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Yamareco

記録ID: 345057
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
剱・立山

野口五郎岳〜水晶岳〜高天原〜三俣蓮華岳〜黒部五郎岳〜薬師岳(高瀬ダム〜折立)

2013年09月09日(月) ~ 2013年09月14日(土)
 - 拍手
GPS
128:00
距離
53.3km
登り
4,991m
下り
4,903m

コースタイム

9/9
8:05 高瀬ダム
12:40 烏帽子小屋(テント泊)

9/10
6:30 烏帽子小屋
9:35-10:00 野口五郎小屋
12:30 東沢乗越
13:20 水晶小屋(小屋泊)

9/11
5:15 水晶小屋
6:00-6:10 水晶岳
7:25-7:45 温泉沢ノ頭
9:10 沢の出合
10:35-11:10 高天原温泉
11:25 高天原山荘(小屋泊)

9/12
5:15 高天原山荘
8:00 岩苔乗越
9:00 黒部源流碑
9:40-10:40 三俣山荘
11:35 三俣蓮華岳
12:10 黒部乗越(巻き道分岐)
13:00? 黒部五郎小舎(テント泊)

9/13
5:40 黒部五郎小舎
7:40-8:30 黒部五郎岳の肩
8:40-8:55 黒部五郎岳
9:05-9:25 黒部五郎岳の肩
11:25 赤木岳
12:15 北ノ俣岳
13:45 太郎平小屋
14:15 薬師峠キャンプ場

9/14
4:45 薬師峠キャンプ場
5:55 薬師岳山荘
6:40-6:50 薬師岳
8:30-9:10 薬師峠キャンプ場
9:30-9:45 太郎平小屋
12:25 折立
天候 9/9 晴れ一時ガス
9/10 晴れのちくもり
9/11 晴れ
9/12 くもり&雨
9/13 くもりのち晴れ(夕方すぎに軽い雷雨)
9/14 晴れ
過去天気図(気象庁) 2013年09月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
信濃大町駅〜高瀬ダム タクシー(信州○鉄交通) 8000円
予約の時の電話でカード払いOKと確認したのにダメだった。
でも運転手さんは感じのいい人。

折立〜富山駅 バス(富山地鉄) 3400円
乗客2名・・・なのに車掌さん付き(たぶん高校生)
決して1日1便とか文句を言ってはいけません。
昭和の香りがするバスです。
コース状況/
危険箇所等
七倉から高瀬ダム
8時前からダンプがビュンビュン走ってます(毎年ダムに溜まった砂を運んでるそうです)。9月半ばぐらいまでらしいです。歩く場合は注意かも。

ブナ立尾根登山道取り付きでちょっと迷いました。ダム湖の方へ歩いてはいけません。足跡(自分もつけちゃった)とか道標(だぶん流されたやつ)が転がってて行きたくなります。

ブナ立尾根
歩き易いと感じましたし、折立から三角点までのほうがツライんじゃないかと思います(距離の違いはあるけど)。

裏銀座縦走コース
野口五郎岳を過ぎてからが少し歩きにくいかも。時間もかかりました。

温泉沢ノ頭から高天原温泉
やはり破線ルートだけあって積極的に使う道ではないように思います。
尾根の急登はザレた道で落石注意です。下りはツライ。樹林帯は狭い道です。
沢に出ると渡渉の連続です。小屋で隣になった方も同じルートで来たので、大変じゃなかったですか?と聞いてみたら、幌尻に比べれば楽勝だよ、だそうです。僕ちんポロシリなんて百名山知らなかったし・・・ただマークはたくさんあって道は明瞭です。

岩苔小谷のルート
ガスガスだったため、最後の突き上げの所で正規ルートが分からなくなりました。
適当に登れそうなところを歩きました。

太郎平小屋から薬師岳
高原地図の往復コースタイム5H超ということで縦走の方はスルーしてしまうことが多いみたいですが、サブザックなどで歩ける場合は要検討だと思います。歩きやすい道だと思います。
上に登ると槍の穂先が見えました。
上に登ると槍の穂先が見えました。
丸太を渡って右の方へ行きます
自分は左へ・・・エヘヘf^^*)
丸太を渡って右の方へ行きます
自分は左へ・・・エヘヘf^^*)
休憩好適地
烏帽子小屋受付
烏帽子を振り返る
烏帽子を振り返る
右の岩、足を折って座っている男女に見えませんか?
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右の岩、足を折って座っている男女に見えませんか?
地図だと三ツ岳付近に三角点のはずなんだけど・・・?
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地図だと三ツ岳付近に三角点のはずなんだけど・・・?
水晶岳と水晶池
イワヒバリ
振り返って野口五郎岳
振り返って野口五郎岳
日本百名山の地図には「赤岳」とあります。
日本百名山の地図には「赤岳」とあります。
3日目です
水晶岳山頂から
水晶岳山頂から黒部五郎岳
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水晶岳山頂から黒部五郎岳
水晶小屋の弁当
塩気が効いてます
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水晶小屋の弁当
塩気が効いてます
高天原山荘
読売新道の稜線
4日目はこんな感じ
4日目はこんな感じ
黒部五郎小舎
5日目
五郎のカール・・・があまり見えない
5日目
五郎のカール・・・があまり見えない
黒部五郎小舎のお弁当
他の小屋はおにぎりばっかりだったのでうれしい。
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黒部五郎小舎のお弁当
他の小屋はおにぎりばっかりだったのでうれしい。
振り返って黒部五郎岳
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振り返って黒部五郎岳
富山県の消防ヘリ?
富山県の消防ヘリ?
太郎平小屋
笠ヶ岳の稜線が特徴的
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笠ヶ岳の稜線が特徴的
中央カール
愛知大学遭難のケルン
合掌
愛知大学遭難のケルン
合掌
折立にあった地図の看板
双六色!?
折立にあった地図の看板
双六色!?

感想

去年の雲ノ平山行を終えたあと来年は表銀座かなぁ、なんて思いを巡らせていたのですが、『黒部の山賊』を読んでブナ立尾根から登ってみたくなって、大枚をはたいて七倉経由で入山して裏銀座から雲ノ平を囲むような形で歩いてきました。

さて、いきなりブナ立尾根の登山口の取り付きを見失うという幸先の不安なスタート。ゆっくりゆっくりと言い聞かせて4時間半で烏帽子小屋に着きました。初日としては程よい足慣らしになりました。
若くてイケメンの小屋番さんに受付をしてもらい、テントを張ってからは小屋とテント場の廻りをウロウロして過ごしました。ちなみにトイレは今どきの北アの中ではキツイほうだと思います。フリースに染み付いた臭いがなかなか取れませんでした。

2日目のメインは野口五郎さんと水晶小屋でメガネ探し!?です。野口五郎岳の山頂はなんちゃないんですが、振り返って眺める白い山肌がきれいでした。ゆるやかなピークだし名前は五郎でも女性的な山だなーなんて思いました。
野口五郎を過ぎると何気に歩きにくい道になって、さらに赤茶けた山肌の上に立つ水晶小屋までの道がやたら険しく見えてきてなかなかしんどかったです。

さて、水晶小屋に到着すると早速メガネ探しです。実は去年、営業終了後の水晶小屋でザックをデポしたときにメガネだけデポしっぱなしにしてしまったワケです。まずは現場を・・・あるわけない。そして小屋番さんへ事情説明。事前にメールしてあって返事も来てたんですが知ってる人はいません。忙しいなか忘れ物を捜してくれて、メガネとサングラス5,6個持ってきてくれたんですが、ありませんでした。風にでも飛ばされたかな。また山にゴミを出してしまった。山を汚してすみません。
さらにこの日の途中で鈴(100円ショップで買ったやつ2個)を落としてしまいました。本当にすみません。
この日の小屋はちょい定員オーバーという状況でした。前日のほうが混んだようです。

3日目の予定は雲ノ平までだったのですが、結局、高天原に泊まってしまいました。破線ルートは思った以上にハードだったし、温泉に入ったらもう歩きたくなくなったし、山荘のまわりからは薬師や読売新道の稜線もバッチリ見えて想像以上にステキな場所だったので、もうこれは泊まるしかありません。午前中のうちに行動終了となりました。

ちなみに、この時点でテント持って来ているのに小屋泊の2勝です。そして明日の天気が・・・テントと寝袋がタダの重りと化すヤバイ雰囲気がしてきました。宿泊者は20〜30人ぐらいだったと思います。

4日目はあいにくの天気。予定を挽回して黒部五郎小舎まで歩きます。残念ながら雲ノ平はパスです。鷲羽のピークを踏む予定もあったのですが、こちらも当然にパスしてマキマキで行きます。
三俣山荘の手前で雨が強くなってきて山荘で小一時間休憩。雨が止んでラッキーと出発しますが、黒部五郎小舎に近づくにつれてまた雨が強くなってきます。

そこで悩み始めます、今日の寝床はどうするものかと。雨中でテントは嫌だなぁ、しかし今日小屋泊まりにしてしまうと小屋の3勝で明日テントにしても小屋の勝ち越しが確定だぞ、そんなヘタレでいいのか?いやいやオレは何も修行をしに来たワケじゃない、優雅な山旅に来たのだ、ズブ濡れのままテントで寝なければならない理由などないのだ!などと葛藤を繰り返しているうちに小屋に到着しました。雨は止みません。

小屋前でウーンっと唸っていると小屋番さん(イケメン)から泊まりですか?通過ですか?なんて声を掛けられてしまいます。とりあえず、飲みたくもないコーヒー(基本コーヒー好きじゃないんだけどこれはおいしかった)を頼んで入口のテーブルに居座る口実を作ります。
しばらくすると、宿泊のお客さんがやってきて受付の会話のなかで重要な情報を入手します。小屋番(イケメン)「今日は団体のお客さんの予約が入っていて小屋は混みますので」。これで決意は固まります。土砂降りでもテントだぁ!
そのあとも止んでくんないかなぁと窓外を眺めながらボケっとしていると30分もしないうちに止んでくれました。ラッキー。その後は夜まで本降りにはならず、テントが隣になった百名山やってるおっちゃんやカナダ人で大学で英語の先生をやってる方とお話ししたりして楽しく過ごせました。

5日目は前日の雨から天気が回復するという予報でしたが、朝のうちはまだ曇りでした。今日のメインは当然に黒部五郎岳です。歩いているうちになんとなく空が明るくなってきましたが、肩に着いてもガスは取れません。

みんなどんどん山頂へ向かってしまいますが、どうせ今日は薬師峠までだし、時間的に2時間はここでつぶしても問題ないと計算して、小屋のお弁当などを食べて晴れるのを待ちます。もしこのまま晴れなかったら山頂へは行かないで下りてやろうかなんて考えていると、富山側が晴れてくれました。待った甲斐がありました。残念ながら長野側、岐阜側は眺望できませんでしたが、満足です。

太郎平小屋が近くなってきた頃、赤いヘリが山のほうへ入って行って、しばらくするとまた戻ってきて富山のほうへ飛んでいきました。ちょうど小屋で受付していると、「○○病院搬送完了しました」なんて無線の声が聞こえてきました。事故があったようです。でもニュースにはなっていないようなので無事だったのかな?まぁヘリで運ばれてる時点で無事とは言わないが・・・
(後日調べたところ、祖父岳で遭難があったようです。)

薬師峠のテン場は広くて結構張れそうですが、傾斜しているところが多いです。水場はジャバジャバ、トイレはなんとバイオできれいでした。

さて、あっという間に最終日です。この日は14時までに折立に着かなければ1日1便のバスに乗れないというタイムリミットがあります。出来れば4時頃に出て薬師岳をピストンしたいけど、暗い中を歩くのは経験がないのでちと不安です。しかも地図を見るとちょっと行くと薬師平という迷いやすそうな感じの場所があります。
結果的には楽勝でしたが、時間的に厳しくなったら山頂は諦めるつもりで薬師平に着く頃明るくなる時間に出発することにしました。ヘッドライト点けて歩くのって怖いかなぁとか思ったけど意外と平気でした。

薬師岳の眺望はすばらいしものでした。ベスト3には入るな。あと薬師岳山荘もいつか泊まってみたい。

順調にピストンして太郎平小屋へ向かうと、「北アルプス・パノラマトレイル」なんてのをやってました。他の人がタイムリミットがヤバイなんて言ってる中、小屋の前でのん気にカップラーメンを食べている参加者のおじさんにお話を聞くことができました。自分の山歩きとは真逆の世界でございます。

折立までは続々と登ってくる登山者とすれ違い、今登って台風大丈夫なの?なんて思いながら(きっと台風なかったらもっとスゴイ人だったんだろうな)、無事に下山することができました。
追記:折立名物アラレちゃんを見落としてました。どこにあった?

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