谷川岳(西黒尾根、天神尾根、田尻尾根)
- GPS
- 04:59
- 距離
- 10.9km
- 登り
- 1,411m
- 下り
- 1,413m
コースタイム
- 山行
- 4:23
- 休憩
- 0:28
- 合計
- 4:51
天候 | 曇り 中腹はガス ほぼ無風 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2024年11月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
先日の雪は登山道上にはなし。 |
写真
感想
3:42に駐車場を出発して行動開始。11月中旬とは思えない暖かさで、外気温は11度あった。アスファルト道路を15分ほど歩いて西黒尾根の登山口に到着。ここまでの歩きが良いウォームアップとなったので既に暑い。アンダーシャツ一枚になって行動再開。西黒尾根は登りに適していると思うが、今日は既に日の出が遅い季節なので2時間以上暗闇の中歩くことになる。登山道は濡れた落ち葉が敷き詰められており、登りはまだしも下りは苦労しそう。この尾根は下らなくても田尻尾根も大凡同様だろう。風はなく、急登の西黒尾根を歩いていると暑くて仕方ない。登山口から30分ほどで既に汗だくに。足下が湿っていて今ひとつ良くないので慎重に進む。そして、歩いても歩いても真っ暗。日の長い6月なら既に日の出を過ぎた時間だが、11月だと6時を回らないと明るくならない。標高は順調に上げるが、そうすると今度はガスが出てきた。天気があまり良くない。真っ暗の中、しかもガスも出てきて気分が上がらない。ライトの光をガスが反射してしまい、5メートル程度先しか見えない。しかも西黒尾根は途中途中に岩場があり、それをこの条件の中クリアしなければならない。更にガスで岩場が濡れていて、足をしっかり置き三点支持で進まないとスリップしてしまう。滑落したくないのでとにかく慎重に進む。暗闇は想定内だったが、濃いガスは想定外だった。このガスの中をどれくらい歩いただろうか。標高を更に上げるとようやくガスが取れたというか、ガスの上に出てきた。まだ暗いがガスがないだけまし。この状態なら先もかなり見通せる。そして2時間以上暗闇を歩いてきてようやく周囲が明るくなるのを感じた。雲が多くてモルゲンロートとはなりそうもないが、雨でもない。途中暗闇とガスが嫌になり帰ろうかとも思ったが、帰らないで良かった。暗闇の西黒尾根の下降は登りよりももっと大変なので登るしかなかったと思う。ガスの上に出ると満月がよく見えた。もしガスがない状態であればムーンライトハイクだったが、それは言っても仕方ないだろう。稜線まで上がって下を見ると見事な雲海。その中を自分は歩いて登ってきたのだ。これだけしっかり雲があればガスは濃くても仕方ないと納得した。6:23トマの耳到着。無人。ここまで誰とも会わずに歩いてきた。山頂付近はさすがに寒いが風がないのでジャケットなしでも凌げる。記念写真を撮ったらすぐオキの耳に移動する。一旦下がった後登り返したらオキの耳に6:32に到着。こちらも無人。今の時期はやはり日の出が遅いので、真っ暗の時間から歩き始める人は少ないようだ。貸し切りの山頂でしばし休憩する。こちらも風はなく、レインジャケットを着る必要性は感じなかった。天気は曇りで東の空が少し赤くなっているものの、この時点では晴れの天気とは言い難かった。この後回復する予報だし、空を見ているとそれは当たりそうだった。とは言え今日はさっさと下山したいので、山頂滞在も長くせずに元来た道を戻る。再度下って登り返したら二度目のトマの耳。雲が赤くなっていて幻想的だった。満月と言い赤い雲と言い、ガスの中登ってきた甲斐があったと思う。ここから先は天神尾根を歩く。ロープウェイが動き始めるとすれ違い頻発で自分のペースで歩くことが難しいのでなるべく先に進んでおきたい。肩の小屋まで降り主脈を見ると、こちらも盛大にガスが出ていた。今の時間縦走したら真っ白で何も見えないだろう。そしてこの先の天神尾根もこのガスに包まれているので、進んだら真っ白になるのは間違いなさそうだった。山頂から順調に進むとガスの中に入り展望がなくなった。もう後は怪我なく下山するだけだ。避難小屋まで降りても登りのハイカーとはすれ違わず、避難小屋でもゆっくり休憩できた。その後更に進んで田尻尾根との分岐まで15分ほどのところでロープウェイ組と思しき人達と遭遇。その後はすれ違い頻発だった。とは言え田尻尾根との分岐を過ぎるとまた誰もいない静かなトレイルとなった。しかしこの下りがやはり難儀だった。濡れ落ち葉と粘土質の土壌。木の根も張り出しているし、とにかく足下注意で慎重に降りるしかなかった。下り始めると今度はガスの下に出たらしく、ガスから下の展望が得られるようになってきた。登りの時は暗くて見えなかったが、山の中腹だけガスに覆われていたようだ。スリップに注意して下り林道に無事至る。ここまで降りれば安全圏。結局登りと下りの尾根では誰とも会わなかった。ダートの林道はそれまでのスリップ注意の登山道と比べたら格段に歩き易く、ペースも上がった。登山道は各所ドロドロで、スパッツやシューズもかなり泥が着いたが、洗い流せそうなところは見つからなかった。林道からアスファルト車道に出、少し歩いたら駐車場着。8:32に行動終了。これから登ろうとするハイカー多数だった。天気はまだ曇りだが、後片付けをしている最中にも天気は徐々に回復していて、この後ガスも取れそうな雰囲気だった。
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