山頂でサプライズ!ひとりっきりの白馬岳〜不帰ノ嶮〜唐松岳
- GPS
- 28:00
- 距離
- 20.2km
- 登り
- 2,449m
- 下り
- 1,870m
コースタイム
八方バス乗り場9:40⇒10:00猿倉10:03⇒10:54白馬尻小屋11:01⇒岩室跡12:57⇒
葱平13:10⇒避難小屋13:30⇒村営頂上宿舎14:12⇒白馬山荘14:31⇒白馬岳14:46
⇒白馬山荘宿泊
【二日目】
白馬山荘5:30⇒杓子岳山頂6:33⇒白馬鑓山頂7:24⇒天狗山荘8:02⇒
8:23天狗の頭8:31⇒天狗の大下り8:55⇒一峰9:50⇒二峰北峰10:38⇒
二峰南峰10:50⇒11:30唐松岳山頂11:45⇒唐松岳山荘12:00⇒丸山ケルン12:28⇒
扇雪渓12:41⇒13:22八方池13:32⇒14:04八方山荘14:14⇒リフト降車口14:48
天候 | 29日 快晴 30日 曇りのち晴れ |
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過去天気図(気象庁) | 2013年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
●バス:駐車場の向かい側の八方インフォメーションセンターより猿倉行き(約20分乗車) チケットはインフォメーションセンターの中の券売機で900円 ●八方リフト:最終降車時刻は16:30 |
コース状況/ 危険箇所等 |
【バス】 9月からは、平日の運行はありません。 【大雪渓】 8月23日の大雨で大量の土砂が流れ込み、 流れる砂礫でとても歩きにくかったです。 雪渓を歩くのは、横断のみのほんの10メートル程ですので、 アイゼンは全く必要ありませんでした。 【湧水】 岩室跡少し手前に大量の湧水が湧き出ていて、冷たくて美味しかったです。 立ち止まると落石で危険な場所がありますので、落石音に要注意です。 【山小屋】 鑓温泉と天狗山荘は、9月23日に営業が終了しており、 知らずに宿泊を予定されている方と数名お会いしました。 【おびなたの湯】 猿倉手前にあるおびなたの湯(個人的には大変気に入っています!)は、 11月第一週までの営業で、春は3月末試営業、4月より本格的に営業だそうです。 【不帰ノ嶮】 細かくペイントがしてあるので、 ペイントに従って進んでいけば問題はありません。 それなりに傾斜がありますので、脚力と腕力、技術はある程度必要です。 下り(唐松⇒天狗)の方が、レベル的に高度になると思います。 |
写真
感想
以前からあこがれていた『大雪渓』と
『白馬三山〜不帰ノ嶮の縦走』と
『八方の紅葉』をトリプルで味わうことができました。
『大雪渓』は予想外で殆ど歩けませんでしたが、雰囲気だけは味わえました。
打撲した肩が痛むので少々迷いましたが、
お天気を見て絶好のチャンスだと思い、
5時半に自宅を出発です。
8時代のバスに乗れれば上々でしたが、
高速運転中、横川SA手前辺りから目まい?がして、
SAで30分弱休憩。
体調も戻り、八方9時40分のバスでも間に合いそうなので、
再度、出発しました。
体調にやや不安を感じ、猿倉⇒白馬⇒鑓⇒猿倉のコースが安全ではないかと、
駐車場を『八方』にするか『猿倉』にするか最後まで迷いましたが、
予定どおり『白馬〜唐松』を縦走してみようと決意しました。
10時に猿倉につくと下山してくる人が殆どで、登る人がいません。
途中で何組かお会いしましたが、皆、大雪渓までで引き返す予定だとのこと。
結局、今回の行程は、唐松岳まで殆ど前後に人のいない「単独縦走」となりました。
最初にサングラスを車に忘れて来たのに気付きました。
次に、登山届をもったまま白馬尻まで来てしまい、
「ここで(白馬尻小屋)で届けは出せるのか」と尋ねると、
冷たく「出せません」と言われ、
仕方がなくもったまま登り始めました。
単独なので届けだけはしっかりと出したいな・・・と思い、
下山してくる真面目そうな単独男性にお願いしてみましたら、
気持よく引き受けて下さりました。
(ありがとうございました。)
9月の晴天日の日中は気温が上がり、思った以上に汗をかきます。
雪渓でクールさを味わう予定が、殆ど雪渓を歩かせてもらえず、
最後まで熱中登山となりました。
白馬岳山頂では、富士山や八ヶ岳、南アルプス、浅間山、越後三山、日本海、中央に北アルプスが360度見渡せ、
数人で山の話しに1時間以上も盛り上がってしまいました。
今まで登った山々を眺め、想い出にも浸りながら、
飽きずにいくらでもいられる感じです。
夕日も朝日も見られる白馬岳の素晴らしい眺望は、眺望ナンバーワンのように感じました。
山荘で明日同じ行程の人がいるか尋ねてみると、
今日唐松から来た人はいるが、明日、行かれる予定の方はいないとのこと。
鑓温泉と天狗山荘は営業していないので下の村営でいなければ、
完全単独縦走になるらしいと分かると、ちょっぴり不安な気持ちでした。
朝出発直前に、昨日唐松から来られた二人男性にお会いすることができ、
かかった時間をお聞きすると「休み、休み10時間かかった」と言われ、
リフトが間に合わないのではないかと心配になってしまいました。
薄明るくなった5時半に山荘を出発して、ご来光を見ながら前進です。
下山時のリフト最終時間が4時半なので、
2時までには唐松に着くのが目標です。
最初の人にであったのが、白馬を出発して3時間45分後で、
唐松から来られた単独男性とペアの2人。
唐松から3時間で来られたとのことでした。
天狗の頭から両手を使うことが増え、危険な個所難所が出てきます。
不帰ノ嶮では、ペイントがしっかりついているので、道に迷うこともなく進むことができました。
個人的な感想ですが、唐松から下る方が高度感があり、
技術的にも難易度が高くなるように思えます。
傾斜がきつくなる分、体力も必要になることを実感しました。
キレット前で若い単独男性にお会いすると、
本日五竜から来られて、天狗山荘へ泊まる予定だというので、
鑓温泉共に営業終了を告げます。
不帰ノ嶮では、慌てず、焦らず、一歩一歩を確実に進んでいき、
夢中で終わった感じです。
難所が来るたび、やや心細い思いはありましたが、
誰にも見られていないので、自分のペースでのんびり進むことができました。
唐松岳には無事11:30分に到着。
山頂では、京都から起こしの女性たちを中心の6、7名の方々に、
サプライズの大拍手でお迎えして頂きました。
ちょっぴり恥ずかしくもありましたが、
心細かったひとりっきりの時間の反動で、
人のいる安堵感と温かさに喜びの方が一段と大きく、
無事、唐松に到着できたとの感謝の気持ちで一杯になりました。
時間に余裕ができたので、
紅葉観賞をしながらのんびりと八方尾根を下っていきます。
途中、日本山岳会のリーダーにお声をかけて頂いたり、
英語の上手なシャイなイタリア人男性と
たどたどしい英語で八方の美しさが共有できたりと、
人恋しさを穴埋めする時間が頂けました。
八方尾根から憧れの白馬三山とキレットを振り返り、
素晴らしい風景の中を縦走できた喜びに包まれました。
二日間を単独で無事縦走することができたことは、
3年半基礎から教え鍛えて頂き、
技術的なことを丁寧に指導してくださったK隊長のお陰であることを
この場をお借りし、心より感謝申し上げます。
nadesikoさん、初めまして。
前の日に同じコースを歩いたものです。
なかなか素敵なコースでしたね。
私もずっと一人だったので、レポでのお気持ちが良く分かりました。
ご無事で何より。お疲れ様でした!
日付を超えても共感できるんですね〜!
trekkerさん、コメントありがとうございました。
つたないレポを見て頂き、嬉しいです
山は好きなのですが、
何しろ、小心者な私です。
あまり下調べをしても心配が募るだけなのですが、
調べなくても心配でした。
もう少し、精神を鍛えなくてはいけませんね ここは、是非、リベンジしたいと考えています
こんばんは!!
誰も見ていないと思っていましたか?
9/30瑞牆からも後立山は よく見えていて
稜線独り占め?で歩かれている女性を
じーっと見ていましたよ。
唐松にお着きになった時
こちらからも拍手を送ったのですが
パチパチ聞こえませんでしたか?
単独で それも天狗山荘が閉まって
2日目の行程が厳しくせざるを得ない状況になってからか〜
空木からずーっと参っているので
今さらもう参りませんが
来年行きたいなと思っていたK尾根は
隊長をボッカ兼ガイドで雇わない限り
やっぱり我々には無理な気がしてきました。
お疲れ様でした!!
激励、ありがとうございます
私よりも一足先に行かれたboroPさんたちを
何故か思い出しながらキレットを進んでいました
「ここもboroPさんたちは、通られたんですね〜」と。
知っている方が通られただけでも、
かなり励みになりましたよ。
拍手まで頂けて、光栄です
意識では不安を感じていても、
無意識では本当に多くの人に支えられているのだと、
実感します
人とのつながりって、ありがたいですね
連日、お天気が良かったので、
お互い見つめあっていたかもしれませんね
連日、富士山もバッチリでしたもの。
K尾根、お二人なら心の支えは二倍です!
チャレンジ楽しみにしています
それでは、お先に達成の祝杯を
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