槍の穂先の直下を通過します。
槍ヶ岳山荘もかなり近くなってきました。
槍ヶ岳山荘もかなり近くなってきました。
頂上を目指して歩いて行く人達の姿がよく見えます。
頂上を目指して歩いて行く人達の姿がよく見えます。
槍ヶ岳山荘で泊まった部屋の窓から槍の穂先がよく見えました。
槍ヶ岳山荘で泊まった部屋の窓から槍の穂先がよく見えました。
少し休憩した後、我々も槍の頂上を目指します。結構ガスってきてて上からの展望が心配です。
少し休憩した後、我々も槍の頂上を目指します。結構ガスってきてて上からの展望が心配です。
他の方のヤマレコで頂上まで3時間待ちなんていうのもありどれだけ渋滞するかと心配しましたが、それほど大きな渋滞はありませんでした。
他の方のヤマレコで頂上まで3時間待ちなんていうのもありどれだけ渋滞するかと心配しましたが、それほど大きな渋滞はありませんでした。
最後のはしごを登る前に下のほうを撮影。
かなりの高度感。
最後のはしごを登る前に下のほうを撮影。
かなりの高度感。
これを登りきれば頂上!
これを登りきれば頂上!
最後のはしごを登りきり、はしごの上から撮影。
最後のはしごを登りきり、はしごの上から撮影。
頂上から槍ヶ岳山荘までは見えますがその先は真っ白。他の方向も真っ白。
頂上から槍ヶ岳山荘までは見えますがその先は真っ白。他の方向も真っ白。
標高3,180m槍ヶ岳山頂。何度も写真や映像で見た祠。頂上からの展望はあまり良くなかったものの暫し登頂の充実感に浸りながら頂上で数分の時を過ごします。
2
標高3,180m槍ヶ岳山頂。何度も写真や映像で見た祠。頂上からの展望はあまり良くなかったものの暫し登頂の充実感に浸りながら頂上で数分の時を過ごします。
再び槍ヶ岳山荘前。かなりの人でごった返しており観光地のよう。
再び槍ヶ岳山荘前。かなりの人でごった返しており観光地のよう。
夕飯。家ではお代わりなんてしないのに山ではなんでこんなにご飯が美味しいのか。お代わりしてたっぷり食べました^^
夕飯。家ではお代わりなんてしないのに山ではなんでこんなにご飯が美味しいのか。お代わりしてたっぷり食べました^^
槍ヶ岳からのご来光を見ようと朝食前に外に出て待っていましたが、東の空がかなり明るくなっても太陽が見えないのであきらめて朝食を食べ始めると...
槍ヶ岳からのご来光を見ようと朝食前に外に出て待っていましたが、東の空がかなり明るくなっても太陽が見えないのであきらめて朝食を食べ始めると...
しばらくして東の空にご来光が!
しばらくして東の空にご来光が!
頂上のズーム。狭い頂上に何人の人達が立っているのだろう。かなりの人数になりそうです。
頂上のズーム。狭い頂上に何人の人達が立っているのだろう。かなりの人数になりそうです。
槍沢の方角を撮影。たくさんの山が見えますがどれがどの山か特定できません。
槍沢の方角を撮影。たくさんの山が見えますがどれがどの山か特定できません。
槍の穂先を見ながら下山開始。
槍の穂先を見ながら下山開始。
何度も何度も振り返りながら槍を眺めますがだんだんと穂先が小さくなってきます。
何度も何度も振り返りながら槍を眺めますがだんだんと穂先が小さくなってきます。
下りながら上から見たところ休むのにちょうどいい平らな大きな石がありそこに腰を下ろして暫し槍の穂先を鑑賞。
下りながら上から見たところ休むのにちょうどいい平らな大きな石がありそこに腰を下ろして暫し槍の穂先を鑑賞。
さてと腰を上げて反対側に回ってみると、そこは播隆上人が何日もの間籠もって念仏を唱えたという「播隆窟」という場所でした。播隆上人様大変失礼しました。m(__)m
さてと腰を上げて反対側に回ってみると、そこは播隆上人が何日もの間籠もって念仏を唱えたという「播隆窟」という場所でした。播隆上人様大変失礼しました。m(__)m
ここからちょっと先の尾根を曲がったところに沢があり水場がありましたが、そこからは穂先が見えなくなりました。これが槍の見納めとなります。
ここからちょっと先の尾根を曲がったところに沢があり水場がありましたが、そこからは穂先が見えなくなりました。これが槍の見納めとなります。
水場。すばらしく美味しい水!
水場。すばらしく美味しい水!
登山道の脇に所々雪が残っていましたが登山道がそれを横切ることはありません。
登山道の脇に所々雪が残っていましたが登山道がそれを横切ることはありません。
槍沢ロッジから見た槍の穂先。肉眼ではわからないくらい小さいです。知らなければ通り過ぎてしまうところでしたが、ロッジの敷地内に望遠鏡が置いてあって覗いて見るとこのような槍の穂先が見えるようになっていました。これが本当に槍の見納めになりました。
槍沢ロッジから見た槍の穂先。肉眼ではわからないくらい小さいです。知らなければ通り過ぎてしまうところでしたが、ロッジの敷地内に望遠鏡が置いてあって覗いて見るとこのような槍の穂先が見えるようになっていました。これが本当に槍の見納めになりました。
苔むした岩の間を縫うように水が流れます。このような沢が至る所に流れ集まり梓川になります。
苔むした岩の間を縫うように水が流れます。このような沢が至る所に流れ集まり梓川になります。
横尾に到着。橋を渡った先は涸沢方面です。いつか行ってみたいです。
横尾に到着。橋を渡った先は涸沢方面です。いつか行ってみたいです。
徳沢園とソフトクリーム
1
徳沢園とソフトクリーム
途中の林の中でサルの姿を何度も見かけましたがやはり人を警戒しているのか登山道までは出てきませんでした。
途中の林の中でサルの姿を何度も見かけましたがやはり人を警戒しているのか登山道までは出てきませんでした。
河童橋
観光としては何度かここまでは来ましたが登山で降りて来たのは初めてです。
河童橋
観光としては何度かここまでは来ましたが登山で降りて来たのは初めてです。
ようやく上高地のバスターミナルに到着。ここからはバスと電車を乗り継いで出発した穂高駅駐車場まで戻ります。
ようやく上高地のバスターミナルに到着。ここからはバスと電車を乗り継いで出発した穂高駅駐車場まで戻ります。
穂高駅。
ここから徒歩5分ほどで穂高駅駐車場に戻ります。
穂高駅。
ここから徒歩5分ほどで穂高駅駐車場に戻ります。

感想

念願の槍ヶ岳についに登頂!
北アルプスも燕岳、常念岳、蝶ヶ岳等から何度も槍の雄大な姿を眺めつつ「いつかあそこの頂」にと思っていましたが、今回やっとその機会が訪れました。時間の関係からなかなか泊りがけでの山行もできずに日帰りできる範囲に限られていましたが、今回はお盆の休みを利用して思い切って2泊3日の計画を立て実行しました。また、自家用車での移動のため登り口と下り口が異なる縦走はやり難かったのですが電車とバスも併用してうまくルートを組むことができました。
それに何よりも一番よかったのは3日間共天候にも恵まれ最高の時間を過ごすことができたことです。

【1日目】中房温泉〜大天荘、大天井岳山頂
早朝3時前起きで移動してきたため、朝食を摂っていなかった。中房温泉の登山口前にて、途中のコンビニで買ってきたおにぎり等で軽めの朝食。
登りはじめから急登の連続。3日間の山行のため山小屋利用とはいえ日帰りの時より荷物はかなり重い。それに家内も連れての2人での登りのため昨年一人で来たとき3時間弱で燕山荘まで来れたのが、今回は4時間かかった。
燕山荘までの道はかなりの人とすれ違い追い抜き追い越されて、お盆休みのピークを感じさせた。中房温泉から入り表銀座で縦走する人もほとんど燕岳に寄って行くと思うが、体力の消耗を抑えるため今回は燕岳には寄らないでそのまま行くことにした。
燕山荘から先は未踏の道。表銀座と言われるだけにさぞかし多くの人が行き交っているのかと思いきや、燕山荘までの道とは異なり人影はかなりまばらになりながらも、所々の休憩ポイントでは3〜4人の登山者に会うことができた。

【2日目】大天荘〜槍ヶ岳山荘、槍ヶ岳頂上
大天井岳から一度大きく下った後、いくつかのピークを何度も越えヒュッテ西岳へ。右側に見える槍は以前常念岳から見たよりもずっと近く迫力がある。尾根をある時は西側をある時は東側を巻きながら歩き、またある時は尾根の真上を歩くが風景の違い風の匂いの違いを感じながら快適な歩きができた。
ヒュッテ西岳から先は、正面に見え隠れする槍の穂先を見ながらある時はきついアップダウンを繰り返す。ここで足を踏み外したら終わりだなと思われる所も数箇所あったが概ね歩きやすい道だった。次第に目の前に迫ってくる槍を見ながら槍の肩にある槍ヶ岳山荘に到着。
受付を済ませ空身で頂上へ向かう。標準的には往復1時間コースということだが若干の渋滞もあり1時間10分程で行って来られた。山荘自体も登山客でにぎわっていたが他の方のヤマレコを見るともっとひどく混んでいることもあるようなので本当のピークよりは空いていたのだろうと思われる。
天気予報通り午後からはかなりガスがまいてきて我々が山頂に着いた時は槍ヶ岳山荘まではかろうじて見えたが、その先は真っ白でその他の方向もかなりガスがまいているため展望には恵まれなかった。3日間通じて天候がよかったがここだけはちょっと残念だった一点だ。

【3日目】槍ヶ岳山荘〜上高地
夕べは雨のため夜空も眺められなかったが、4時頃に目が覚めたため槍ヶ岳の方角を見ると満天の星の中にヘッドライトの光が。よく見ると山頂を目指して登る人たちのものだった。ご来光を山頂でという人たちだと思われるがその行動力に脱帽した。我々も昨日のリベンジでもう一度といきたいところだが、今日中に上高地まで下りさらにバスと電車で駐車場まで戻らなければならないため、朝食後にすぐに下山開始となった。
下山しながら今度はだんだん遠く小さくなっていく槍の穂先を何度も止まっては振り返り見ながら完全にその姿が見えなくなるまで繰り返した。
上高地の河童橋までは観光で何度か訪れたことがあるがその先までは行ったことがなかったので帰りは観光も兼ねて色々と回ってくればいいかなと思っていたが、体力的に厳しくへろへろ状態になっていた家内を励ましながら長くだらだらとした道を何とかバスターミナルまで戻って来た。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:18778人

コメント

ゲスト
こんにちは
ほぼ、同じコースを歩かれてますね〜。
天気も良くて最高の山行きとなりました。

絶景でしたね〜。
2013/8/21 9:04
azukiさんへ
訪問ありがとうございます。
先ほどazukiさんのヤマレコも見てきました。確かに同じコースですが、上高地ではなくて新穂高温泉のほうに下山されたのですね。槍ヶ岳山荘まではほぼ同じコースですのでもしかしたらどこかでお会いしたかもしれませんね。私たちも初めての槍ヶ岳ですが頂上からの展望がなくてちょっと残念でしたね。
いつかリベンジをと考えています。
2013/8/21 22:23
イメージできました
9月に同じルートを登ります。泊りもほぼ同じで、大天井Hと槍ヶ岳山荘です。北アルプスは初めてですので多少不安もありますが、多くの写真とコメントで良くイメージできました。大変助かります。
私は九州・宮崎県在住で年金生活ですので、北アルプス登山はかなり費用がかさみます。年2回が限度です。信州にお住まいの方が本当にうらやましいです。春からプロテインで足を鍛えて臨む予定です。
2015/3/26 11:03
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [3日]
槍ヶ岳北鎌尾根/上高地・水俣乗越ルート
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
5/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
上高地から横尾経由槍ヶ岳ピストン!
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [4日]
燕岳から蝶ケ岳
利用交通機関: 電車・バス
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [5日]
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [日帰り]
槍ヶ岳
利用交通機関: 車・バイク
技術レベル
1/5
体力レベル
4/5
無雪期ピークハント/縦走 槍・穂高・乗鞍 [2日]
新穂高〜上高地
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス
技術レベル
3/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら