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Yamareco

記録ID: 4595666
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ハイキング
甲信越

南大菩薩/川胡桃沢ノ頭から牛奥ノ雁ヶ腹摺山へ周回

2022年08月22日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
4.6km
登り
515m
下り
531m

コースタイム

出発9:00−取付き9:05−小沢から支尾根へ9:20−最初の露岩上9:45〜10:10−岩壁下10:30−露岩帯終了11:00−1806峰11:05〜11:30−間ノ尾根合流12:20−縦走路合流12:25−川胡桃沢ノ頭頂上12:25〜13:00−鞍部(賽ノ河原)13:15−牛奥ノ雁ヶ腹摺山頂上14:00〜14:40−1950m圏コブ14:55ー支尾根への下降点(1780m圏)15:35〜15:45−小沢に降りる16:10−日川林道16:20〜16:30−ゴール16:40
天候 曇り時々晴れ
過去天気図(気象庁) 2022年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
国道20号線で笹子トンネルを大月側から勝沼側に抜け、景徳院入口の交差点で右折、県道218号線に入る。天目トンネルを抜けた先の六本杉橋で右折し、焼山沢林道に入る。湯ノ沢峠への道を分けると、この道は日川林道になる。
川胡桃沢ノ頭と牛奥ノ雁ヶ腹摺山との鞍部である賽ノ河原から、西に向かってタキ沢が流れ落ちているが、日川林道がこの沢を横切る付近の路肩に停めれば良い。
コース状況/
危険箇所等
タキ沢を取り囲む枝尾根を左回りに周回した。
上りには、川胡桃沢ノ頭から北西に伸びる枝尾根を使った。まず、この尾根末端の1806峰を目指すが、岩壁や多くの露岩が現れる。しかし、比較的明瞭な踏跡が付いているので、これを辿ればルート選択は容易である。ただし、踏跡があっても滑落の危険性は高い。
1806峰の先は緩やかな尾根となり、危険な個所は無い。ただし、膝高さの笹に覆われているので、ルート選択に戸惑うこともある。
川胡桃沢ノ頭から牛奥ノ雁ヶ腹摺山までは縦走路を進む。道標が完備し、明瞭な山道が続く。
牛奥ノ雁ヶ腹摺山から北西に伸びる枝尾根を降りる。ここもよく管理された登山道が続く。ただし今回は、途中の1780m圏から南西に落ちる支尾根を下って日川林道に直接出た。踏跡やテープは皆無。降り口ではルート探索に緊張するが、支尾根に乗れば、その構成が単純なので迷うことは無い。危険な個所も無い。
日川林道からタキ沢(写真左の白い水流)の左岸に取付く。標高1605m圏。藪は5m程で抜けられる。
2022年08月22日 09:07撮影
8/22 9:07
日川林道からタキ沢(写真左の白い水流)の左岸に取付く。標高1605m圏。藪は5m程で抜けられる。
直ぐ二股になる。水量が少ない右股沿いに進む
2022年08月22日 09:20撮影
8/22 9:20
直ぐ二股になる。水量が少ない右股沿いに進む
1620m圏で右の崖を斜上して支尾根上に出る。踏跡は無いので適当に登るが、枯れて倒れた笹の茎が邪魔だ
2022年08月22日 09:27撮影
8/22 9:27
1620m圏で右の崖を斜上して支尾根上に出る。踏跡は無いので適当に登るが、枯れて倒れた笹の茎が邪魔だ
1650m圏で明瞭な踏跡が尾根を横切っていた。仕事道か?
2022年08月22日 09:28撮影
8/22 9:28
1650m圏で明瞭な踏跡が尾根を横切っていた。仕事道か?
ここから尾根筋にも踏跡が現れたのでこれを辿る。この踏跡のおかげで大分楽に登れるようになった
2022年08月22日 09:32撮影
8/22 9:32
ここから尾根筋にも踏跡が現れたのでこれを辿る。この踏跡のおかげで大分楽に登れるようになった
最初の露岩が現れた。右側を巻いて岩頭に立つ。1695m圏
2022年08月22日 09:43撮影
8/22 9:43
最初の露岩が現れた。右側を巻いて岩頭に立つ。1695m圏
マルバダケブキが咲いていた
2022年08月22日 10:13撮影
1
8/22 10:13
マルバダケブキが咲いていた
小さいながら露岩が増えてきた。これらを縫いながら登って行く
2022年08月22日 10:23撮影
8/22 10:23
小さいながら露岩が増えてきた。これらを縫いながら登って行く
高さ10m以上、横幅50m以上の岩壁が行く手を阻む。1750m圏。地形図の岩壁記号よりかなり下に位置している
2022年08月22日 10:30撮影
8/22 10:30
高さ10m以上、横幅50m以上の岩壁が行く手を阻む。1750m圏。地形図の岩壁記号よりかなり下に位置している
この岩壁の右側を覗く。派生尾根の向こうは分からない
2022年08月22日 10:30撮影
8/22 10:30
この岩壁の右側を覗く。派生尾根の向こうは分からない
岩壁の左側。いずれ1806峰には北側の支尾根を登るので、こちら左手に進む
2022年08月22日 10:30撮影
8/22 10:30
岩壁の左側。いずれ1806峰には北側の支尾根を登るので、こちら左手に進む
微かで断続的な踏跡が岩壁の下を横切っている。これらを拾いながら進むと、岩壁の左端に出る
2022年08月22日 10:33撮影
8/22 10:33
微かで断続的な踏跡が岩壁の下を横切っている。これらを拾いながら進むと、岩壁の左端に出る
左端は傾斜の緩い岩稜になっている。ここを登る明瞭な踏跡が2本あり、これは下の踏跡。岩壁の中間部に出るようだ
2022年08月22日 10:36撮影
8/22 10:36
左端は傾斜の緩い岩稜になっている。ここを登る明瞭な踏跡が2本あり、これは下の踏跡。岩壁の中間部に出るようだ
これは上の踏跡。これなら岩壁全体を巻く感じなので、こちらに入る
2022年08月22日 10:36撮影
8/22 10:36
これは上の踏跡。これなら岩壁全体を巻く感じなので、こちらに入る
踏跡を突き上げた後、登って来たルートを俯瞰する。掴まる灌木が多かったので気は楽だった。1760m圏
2022年08月22日 10:44撮影
8/22 10:44
踏跡を突き上げた後、登って来たルートを俯瞰する。掴まる灌木が多かったので気は楽だった。1760m圏
さらに急な登りが続く。明瞭な踏跡が付いているので、ルート探索に気を遣うことは少ない
2022年08月22日 10:47撮影
8/22 10:47
さらに急な登りが続く。明瞭な踏跡が付いているので、ルート探索に気を遣うことは少ない
再び大きな岩壁が通せん坊。右に巻けそうだったが、先を考えて左に巻く
2022年08月22日 10:54撮影
8/22 10:54
再び大きな岩壁が通せん坊。右に巻けそうだったが、先を考えて左に巻く
大きな露岩も左に巻く
2022年08月22日 10:56撮影
8/22 10:56
大きな露岩も左に巻く
1806峰の北側支尾根まで回り込むと、巨大な露岩の続いた悪場は終わった。1780m圏。この後は小さな露岩が積み重なった支尾根を登って行く
2022年08月22日 11:00撮影
8/22 11:00
1806峰の北側支尾根まで回り込むと、巨大な露岩の続いた悪場は終わった。1780m圏。この後は小さな露岩が積み重なった支尾根を登って行く
1806峰に立った。小さな岩頭から上日川ダムと大菩薩湖が望まれた
2022年08月22日 11:27撮影
8/22 11:27
1806峰に立った。小さな岩頭から上日川ダムと大菩薩湖が望まれた
ここから川胡桃沢ノ頭を目指して、なだらかな稜線を南東に進む
2022年08月22日 11:31撮影
8/22 11:31
ここから川胡桃沢ノ頭を目指して、なだらかな稜線を南東に進む
笹が現れてきた。まだ丈も低く、尾根筋もはっきりしているので、踏跡は明瞭だ
2022年08月22日 11:40撮影
8/22 11:40
笹が現れてきた。まだ丈も低く、尾根筋もはっきりしているので、踏跡は明瞭だ
しかし尾根幅が広がり、笹が膝まで茂ってくると、どこに踏跡が続いているのか分からない。まるで笹のラッセルだ
2022年08月22日 11:51撮影
8/22 11:51
しかし尾根幅が広がり、笹が膝まで茂ってくると、どこに踏跡が続いているのか分からない。まるで笹のラッセルだ
笹が途切れるとホッとする
2022年08月22日 12:06撮影
8/22 12:06
笹が途切れるとホッとする
でも直ぐにまた深い笹っ原。足元が見えないので、笹の中に隠れた石、倒木、木の根につまずいたり、滑ったりで難渋する
2022年08月22日 12:13撮影
8/22 12:13
でも直ぐにまた深い笹っ原。足元が見えないので、笹の中に隠れた石、倒木、木の根につまずいたり、滑ったりで難渋する
間ノ尾根と合流する。1925m圏。バリエーションルートではあるが、通る人が多いので、比較的踏跡は明瞭だ
2022年08月22日 12:19撮影
8/22 12:19
間ノ尾根と合流する。1925m圏。バリエーションルートではあるが、通る人が多いので、比較的踏跡は明瞭だ
さらに3分程歩くと、笹の中に刻まれた幅広い道に出た。主稜線を通る縦走路だ
2022年08月22日 12:23撮影
8/22 12:23
さらに3分程歩くと、笹の中に刻まれた幅広い道に出た。主稜線を通る縦走路だ
さらに2, 3分程緩やかな尾根を南東に進むと、川胡桃沢ノ頭の頂上に着いた。1950m圏。草原で気持ちが良い
2022年08月22日 12:26撮影
8/22 12:26
さらに2, 3分程緩やかな尾根を南東に進むと、川胡桃沢ノ頭の頂上に着いた。1950m圏。草原で気持ちが良い
ここに立っている山名板。掠れて文字が判読しにくいのは2年前と変わらない
2022年08月22日 12:58撮影
8/22 12:58
ここに立っている山名板。掠れて文字が判読しにくいのは2年前と変わらない
ここから牛奥ノ雁ヶ腹摺山を目指す。樹林の中、縦走路を北に向かって降りていく
2022年08月22日 13:03撮影
8/22 13:03
ここから牛奥ノ雁ヶ腹摺山を目指す。樹林の中、縦走路を北に向かって降りていく
二段に分かれた草原を纏った牛奥ノ雁ヶ腹摺山が眼前に迫る
2022年08月22日 13:16撮影
8/22 13:16
二段に分かれた草原を纏った牛奥ノ雁ヶ腹摺山が眼前に迫る
鞍部の賽ノ河原まで降りてきた。1840m圏。名前から想像する岩石だらけの平地ではなく、一面の笹原。タキ沢へ下る踏跡は見当たらない
2022年08月22日 13:16撮影
8/22 13:16
鞍部の賽ノ河原まで降りてきた。1840m圏。名前から想像する岩石だらけの平地ではなく、一面の笹原。タキ沢へ下る踏跡は見当たらない
頂上を目指して上の草原を登る
2022年08月22日 13:26撮影
8/22 13:26
頂上を目指して上の草原を登る
笹の中に可愛い花が咲いていた。フウロソウの仲間かしら
2022年08月22日 13:29撮影
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8/22 13:29
笹の中に可愛い花が咲いていた。フウロソウの仲間かしら
これはアザミの仲間?随分小さいけれど
2022年08月22日 13:30撮影
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8/22 13:30
これはアザミの仲間?随分小さいけれど
振り返ると、先ほど登った川胡桃沢ノ頭。縦走では一通過点にすぎないが、こう見るとなかなかの存在感である。右に伸びる尾根を登った
2022年08月22日 13:34撮影
8/22 13:34
振り返ると、先ほど登った川胡桃沢ノ頭。縦走では一通過点にすぎないが、こう見るとなかなかの存在感である。右に伸びる尾根を登った
その左側、南東方向に雁ヶ腹摺山が見える。この付近に「雁ヶ腹摺」を冠する山は3つあるが、最も人気が高いのはこの山らしい
2022年08月22日 13:30撮影
8/22 13:30
その左側、南東方向に雁ヶ腹摺山が見える。この付近に「雁ヶ腹摺」を冠する山は3つあるが、最も人気が高いのはこの山らしい
牛奥ノ雁ヶ腹摺山の頂上に着いた。1990m圏。秀麗富嶽十二景の二番山頂とのことだが、6年前は雨で、今日は曇り。なかなか秀麗を拝めない
2022年08月22日 14:38撮影
8/22 14:38
牛奥ノ雁ヶ腹摺山の頂上に着いた。1990m圏。秀麗富嶽十二景の二番山頂とのことだが、6年前は雨で、今日は曇り。なかなか秀麗を拝めない
頂上は広くて気持ち良い。6年前は木の枝に傘を架けて、その下でコーヒーブレイクしたが、今日は山名板近くの石に座ってコーヒーブレイク
2022年08月22日 14:38撮影
8/22 14:38
頂上は広くて気持ち良い。6年前は木の枝に傘を架けて、その下でコーヒーブレイクしたが、今日は山名板近くの石に座ってコーヒーブレイク
ここから南方向を見ると、先ほどの上りでは川胡桃沢ノ頭の陰に隠れていた黒岳が顔を出してきた
2022年08月22日 14:41撮影
8/22 14:41
ここから南方向を見ると、先ほどの上りでは川胡桃沢ノ頭の陰に隠れていた黒岳が顔を出してきた
さあ下山だ。6年前には「下山路」とのみ書かれて、どこに降りるのか分からなかった古い木の道標が、行き先を明示した新しい道標に変わっていた
2022年08月22日 14:41撮影
8/22 14:41
さあ下山だ。6年前には「下山路」とのみ書かれて、どこに降りるのか分からなかった古い木の道標が、行き先を明示した新しい道標に変わっていた
笹原の中に明瞭な道が続く。目の前は1950m圏コブ
2022年08月22日 14:47撮影
8/22 14:47
笹原の中に明瞭な道が続く。目の前は1950m圏コブ
このコブを越えて5分程降りるとパノラマ岩がある。登ってみたが、朝方登った1806峰と同じ風景だった
2022年08月22日 15:01撮影
8/22 15:01
このコブを越えて5分程降りるとパノラマ岩がある。登ってみたが、朝方登った1806峰と同じ風景だった
樹林の中をどんどん下って行く
2022年08月22日 15:10撮影
8/22 15:10
樹林の中をどんどん下って行く
木の階段が整備されているが、壊れた階段も多い
2022年08月22日 15:29撮影
8/22 15:29
木の階段が整備されているが、壊れた階段も多い
1780m圏の平坦地まで降りてきた。下山後の林道歩きを短くするため、ここから南西に伸びる支尾根を下る
2022年08月22日 15:37撮影
8/22 15:37
1780m圏の平坦地まで降りてきた。下山後の林道歩きを短くするため、ここから南西に伸びる支尾根を下る
支尾根とは言っても降り口は平板な急斜面で、尾根筋は見当たらない。踏跡もテープも無い。コンパスとカンを頼りに下る
2022年08月22日 15:49撮影
8/22 15:49
支尾根とは言っても降り口は平板な急斜面で、尾根筋は見当たらない。踏跡もテープも無い。コンパスとカンを頼りに下る
少しは膨らんで尾根らしくなって来たかな
2022年08月22日 15:53撮影
8/22 15:53
少しは膨らんで尾根らしくなって来たかな
ここまで降りると尾根筋が確認できる。うっすら踏跡のような道形が見えるが、獣道。いずれ消えた
2022年08月22日 15:55撮影
8/22 15:55
ここまで降りると尾根筋が確認できる。うっすら踏跡のような道形が見えるが、獣道。いずれ消えた
1710m圏で明瞭な踏跡が尾根を横切っていた。仕事道か?これを左に辿れば、1900m圏から降りてくる支尾根に出られるはずだが・・・
2022年08月22日 15:58撮影
8/22 15:58
1710m圏で明瞭な踏跡が尾根を横切っていた。仕事道か?これを左に辿れば、1900m圏から降りてくる支尾根に出られるはずだが・・・
しかし、山腹を延々と巻くだろうから、今の支尾根をそのまま下る。相変わらず踏跡すら無い
2022年08月22日 15:58撮影
8/22 15:58
しかし、山腹を延々と巻くだろうから、今の支尾根をそのまま下る。相変わらず踏跡すら無い
1620m圏で支尾根上に倒木や密藪の障害物。ここの突破は厳しそうだ
2022年08月22日 16:09撮影
8/22 16:09
1620m圏で支尾根上に倒木や密藪の障害物。ここの突破は厳しそうだ
ここの左斜面のすぐ下に傾斜の緩い小沢が落ちている。支尾根から分かれてこちらに降りる
2022年08月22日 16:09撮影
8/22 16:09
ここの左斜面のすぐ下に傾斜の緩い小沢が落ちている。支尾根から分かれてこちらに降りる
降り立った小沢は枯れていたが、左へ巻いていくと、直ぐ隣の小沢に出る。水量は僅かだ。1610m圏
2022年08月22日 16:13撮影
8/22 16:13
降り立った小沢は枯れていたが、左へ巻いていくと、直ぐ隣の小沢に出る。水量は僅かだ。1610m圏
駐車地点を考慮して、山腹を左へ左へと巻いて行くと、緩やかな斜面の下に車道が見えてきた
2022年08月22日 16:19撮影
8/22 16:19
駐車地点を考慮して、山腹を左へ左へと巻いて行くと、緩やかな斜面の下に車道が見えてきた
林道脇の法面も無く、簡単に車道に降り立てた。日川林道の1575m地点。この林道を南へ600m程歩けばゴール
2022年08月22日 16:20撮影
8/22 16:20
林道脇の法面も無く、簡単に車道に降り立てた。日川林道の1575m地点。この林道を南へ600m程歩けばゴール

感想

南大菩薩の山域は、なだらかな主稜線が続く上、多くの枝尾根を楽しめるので、何度も足を運んでいる。この結果、大菩薩嶺から滝子山までの主稜線の大部分を歩いたが、牛奥ノ雁ヶ腹摺山と川胡桃沢ノ頭の間だけが抜けている。
そこで今回はこの間の主稜線を歩くことを主目的とし、さらに、コース状況で述べたように、ここに登降する枝尾根にマイナーなルートを選んで変化を楽しむことにした。

上りに使った川胡桃沢ノ頭の北西尾根を地形図で読むと、1806峰の西側に岩壁記号や多くの露岩記号が描かれている。このためこの尾根を登るかどうか、かなり迷った。でも、だめだったら降りればいいや、と開き直って取付いた。

実際に登ってみると、意外や意外、バッチリ踏跡が付いているではないか!こんなルートを登る酔狂な輩が、踏跡が付くほど多くいるとは予想もしなかった。
岩壁の回避や露岩帯の中でのルート探索は、この踏跡のおかげで容易であった。覚悟して臨んだだけに、いささか拍子抜けである。もし、この踏跡が無かったら、このルートの難易度は格段に跳ね上がっただろう。

川胡桃沢ノ頭から牛奥ノ雁ヶ腹摺山の間の主稜線はよく管理された縦走路だから、気楽に歩けた。これで南大菩薩の主稜線を全山つなぐことができた。
滝子山ではなく笹子峠までを全山とするなら、大谷ヶ丸から大鹿山の間が抜けている。いずれ、ここも埋めることにしよう。

下山ルートとして、牛奥ノ雁ヶ腹摺山から一般登山道を辿って日川林道に降りた場合、駐車地点まで長い林道歩きを強いられる。そこでコース状況で述べたマイナーなルートでこれをショートカットした。

当初は一般登山道の1900m圏辺りから南西に落ちる支尾根を下りようと考えた。しかし、地形図によると、この支尾根の上部には標高差120mに渡って多くの露岩記号が描かれている。上りに比べて露岩を下ることはかなり厳しい。このため、この支尾根の下降は諦めて、1780m圏から降りた。

選んだ支尾根は、降り口こそルート探索が厳しかったが、一度、尾根筋を掴めば、その構成が単純なのでルートに迷うことは無かった。露岩も藪も無く、順調に下って無事に日川林道に降り立っことが出来た。

今回のルートは標高差も距離も少ないので、のんびりペースで歩けた。まあ、後期高齢者にとっては適当な分量のルートと言えるだろう。
その割には、上り下りに使ったマイナーな支尾根が面白かった。上りは露岩帯の通過に緊張し、笹のラッセルに苦労した。下りの支尾根では道なき道を楽しめた。
今回は、短い割には変化に富んだ充実した山行でした。

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