絶景!無風の赤岳
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- GPS
- 32:00
- 距離
- 12.5km
- 登り
- 1,246m
- 下り
- 1,239m
コースタイム
二日目
7:20赤岳鉱泉ー7:45行者小屋ー9:15地蔵尾根分岐ー9:25赤岳天望荘ー10:15赤岳山頂
(眺望楽しむ)ー11:45文三郎尾根分岐ー12:45行者小屋ー13:15赤岳鉱泉
(昼食 カレー ラーメン)14:10発ー15:25美濃戸山荘(アイゼン外す)
16:20美濃戸口
天候 | この上ない快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年04月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
平日はガラガラです |
コース状況/ 危険箇所等 |
<美濃戸口ー美濃戸> 雪はありません 小鳥のさえずりが聞こえます <美濃戸ー赤岳鉱泉> 自分たちは美濃戸山荘先のロープが張っている橋の上でアイゼンを着けました 着けていない方もいました 沢を譲渡する橋は雪が付いていません <赤岳鉱泉ー行者小屋> 樹林帯の中を快適に雪山ハイクします 短時間で中山乗越に着きます 中山展望台にもトレースありましたが、我々は行きませんでした 中山乗越から下るとすぐに行者小屋です <行者小屋ー地蔵尾根分岐> 15分くらい登ると展望開けます。北アルプスも見えます。 ストックからピッケルに変えました。 最初は傾斜はあまりきつくありませんですが 一つ目の階段の辺りからかなりの急登です。 階段が終わり少し登るとアイゼンとピッケルが大活躍する場所が出てきます 三点支持で確実に登ります。ここで思ったことは 「積雪期に下りではここは使いたくない] と思っていました 二つ目の階段が終わりもう少しで地蔵尾根分岐がすぐ目の前に迫ったところで 噂の「ナイフリッジ」に出くわします ピッケルを刺し、ここでも三点支持で進みました ピッケルは刺さりましたが、これから先の時期は雪が腐って ピッケルが容易にささらないのでしょうか? ヤマレコの写真を何回ともなく見ましたが、 写真で見るより数倍も恐怖感がありました 少し侮っていたかもしれません。 足がすくみ手が震えている自分がいました。がここで引き返すわけ行かないので 何とか根性出してクリアーできました。同行のパートナーの妻はあまり怖がっていませんでした。(なんかくやしー) <地蔵尾根分岐ー赤岳山頂> 「ナイフリッジ」をクリアーすると後はすぐに天望荘です。 もちろん今は営業してません。 天望荘過ぎると又雪の急登です。先ほどの地蔵尾根の恐怖感は全然なく体力あるのみです 赤岳頂上小屋が見えるのになかなか近づきません。やっとの思いで着いたところは、「北峰」でした。が、少し歩くと、「山頂」に到着しました。 <赤岳山頂ー行者小屋> 山頂直下の岩場は注意すれば問題ないでしょう。 間違ったトレースに注意しましょう。 多分登りのトレースだと思うのですが、間違いのトレースに誘われ 自分たちも少しだけ危なかったです。トレースが全くない場合は慎重です。 岩場が過ぎると今度は、斜度がきつい下り個所です 登りに使った地蔵尾根とほとんど(それ以上)の急登です 後ろ向きの三点支持で進みました。ピッケルを刺し右足を下げキックステップ気味にアイゼンを蹴りこみ足場を作り確認後に左足。左足を差し込み安全を確認後に再びピッケをすぐ下に差し込み、の繰り返し、、、、、、 3m進むのに結構時間がかかりました |
写真
感想
昨年の二月に運がよく念願の厳冬期の赤岳に登頂できました
運が良いとの理由は、天候が良いのと、先行者の三人の一人のリーダー的の方が
やばそうなところにステップを作ってくれたことや普段厳冬期には突風が吹くのに、
風がそんなに吹いていませんでした。自分が冬山の技術が特にあるわけでもなく、
コンディションがよくだからこそ登頂できました。と今でも思っています
ことしの厳冬期も行きたかったのですが、なんか忙しく行けませんでしたが、
今年は三月に入っても山梨では大雪。
ほかの地方でも、記録的な寒さで八ヶ岳も雪がかなり残っているみたいで、四月に入っても登るのだったら「今でしょ」と一年前のギャグを放し、あまり乗る気でないパートナーを誘い行く事にしました
赤岳鉱泉には予定よりだいぶ早くついてしまい、やることと言えば、、、、、、、
やることはない。。。。。と言えば、飲むしかない!!!!
同室の雪山のベテランの方々等のお話を聞きながら、夕飯までのまったり時間は有意義に過ごせました。
この同室のベテランの方は、自分の車に名刺までおいて行ってくださり今度連絡をしようと思った次第であります
さて登山の感想ですが、、
登りに使った地蔵尾根。。眺望もあまり期待しませんでしたが、森林限界もすぐに終わり
後ろに北アルプス、御岳山、南アルプスまで出迎えてくれて最高!!
一つ目の階段(ゆきで埋まってますけど)まではあまり斜度もなかったようにおもいますが
段々きつくなり、ピッケル刺しアイゼンの右足、左足だし三点確保確実で登らなくてはいけない箇所が長く続き
ました。
もう地蔵尾根の分岐まであと少しのところです。目と鼻の先に見えます。
二つ目の階段登り少し傾斜が緩やかになったと思えば左右切り立った雪の登山道が現れました。
「あーそういえば噂のナイフリッジがあったんだーー」
ヤマレコの写真などを見る限りそんな危ない感じはしませんでしたが、
いざ目の前でみると左右切り立っており滑落したら
一巻のおわりじゃないですかー
ナイフリッジも狭く足の置場を置くイメージもつかなく躊躇していると、
滑落したらとか,色々な負の事を想像してしまい手の震えがするのが自分でもわかるくらいでした。
がここで敗退するわけも行かず、落ち着いて、一歩一歩のステップの置場を
イメージしつつ深呼吸をしてナイフリッジに足を踏み出しました。
踏み出したら結構すんなり行けました。
この危ないナイフリッジを過ぎるとすぐに地蔵様です。「守ってくれてありがとう」
天望荘から赤岳山頂は今の地蔵尾根の傾斜と同じくらいの斜度はあったと思います
が、体と目が慣れてしまっていたせいか、それほど恐怖感はありませんでした。
さて、下山です。
昨年の二月は山頂直下の岩場が特に危険との認識がありましたが、
今日はなんかすんなり行けました
ロープは昨年ありましたが今年はありませんでした
岩場を過ぎると雪の急斜面が待っていました。
今こうしてパソコンの前でヤマレコのレコをしている自分が嘘のようです
昨年は運よく登頂できましたが、それはまぐれでした。
と今は思っています。
ぐじゃぐじゃ色んな事を考えましたが、
安全確保しながら一歩一歩下るしかありません。
後ろ向きで、5mくらい下ったところで、ふと下をみると
下りの急斜面を進もうとしているルートにトレースはありません
左右見回してもどこにもありません。
どうしようかな??と思っていると上のほうから
「右に少しだけトレースがあるよー」と力強い声が、、、内の奥さんです・
冷静に見てました。
正直プチィパニックになっているところにナイスタイミングで上から神の声が、、
最高のタイミングでアドバイスを受けたことにより気持ちが楽になり、
後ろ向きのキックステップでアイゼン刺し
ピッケル刺し、次は右足、次は左足。
後ろ向きでの三点確保を忠実に守りやっとの思いで文三郎尾根分岐に着きました
分岐に着いたら、あとは問題ないだろう。
と昨年の曖昧の記憶とは全然違い、又緊張を強いられる急登ありました。
後ろ向きで下る場面はありませんでしたが、結構急です。
先ほどの急登ほどではありませんが気が抜けませんでした
行者小屋の屋根がすぐ下に見えたときにピッケルからストックに変えました。
赤岳鉱泉に着いた頃は13:00を回りましてお腹がすきインドカレー食べました(800円)
今回の雪山の山行は昨年まぐれで厳冬期に赤岳に登頂できた事の再確認も含めての山行でしたが
やっぱり前回はまぐれでした。
今回は風ひとつ無く、月にに何回あるかないかのベストコンディションの登頂でした。
少しでも風があったらナイフリッジも通過できなっかったであろう。
最高のコンディションに感謝しつつ、雪山登山のレベルも少しであるが上がったのだろうか?
きびしい天候での登頂もしてみたい気持ちはあるが、強風での登頂は厳しいだろうなぁ
今回も怪我もなく、帰宅できてよかったです。次回は、花でも見ながら高尾山あたりにいこうかなぁ
おじゃまします。pasocomです。
去年初めて冬の赤岳に登られ、それから一気に権現まで登られたのでしたね。
私はいまだに積雪多いときの赤岳は怖くて近寄れません。
真冬は烈風吹きすさぶ八ヶ岳ですが、4月ともなると打って変わって風がなくなりますね。
この日はそんな無風のようで、確かに条件に恵まれていたのでしょう。
しかし「あの」地蔵尾根のナイフリッジを越え、岩場の文三郎を下り、これはもうまぐれではなく実力を感じます。
肝心な場面で冷静なパートナーがいるのも心強いですね。じつにいいパーティーです。
「きびしい天候での登頂もしてみたい気持ち」よくわかります。
次回、来シーズンはぜひ厳冬期登頂のレコを読ませて下さい。
早速のメッセージありがとうございます
実は今一昨日に赤岳を登頂したなんて、昨年の二月に一回行っているのに
まだなんか嘘のようです。こうしてパソコンでpasocom様にメールしているのと
ナイフリッジを恐る恐る渡っている自分は別人なのかと思う次第でございます
ヤマレコでは書いてありませんが、正直なところ美濃戸口に戻ってこられた時は
「もう当分厳しい登山はいいや」と思っていましたが、今日になりまた段々と
雪山に気持ちが傾きかけています。不思議です。もしかしたら僕は、学習能力が乏しいのではないのでしょうか?
pasocomさんはギボシに行かれたのですね
横浜在住の自分としては山梨県に住んでおられるpasocomさんは羨ましいかぎりです
pasocomさんのレコを参考にさせて頂いてこれからも夫婦で楽しい登山楽しんでいくつもりです
お互いに安全登山で行きましょう
ひさしぶり。休みが合わず、全然登れてませんね。
厳冬期の赤岳は、地蔵は登ったことはありません。よく恐怖感が伝わってきました。会って話したいですね。
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