越後三山縦走(八海山〜中ノ岳〜越後駒ヶ岳)
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- GPS
- 23:34
- 距離
- 29.0km
- 登り
- 3,265m
- 下り
- 2,569m
コースタイム
- 山行
- 5:11
- 休憩
- 0:33
- 合計
- 5:44
- 山行
- 8:21
- 休憩
- 3:24
- 合計
- 11:45
- 山行
- 6:38
- 休憩
- 0:45
- 合計
- 7:23
天候 | 1日目:晴れのち曇りのち晴れ 2日目:曇り一時晴れのち雨(一時大雨) 3日目:曇り(ガスの中)のち晴れ(雲多め) |
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過去天気図(気象庁) | 2022年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス 自家用車
復路:枝折峠から浦佐駅まで車に乗せて頂いた 駒の湯に下山して栃尾又温泉のバス停まで歩くつもりが、なんと駒の湯手前の吊り橋が去年落ちたまま復旧しておらず。困り果ててた所を後から下りてきた方に声をかけて助けて頂いた。感謝! |
コース状況/ 危険箇所等 |
屏風道:鎖場の難度はさほど高くないが油断禁物、上部は岩ではなく急で滑りやすい土斜面になる 八ッ峰:屏風道の鎖場より難度は上、とは言え本当に鎖が欲しいのは大日岳からの下りくらい 〜五龍岳:入道岳からの下りのガレ具合が強烈で道も分かり難い(右寄りを注視すれば分かる) 〜中ノ岳:道は分かるが藪は濃い(特に五龍岳〜荒山手前の1442ピークと荒山〜オカメノゾキの少し先までは酷い)、急下降と急登の連続、岩尾根と岩場の登下降では多少のルーファイ能力が必要、出雲先直下の急登部〜中ノ岳は草刈が入っており最低限の整備がされている 〜越後駒ヶ岳:道が細く谷に谷側に傾いており滑り落ちやすい、檜廊下は岩が濡れていると嫌な道になる 〜枝折峠:これまで歩いてきた道と比べると高速道路、ただし中腹より下は粘土質で滑りやすい所も多い |
写真
装備
個人装備 |
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
ザック
ザックカバー
サブザック
昼ご飯
行動食
非常食
調理用食材
調味料
飲料
ガスカートリッジ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
ヘッドランプ
予備電池
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
ナイフ
テントマット
シェラフ
ヘルメット
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感想
夏休み中に南アルプスを予定していたものの台風直撃でキャンセル。
とにかく天気が悪すぎるし、天気予報がコロコロ変わり過ぎる。
そんな中でまだ天気がマシな週末と言う事でいつか行こうと計画だけはしていた越後三山を強行。
土曜日の雨は織り込み済み以上の土砂降りで参ったが、概ね計画通りに望んだ景色が見れて満足いく山行になった。
まずこの計画を立てた時、八海山は絶対に屏風道を歩きたかった。
その時点で八海山から入り駒ヶ岳から降りるルートが確定。(屏風道は下山利用禁止)
一部のコースガイドには逆行の方が一般的とあったが、個人的には屏風道の登り応えと中ノ岳・越後駒ヶ岳をずっと見ながら歩ける今回の回り方はお勧め。(逆行で見ながら歩く事になる八海山の裏側はあまり綺麗な山容ではない)
ただ逆行なら1泊2日で行けるメリットはある。
屏風道は期待した通り楽しかった。岩場好きにはお勧め。
ただし上部は鎖場は有るものの岩場ではなくとても滑る土斜面となり、木の枝なども煩く感じる道になるため、7合目以降は面白さは激減し淡々と登った。
八海山避難小屋は1人占めだった事も有り居心地は良かったが、油臭いのが何とも…。
虫に注意しながら少しだけ窓を開けて換気したら多少改善した。
水場が出ていたのはラッキー。今年の雪の多さか天気の悪さの為か。
6L持ち上げた苦労は要らなかった訳だが結果論なので仕方が無し。
小屋のロケーションは最高で、雲海に浮かぶ夕景の越後駒ヶ岳を見ながらの夕飯は山の楽しみを凝縮した様な時間だった。
2日目は寝起きにいきなり八ッ峰通過なので慎重に入る。
礫岩である事と言い鎖場の難度と言い、妙義山のグレードダウン版と言う感じ。
妙義山は登山者が多過ぎて礫岩の石が丸まっているが、こちらはそうでもないのでステップに困る事はほとんど無い。
稜線であるので当然景色は最高。
今回は縦走する都合で夜明け前後の通過となったが、次は日帰りで明るい時間に通過する計画で歩いてみたい。
五龍岳〜中ノ岳の破線ルートは破線に相応しい藪っぷり。
道が無くなるほど大自然に還っている訳ではないが、いつそうなっても不思議じゃない繫茂具合。
越後三山と言うメジャーな山塊の絶景ルートなのだから整備すれば良いのにと思うが、厳しいアップダウンに痩せた尾根もあり整備に見合う登山者数が見込めないんだろうな、と。
天気予報大外れ(予報では雨は夕方からで避難小屋への到着は間に合うと見込んでいた)の雨は、仕方が無いとは言えなかなかの試練だった。
後で調べたら10mm/hを超える雨だったよう。それはビショ濡れにもなる。
特に中ノ岳への登りが完全に沢になっており、靴の中まで濡れたのが痛かった。
それが無ければ靴の防水とゲイターで防げていたのだが…。
3日目は4時出発の予定で3時に起きると一面ガス、雨もまだ来そう。
越後駒ヶ岳山頂での天候回復を狙う為、即座にスタート時間の後ろ倒しを決める。
これが大成功で前日と朝からの悪天の苦労が吹き飛んだ。
これで3日目がずっとガスの中だったら今回の山行の満足度は半分以下だったと思う。
とは言え本当に素晴らしい景色だったのは1時間も無い程の僅かな時間。
天候が回復したと思った端から、前日からの大雨で山に大量に蓄積された水分が蒸発してガスとなった。
中ノ岳〜越後駒ヶ岳の稜線は晴れていれば荒沢岳を望みながら適度なスリルの道を進む面白い道なのだろうが、悪天時にはただの修行場。
いつか裏越後三山縦走で天気リベンジしたい。
大問題が発生したのは下山時。
駒の小屋の入り口にデカデカと「駒の湯温泉方面は吊り橋崩落のため下山不可」の文字が。
これは本気で焦った。山と高原地図は今年の物を持っていたが、通行不能の件は書いていない。
銀の道で駒の湯に向かうと+2.5時間、予定していたバスに間に合わず18時のバスになってしまう。
だったら銀山平に降りるか?こちらのバスには間に合うがこれまた17時半で時間を持て余してしまう。
とりあえず降りながら考えようと歩き始め「もういっそ枝折峠でヒッチハイクしようか?」と考え始めた時に出会った登山者に思い切って声を掛けてみた。
結果、街までの同乗を快諾して頂き、凄く救われた。
下山中も車の中でも山の話で盛り上がり結果的には一人で降りるより楽しい時間となったが、このリサーチ不足は大反省。
コースによっては取り返しのつかない事態になる所だ。
色々と難しい事も有った縦走になったが、堪能できた。
ただ…2000mそこそこの山なのでこの時期は暑かった…。(特に下山)
コメント
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越後三山お疲れさまでした。自分は体力的に(特にこの時期)無理だと思われるので羨ましい限りです。他のレコも見ましたが縦走しまくりですね!いろいろ参考にさせてもらいます!
またどこかの山でお会いしましょう!
改めて越後三山お疲れさまでしたm(__)m
その節は本当にありがとうございました!
ピストンはあまり好きじゃないし、景色を求めるとそれなりに遠くに行くことになるので「せっかく遠出しているので」の貧乏根性で欲張って縦走になっちゃうんですよね(笑)
またお会いしたいですね!
暑い中、本当にお疲れ様でした(`・ω・´)ゞ
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