<木曽駒ヶ岳 - 宝剣岳 - 檜尾岳 (空木は断念) > 初中央アルプス。収穫と反省。
- GPS
- 24:45
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 1,670m
- 下り
- 2,143m
コースタイム
・9:20千畳敷駅 - 10:15乗越浄土(ザックデポ) - 10:50 木曽駒ヶ岳山頂
- 11:20乗越浄土(昼飯)11:55 - 12:12 宝剣岳山頂 - 13:00 三ノ沢岳分岐
- 15:57 檜尾岳山頂 - 16:10 檜尾避難小屋
>2日目
・6:40 檜尾避難小屋 - 8:21 赤沢の頭 - 9:45 檜尾登山口
(赤沢の頭を過ぎたあたりで足痛のためペースダウン)
天候 | 10/13 晴れ 10/14 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2013年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
バス 自家用車
ケーブルカー(ロープウェイ/リフト)
朝5時20分から1時間半並びました。 ・しらび平駅から千畳敷駅へのロープウェーも約1時間半待ち。 (整理券が配られていました) ・帰りのロープウェーは最長3時間待ちとのアナウンスが流れていました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
>千畳敷〜木曽駒ヶ岳 ・良く整備された、快適な登山道です。危険個所はありません。 >宝剣山荘〜宝剣岳〜三ノ沢岳分岐 ・宝剣岳は上り20分、下り50分程度。下りのほうが険しいです。 ※あくまで主観ですが、上りは槍の穂先の中盤と同程度。 下りは大キレット核心部を短くして少しレベル下げた感じでした。 ・三ノ沢岳分岐で遭難記念碑を探すも見つけられませんでした。残念。 って、後でよくよく調べたら、ここにあるのは「遭難の碑」で 有名な遭難記念碑(もっと北の将棊頭山辺り)とは別物なんですね。 まぎらわしい。。。 >三ノ沢岳分岐〜檜尾岳 ・檜尾岳の登りをふくめ、結構なアップダウンが2回あります。 ・途中、水場はありません。またうんざりするほどハイマツがあります。 ・コースタイムよりも時間がかかりました。 >檜尾避難小屋 ・室内は暖かく、快適な避難小屋でした。眼下に広がる駒ケ根の街並み、 そしてその向こうに連なる南アルプスの山々のワイドビューは最高です。 ・檜尾登山道沿いに少し坂を下るとT字路があり、左に曲がって少し下りると 水場がありますが、涸れていました。(水滴がポタ、ポタと落ちているだけ) ちなみに分岐を直進すると下山道です。 ・小屋周辺のテント場は10張程度? ※かなり適当です。小屋前面3、側面2、背面6くらいのイメージ。 >檜尾避難小屋〜檜尾登山口 ・ところどころ道迷いしそうな箇所はありましたが、ピンク色のロープが 張られているのでさほど心配は要りません。 ・その他、特に危険個所はありません。 ・檜尾橋のバス停は登山口から少し下ったところにあります。 バスは1時間に2本との表示でしたが、臨時便が出ていました。 ・標高は手元の時計で、小屋2,660m、登山口1,190m(標高差1,470m) |
写真
感想
寒冷前線到来、冬型気圧配置ではじまった10月の3連休。
もともと行く予定だった北アルプスは天候の回復に時間がかかりそう
だったので急遽予定を変更し、前々から温めていた
(1日目)千畳敷から木曽駒→宝剣岳→檜尾岳→檜尾避難小屋
(2日目)檜尾避難小屋→空木岳→菅の台バスセンター
のコースをやってやろうと初めて中央アルプスに行ってきました。
ただ、宝剣から空木への稜線は予想よりかなりハードで、結果として
空木は諦め、避難小屋から檜尾登山道経由で下山しました。
反省もふくめて、以下感想です。
12日夜に自宅を出発、13日夜中1時半ごろ菅の台バスターミナル前の
駐車場に到着して仮眠をとったものの、かなりの寒さ!
そして始発バスは5時15分というのに、4時過ぎに起きたら既にバス待ちの行列が!
5時20分に並んだときには、行列は駐車場をほぼ半周していました。
1時間半並んでバスに乗ったものの、体の震えがとまりません。
しらび平についてロープウェーの整理券(ここでもまた1時間半待ち!)を
受け取った後、ダウンジャケットをひっぱりだして着込んでも震えは
とまらず(軽い低体温症( ;゜Д゜)??)
登山自体の中止も頭をよぎりましたが、しらび平でうどんを食べたら
無事治まりました。
9時のロープウェーに乗って、やっと千畳敷到着。
駅周辺周遊の観光客や家族登山者でごった返す中、出発。
檜尾避難小屋が満杯だった時に備えてテント持参の重装備で来た割には、
コースタイムを上回る勢いで乗越浄土到着。そしてザックをデポって木曽駒ヶ岳へ。
羽根が生えたような軽さ!しかも雲ひとつない青空で全天絶景!
超快適なアタックで、往復のコースタイム2時間のところ、1時間で乗越浄土まで
戻ってこれました。
で、宝剣山荘脇で昼飯を食べながら、
「バスとロープウェーのあまり混雑っぷりには随分焦らされたけど、
この調子だと3時過ぎには避難小屋まで行けそうだなー」
と、皮算用のそろばんを弾いていたわけですが、現実は甘くなかった。
11時55分。シビアな鎖場をテント泊装備で行くのは今回が初なので、
やや緊張しながら宝剣岳へ。
山頂に着くと岩のてっぺんに立つ順番待ち。
時間がもったいないので極楽平に向けて降下していくと、
どことなく飛騨泣きっぽいところがあったり、ちょっと長谷川ピークっぽい
ところがあったり、本家が大キレットならここはさしずめ短大キレットやなー、
と実につまらないことを考えていたら三ノ沢岳分岐に到着。
意外にテント泊装備でも行けるもんなんですね。今回の収穫でした。
あとは檜尾岳までコースタイム2時間20分。
この辺りまで来る登山客はまばらで、木曽駒の混雑は幻だったのかと思うほど。
目の前にはなだらかな稜線。
左を見れば甲斐駒から順に仙丈、白峰三山、と南アルプスが列をなし、
右を見れば御嶽山がその堂々たる山容を見せつけるかのごとくどっしりと鎮座。
なんという絶景!
このままのんびりゴールかー。いやー今日もう終わったようなもんだわ、と
すっかり油断して気分良く歩きだしてしばらくすると、予想に反して段々道が
険しくなってくるじゃないですか。
やたら足元に絡みつくハイマツ。その中を一旦下った後、濁沢大峰のハードな上り。
やっとの思いで乗り越えたと思えば、更に長い急坂の下り。
そしてその向こうには、檜尾岳へのこれまたシビアな上り。
ハイマツは足元に絡みつくどころか時には背丈ほどまで覆い茂り、トンネル状の所も。
過去、これほどまでハイマツを鬱陶しいと思ったことはありません。( ゜Д゜)ナイワー
途中に水場は無いし、檜尾避難小屋脇の水場も細くて涸れているかもしれないし、
ということでハイドレーションを使わずナルゲンの水をチビチビ飲んでいたせいか
若干ふらふらする体に鞭打って、檜尾岳山頂に到着したのはコースタイムを
40分超過した午後4時。
すっかり夕日に染まった避難小屋まで下りていくと、既に10名ほどの方が
到着されていました。
ここに来る途中で追い抜いた2人組の方々含め、3名分の空きはありそうだったので、
小屋に上がらせていただきました。
室内は思いのほか暖かくて驚きました。トイレも綺麗とまではいかないものの、
十分なクオリティ。これで水場が涸れていなければ完璧だったんですが、
一泊1000円でそれは贅沢ってもんですね。
他の登山客の方々とチビチビ呑んでいるうち夜は更け、完全に暗くなった6時半頃、
4人組のパーティが到着。同じく木曽駒からの稜線伝いに来られたそうですが、
コースタイムがまったく当てにならず、遅くなってしまったとのこと。
コースタイムより遅くなるという話は、昼間稜線ですれ違った駒峰ヒュッテから
空木を超えてこられた方々や、避難小屋の他の方々からも伺いましたが、
少なくとも稜線伝いのルートについてはちょっと地図のコースタイムは短いのでは
ないかと思いました。
あとチビチビ呑みながら聞いた話では、檜尾岳から空木岳までのアップダウンは残り
7回あるとのこと。今日の2回のアップダウンでも大概だったのに、あれがあと
7回とか( ゜Д゜)ナイワー、ホンマナイワー
しかもその後菅の台までの下山ルートのコースタイムは5時間。
水量は不安だし、コースタイムは当てにならないし、明後日は仕事。予備日無し。
一晩悩みましたが、翌朝、改めて空木方面をみて、てっきり空木岳と思っていた
山が実は熊沢岳で、空木はその遙か向こうと聞いて、決心がつきました。
仙丈ヶ岳と北岳の間からのご来光を堪能して、6時40分、檜尾登山道経由で
下山開始。
小屋で出会った皆さん、貴重なお話やご馳走、色々有難うございました。
体調を崩されていた方も無事持ち直されてよかったです。
コースタイムを大幅に上回る快調なペースで檜尾登山道を飛ばしていたら
調子に乗り過ぎてマメだらけになり、終盤は派手にコケるわ指先は痛むわ、
最後はなんとも締まらない下山になってしまいました。
計画したルート通りに行けなかったのは残念でしたが、今回の反省をふまえて
空木はまた後日、菅の台から尾根伝いにやってやろうと思います。
<今回の反省点>
・コースタイムでルート状況を安易に判断してしまい、その結果ペース配分の
検討や軽量化が不十分になったこと。
・水に対する認識が不十分だったこと。
・下山で気を抜きすぎたこと。
(靴紐締め損ねてマメだらけとか、どんだけ初歩的なミスやねん)
お疲れ〜
3000m級は、もう冬支度始まりそうだな〜
好天&絶景で良かったね
どれだけ色んな山登っても、 初めての山では少なからず勉強されられることがあるよね
木曽駒〜空木は大変そうだな
とても参考になったよ
ほんまに。
登るたびに山に教えてもらっているというか、
説教されてる感じがするわー。
空木は改めて別ルートから攻めるつもり。
高低差2,000mだからそれはそれで大概やけど
ジャンもやけど、タイミングあったら空木も登ろうぜー
本当に天候に恵まれた 2日間でしたね
同じくコースタイムに かなり苦しめられました(^^;)
菅の台〜空木岳 標高差2000m その後の稜線 次回楽しんで下さい
ほんまに、あのコースタイムはなんなんですかね(笑)
星空撮影、教えていただいてありがとうございました。いま赤道儀の購入検討中です。でも高いですね。。。
標高差2000mはかなりだるそうですが、かならず空木リベンジします!
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