槍ヶ岳(上高地より)
- GPS
- 34:32
- 距離
- 42.9km
- 登り
- 2,274m
- 下り
- 2,255m
コースタイム
- 山行
- 8:25
- 休憩
- 1:15
- 合計
- 9:40
- 山行
- 7:48
- 休憩
- 0:51
- 合計
- 8:39
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2021年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
上高地までバス |
コース状況/ 危険箇所等 |
特になし |
その他周辺情報 | 上諏訪温泉 |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
靴
ザック
昼ご飯
行動食
飲料
地図(地形図)
コンパス
笛
計画書
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
携帯
時計
タオル
ストック
カメラ
|
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感想
一度槍ヶ岳に挑戦したことがあったが、始発のバスを1本逃し出発が遅れ、檜沢大曲りで時間的に無理と断念して引き返した経緯があり、またリベンジしたいと思い、その念願が叶った。
今回は、始発のバスに乗れ幸先よく出発した。(とはいっても平日なので休日より始発のバスが1時間遅かったが。)
横尾までの平地は快足で来た。12時までに檜沢大曲りの目標を設定し、なんとか18分位の遅れにとどめることができた。
遅くとも17時までに宿泊予定の槍ヶ岳山荘に到着と考えれば、まだ5時間くらいある。
そこから山荘まで標高差は1,000メートルくらい。同じ標高差の丹沢山は3時間くらいで登れるので、行けるのは確定だなと思った。
しかし、長い平地の歩行の疲れか、高山による空気の薄さのせいか、一歩一歩がしんどくなってくる。
山荘が見え始めているのになかなか近づかない。かなりグロッキー状態になりながら17時少し前になんとか到着した。
疲れで半呆然となりガスも立ち込めてきていたので、この日に穂先に行くことは考えられなかった。
槍ヶ岳山荘の部屋に着くなりすぐ眠りにつき、足を癒しながら十分睡眠をとると、疲れも結構癒えた。
ガスは霧散し天候は爽快、日の出を撮影した後さっそく穂先へ出発した。
しかし最初の岩の箇所で登り始めた時、ふと下をみたら恐怖感を感じてしまった。
もし掴んでいるこの岩が崩れたらケガじゃすまないのではないか、死もよぎり一旦引き返えした。
しかし、ここまでやっとの思いで来ながら頂上に登らずに帰ったら後悔はしないのか、1時間以上も逡巡をめぐらした。
さっきはカメラとか余計なものをもっていこうとした。写真はスマホで撮ればいいと割り切り、身軽になれば行けるのではと再度挑戦した。
しかしやはり、同じところで恐怖感を感じてしまってまた断念してしまった。
下山するふん切りもつかない。上高地からの帰りのバスのことを考えるともたもたしていられない。また1時間以上逡巡を巡らせた。
今はガスもなく絶好の天候。穂先に登りたくてもガスで断念する人もいたかもしれない。
時々発生するという渋滞も起きていない。
全て絶好の機会にいながら頂上にいかずに下山するのはもったいない。
なんとかしようと、山荘の前で穂先に登るためのアドバイスをスマートフォン上でネットで見つけた。
「下を見るとどうしても恐怖感を感じてしまうので下を見ないで登る。」とあった。
そして、他の人が登る様子を見ていると、あの断念した岩場さえ登りさえすれば、後はすんなりいけるのではないかと思い、今度は手元と足元だけを見るようにして、もう一度やってみようと思った。
万全を期して山荘でヘルメットも借りた。
さらに前に一人で登る人がいたので、ルートの不安もなくなった。
さっき断念した最初の岩場をクリアした。
しかし、安全に歩ける所が少しありほっとしたのも束の間、金具につかまって登る所とその上の岩を掴んで登る箇所がさらに難儀した。
これが外れでもしたら終わりだなと思ったし、三点保持してももう片方の足をかけるのをどこにすればいいか迷う場面も何度かあった。
私より手足が短く腕力が小さい人は一体どうしてるのか不思議に思った。
しかし、そこが一番の山場で、その上のハシゴは確実に掴むようにすれば問題はなく、下を見ないようにすることで恐怖も生じなかった。
そして、なんとか頂上に登った時の感動は、言葉では表せない今までで最高の達成感と感動があった!
降りる時は、登りの時のような恐怖感を感じる箇所はなく、割とすんなり帰還できた。
しかし、この山頂へ行くか迷走したために下山が予定より三時間くらい遅れ10時になってしまった。
天狗池にも行きたいがどうしようか迷った。
行ったら最終バスに間に合わ合わせるのが厳しくなるのは必至だった。穂先に登れたからヨシとしようかとも思ったが。
しかし、この時期最高の景観が見れるかもしれない。また逡巡を巡らせ、やはり行くことにした。
バス逃してもタクシーで帰ればいいかと思ったり。
行ってみると、思っていたほどの感動はなかったが、後悔することはなくなった。
あとは上高地まで全力で飛ばして歩いて戻るだけ。
しかし、最終のバスが何時か正確に分からない。
調べようにもスマートフォンの電波が繋がらない。
行きのバスでは16時何分とか言っていたような・・・
徳沢のあたりで16時台ならもう無理と思い、足はボロボロで気力も萎えてきた。
ただ今日は休日だから、最終バスは昨日よりも遅いのではという思いもあった。
それだけに望みかけて、檜沢ロッヂから休憩はほとんどとらず、ただただ歩いた。
返りのバスの券があるのに、タクシーで4000円超かかるのはやはり痛い。
河童橋のあたりに達すると他にも急ぐ人やグループを見つけた。
まだ最終バスはあるのかもと希望がわいてきた。
そして、バスが停まっており、並んでいる人がいるのを見た瞬間、安堵した。(それは別方面のバスだったが、さわんど行きも同じ時刻発車と分かった。)
17時26分に上高地バスターミナルに着いた。発車の4分前だった。
穂先に登り、天狗池を回り、帰りのバスにも乗ることができ、結果的には全部成功した。
疲れもかなり残ったが、感動は言葉では表せないものを得ることができた。
自分には、二泊三日くらいで余裕をもった方がよかったのかもしれない。
穂先は、一度登ると自信が着いて今ならなんなく登れそうだが、時が大分経ってしまうとどうなるか分からない。
しかしまたあの最高の景色をまた見たいと思ったら、挑戦をやめられそうにはないように思う。
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