記録ID: 399555
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
八ヶ岳(北沢〜硫黄岳〜横岳〜赤岳〜文三郎尾根〜南沢)
2014年01月25日(土) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.5km
- 登り
- 1,415m
- 下り
- 1,409m
コースタイム
5:26 美濃戸山荘前
6:39 赤岳鉱泉(12本爪アイゼン装着) 7:02
7:59 赤岩の頭
8:15 硫黄岳山頂 8:24
9:12 横岳 9:18
10:01 二十三夜峰(燃料補給) 10:25
10:31 地蔵の頭
10:54 赤岳山頂 11:04
11:16 文三郎尾根-中岳分岐
11:40 行者小屋 (coffee break) 12:18
13:09 美濃戸山荘前
6:39 赤岳鉱泉(12本爪アイゼン装着) 7:02
7:59 赤岩の頭
8:15 硫黄岳山頂 8:24
9:12 横岳 9:18
10:01 二十三夜峰(燃料補給) 10:25
10:31 地蔵の頭
10:54 赤岳山頂 11:04
11:16 文三郎尾根-中岳分岐
11:40 行者小屋 (coffee break) 12:18
13:09 美濃戸山荘前
天候 | 晴れ 後 曇り 後 晴れ 後 曇り 後 晴れ 5:30の美濃戸の気温 約-5℃ 13:30の美濃戸の気温 約4℃ 赤岳山頂での気温を確認するのを忘れましたが、体感的には-5℃よりは高かったように思います。この季節の八ヶ岳では初めて経験する暖かさでした。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
[北沢] 凍結箇所も無くよく踏み固められた歩きやすい道。 [赤岳鉱泉〜赤岩の頭] 赤岩の頭直下のみ吹き溜まりでトレースが消えていましたが、そこ以外は北沢と同様 [赤岩の頭〜硫黄岳] 地面の露出箇所が多く見られるものの、歩きやすい道。硫黄岳の台地は殆ど地面が露出 尚、赤岩の頭から先の稜線上は、止まって耐風姿勢をとる程のことは無いものの、この稜線のいつもの強風。 [硫黄岳〜硫黄岳山荘] ケルン沿いには圧雪路の上に飛ばされた雪が薄く堆積している箇所もあるものの、しっかりアイゼンが効く歩きやすい道。 [硫黄岳山荘〜文三郎尾根分岐] ところどころ岩が露出しているものの難易度はそれほど高いとは思えない。詳細は写真をご参照ください。 [分三郎尾根〜行者小屋] 腐っていない雪がしっかりついておりアイゼンがよく効きます。 [行者小屋〜美濃戸山荘] 歩きやすい踏み固められた雪道。土が露出した箇所もあるもののごく僅か。 南沢の登山口近くで道を塞いでいた倒木は取り払って下さってました。 ●登山ポスト 赤岳山荘前にあります。 ●コンビニ 小淵沢インターから鉢巻道路ですと、反対車線のセブンイレブンの後、左手に現れるローソンが最後のコンビニとなります。(2014/01/25現在) ●登山口までの道路 美濃戸口〜赤岳山荘間は、路面とのクリアランスのあるRVタイプでスタッドレスを履いた四駆でないと厳しいと思います。さらにチェーンも車の中に積んでおいた方が無難でしょう。轍がえぐれた雪道に早朝であれば部分的に凍結箇所もあります。橋を渡ってすぐの登りのヘアピンではVDCの作動ランプが点灯していました。 美濃戸口の八ヶ岳山荘まででも雪があり部分的に凍結していますのでノーマルタイヤでの走行は不可能でチェーンかスタッドレス必須です。 ●下山後の温泉 いつも「もみの湯」に入っています。まったりとした良い湯です。詳細は下記のWebをご参照ください。 http://www.lcv.ne.jp/~mominoki/mominoyu.html |
写真
しかし赤岳界隈では久しぶりの絶景です。北八ヶ岳の後ろでは白馬連峰が輝いていました。ご覧の通り硫黄岳の台地上山頂は地面が露出。
ただこれは気温が高い今回だけではなくいつものこと。風で飛ばされて雪が積もれないのかもしれません。
ただこれは気温が高い今回だけではなくいつものこと。風で飛ばされて雪が積もれないのかもしれません。
ケルン沿いには雪がありアイゼンがよく効きました。
このケルンは赤岩の頭から登って広漠とした硫黄岳山頂の台地が始まる辺りから、硫黄岳山荘近くの鞍部に到達する辺りまで等間隔に建てられています。この場所は霧やホワイトアウトになるとルートを見失い易く、私自身、一度助けられました。強い風雪で視界がまったく効かない中、かすかに影のように見えたケルンのおかげでルートに復帰することができました。ケルンを建ててくださった方々に感謝。
このケルンは赤岩の頭から登って広漠とした硫黄岳山頂の台地が始まる辺りから、硫黄岳山荘近くの鞍部に到達する辺りまで等間隔に建てられています。この場所は霧やホワイトアウトになるとルートを見失い易く、私自身、一度助けられました。強い風雪で視界がまったく効かない中、かすかに影のように見えたケルンのおかげでルートに復帰することができました。ケルンを建ててくださった方々に感謝。
そのケルンに助けられた時の硫黄岳がこの写真です。2008年12月28日。この写真の時はまだ視界が効いていましたけれど。今回と同様に硫黄岳から横岳、赤岳に向かっていたのですが、風雪がさらに強まり横岳の手前で撤退。ケルンに助けられつつ赤岩の頭まで戻った時は「生還」という言葉が頭に浮かびました(^_^; 広い尾根やこの硫黄岳のような広い山頂はコンパスと地図、GPSは必携していても怖いです。
前のホワイトアウトと同じ日2008年12月28日の写真です。赤岩の頭から赤岳鉱泉に下山し始めた頃に雪が止み、急に青空が顔をのぞかせました。その時の横岳-赤岳稜線の美しさは見事でした。大同心、小同心も真っ白。山の天気、特に雪山は変わりやすい典型ですね。今回のようなハイキング感覚で歩ける時も、急に前の写真のようにブリザードによるホワイトアウトになる可能性があります。
横岳頂上手前ですが、完全に乾いた岩が露出しています。ここも西面。アイゼンに慣れていればどうということもありませんが、岩場でのアイゼンワークに慣れてらっしゃらない方は嫌な感じなのかもしれません。
この横岳辺りでは、絶景に無駄に写真を撮りまくってしまいなかなか足が進みません。。(^_^;
同じような写真は既に過去に何十枚も撮っていると思われるのに。お金を払って印画紙に現像していた時代では考えられません。
同じような写真は既に過去に何十枚も撮っていると思われるのに。お金を払って印画紙に現像していた時代では考えられません。
信頼して荷重できるGRIVELの12本爪。しっかりと雪面を捉えます。そう言えば、今日見た限りではアイゼンのメーカーはGRIVELが多かったように思います。次にペツルかな。
ちなみにゲイターはベルクロタイプを愛用。中ほどをあけてアイゼンのベルトの端をつっこんで押さえてとめておけば、歩いているうちに緩んでほどけることもありません。
ちなみにゲイターはベルクロタイプを愛用。中ほどをあけてアイゼンのベルトの端をつっこんで押さえてとめておけば、歩いているうちに緩んでほどけることもありません。
文三郎尾根と中岳の分岐で、阿弥陀に向かうかどうか少しだけ迷いました。時間的には余裕があったものの、チキンな私はこの気温で阿弥陀の斜面を登るのは雪崩が怖くて出来ませんでした。。
撮影機器:
感想
定番のコースですので、今さら私などがここで紹介する必要は無いとも思うのですが、最新のコース状況等のご参考に少しでもなれば幸いです。一晩でルート状況は一変してしまいますが。
私は無雪期であれば南沢→赤岳→横岳→硫黄岳→北沢というルートを、積雪期であれば今回の時計回りのルートを取ります。時計回りルートだと横岳稜線からカッコいい赤岳の山容と富士山のツーショットを望みながら歩けます。無雪期に反時計回りのルートを取るのは文三郎尾根下部の路面がザレて急で滑りやすい為です。でも積雪期は地蔵尾根を登るのも好きなのでその時の気分次第でルート決定。
積雪期だけで十数回赤岳に登っていますが、何度来ても飽きることがありません。北沢と南沢の樹林帯の中でも変化がありますし、岩場あり絶景の稜線歩きとその多様性が魅力だと思います。行きつけの山としてまた行きたいと思います。
そう言えば新田次郎氏の「冬山の掟」という短編集に八ヶ岳での遭難についての短編が載っていました。天候の急変が起こり得ることを肝に銘じて安全登山で楽しみたいと思います。
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この記録に関連する登山ルート
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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