上越国境越え(朝日岳・武能岳)のち上越線運休難民
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- GPS
- 14:24
- 距離
- 24.0km
- 登り
- 2,319m
- 下り
- 2,450m
コースタイム
天候 | 終日晴れ。朝日岳までは風がけっこう強かったが、その後の谷川稜線はほぼ風なし。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年02月の天気図 |
アクセス |
上越線の運行再開情報には要注意。 翌日2月27日(日)も、水上〜六日町駅間は終日運休。 2月26日(土)の夕方時点で、土樽駅への道路は高速道路の下をくぐるあたりから除雪されていなかった。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
#白毛門の登りは雪庇に注意。 #稜線上は落とし穴に注意。 |
その他周辺情報 | 立ち食い蕎麦 湯沢庵@越後湯沢駅 |
写真
感想
まずは感謝の言葉を記しておきたい。
前日にJR東日本へ電話して、今日の午後から上越線の水上〜六日町駅間は運行開始するというのを確認していた。にも関わらず下山後に上越線の運休を知った。750円しか所持金を持っておらず、途方に暮れて湯沢方面にトボトボ歩いていたところ、前から山ボードの5人組の方が土樽駅に向かって歩いてきた。この方たちも、午後から上越線が運転開始するという情報から、土樽駅からから越後湯沢駅に戻って、そこからバスで平標登山口に車を取りにいくという予定であった。
まずは、越後湯沢駅までタクシーに相乗りさせて頂けることとなり、とは言え越後湯沢駅からどうやって土合駅に辿りつこうと逡巡していたところ、グループのリーダの方が、いっしょにバスで越後湯沢駅から平標登山口まで来るなら、車で土合まで送りますよ、と言ってくださいました。まさに神です。本当に本当に助かりました。ありがとうございます!!最悪のケース、越後湯沢駅から土合までタクシーかと思っていて、なかなか踏ん切りがつかなかったところ、まさに天から暖かい救済の手が差し伸べられたような感じでありました。5人組の山ボーダーの方々、本当にありがとうございました。越後湯沢駅でいっしょに立ち食いそばまでご一緒させて頂き、短い時間ながら楽しいひと時を過ごさせてもらいました。今日の2時半から登ってます、いうような話をしたら、驚いてくれて嬉しかったです。本当にお世話になりました。ありがとうございました!!
さて時は遡って、金曜日の自宅出発は11時過ぎ。睡眠時間は2時間。2時半に白毛門登山口をスタートする。できれば土合駅15:24の電車に乗れればいいなと、この時は考えていた。東黒沢の橋の雪の量を見て今年の雪の多さに驚いた。去年3月上旬に白毛門へ登った時には、橋に雪はなく岸と橋の間にいやな雪のギャップがあったのに、今年は岸から橋へはフラットに繋がっていてとてもスムーズに渡れた。
昨日か一昨日に滑りの方が入ったようで、トレースがあってかなり上まで楽をさせてもらった。頂上近くの稜線で、バフっとっという音とともに、自分から1mほど右の雪庇が落ち、びっくりして左へ飛び移った。もし自分の足下の雪が落ちたら、そのまま下に落ちるだろう。雪の白毛門はこれで4回だが、この尾根は急で上部は雪庇があったり雪がずれ落ちていて落とし穴があったりする感じであまり良い印象はない。今年は気温低いので、雪が大きくずれてぱっくり空いているようなところはまだなかった。もしくは数日前の降雪でシェルンドは隠れていただけかも。
白毛門の頂上あたりで夜が明けた。ピンクに染まる山よりもピンクの空の色が自分は好きだ。マジックアワーは一瞬で終わるがこの一瞬が良い。谷川岳連峰を眺めながら笠ヶ岳から朝日岳まで歩く。この区間は風が強く日が昇っても寒かったので途中でフリース着て手袋もテムレスからソロイストに交換した。
朝日岳から湯檜曾川源頭のゴボウ沢を滑る。西面なので上部はシュカブラの海だった。だいぶ落としてようやく雪が柔らかくなった。斜度が緩くなったところで、左の尾根へ100mほど登り返して、再度湯檜曾川へ向けて尾根を滑った。
湯檜曾川に降りたら七ッ小屋山までの登り返す。ゆったりした真っ白な斜面に少しだけ木がある。桃源郷とはこんなところかと思うような場所だった。登りながら15:24の電車は諦めて17:10の電車に乗ることに決めた。せこせこと急いでもなんだかもったいない。この空間をゆっくり味わって登ることとする。
七ッ小屋山の稜線に上がっても風はほとんどない。左を見ればついさっきまでいた白毛門から朝日岳の稜線が連なり、後ろ振り返るとその稜線は巻機山の向こうに続いている。右をみれば越後の山々が幾重にも連なっている。前には一ノ倉岳がどっしりと構えている。そんな絶景の中、蓬峠に向かって楽しく歩く。
蓬峠で大休止して、武能岳までの最後200mアップを頑張る。武能岳の到着は14:45。もう今日は登らなて良い。あとは安全に滑って土樽駅までいくだけだ。西尾根はもう少し西へトラバースしてから蓬新道へ落としたかったが、トラバースが急だったので断念してすぐに蓬新道へ落とした。北斜面なので本日一番の雪質。
蓬新道に合流したら後は高速トレースで駐車場まで滑って、少し歩けば土樽駅で終了だ、と思ったら冒頭での出来事。5人組の山ボーダーの誰かが言っていた。そんなトラブルを含めてのバックカントリーだと。すばらしいお言葉。
今年は雪が多くてこれから春山シーズンが楽しみだけども、気温が上がったり雨が降ったりしたときの大きな雪崩が心配。安全にシーズン終了まで雪山を楽しみたい。上越国境越えはなかなか良かった!!
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