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Yamareco

記録ID: 388591
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

八ヶ岳赤岳(地蔵尾根〜赤岳〜文三郎尾根)

2014年01月01日(水) [日帰り]
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GPS
05:31
距離
10.2km
登り
1,197m
下り
1,191m

コースタイム

3:54美濃戸山荘前登山口
5:34行者小屋5:47
6:36地蔵の頭
7:05赤岳北峰7:10
7:14赤岳山頂7:18
7:32文三郎尾根分岐
8:09行者小屋8:29
9:25美濃戸山荘前登山口
天候 麓〜赤岳山荘駐車場は晴れ(星が見えていました) 樹林帯以外は強風
行者小屋付近は曇り 時おりやや強い風
森林限界より上、雲の中、強風
赤岳山荘付近の4:00頃の気温-5℃程度
赤岳頂上付近の7:00頃の気温-15℃程度
赤岳稜線は非常に風が強く、風に飛ばされた塵雪や氷がビシビシと当たりゴーグルが無いと向かい風の際はつらい状況でしたが、空からの雪は無く、冬であれば-25℃も下回ることのあるこの山にしては気温が高かったおかげで余裕を持って行動ができました。
過去天気図(気象庁) 2014年01月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘駐車場に駐車
朝は鉢巻道路も部分的に圧雪、一部凍結 美濃戸口より上は圧雪
コース状況/
危険箇所等
[ルート状況]後述の写真でうまく撮れておらず申し訳ありません。以下に記載します。ただ、いずれも気温の上下等で状況が一変すると思われますのでご参考程度に。
○登山口〜行者小屋
全般的にトレースがよく踏み固められ夏道以上に気持ち良く歩けます。
○地蔵尾根
樹林帯は一部風に巻き上げられた塵雪でトレースが消えそうになっている箇所もありますが、ルートを見失う程ではありませんでした。階段は半分以上埋まっていますが、踏み固められておりアイゼンも効きました。
森林限界を越えると風が強い為、塵雪でトレースが完全に消えている箇所もあります。上部のナイフリッジは出来上がっていましたが、リッジ先端から地蔵の頭に向かって少し左に足を置くと、塵雪のすぐ下に踏み固められた雪面があるようでエッジが効き安心して歩けました。
○地蔵の頭〜赤岳
地蔵尾根森林限界の上と似た状況。ただ、風で雪が飛ばされるのかしっかりアイゼンが効くトレース上を歩ける箇所が殆ど。
○赤岳〜文三郎尾根分岐
部分的に凍結している場所もあるものの、アイゼンの爪は立ち、且つ回避も可能。岩場の間もしっかりアイゼンの効く雪面が殆どでしっかりと足に体重をかけられる。
○文三郎尾根
上部のマムートロゴ入り階段は完全に雪で埋没。しかしアイゼンはしっかり効く雪面。
バリエーションルートの南峰リッジへのトラバースポイント付近から下部の方が、塵雪が多く堆積して、不用意に荷重すると足が流れそうになる箇所もあるものの注意していれば問題ないレベル。
文三郎尾根下部の傾斜が緩む部分は気持ち良くアイゼンが効く踏み固められた雪面。
[日帰り温泉]
原村もみの湯は1/1は12:00〜20:00の年末年始営業であるものの、1/2以降は10:00〜21:30の平常営業との看板が出ていました。
小淵沢道の駅併設の延命の湯は1/1から平常営業していました。ただ、一番浴場よりの食事処は1/1の11:00頃は営業していませんでした。通常でも営業時間外なのかもしれず、通常の営業時間は未確認です。
当然まだ真っ暗です。
稜線へ最短ルートをとるべく南沢を進みます。
後述しますが、ヤマレコの他の方も記載されていた登山口脇の砂防ダムを越えてすぐの倒木は、別に通行を禁止されている訳ではなく、右側から避けて進みます。
2014年01月01日 03:54撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 3:54
当然まだ真っ暗です。
稜線へ最短ルートをとるべく南沢を進みます。
後述しますが、ヤマレコの他の方も記載されていた登山口脇の砂防ダムを越えてすぐの倒木は、別に通行を禁止されている訳ではなく、右側から避けて進みます。
いきなり行者小屋です。なにぶん行者小屋到着時も暗闇だったものですから写真がまともなものが無くて申し訳ありません。
行者小屋は営業していました。テントも数十張ありました。
2014年01月01日 14:18撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:18
いきなり行者小屋です。なにぶん行者小屋到着時も暗闇だったものですから写真がまともなものが無くて申し訳ありません。
行者小屋は営業していました。テントも数十張ありました。
元旦早々心霊写真みたいでスミマセン。この時点でもまだ真っ暗だったのでストロボ撮影となってしまいました。
お地蔵さんにエビの尻尾はついていませんでした。やはり雪が少なく気温も高いせいでしょうか。
2014年01月01日 06:36撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 6:36
元旦早々心霊写真みたいでスミマセン。この時点でもまだ真っ暗だったのでストロボ撮影となってしまいました。
お地蔵さんにエビの尻尾はついていませんでした。やはり雪が少なく気温も高いせいでしょうか。
これは当日では無く2011年12月10日のお地蔵さんです。気温も低く雪と風があれば、この時のケンシロウに攻撃された後のような感じになります。
2011年12月10日 19:58撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
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12/10 19:58
これは当日では無く2011年12月10日のお地蔵さんです。気温も低く雪と風があれば、この時のケンシロウに攻撃された後のような感じになります。
北峰に到着する少し前に、かすかに空が黄色っぽく明るくなりました。おそらくその時が日の出だったのでしょう。何も見えません。
帰路の高速道路から見た限りは南アルプスの白峰三山や鳳凰三山も上の方は雲の中でした。
2014年01月01日 07:05撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
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1/1 7:05
北峰に到着する少し前に、かすかに空が黄色っぽく明るくなりました。おそらくその時が日の出だったのでしょう。何も見えません。
帰路の高速道路から見た限りは南アルプスの白峰三山や鳳凰三山も上の方は雲の中でした。
まぁ、こんな感じでした。
2014年01月01日 14:19撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:19
まぁ、こんな感じでした。
例年よりエビのしっぽの出来映えが今ひとつ。これは東側から見ていて、通常は西側にエビの尻尾が出来てるのですが、そちらも僅かしかありません。且つ、この時風は北西、或いは西からではなく、北から吹いていました。
2014年01月01日 07:14撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
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1/1 7:14
例年よりエビのしっぽの出来映えが今ひとつ。これは東側から見ていて、通常は西側にエビの尻尾が出来てるのですが、そちらも僅かしかありません。且つ、この時風は北西、或いは西からではなく、北から吹いていました。
山頂直下もアイゼンの効きの良い雪が付いていました。
2014年01月01日 14:19撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
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1/1 14:19
山頂直下もアイゼンの効きの良い雪が付いていました。
岩場の間もアイゼンの効くしっかりとした雪。
2014年01月01日 14:19撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:19
岩場の間もアイゼンの効くしっかりとした雪。
部分的に凍結箇所がありましたが、それほど固くは無くアイゼンの歯が立ちました。
2014年01月01日 14:20撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:20
部分的に凍結箇所がありましたが、それほど固くは無くアイゼンの歯が立ちました。
賞味期限切れのようなエビの尻尾が少し。。
2014年01月01日 07:32撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 7:32
賞味期限切れのようなエビの尻尾が少し。。
文三郎尾根上部のマムートロゴ入り階段は完全に埋没。しっかりアイゼンが効きました。
2014年01月01日 14:20撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:20
文三郎尾根上部のマムートロゴ入り階段は完全に埋没。しっかりアイゼンが効きました。
この部分は吹き溜まりになってたのか塵雪が多く堆積しており、少し慎重に下りないと足が流される感じでした。
2014年01月01日 07:41撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 7:41
この部分は吹き溜まりになってたのか塵雪が多く堆積しており、少し慎重に下りないと足が流される感じでした。
文三郎尾根下部。
2014年01月01日 07:59撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 7:59
文三郎尾根下部。
こちらも。
2014年01月01日 14:22撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:22
こちらも。
行者小屋に戻ります。テントがいっぱい。
2014年01月01日 08:09撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
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1/1 8:09
行者小屋に戻ります。テントがいっぱい。
南沢は岩が殆ど雪で覆われ、且つ踏み固められつつもキュッキュと音のなる雪で気持ち良く歩けました。
2014年01月01日 14:21撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:21
南沢は岩が殆ど雪で覆われ、且つ踏み固められつつもキュッキュと音のなる雪で気持ち良く歩けました。
一部、雪が腐りかけている箇所も。8時過ぎの時点では大丈夫でしたが、気温が上がると雪が腐る気配も。
2014年01月01日 14:21撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:21
一部、雪が腐りかけている箇所も。8時過ぎの時点では大丈夫でしたが、気温が上がると雪が腐る気配も。
しっかり整備された橋。
2014年01月01日 14:21撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:21
しっかり整備された橋。
南沢は登山口近くまでしっかりした雪が付いています。
2014年01月01日 14:21撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 14:21
南沢は登山口近くまでしっかりした雪が付いています。
他の方も指摘されていた登山口付近の倒木。登山口側から見た写真。コースに行かないよう人為的に知らしている訳ではなく、単なる本当の倒木。
2014年01月01日 09:24撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 9:24
他の方も指摘されていた登山口付近の倒木。登山口側から見た写真。コースに行かないよう人為的に知らしている訳ではなく、単なる本当の倒木。
右脇から避けてルートを進めます。これも登山口側から写したもの。
2014年01月01日 09:25撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 9:25
右脇から避けてルートを進めます。これも登山口側から写したもの。
おしまい。
2014年01月01日 09:25撮影 by  PENTAX Optio W30, PENTAX Corporation
1/1 9:25
おしまい。

感想

一番の目的は初日の出を山で見ることでした。
低気圧が急速に北から広がって来ていたので、確実にその目的を達成するなら関東の塔の岳辺りで登っておけば良かったのだと思いますし、前日の夕方辺りまではそのつもりでした。しかし雪山シーズンの個人的なお気に入りである赤岳にまだ登っていなかった為、地理的に低気圧のギリギリのラインで赤岳〜横岳稜線で初日の出と赤岳のモルゲンロートを見られないかと欲張った結果の山行でした。
結果は賭けに敗れ、初日の出を逃してしまいました。。
しかしそこは赤岳、稜線の相変わらずの強風と相まって、ようやく雪山シーズンスタートを切れたように思えました。楽しかったです。
晴れていれば地蔵の頭から一旦赤岳に登って、また戻って横岳〜硫黄岳〜赤岳鉱泉〜北沢というルートを取ることも企んでいたのですが、それは次回の楽しみに取っておくこととしました。
赤岳山頂付近でお二人ほど、文三郎尾根下山途上では多くの登山者の方とお会いしました。生憎の天気ですねと挨拶をかわすのですが、この荒天になぜか皆さん笑顔なのですよね。私も含めてですが。やはり登山者はMの人が多いのかと思いました。。そう言えば、前日に二回赤岳を登って、今日三回目登るのだとおっしゃる逞しくも素敵な女性にもお会いしました。すごいですね。
今シーズン中にまた何度か、今度は晴天時に例年通り北沢〜赤岳鉱泉〜硫黄岳〜横岳〜赤岳〜文三郎尾根〜場合によっては阿弥陀ヶ岳〜行者小屋〜南沢というルートを歩きたいと思います。
やはり赤岳は首都圏から気軽にアプローチできて素晴らしい山だと思います。

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技術レベル
2/5
体力レベル
4/5

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