谷川岳・馬蹄形(反時計回り)
- GPS
- 33:45
- 距離
- 25.6km
- 登り
- 2,824m
- 下り
- 2,832m
コースタイム
- 山行
- 8:22
- 休憩
- 1:13
- 合計
- 9:35
- 山行
- 6:56
- 休憩
- 0:32
- 合計
- 7:28
過去天気図(気象庁) | 2022年10月の天気図 |
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アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
ウィークデー中に雨や雪が降ったらしく、1週前と比較して稜線道はほとんど泥濘だった。 |
その他周辺情報 | 谷川岳ドライブイン、水上温泉、道の駅・みなかみ水紀行館など |
写真
装備
備考 | 食料、水の量は適量でいい感じ。だけど、総重量はなぜか20kgだった。 |
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感想
というわけで、翌週の金曜に休暇を取ることができたので、馬蹄形(反時計回り)のリベンジ。
木曜の夜に天気予報を確認すると、金ー晴、土ー晴、日ー曇一時雨の予報。金曜からの1泊2日であれば、天気の心配はなさそうだ。
先週より少しゆっくり目にオートバイで自宅を出発し、関越道・赤城高原SAで休憩。道中、先週より気温が下がっており寒かった。SAの食堂でお茶と朝食を済ませ、少々の仮眠を取り、AM 4:30頃に再出発。みなかみ町の気温は1℃とか。路面凍結が心配だ。ゆっくり標高を上げながら、無事に白毛門登山口に到着。登山者は平日のせいか、車も5台程度しか停まっていなかった。登山準備を進め、少し明るくなり始めたころに出発。
序盤から急登なのは把握していたので、今回はLSD(Long Slow Distance)を心がける。決して上げてはいけないと言い聞かせながら、落着いて進む。登山道は先週よりも落ち葉が多くなっていた。陽が昇ると谷川岳を赤く染めていく姿が確認できた。モルゲンロートまではいかないが素晴らしい景観。早朝登山の醍醐味だ。白毛門山頂までは特にへばることもなく順調に進む。
笠ヶ岳まで登り、その後、笠ヶ岳避難小屋を過ぎたあたりから、登山道に雪が。たった1週間の間でかなりコンディションが変わっている。山って不思議だ。
朝日岳には、10:25頃到着。先週と比較して5分早着できた。成長の証か。ここまでで出会った登山者は先行スタートされた1名の方のみ。先週と比較し、静かな登山を楽しめている。5分程度一息入れてからジャンクションピークへ。
この辺一帯は湿地帯で標高も高いことから、雪が残っている場所もあった。
ジャンクションピークを過ぎると少々危険な下りに入る。
日が当たらない場所もあり、岩に霜が降りたままとなっている箇所が多数。しかもレコードライン上。いやらしい下りだった。しかも手を使わないわけにはいかないので、冷たい思いをした。途中、馬蹄形を時計回りで回っている登山者とすれ違う。良い天気で話も弾んだ。
清水峠まで来るとポカポカ陽気でとても気持ちが良い。
白崩避難小屋を覗いてみたが、中には誰もおらず。お昼時じゃいるはずないか。
ここから蓬峠に向け熊笹道の急登が始まる。
やはりきついが、先週も歩いていたので、ペースは上げずに一定のスピードで登る。LSD、LSD。冬路ノ頭まで労せず登ると、あとは七ツ小屋山まで少し上り。
七ツ小屋山の山頂からは、晴天の谷川岳を望むことができた。そこへ続く稜線道もまた素晴らしい景色。蓬峠まではもうすぐなので、自然と足取りが軽くなっていく。
蓬峠には14:00頃に到着。先週より10分程度到着は遅かった。が、今回のスタートは先週より約30分程度遅い、AM 5:38のスタート。(先週はAM 5:09)
差引き20分程度短縮できた計算になる。泥濘が多いコンディションだが、結果は上々かと。
今回はここでビバークするので、早速テントを張り、その後、蓬新道の途中にある水場へ水を汲みに。往復で20分少々掛かってしまった。少し遠いな。テントまで戻ったが、昼間の晴天が打って変わって、北の新潟方面から徐々に雲が増える。暗くなってきたので食事の準備を進める。今回はメスティンを持参していたので、鳥飯にチャレンジ。レシピは簡単。焼き鳥(たれ味)の缶詰を米と一緒に炊くだけ。味付けは勝手につくので手間いらず。しかも、他におかずもいらないので軽量で経済的かつ時短にもなる。我ながらナイスなアイデア。出来上がった鳥飯を食べ、しばらく物思いにふけたのち、今朝も早くから活動した疲れか、19時頃には寝落ちした模様・・・。
翌朝、AM 4:00に目覚ましをセットしていたが、外が何だか騒がしい。と思ったら、雨だった。しかも結構強い。かなり細いがネット回線が使用できたので、スマホで雨雲の動きを確認。予報みると谷川岳は晴天予報。しかも登山指数はA判定。なんだこれ?とりあえず、1時間ばかり様子見る事にして、二度寝する。
AM 5:00頃に起きたが雨は降り続いていた。なので、もう1時間寝た。
AM 6:00頃に再び起きるも雨。谷川岳の予報もなぜか良い天気のまま。とりあえず、もう1時間寝ることにした。
AM 7:00頃、ようやく雨は小止みになる。蓬ヒュッテ泊と思われる男女の登山者が谷川岳方面へ向かっていく姿を確認。とりあえずこのまま居ても何も変わらないので、意を決してテントを撤収。スタートが大分遅くなったので西黒尾根からは下りず、とりあえず天神平まで移動しゴンドラで下山することを決意。AM 8:00前に再スタート。
蓬峠を少し進むと、茂倉岳・谷川岳方面と土合方面の分岐が。一瞬、土合方面に行こうか悩んでしまった。が、それをしたら先週とやっていることが変わらない。難易度は高くなるが、谷川岳経由で下山しようと決めた。
蓬峠を出て最初のピーク、武能岳に到着。ここに登る途中、谷川岳方面からトレラン的な姿の登山者が。今朝の4:00くらいから西黒尾根経由で来たらしい。すごい。谷川岳の状況を聞くと、どうもあちらも雨とか雪のようだ。後戻りできなくもないが、それでも進むしかない。
続いて10:20頃、茂倉岳に到着。ここまで来ると天気は雪になっていた。山頂で一息入れていると、土樽側からも登山者が一人。その方が開口一番に「最高な天気ですね!」と。お互い吹き出してしまった。そんな会話をしていると、谷川岳側から、今度はパーティーで登ってきた。今日は清水峠にビバークするらしい。色々な考えを持った人に出会い、天気は悪いが何だかテンションが上がってきた。先ほどお話しした方とはここでお別れ。次の一ノ倉岳を目指す。
一ノ倉岳には、10:40頃到着。相変わらずの降雪。ここを過ぎてオキの耳方面へ進むといよいよ今回の核心部分である岩稜帯に。蛇紋岩という石質で、とても滑りやすい石のようだ。それが断崖のように続く場所があり、しかも雨や雪で濡れた状態。より一層、慎重に進む。途中、谷川岳方面から複数の登山者とすれ違う。こんな天気で馬蹄形のチャレンジって、この山に来る人は良い意味で変態度が高いなと感じた。
岩稜帯は何のトラブルもなく、無事に通過。
オキの耳には11:45頃到着。予定よりもだいぶ遅い。そんな中、オキの耳には大勢の登山者が。しかも雪混じりの雨なのに。写真は遠くから撮って、早々に撤収。続くトマの耳も同じような感じで人多すぎ。ここも遠くから証拠写真を撮影して早々に撤収。
天神平と西黒尾根の分岐まで下ったが、雨なのに予想以上に人が多く、登ってきた登山者の情報からは、肩の小屋はかなり混んでいるとか。天神平までは登山者で渋滞する可能性があり、ストレスが溜まりそう。西黒尾根側を見ると登りの登山者はそこそこ多いが、それでも一定の間隔は空いているよう。こっちに行く事にした。
ザンゲ岩までは登りの登山者が多かったが、以降はだいぶ空いてきた。お昼過ぎているしね。下りは予想はしていたが、かなり危険だった。一枚岩の下りなんかは、アイススケートリンクのようにツルっと滑る。実際、何度かヒヤッとした個所もあり、少し後悔。ただ、人が少なかったので、落着いてやり過ごせたのでそれがよかったのかも。危険な岩稜帯を抜けると、やや急な下りの樹林帯。木の根が多いので慎重に進んでいたが、気を抜いていたのか根っこを踏んでしまい尻餅をつく。悶絶した。
何とか立ち上がり再スタートしたが、激しく打ち付けた尾てい骨は今も痛い・・・。
下っていくとだんだん青空も見えてくるようになり、天気は少し回復。
14:40頃、西黒尾根の登山口まで下りると、天気は時々日差しが差すくらいにまで回復していた。遅いよ。
ひとまず、谷川岳・馬蹄形(反時計回り)は、この登山口を抜けた事により踏破したことにしよう。
以降はビクトリーロードということで気分良く進み、途中、谷川岳山岳資料館を覗いてみる。昭和時代の登山文化を知ることができる貴重な展示物や資料があり、もっとゆっくり見たかった。そういえば、登山中は1円も使っていなかった。少しはお金を落としていこうということで、資料館で販売していた速乾素材のTシャツ(2000円と安い!)を購入した。
その後はスタートした白毛門駐車場までも下り、帰宅準備をして15:30過ぎに撤収。
途中、道の駅・みなかみ水紀行館に立ち寄り、もつ煮定食(750円)を頂く。道の駅にしては意外と美味しいもつ煮だった。
今回、雨さえ降らなければ、昼過ぎには下山して沼田にある永井食堂のもつ煮定食を食べる計画だったんだけどな・・・。
またいつか、だな。
しかし、2日目朝からの雨は全く想定外だった。他の登山者も同様のことを言っていた。なぜなら前日の登山判定はAで、晴予報でしたからね。こんなんだったら先週撤退しなきゃよかった、と、結局後悔してます。
<教訓>
・秋、冬の時期に谷川岳の天気を確認するときは、水上周辺よりも湯沢の天気を重点に確認しよう。
なぜなら季節柄、雲は北からが流れてくるから。(ということを今回学んだ次第)
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