天狗岳(渋の湯から)
- GPS
- 06:35
- 距離
- 13.5km
- 登り
- 974m
- 下り
- 965m
コースタイム
- 山行
- 5:16
- 休憩
- 1:10
- 合計
- 6:26
天候 | 晴れで暖かい。中山峠から東天狗岳山頂まではそこそこの風。あとは問題なし。下山時、渋の湯の屋根からは雪解けポタポタ。 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2022年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
たっぷり積雪。 |
予約できる山小屋 |
黒百合ヒュッテ
|
写真
装備
備考 |
---|
感想
週末の天気がはっきりしない。晴れだが風が強い予報。土曜の午後を除くと風速15m以上。てんくらは土曜の午後がBのほかはC。風が強くても安全な北横岳にするか出発直前まで迷ったがとりあえず土曜の午後狙いで天狗岳に行ってみることにした。オプションで13日日曜に縞枯山。
23時30分に御射鹿池に到着。3台のみ。冬山は不安要素が多くあまりよく眠れず。
6時起床。てんくらを確認すると午前中がB、午後がCに変わっていた。当初の予定通り午前中狙いに変更。ちなみに13日日曜はAになっていた。駐車場には7から8台程度。
渋の湯手前700mは雪道。6時20分に渋の湯到着。すでに駐車場の受付は開始していた。そのあとも続々登ってきた。朝ごはんは渋の湯の駐車場で。マイバスケットの鍋にうどんをトッピングし満腹。
7時25分出発。気温は暖かく0度程度。駐車場から出てすぐに右手の指先が凍るように冷たく痛い。今日はカインズのウールの手袋にモンベルのオーバーグローブ(初)。ホッカイロで温めて復活。その後はスキー用の手袋に変更し寒さを感じることはなかった。
駐車場からの歩き始めに赤城山で激痛になった左足首に痛みを感じた。中止も考えたが行けるところまで行ってみることに。どうやらケンを痛めているわけではなく登山靴が触れるくるぶしの下が痛いだけのよう。その後アイゼンに履き替えたときにも痛みを感じた。また登りは問題ないが下りは気をつけないと痛みを感じることがわかった。
登山届を提出し7時40分に登山開始。チェーンスパイクにポール。登り始めは急登、その後なだらかになったり急登になったりするが、黒百合ヒュッテまではなかなかよい雪道が続く。樹林帯を進むので無風。ほんとうに稜線は強風なのか?
8時17分に八方台分岐、8時32分に唐沢鉱泉分岐を通過。
9時1分に黒百合ヒュッテ到着。所要時間は1時間20分。出発が40分遅れたが既に挽回した。ピーカンの八ヶ岳ブルー。
黒百合ヒュッテ前の丸太に座ってパンと紅茶でエネルギー補給。下りで左足くるぶしが痛むことに備えてロキソニンを飲んだ。丸太に座ってアイゼンを装着。
9時26分黒百合ヒュッテを出発。
アイゼンを装着すると足が地面に粘着するような感触。右足の靴紐の緩さが若干気になったがそのまま行く。最後まで問題なし。左足くるぶしに痛みを感じたが悪化しないように気を付けて進む。問題なし。
9時34分中山峠通過。
中山峠から先は樹林帯を抜けるが左側は切り立っている。右から風が吹きつけるのでかなりびくびくしながら歩いた。実際はそれほど危険はないと思われる。往路も復路も中山峠から東天狗岳山頂までの区間は風が強かった。その他はほとんど風はない。
樹林帯を抜けた岩場で左足のアイゼンを締め直した。
いよいよ急登。降りてきた人に聞くと朝方はかなりの強風だったとのこと。急登は怖くて写真撮影はなし。左側にはある程度の余裕はあるものの右から風が吹きつけてくるのが気になる。かなりの急登、スピッツェをしっかりつきアイゼンをしっかりかませて慎重に登る。万が一滑り落ちたらケガでは済まされない。帰り道の恐怖を考え引き返すことも考えた。しかし今回のような良好なコンディションを逃すと二度と登頂できなくなると思い進んだ。
10時25分、急登が終わり山頂までもうすぐ。そこそこ疲労しているのでゆっくり進む。
10時30分、東天狗岳登頂。黒百合ヒュッテから1時間4分。コースタイムより20分ほど早い。風はあるが気温は高い。
10時43分、東天狗岳を降り西天狗岳に登りかえす。風がないので新雪がかなり残っている。東天狗岳とは歩く感触が違って楽しい。そこそこの急登だが風はなく雪も多いため恐怖感は全くない。
10時52分、西天狗岳登頂。なぜか雪山には達成感が感じられないことに気がついた。理由を考えたがどの山も雪道は単調で景色も似ているからかもしれない。
11時5分、西天狗岳から下山開始。11時11分、東天狗岳のまきみちの分岐。東天狗岳からの下りは危険なので迷わずまきみちを選択。まきみちは風もなく安全だった。
岩稜帯に戻ってきた。ここでピッケルをしまいポールに変更した。気温は3度くらい。
11時31分、中山峠到着。中山展望台を目指す。最初トレースがわからず新雪に踏み込んだら身動きとれないほどの深さだった。
分岐からすぐに登り。ここにきて疲労を感じ足が重い。エネルギー切れの症状か。すでに水筒の残りも少ない。のどがカラカラ。樹林帯を進むが右側は切り立った崖になっていて恐怖を感じた。引き返すか迷った。
12時9分、ニュウ分岐。展望台まですぐかと思っていたがそこそこ距離がある。樹林帯の単調な景色で引き返したくなる。
かなりの急登があった。新雪がもふもふで登りにくく今日一番に疲労した。登り切ったところは展望がよく休憩しているグループがいた。しかし中山展望台はまだ先。
12時22分、中山展望台到着。ガスっていて展望はいまいち。吹きさらしのようで木が風にさらされている。風が強く休憩できないのですぐに引き返した。
先ほどの展望のよい場所に戻ってきた。正面に東天狗岳と西天狗岳。こうやってみるとかなりの距離を歩いてきた。パンを補給して黒百合ヒュッテに向かう。中山峠の手前の見晴台から見る天狗岳も素晴らしかった。
12時54分、中山峠に戻ってきた。中山峠から中山展望台往復に1時間23分かかった。
12時58分、黒百合ヒュッテ到着。テントも張られていた。ビーフシチューを食べている人が多数。チェーンスパイクに変更。
13時6分、黒百合ヒュッテ発。チェーンスパイクは足が軽いしグリップがいい。アイゼンは下りでづるづる滑り怖いがチェーンスパイクはしっかりグリップしている。往路は足元ばかり見ていて気がつかなかったがかなりの急登で雪も深い。
チェーンスパイクで快調に進む。2年前に登った北横岳の下りと同じ感触。もう一泊して日曜に茶臼山と縞枯山に行くつもりだったがあまり新鮮味も感じられそうにないのでだんだん行く気がなくなってきた。同じ山域なので代り映えもしない。どうせ北横岳に行くならばミニスキーを持っていき復路はゴンドラを使わずスキーで下山することを思いついた。
13時56分、登山口まで降りてきた。黒百合ヒュッテから50分。気温はかなり高く屋根から雪解け水がぽたぽた落ちていた。8度だった。
14時1分駐車場着。ほぼ当初予定の時刻に下山した。周りの車はいなくなっていた。
日焼け防止を兼ねてスキーのネックウォーマーを使ったが顔に密着しないので快適。強風でも寒くない。
〇雪山感想
雪道は単調でどこの山でも大差なし。雪山は写真や動画で見ると美しいが実際に登るとそれほどでもない。むしろ無雪期に季節ごとの山の景色や木々を見るほうが楽しい。
〇天気
西南西14mくらいの風だった。平地ならば問題なし。危険な稜線でも少し身をかがめて歩けば吹き飛ばされることはない。天狗岳は風が強い日でも東天狗岳のまきみちを使えばほぼ安全にあることができる。
いいねした人