栂海新道を歩く(初日、土砂降りと雷の洗礼)
- GPS
- 58:54
- 距離
- 34.8km
- 登り
- 2,928m
- 下り
- 3,609m
コースタイム
※行動時間8時間15分
24日:朝日小屋5:30〜(1時間15)〜朝日岳山頂6:45〜(40)〜吹き上げのコル7:25〜(30)〜照葉の池7:55〜(3時間400)〜黒岩岳11:35/11:45〜(1時間45)〜サワガニ山山頂13:30/13:45〜(45)〜北俣の水場14:25/14:55〜(55)〜犬が岳山頂15:50〜(10)〜栂海山荘16:00着
※行動時間 10時間30分
25日:栂海山荘5:40〜(1時間05)〜黄蓮山6:45〜(40)〜黄蓮の水場7:25〜(20)〜菊石山7:45/7:55〜(40)〜下駒ヶ岳8:35/8:45〜(1時間35)〜白鳥山10:20/10:50〜(1時間10)〜シキ割の水場12:00/12:20〜(50)〜坂田峠13:10/13:25〜(35)〜尻高山14:00〜(400)〜二本松峠14:40〜(1時間15)〜親不知登山口15:55着
※行動時間10時間25分
※今回のパーティーは年配の方とカメラが趣味の方が居たので、休憩と撮影時間を多く取って歩いた。
天候 | 23日 登りはじめから土砂降りの雨と雷 24日 朝小雨とガス、7時頃から雨は止んだがガスは取れない 25日 晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 タクシー
帰路:親不知観光ホテルよりタクシーでひすいの湯まで行き入浴、のちタクシーで糸魚川駅まで行き、はくたかで越後湯沢経由で帰宅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
※北俣小屋から朝日小屋まではよく整備されていて迷うことは無い。 ※栂海新道も全体的に道標等も整備され、登山道も歩きやすいが後半のアップダウンはこたえる。 ※北俣の水場はよく出ていて、とても美味しいお水です。 ※シキ割の水場も連日の雨でよく出ていました。 ※親不知観光ホテル、栂海新道の登山者のみ日帰り入浴可能(1,500円)但し、宿泊客が多い場合は15:00まで、http://oyasirazu.net/index.html ※日帰り入浴 フォッサマグナ糸魚川温泉ひすいの湯 http://tetsuon.seesaa.net/article/125977574.html |
写真
感想
山友のchiyomiちゃんから米沢の北moguさん(ネットでmoguつながりで知り合った)ご夫婦と栂海新道歩かない?とのお誘いがきた。あの有名な栂海新道、名前は知っていましたが長いコースだし北の外れでこんな機会が無ければ歩けないと思い日程も空いていたので参加することにした。
北moguさんのお友達二人参加で当初は6人で歩く予定だったが、chiyomiちゃんが夜行バスが取れずに不参加になり5人パーティーになりました。北moguさんから送られてきたコースタイムを見るとずいぶんゆっくりと時間が取ってあった。写真好きのご主人と、冥土の土産に歩くんだというお二人(70代)がいるのでコースタイムの三割増しで見積もったとのことでした。
22日
泊駅で米沢から車で来た北moguさんご夫婦と友人お二人と合流、タクシーで前泊する北俣小屋に入った。この小屋は6年前神戸のまむさん達と初めて白馬から朝日岳を縦走したときに下りてきた小屋でタクシーを待つ間美味しいソーメンを食べた記憶があり懐かしい。夕食を食べて明日からの縦走に備えて今日は早く休みます。
23日雨と雷
4時に起き4時半に朝食を食べて出発の準備をしていたら雨の音が・・・たしか昨日の天気予報では振り出しはお昼頃だったはずなのに降るのが早すぎるよといいながら雨具を着た。小屋番さんに見送られて出発、吊り橋を渡り登山道に入る。1合目2合目と登っていくと雷が鳴り始め空が真っ暗になり土砂降りの雨になった。あまりの土砂降りと雷なので北moguさんに「戻るという選択肢は?」と聞いたところ「取りあえず小屋まで行きます」と言われたので私も覚悟を決めました。男性陣は自分のペースで歩くからと言われ私と北moguさんが先に歩いて行くが、5合目をすぎる当たりから一人が遅れはじめる。このときになると登山道も沢状態で靴の中も浸水、私の登山歴のなかで一番の降りでは無いかな〜ほんとに凄い雨です。それても6合目からの尾根歩きになるころには雨も小降りになったりしたが殆ど本降りでした。イブリ山まで登り後続を待っている間にそそくさと食べ物を口に入れたが待てど暮らせと後続がやってこない・・・どうしたんだろうと思っていたところ、一人の登山者が登ってきた。後で判ったのですがこの方、地元のベテラン遭難救助隊の方でした。やっとみんな揃った所で休憩を取るも雨でお昼を食べるのもままならない、一人バテた方もあまり食べていないようでシャリバテだったのかも。後
イブリ山からいったん下り夕日が原に登りましたが、草原状の夕日が原でも雷が鳴り身を隠すところが無いので怖い。なんとか前朝日岳を回り込み朝日小屋に着いたときはほっとした。朝日小屋に泊まるのは3度目ですが、一番初めの時も土砂降りだったなぁでもこんんなにひどい天気では無かったけどね。夕食の時小屋の主人清水ゆかりさんからも「今シーズンで一番ひどい天気のなかようこそいらして下さいました」と挨拶してくれたくらいですから、今日登ってきたのは北俣から私たち5人と地元のご夫婦、栂海新道から登ってきた単独の男性と白馬から来た単独の男性だけで、後は停滞したグループがいただけだった。白馬からの男性は水平道を来たけど途中の沢が増水して渡れず引き返して朝日岳を越えた来たそうで4時30分に小屋に着いたらしい、栂海山荘から来た人も途中で雷がひどくしばらく動けなかったと言っていたがほんとにそれぞれ大変な思いをして登ってきていた。明日の天気が心配で天気予報を確認したら回復傾向なので予定通り小屋を出発することになり、いつもは混んでいる小屋も人が少なく一部屋私たちだけで使わせてもらいゆっくりと眠れました。
24日雨とガス後曇り
外を見ると小雨とガスと風が結構強く吹いている、美味しい朝食とお弁当を持って5時30分朝日岳を目指して小屋を出発。今日は男性陣に先に歩いてもらう、途中で雷鳥を見かけたり蓮華温泉に下山する人達が追いに抜いていきます。ガスと強風の中朝日岳山頂に着きました〜今回も何も見えません。記念写真だけ撮り吹き上げのコルに向けて下っていく、登山道は昨日の雨が流れた後がくっきりと刻まれていて昨日ここを登ってきた人は難儀しただろうなと思った。吹き上げのコルと名が付いているくらいだから風も強くよろけながらもなんとか分岐に着いた。
前回蓮華温泉に下りたときに見た日本海へという岩に書かれた文字、ここからいよいよ栂海新道に入ります。雨は小降りになり時折ガスがとれて山並みが見えるもすぐにガスが掛かる、登山道も案の定水浸しでした。照葉の池は増水していて木道が浮き橋のようでなんとも不思議な風景だった。黒岩岳まで思っていたほどのアップダウンは無くて木道が整備されて迷うことなく歩けるし、花の咲き終わりがたくさん有り時期に来れば素晴らしいだろうなと思う。特にアヤメ平や黒岩平は晴れているときにもう一度来てみたいなと思った。ゆっくりとしたペースで歩き5時間かかり黒岩山に到着、5人で記念写真を撮り先に進む。下っていくとガスも取れて山並みが見えるようになる、尾根伝いに歩いて行くと小さな池が出てきた、文子ノ池と名前が付いていました。
黒岩山からは景色も代わりアップダウンが増えサワガニ山に到着ここで遅いお昼を食べる、ここからは尾根歩きでこれから歩いて行く登山道が見えます、つぎの目標は北俣のノ水場ですが思っていたよりも早くに着きました。私と北moguさんご夫婦で水を汲みに行く、水場は下ってすぐに出てきました美味しい湧き水がたくさん出ていて北moguさんと私で7リットル汲んで戻た。水場から今夜泊まる栂海山荘まで2つのピークを越えて犬が岳に着きそこから10分足らずで栂海山荘に着きました。小屋は思っていたよりも大きくまだ誰もいません、昨日の天気で誰も登ってきていないのかも結局誰も来ずに私たちだけで小屋を使わせてもらいました。夜、外に出てみたら星空と糸魚川かな?の夜景が見えた。
25日曇りのち晴れ
今日も行程は長いので4時起きです、手早く朝食を取って小屋の掃除をしてから出発。小屋からいきなり急な下りをおりて1時間ほどで最初のピーク黄蓮山に到着、黄蓮山からは振り返って見ると小屋が見えた。下った鞍部が黄蓮の水場、行かなかったけど沢の音が聞こえていたこのあたりは綺麗なブナの森が広がっているここでトレランの二人とすれ違う、私たちの横を駆け抜けて行きました。菊石山に登り下って今日一番の下駒ヶ岳の登り、ここはこのコース唯一の岩場ぽいところが有りました。急登を登り切りガレ場の淵を歩いて行く、次のピークは白鳥山ここの登りで単独の男性と会う。白鳥山も急登でハシゴやロープを頼りに登り切ると白鳥山荘に着きました。山荘を掃除しているご夫婦がいてお話をする、天気が良かったら展望の良い山らしいが今日は何も見えません残念。
白鳥小屋を後に最後のラストスパートここからはほぼ下りで、シキ割の水場は登山道脇にあり水はよく出ていました。 金時坂の檄下りを下りると坂田峠に着きました。ここで、男性陣を残し車を回収する北moguさんと今日帰る私は時間の関係で先行する。尻高山までの登山道は平坦だったがそれから細かなアップダウンが続き、一番こたえたのが二本杉峠からの登りで短いけど疲れた。しかし、坂田峠からが長かった。最後は建設中の林道を横断すると国道が見えてなんとか4時に親不知観光ホテルの所に着いたが、あの栂海新道入り口と書かれているゲートが無くなっていてがっかりでした。
親不知観光ホテルでは時間切れでお風呂には入れなかった。タクシーを呼ぶ間に私は海まで行き日本海にタッチ、二人でタクシーに乗り北moguさんは泊の駅に止めてある車を取りに行くので親不知駅で降り、私はそのまま糸魚川のヒスイの湯まで行ってからまたタクシーで糸魚川駅まで行き6時43分のはくたかで帰路についた。後日北moguさんから「男性陣は5時頃到着し、お風呂にも、ビールも飲まず、私が車回収まで待っていて、4人で栂海新道最終到着点の海に行ってきました」とメールをもらった。天気には恵まれなかったけど栂海新道は思っていたよりも良いところでした。
コメント
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ぶな林ですれ違った2人組です。
前日は天気悪かったのですね、照葉の池付近全く印象が違います。
私たちは天気にも恵まれ無事に朝日小屋に着きました。
お疲れさまでした。
kurosukeさん、こんにちは
私たちは散々でしたけど、お二人はお天気の良いときに縦走できて良かったですね。
お疲れ様でした
ものすごい雨の中、朝日岳までよく頑張りましたね。
自分ならめげそうかも・・・・。
栂海新道は自分にとって学生時代のよい思い出のコースなので、いつか再訪したいと思ってます。お天気よかったらもっと楽しめただろうに、残念でしたね。小屋独占できて楽しい夜だったのではと思います。美味しそうな食べ物もたくさん持参されていて、羨ましい・・・・。
MINMINさん、ご無沙汰してます。
栂海新道があんなにお花の宝庫だとは思ってもいませんでした。
MINMINさんだったら、日本海から登るのでは?(^^)
雨の中、お疲れ様でした
朝日岳はいつも雨なのね
朝日岳まで縦走したのはもう、6年前になるね〜
あの時も雪倉から小雨で朝日岳では結構振られましたね
ロングコース、本当にお疲れ様でした
mumさん、あのときも土砂降りだったね、今回はそれに雷が加わって怖かった。
私思ったんだけど、朝日小屋に二泊して一日お弁当を持って黒岩平まで行くのも良いなぁ〜って、本当に良いところだったのよ。いつか行きたいね
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