相性の悪い白馬岳
- GPS
- 14:27
- 距離
- 29.8km
- 登り
- 2,162m
- 下り
- 2,732m
コースタイム
栂池自然園【1156】-【1312】天狗原【1320】-【1431】乗鞍岳【1431】-【1513】白馬大池山荘
2日目
白馬大池山荘【0639】-【0726】船越ノ頭【0726】-【0813】小蓮華山【0813】-【0853】三国境【0853】-【0935】白馬岳【0935】-【0947】白馬山荘【1137】-【1143】白馬岳頂上宿舎【1143】-【1248】杓子岳【1248】-【1340】鑓ケ岳【1350】-【1409】天狗山荘、猿倉分岐【1409】-【1434】天狗山荘
3日目
天狗山荘【0503】-【0547】天狗山荘、猿倉分岐【0547】-【0740】白馬鑓温泉小屋【0747】-【0933】双子岩【0933】-【1104】猿倉荘
天候 | 1日目:雨 2日目:暴風雨のち晴れ 3日目:晴天 |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
長野駅より栂池高原までバス利用、1000前着。ここまでは、曇り空。 ゴンドラ、ロープウェイを乗り継いで、1110頃栂池自然園到着。 ロープウェイは20分間隔で運行。多客時は、増発とのこと。 ゴンドラを降りた時点で雨。 帰り:猿倉よりタクシー利用。4,000円弱。白馬駅まで30分弱。 バスが980円なので、4名であればタクシーがお勧め。 色々とあり、記載時間はアバウト。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
1日目(雨天) 天狗原から乗鞍岳までの登りが岩場となるため、滑らないように注意が必要。 2日目(暴風雨。後、感激の好天) 白馬大池から白馬山荘までは、雨の中の歩きでも危険と感じる箇所はなし。 白馬山荘から天狗山荘までは、足元悪いところ多し。悪天のため、杓子岳、白馬槍ヶ岳の山頂へは上がらず。ホワイトアウトの中の歩きだったので、次のポイントまでの距離感が分からず不安だった。各ポイントを出発した時間を気にして歩いたので、それが安心感に繋がった。 3日目(晴れ) 白馬鑓温泉小屋も近くなる頃の鎖場に注意。また、鎖場をこなした直後に、雪渓が現れるが、鑓温泉小屋までの区間で滑落死亡事故発生の注意書きあり。とにかく、小屋までは気を抜かぬように。 この後、双子岩までの区間で、落石ポイントあり。早くここを通り過ぎるように。また、落石ポイントを抜けたら、登り返しが始まるので覚悟を。双子岩をいつ過ぎたか記憶なし。標識を見落としたか?。 双子岩以降、下りに入れば小岩で足元が悪いが、危険箇所はなし。高度を落として行くと、長走沢の流れが左から聞こえ出す。一旦、離れると、やがて右から中山沢の流れが聞こえ出す。これら沢の音が左右から聞こえ出すと、猿倉も近い。 |
写真
感想
今回の登山で初めて山中で2泊する。
1日目
栂池高原に到着すると、雨降っていなかった。しかし上方を見上げると、厚い雲で覆われていた。栂池ゴンドラ、栂池ロープウエーを乗り継いで、栂池自然駅に到着。すでに本格的な雨が降り始めていた。ここで昼食を摂り、雨具を着込んでからの出発。
何の景色も得られぬまま、天狗原へと上がった。ここから先乗鞍岳への上となるが、乗鞍岳も雲で覆われていた。天狗原から先、乗鞍岳は岩場を行くこととなる。滑りやすい足元に注意を払いながら乗鞍岳山頂に到着。
山頂後にすると、道は白馬大池まで下り道に転じる。しばらく行くと霞の向こうに、白馬大池が確認できた。ここで先行する仲間の1人が、足を滑らせ転倒した。翌日の行程に支障をきたすものと思われたが、翌日はひどい痛みも出ることなく歩けたので助かった。
夕食を食べ、酒を飲んだが早い時間に酔っ払ってしまった。消灯前にそのまま眠りについた。
早い時間に寝たせいで、夜中に何度か目を覚ます。外の様子に耳を傾けると、激しい風雨に見舞われているようだ。明日の行程が心配になった。
2日目
早くに目が覚めた。これ以上寝れないので床を出た。外出ると風雨は収まり、予定通りの行動を取れそうに思えた。仲間もこの先進む意志があるようで、他の登山客も出発し始めているので、予定通りのスケジュールをこなすことにした。
朝食を摂り終えると、本日の天気も気になってきたが、 2020年のオリンピック開催地の発表が気になっていた。テレビをつけてもらうと、画面にはすぐ東京開催決定との文字が浮かび、歓喜の声が上がった。
出発の準備を終え、山荘を出発。歩き始めてしばらくは穏やかだったが、早々に雨が降り始めた。何の景色も楽しめないまま、船越ノ頭、小蓮華山、白馬岳とこなし、予定よりも早く白馬山荘に到着した。この時点で、今日の行程はここまででいいんじゃないかとの話も出ていたき。
とりあえず、少し早いが昼食をとることにした。レストランにてラーメンを注文。体が温まった。皆食事を取り終えると、やる気も再び戻ってきたようだ。また、先ほどベテラン女性人達のグループが、天狗山荘に向けて出発して行った。ということで、我々も天狗山荘に向けて出発の準備を始める。残念ながら仲間のうち2名は、ここから大雪渓を下り猿倉まで下山するためお別れだ。
2人を白馬岳頂上宿舎まで見送り、残り4名は天狗山荘を目指した。ここから先、鑓ケ岳までひどい暴風雨に見舞われた。低体温症が心配された歩きだった。なんとか鑓ケ岳山頂手前の分岐に到着。ここで1名が寒さを感じ、防寒着を着込んだ。一瞬、風が弱まった中での作業だったが、再び風が強まりだした。早く歩き出したいのだが、なかなか出発の準備が整わない。そんな中、遠くに目をやると、うっすらと向こうの山並みが見え始めた。直後に雲が切れ、周りの山並みの景色が一気に広がった。これから行く稜線もハッキリと見てとれ、今日の宿泊地である天狗山荘も確認できた。ここでみんなのテンションが一気に上がった。あいからず風は強いが雨は止み、寒さも雲と一緒に吹き飛んでいた。
この後山荘までは、素晴らしい景色の中を歩くことができた。
3日目
前日、 3日目の山行には不備があることが判明。予定では朝食を終えて6時ごろ出発だったが、1時間早めることにした。朝食を弁当に変えてもらった。
無事に予定通り出発。今日は抜群に天気が良い。山荘から稜線に上がり、5時20分の御来光拝んだ。また剣岳、立山連峰の景色も最高。存分に朝の雰囲気を楽しんだ後、猿倉への下山を開始。最終日にして晴天の中を歩くことができた。
意外と長い行程であったが、その間の景色も素晴らしく楽しむことができた。予定通り猿倉には、11時に到着。タクシーにて白馬駅方面へと向かう。途中、温泉にて3日分の汗を流し帰宅予定であったが、温泉に到着すると猿倉に手荷物を忘れて来たと1名が言い始めた。 2名は温泉、2名は再びタクシーで猿倉へと戻った。温泉組は猿倉荘に荷物の忘れ物がないか電話をしてもらった。猿倉へと戻るとベンチに手荷物が置かれていた。無事に戻ってきたので一安心。温泉には入れなかったが、これも良き思い出となった。
振り返ってみると、多少の障害もあったが、ほぼほぼ無事に終えることができ、非常に思い出深い山歩きとなった。
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