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Yamareco

記録ID: 43107
全員に公開
積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科

硫黄岳

2004年01月24日(土) ~ 2004年01月25日(日)
 - 拍手
GPS
26:30
距離
20.5km
登り
1,462m
下り
1,451m

コースタイム

1/24 美濃戸口10:15→11:10美濃戸山荘→11:50車道終点→12:50赤岳鉱泉→13:55行者小屋14:30→15:20赤岳鉱泉
1/25 赤岳鉱泉6:55→8:20赤岩の頭→8:50硫黄岳9:20→10:20赤岳鉱泉10:55→11:35車道終点→12:10美濃戸山荘→12:45美濃戸口
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2004年01月の天気図
アクセス
コース状況/
危険箇所等
人生初の本格的な冬山登山でした。

本当は、赤岳鉱泉までの往復だけで、そこより上に登るつもりは無かったのですが、天気がすごくいいのと、山頂をめざすジジババ軍団の元気さに当てられて、急遽硫黄岳まで往復することにしたのでした(笑

【コース状況】
トレースは終始明瞭。ただし、違う年だったけど赤岩の頭付近は雪崩で犠牲者が出たこともあり油断はできない。硫黄岳山頂付近は岩場なのでよくルートを見極めて。
美濃戸口行きのバスは満員でした。座れはしたものの、ヤッケ着てヒザの上に荷物をかかえ、しかも東側の窓際の席なのでとにかく暑かった!そう、この日と翌日は天気も良く、雲はあったものの雪や寒さに苦しめられることは無く「初めての雪山」にぴったりなコンディションでした。
美濃戸口行きのバスは満員でした。座れはしたものの、ヤッケ着てヒザの上に荷物をかかえ、しかも東側の窓際の席なのでとにかく暑かった!そう、この日と翌日は天気も良く、雲はあったものの雪や寒さに苦しめられることは無く「初めての雪山」にぴったりなコンディションでした。
美濃戸口から北沢の車道終点まで林道を歩きます。
美濃戸口から北沢の車道終点まで林道を歩きます。
ところどころで阿弥陀岳がチラチラと見えたり。
ところどころで阿弥陀岳がチラチラと見えたり。
車道終点付近にある「やまのこ村」や「美濃戸山荘」などは営業しているようでしたが通過。

車道終点に着き休憩していると、後からきた大人数のグループが俺の周りにどんどん荷物を置いて、煙草を吸ったり写真を撮ったりし始めたので、さっさと退散。
車道終点付近にある「やまのこ村」や「美濃戸山荘」などは営業しているようでしたが通過。

車道終点に着き休憩していると、後からきた大人数のグループが俺の周りにどんどん荷物を置いて、煙草を吸ったり写真を撮ったりし始めたので、さっさと退散。
赤岳鉱泉までの沢沿いの道は、夏来ると石がごろごろして歩きにくいのだけど、冬はそういう凹凸が無くなってとても歩きやすくなってます。
赤岳鉱泉までの沢沿いの道は、夏来ると石がごろごろして歩きにくいのだけど、冬はそういう凹凸が無くなってとても歩きやすくなってます。
斜度のきつくない、沢沿いの道を悠々と歩いていきます。
斜度のきつくない、沢沿いの道を悠々と歩いていきます。
迫り来る大同心や阿弥陀岳が冬山ムードを演出してくれます。
迫り来る大同心や阿弥陀岳が冬山ムードを演出してくれます。
空は青、雪は白。

これ以上ないくらい健康的で明るい雪景色。
空は青、雪は白。

これ以上ないくらい健康的で明るい雪景色。
大同心。
大同心アップ。
横岳付近の稜線を一枚。
横岳付近の稜線を一枚。
赤岳鉱泉に到着。小屋前には人工氷壁が造られており、何組かが練習をしてました。

小屋の中は、アイスクライミングの講習会や縦走のグループなどで結構混んでました。小屋の人も、客の対応よりガイドや講師への「営業」に忙しそうw
赤岳鉱泉に到着。小屋前には人工氷壁が造られており、何組かが練習をしてました。

小屋の中は、アイスクライミングの講習会や縦走のグループなどで結構混んでました。小屋の人も、客の対応よりガイドや講師への「営業」に忙しそうw
宿泊手続きを済ませると、まだ時間があるので、行者小屋まで往復してみることに。中山乗越までの登りで突然バテが来てしまい、ポケットにいれておいたチョコを2粒食べると、すこし元気が出ました。
宿泊手続きを済ませると、まだ時間があるので、行者小屋まで往復してみることに。中山乗越までの登りで突然バテが来てしまい、ポケットにいれておいたチョコを2粒食べると、すこし元気が出ました。
行者小屋は閉鎖中でしたが、テント数張と、休憩している人も何人かいました。ショベルカーの裏で、ガスバーナーをたいて、あまりおいしくないオートミールを食べて昼食とし、赤岳鉱泉に引き返しました。
行者小屋は閉鎖中でしたが、テント数張と、休憩している人も何人かいました。ショベルカーの裏で、ガスバーナーをたいて、あまりおいしくないオートミールを食べて昼食とし、赤岳鉱泉に引き返しました。
鉱泉に着いても、まだ時間があったので、周囲の雪原で、わかんをつけてラッセルの練習をしてみたりw
鉱泉に着いても、まだ時間があったので、周囲の雪原で、わかんをつけてラッセルの練習をしてみたりw
鉱泉で夕食を取り、今夜の寝床として大広間の隅の布団をあてがわれました。みんな山の話を楽しそうにするので、はたから聞いている俺も、ただこのまま下山するのがもったいなく思えて、こんなに入山者がいるからトレースは平気だろう、夏に一度たどったルートだし…ということで明日硫黄岳までピストンをしてから下山することに決定。幸い小屋に公衆電話があるので、実家の親に連絡を入れたところ。父(父も山ヤ)はまるでこうなることを予期していたかのように「おう、気を付けて」と言ってくれました。血は争えないなーw
鉱泉で夕食を取り、今夜の寝床として大広間の隅の布団をあてがわれました。みんな山の話を楽しそうにするので、はたから聞いている俺も、ただこのまま下山するのがもったいなく思えて、こんなに入山者がいるからトレースは平気だろう、夏に一度たどったルートだし…ということで明日硫黄岳までピストンをしてから下山することに決定。幸い小屋に公衆電話があるので、実家の親に連絡を入れたところ。父(父も山ヤ)はまるでこうなることを予期していたかのように「おう、気を付けて」と言ってくれました。血は争えないなーw
翌朝。


昨晩消灯後、暖房が消えてからもしばらくは暑くて毛布もかぶらずに眠ってしまい、寒さで目が覚め。こんなことをしていて風邪を引かなかったのはラッキーでしたね。
翌朝。


昨晩消灯後、暖房が消えてからもしばらくは暑くて毛布もかぶらずに眠ってしまい、寒さで目が覚め。こんなことをしていて風邪を引かなかったのはラッキーでしたね。
起床したのは4時半でした。阿弥陀・赤岳方面に向かうとおぼしき早立ち組はもう活動開始していましたが、俺は朝食を食べてからゆっくりの出発なので暇です。

寒さ確認のため外に出てみた。寒暖計は確かめなかったものの覚悟していたほどには寒くありませんでした。夜明け前は星がものすごく良く見えて感動しました。
起床したのは4時半でした。阿弥陀・赤岳方面に向かうとおぼしき早立ち組はもう活動開始していましたが、俺は朝食を食べてからゆっくりの出発なので暇です。

寒さ確認のため外に出てみた。寒暖計は確かめなかったものの覚悟していたほどには寒くありませんでした。夜明け前は星がものすごく良く見えて感動しました。
7時前、人生で初めてアイゼンを付けて出発。団体さんほとんど行者小屋方面に向かってしまい、硫黄岳方面に行くのは自分だけ。ちょっと不安だったけど、終始トレースははっきり付けられていました。
7時前、人生で初めてアイゼンを付けて出発。団体さんほとんど行者小屋方面に向かってしまい、硫黄岳方面に行くのは自分だけ。ちょっと不安だったけど、終始トレースははっきり付けられていました。
途中から積雪が増えてトレースが心細くなったものの、ヒザより沈むことはなく、夏とたいして変わりないペースで進めます。急坂を、つづら折りを延々と繰り返しながら登るのは辛かったですが、途中阿弥陀岳がモルゲンロートに染まるのを垣間見て、冬山に来た感激にひたったり
途中から積雪が増えてトレースが心細くなったものの、ヒザより沈むことはなく、夏とたいして変わりないペースで進めます。急坂を、つづら折りを延々と繰り返しながら登るのは辛かったですが、途中阿弥陀岳がモルゲンロートに染まるのを垣間見て、冬山に来た感激にひたったり
赤岩の頭から、峰の松目(写真左)方面を見ての一枚。
赤岩の頭から、峰の松目(写真左)方面を見ての一枚。
同じく赤岩の頭から、硫黄岳山頂の姿。うーん、グレイト。
同じく赤岩の頭から、硫黄岳山頂の姿。うーん、グレイト。
硫黄岳山頂に立ち、周囲360度の眺望を満喫。
まずは南アルプス。残念ながら雲がかかっていました。
硫黄岳山頂に立ち、周囲360度の眺望を満喫。
まずは南アルプス。残念ながら雲がかかっていました。
爆裂火口の内壁。
爆裂火口の内壁。
山頂の標。背後は中央アルプスかな?
山頂の標。背後は中央アルプスかな?
白い屏風のような北アルプスの峰々。
白い屏風のような北アルプスの峰々。
オーレン小屋を見下ろして。
オーレン小屋を見下ろして。
左から、赤岳・中岳・阿弥陀岳。八ヶ岳の中枢部です。
左から、赤岳・中岳・阿弥陀岳。八ヶ岳の中枢部です。
雪に露出を合わせたら…空が群青色に。これもまたキレイだなあ。
雪に露出を合わせたら…空が群青色に。これもまたキレイだなあ。
吸い込まれるような空でした。
吸い込まれるような空でした。
十分満喫した後、ふたたび赤岳鉱泉に降りてきました。
十分満喫した後、ふたたび赤岳鉱泉に降りてきました。
再び林道へ出て、美濃戸口からバスで帰宅しました。車道終点には赤岳鉱泉のものと思われる装軌式のトラックが停まっていました。
再び林道へ出て、美濃戸口からバスで帰宅しました。車道終点には赤岳鉱泉のものと思われる装軌式のトラックが停まっていました。

感想

人生初の冬山体験を、八ヶ岳は暖かく迎えてくれたようでした。

この素晴らしい冬山に味をしめて(?)2週間後立て続けに同じ八ヶ岳を訪ねることとなります。

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