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Yamareco

記録ID: 3387914
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ハイキング
奥多摩・高尾

月夜見山/月夜見沢から周回/下りの尾根の露岩帯通過は怖かった

2021年08月20日(金) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
8.6km
登り
779m
下り
787m

コースタイム

出発8:00−倉掛山北東尾根取付き8:10−ケーブル残置地点8:55〜9:30−1010m圏平坦地10:30−倉掛山(1078m)10:45〜11:20−1090m圏コブ11:35−奥多摩周遊道路11:55−風張峠12:05−1156mコブ横12:20−月夜見山頂上(1147.0m)12:45〜13:25―月夜見第2駐車場13:40−小河内峠14:35〜15:05―ヒイラギ沢左岸尾根下降点15:25−993m地点15:30−露岩帯始まり16:05−露岩帯終り16:50−枝沢に降りる17:25−林道17:35−ゴール17:40
天候 晴れ一時雨
過去天気図(気象庁) 2021年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
JR武蔵五日市駅から都道33号線を西に進む。橘橋で右折して都道205号線を終点の藤倉地区まで進む。そのまま数馬峠を越える林道に直進し、0.7km先の落合橋で右折、月夜見林道に入る。分岐から2km程で舗装からダートに変わる。さらに0.2km先でこの林道は行き止まりとなるが、ここに駐車できる。
コース状況/
危険箇所等
月夜見林道終点から倉掛山北東尾根(仮称)を登る。1000m圏まで急登が続くが、悪場は無い。
倉掛山から倉掛尾根を西に進んで風張峠、ここから主稜線を月夜見山、小河内峠と周回する。道標が完備し、良く踏まれた登山道である。
月夜見沢の支流のヒイラギ沢が小河内峠に突き上げている。小河内峠から陣馬尾根に入り、1000m圏の巻道を進んでから、ヒイラギ沢左岸尾根(仮称)を下る。
この尾根は993m地点から傾斜40度程の急な下りが続く。850m圏から760m圏は露岩の連続で、この下降は非常に厳しかった。
林道終点から月夜見沢に降りる。沢床に降りる木段や、左岸に渡る木橋が設置されている
2021年08月20日 08:00撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 8:00
林道終点から月夜見沢に降りる。沢床に降りる木段や、左岸に渡る木橋が設置されている
100m程左岸を進んでから、木橋で右岸に渡り返す
2021年08月20日 08:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 8:07
100m程左岸を進んでから、木橋で右岸に渡り返す
その直ぐ先が倉掛山北東尾根の取付き。645m圏。テープがあるが林業用か
2021年08月20日 08:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 8:11
その直ぐ先が倉掛山北東尾根の取付き。645m圏。テープがあるが林業用か
取付きはなだらかだが直ぐに急斜面となる。踏跡は無く、獣道を拾いながら尾根の北斜面を突き上げる
2021年08月20日 08:20撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 8:20
取付きはなだらかだが直ぐに急斜面となる。踏跡は無く、獣道を拾いながら尾根の北斜面を突き上げる
左寄りに上って行くと690m圏で尾根に乗った。明瞭な踏跡が下から上がって来る。早くこれを辿れば良かった
2021年08月20日 08:27撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 8:27
左寄りに上って行くと690m圏で尾根に乗った。明瞭な踏跡が下から上がって来る。早くこれを辿れば良かった
北東方向に、下降予定のヒイラギ沢左岸尾根が望めた。写真左上の1200mコブから降りて来て、一度平坦になってから急激に落ちている。厳しそうだ
2021年08月20日 08:48撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 8:48
北東方向に、下降予定のヒイラギ沢左岸尾根が望めた。写真左上の1200mコブから降りて来て、一度平坦になってから急激に落ちている。厳しそうだ
775m圏で小さな鞍部になり、ケーブルが残されていた。伐採した樹々を降ろした跡だろう
2021年08月20日 09:30撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 9:30
775m圏で小さな鞍部になり、ケーブルが残されていた。伐採した樹々を降ろした跡だろう
ここまで尾根上の踏跡は明瞭だったが、この先は一時的に微かになる。尾根の傾斜も再び強まってきた
2021年08月20日 09:42撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 9:42
ここまで尾根上の踏跡は明瞭だったが、この先は一時的に微かになる。尾根の傾斜も再び強まってきた
植林帯と広葉樹林の境を登って行く
2021年08月20日 10:11撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 10:11
植林帯と広葉樹林の境を登って行く
1010m圏でやっと尾根は緩やかになる
2021年08月20日 10:28撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 10:28
1010m圏でやっと尾根は緩やかになる
倉掛山(1078m)の頂上に着いた。標高が掠れて読めない
2021年08月20日 10:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 10:45
倉掛山(1078m)の頂上に着いた。標高が掠れて読めない
頂上にはGPSの測位点が設置されていた。数年前に下った南西隣の浅間尾根にも類似の測位点を見かけた
2021年08月20日 10:45撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 10:45
頂上にはGPSの測位点が設置されていた。数年前に下った南西隣の浅間尾根にも類似の測位点を見かけた
良く踏まれた山道を辿って倉掛尾根を西に進む。左下に風張林道が並進している
2021年08月20日 11:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 11:24
良く踏まれた山道を辿って倉掛尾根を西に進む。左下に風張林道が並進している
時々林道に出る。隣の浅間尾根、その奥に笹尾根が望める
2021年08月20日 11:26撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 11:26
時々林道に出る。隣の浅間尾根、その奥に笹尾根が望める
1090m圏コブの手前に小さいがまだ新しいキャビンが建っていた。何だろう?
2021年08月20日 11:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 11:31
1090m圏コブの手前に小さいがまだ新しいキャビンが建っていた。何だろう?
奥多摩周遊道路に出る200m程手前にアンテナ鉄塔が建っていた
2021年08月20日 11:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 11:54
奥多摩周遊道路に出る200m程手前にアンテナ鉄塔が建っていた
奥多摩周遊道路に出た。時々バイクが爆音を響かせて通り過ぎる。道路を横切って風張峠駐車場に入る
2021年08月20日 11:57撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 11:57
奥多摩周遊道路に出た。時々バイクが爆音を響かせて通り過ぎる。道路を横切って風張峠駐車場に入る
駐車場の北端から山道を登ると風張峠に出る
2021年08月20日 12:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:03
駐車場の北端から山道を登ると風張峠に出る
ここは三頭山から御前山へ縦走する人気ルートの一角。あちこちに官製の立派な道標が立っている
2021年08月20日 12:03撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:03
ここは三頭山から御前山へ縦走する人気ルートの一角。あちこちに官製の立派な道標が立っている
なだらかで幅広い尾根をルンルン気分で歩む。しかしここはハセツネ杯の山岳耐久レースの40km地点。参加者はこの辺りを駆け抜けるのでしょうね
2021年08月20日 12:10撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:10
なだらかで幅広い尾根をルンルン気分で歩む。しかしここはハセツネ杯の山岳耐久レースの40km地点。参加者はこの辺りを駆け抜けるのでしょうね
1156mコブは西側の急斜面を巻く。レース参加者はこんな狭い巻道でも走って行くのかしら。滑り落ちた事故は無いのかしら
2021年08月20日 12:15撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:15
1156mコブは西側の急斜面を巻く。レース参加者はこんな狭い巻道でも走って行くのかしら。滑り落ちた事故は無いのかしら
この縦走路は奥多摩周遊道路と並進しているので、時々車道に出てはまた山道に入る
2021年08月20日 12:23撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:23
この縦走路は奥多摩周遊道路と並進しているので、時々車道に出てはまた山道に入る
月夜見山に登る山道に入ると、大きな露岩が尾根を通せん坊しているので、これを左側から巻く
2021年08月20日 12:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:40
月夜見山に登る山道に入ると、大きな露岩が尾根を通せん坊しているので、これを左側から巻く
この手書きの道標で右折してジグザグに尾根に登る。他の道標に比べてチャチだけど、見落とす人はいないのかしら
2021年08月20日 12:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:40
この手書きの道標で右折してジグザグに尾根に登る。他の道標に比べてチャチだけど、見落とす人はいないのかしら
露岩を巻き終わって尾根の上に乗ると、再び緩やかになる。右側は車道の法面なので、転落防止用か金網が張り巡らされている。過剰設備では?
2021年08月20日 12:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 12:46
露岩を巻き終わって尾根の上に乗ると、再び緩やかになる。右側は車道の法面なので、転落防止用か金網が張り巡らされている。過剰設備では?
月夜見山の頂上に着いた。立派な山名杭と、1147.0mの三角点。ここで昼食を取っていたら雨が降り出した
2021年08月20日 13:26撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 13:26
月夜見山の頂上に着いた。立派な山名杭と、1147.0mの三角点。ここで昼食を取っていたら雨が降り出した
北上していた縦走路は、ここで東に折れる
2021年08月20日 13:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 13:31
北上していた縦走路は、ここで東に折れる
尾根の北斜面を降り、車道に出たら200m程先の月夜見第2駐車場へ。この間、車道脇に余地が無いので車道の中を歩いたが、頻繁に車が通るので怖かった
2021年08月20日 13:41撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 13:41
尾根の北斜面を降り、車道に出たら200m程先の月夜見第2駐車場へ。この間、車道脇に余地が無いので車道の中を歩いたが、頻繁に車が通るので怖かった
再び山道に入ってホッとした。明るく気持ち良い縦走路が続く
2021年08月20日 13:59撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 13:59
再び山道に入ってホッとした。明るく気持ち良い縦走路が続く
小さなコブが続くが、ほとんど巻道があるのでこれを辿る
2021年08月20日 14:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 14:13
小さなコブが続くが、ほとんど巻道があるのでこれを辿る
小河内峠直前の1050mコブでは、写真左側の巻道は遠回りになりそうなので、右側の尾根筋に入る
2021年08月20日 14:32撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 14:32
小河内峠直前の1050mコブでは、写真左側の巻道は遠回りになりそうなので、右側の尾根筋に入る
1050mコブから僅かに降りれば小河内峠
2021年08月20日 14:40撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 14:40
1050mコブから僅かに降りれば小河内峠
ここで御前山への縦走路から分かれて陣馬尾根に入る。通行注意の掲示が掛かっていた
2021年08月20日 15:06撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:06
ここで御前山への縦走路から分かれて陣馬尾根に入る。通行注意の掲示が掛かっていた
1000m圏の巻道を進む
2021年08月20日 15:08撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:08
1000m圏の巻道を進む
注意書き通り、3ヶ所ほど崩れた斜面のトラバースに緊張する
2021年08月20日 15:13撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:13
注意書き通り、3ヶ所ほど崩れた斜面のトラバースに緊張する
ヒイラギ沢左岸尾根の下降点に着いた。一般登山道の屈曲点で、この尾根に入り込まないように木を横たえてある
2021年08月20日 15:25撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:25
ヒイラギ沢左岸尾根の下降点に着いた。一般登山道の屈曲点で、この尾根に入り込まないように木を横たえてある
南に向かって平坦な尾根を300m程進むと993m地点
2021年08月20日 15:31撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:31
南に向かって平坦な尾根を300m程進むと993m地点
この先から尾根はいきなり急に落ちる。踏跡は見かけないが、どこでも歩ける
2021年08月20日 15:46撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 15:46
この先から尾根はいきなり急に落ちる。踏跡は見かけないが、どこでも歩ける
尾根が痩せて来ると平坦になるが、タコ足のような木の根っこで歩きにくい
2021年08月20日 16:01撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 16:01
尾根が痩せて来ると平坦になるが、タコ足のような木の根っこで歩きにくい
平坦な850m圏の先に5m程の岩峰が聳えている。不安が募る
2021年08月20日 16:05撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 16:05
平坦な850m圏の先に5m程の岩峰が聳えている。不安が募る
左側にこの露岩を巻く明瞭な踏跡が見つかったので、これを辿る
2021年08月20日 16:07撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:07
左側にこの露岩を巻く明瞭な踏跡が見つかったので、これを辿る
この先も露岩が続く。巻けない露岩は直接ルンゼを降りた
2021年08月20日 16:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 16:14
この先も露岩が続く。巻けない露岩は直接ルンゼを降りた
ここも左側に踏跡が付いていた
2021年08月20日 16:14撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:14
ここも左側に踏跡が付いていた
痩せ尾根の上に倒木が横たわり、進路をふさぐ。左を巻ける
2021年08月20日 16:22撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:22
痩せ尾根の上に倒木が横たわり、進路をふさぐ。左を巻ける
明瞭なコブが盛り上がっている。この向う側はどうなっているか不安だ
2021年08月20日 16:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:24
明瞭なコブが盛り上がっている。この向う側はどうなっているか不安だ
不安は的中、巻道は無いので中央部を直下降する
2021年08月20日 16:44撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
2
8/20 16:44
不安は的中、巻道は無いので中央部を直下降する
ここも同じ
2021年08月20日 16:51撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:51
ここも同じ
やっと露岩帯が終わったようだ
2021年08月20日 16:54撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 16:54
やっと露岩帯が終わったようだ
左に寄り過ぎたので右の支尾根に乗り移る。露岩は無いが急下降が続く。左下に枝沢の沢床が見えて来た
2021年08月20日 17:04撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 17:04
左に寄り過ぎたので右の支尾根に乗り移る。露岩は無いが急下降が続く。左下に枝沢の沢床が見えて来た
枝沢の直ぐ上まで降りて来た。この上流に小さな滝を確認したが、ここから下流は大丈夫そうだ
2021年08月20日 17:19撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 17:19
枝沢の直ぐ上まで降りて来た。この上流に小さな滝を確認したが、ここから下流は大丈夫そうだ
枝沢を沢沿いに降りる。
2021年08月20日 17:24撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 17:24
枝沢を沢沿いに降りる。
枝沢に降りて200m程下ると橋が見えて来た。地形図に描かれている破線の道だ
2021年08月20日 17:33撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
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8/20 17:33
枝沢に降りて200m程下ると橋が見えて来た。地形図に描かれている破線の道だ
月夜見沢本流を鉄橋で渡る。右岸の出口に扉があったが隙間を抜けられた。でもこの道は立入禁止とのこと。逆に降りて来たので知らなかった
2021年08月20日 17:36撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 17:36
月夜見沢本流を鉄橋で渡る。右岸の出口に扉があったが隙間を抜けられた。でもこの道は立入禁止とのこと。逆に降りて来たので知らなかった
月夜見林道に出た。橋から100m程歩けば林道終点に停めた車でゴール
2021年08月20日 17:38撮影 by  Canon PowerShot D30, Canon
8/20 17:38
月夜見林道に出た。橋から100m程歩けば林道終点に停めた車でゴール
撮影機器:

感想

月夜見山とはなかなかロマンチックな名前なので、一度訪ねてみたかった。この山は、三頭山から御前山までの縦走路のほぼ中間にあるが、山頂直下を奥多摩周遊道路が通じているので、車でこの道路を辿れば簡単に登れる。
それでは余りにもあっけないので、コース状況に述べたルートで周回した。

月夜見林道の終点から登り降りに使った支尾根は、共に国土地理院の地形図を読んで、これなら通れると判断した独自のバリエーションルートである。
上りに使った倉掛山北東尾根は単調で、ひたすら登れば良く、あまり面白くなかった。
これに比べて下りに使ったヒイラギ沢左岸尾根は厳しかった。急下降が続くことは予想していたが、途中に露岩地帯が待ち構えていたのは想定外であった。

一部の露岩には巻道として明瞭な踏跡が付いていたので、これを辿れば簡単だった。しかし、下るにつれてこの踏跡は見当たらなくなり、中央突破、岩場の中を下る羽目になった。
割れ目が多い岩場なので、ルンゼ状の窪みを降りれば良いが、足元が細かいザラザラ斜面なので不安定。チェーンスパイクを履いていたが、滑りそうで怖い。岩や灌木に掴まりながら降りて行ったが、途中、何も掴まる物が無いザラ場はストックだけが頼り。歳を取るとますますバランスが悪くなるので、非常に怖かった。
これらの露岩帯を登るなら、さほど厳しくはないだろうが、今回は下らざるを得なかったので怖かった。無事に切り抜けられてヤレヤレである。

この尾根はルート採りも難しかった。
850m圏の痩尾根までルートは合っていただろう。その先、月夜見沢本流と枝沢の合流点に直接降りたかったので、右に降りようとしたが急斜面で無理。結局、そのまま露岩が連続する尾根を下ることになったため、予定より左に降りざるを得なかった。
露岩帯が終わってから、急な斜面を右にトラバースして進路を修正したが、修正しきれずに枝沢に降り、出合まで200m程枝沢を下る事になった。この間に滝が無くて助かった。

上部の露岩帯では数か所の露岩の左側に巻道が付いていた。これだけ明瞭な踏跡が付くと言う事は、この尾根を通る酔狂な輩が結構いる様で、あながちミスコースしたとは思えない。でも、次第に、踏跡も無くなり、厳しい露岩下りをする羽目になった。
正規のルートはどこにあるのだろうか。

今回下ったヒイラギ沢左岸尾根は、ここ数年の山行の中で最も厳しいルートと言える。急で足元が滑りやすい露岩の中を下るのは、とても78歳の老人がやることではない。滑落して事故でも起こせば、「無謀な後期高齢者!」と非難されることは目に見えている。

地形図ではこの尾根のどこにも露岩記号は無い。でも、これだけ等高線が混んでいれば、露岩が潜んでいることを読み取るべきだったのだろう。
判断が甘かった!

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