北鎌尾根 日帰り(中房温泉から)
- GPS
- --:--
- 距離
- 32.9km
- 登り
- 3,974m
- 下り
- 3,974m
コースタイム
- 山行
- 19:44
- 休憩
- 1:00
- 合計
- 20:44
天候 | 晴れのち雨 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2009年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
写真
感想
今回で4年連続4回目の北鎌尾根だ。初めて登った2006年夏は中房温泉から入山して大天井ヒュッテに宿泊し、2日目に貧乏沢〜北鎌尾根〜槍ヶ岳を経由して13時間半でヒュッテまで周回することができた。その際、ヒュッテ支配人の小池さんから「1日で戻ってきたのは自分以外ではあなたが初めてです」と言われ、気分よく下山した。あれから3年、今回は中房温泉からの日帰りにチャレンジした。
中房温泉の駐車場に夕方到着して仮眠後、午前1時に合戦尾根に取り付いた。燕山荘を過ぎて大天井ヒュッテまでの稜線は、月もなく満天の星の下の天空のトレイルで、気持ちよく快調に歩を進めることができた。高校生まで天文少年だった自分にとっては至福の時間だった。
予定通り大天井ヒュッテで朝を迎え貧乏沢へ入る。いきなり樹林帯の急下降で、踏み跡を探しながら左岸沿いを下って行く。年によって違いはあるものの、8月上旬までは上部には雪渓が多く残っているので雪渓上と樹林帯を縫うように下るが、この時期には雪渓は小さくなっている。中間部以降は灌木帯の中にルートがついている。踏み跡が薄くて分かりづらい場所もあるが、仮に見失しなっても左岸の灌木の中に必ずルートがあるので落ち着いて捜せば見つけられる。
約1時間半で天井沢出合へ着いた。左手から合流する天井沢沿いに遡行するが、沢は渡渉せずインコース側を左折して天井沢右岸につけられた踏み跡を辿る。しばらく行くと沢は伏流となり、やがて踏み跡は石がゴロゴロした河原へ降りていて、はっきりしなくなるが適当に進んで行くと右手の展望が開けてくる。その奥に写真でよく見る北鎌の稜線が見えてきて、左岸にダケカンバの白い幹が数本生えているところが北鎌沢出合だ。この辺りでテン泊するパーティもあるので河原にその跡がいくつかある。
北鎌沢を少し遡行し水量の多い左俣を見送り、直進に近い右俣を進む。右俣の水量は少なく上部では水が枯れるため、中間部より手前でハイドレーションバックに水を確保した。
北鎌のコルが近づくと、踏み跡が二股になっている地点がいくつかある。普通は右を選択するのが正解だが、1か所だけ右に入ってはいけないルンゼがある。そこはV字の狭いルンゼで右側は北鎌沢の壁になっていて、そのまま進むと行き詰まってしまう。おそらく「クライマーズホイホイ」と言われる場所だと思われ、自分も2年前にエライ目にあったので要注意だ。
(2007年8月10日、エライ目の記録)https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-3495199.html
北鎌のコルに上がれば急登から解放されヤレヤレだ。ここからは稜線上の踏み跡をたどる。ルートの詳細はほかでも紹介されているので割愛しますが、私がいつも目を通していたのは、大天井ヒュッテの小池支配人による「山小屋だよりの北鎌尾根情報」です。小池さんは2002年から2010年まで毎年、ヒュッテ周辺の登山道整備のみならず、北鎌登山者の安全のために貧乏沢や北鎌尾根のルート補修やゴミ回収をしながら、ルートの状況を小屋のブログで紹介されていて大変参考になりました。
※ヒュッテの小池さんとしては、このような形態の登山を是としていないことは想像に難くないと思います。
※小池支配人時代の「山小屋だより」です。下段の北鎌尾根情報は大天井ヒュッテの周辺情報より抜粋してまとめられたものです。
(大天井ヒュッテの周辺情報)https://www.mcci.or.jp/www/otenjyo/aruji.htm
(北鎌尾根情報)http://www.mcci.or.jp/www/otenjyo/kitakamaone.htm
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