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Yamareco

記録ID: 492913
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
白馬・鹿島槍・五竜

蓮華岳〜七倉岳(台風一過のはずが…コマクサとモルゲンロートに励まされ)

2014年08月11日(月) ~ 2014年08月12日(火)
 - 拍手
GPS
32:00
距離
15.3km
登り
1,935m
下り
2,279m

コースタイム

1日目
山行
3:55
休憩
0:34
合計
4:29
11:59
41
扇沢
12:40
12:45
30
鳴沢徒渉点
13:15
13:24
41
大沢小屋
14:05
14:15
70
針ノ木雪渓取付
15:25
15:30
13
大岩(夏道入口)
15:43
15:48
40
水場
16:28
針ノ木小屋
2日目
山行
7:22
休憩
1:26
合計
8:48
4:26
26
針ノ木小屋
4:52
5:07
45
小ピーク(御来光遥拝)
5:52
5:59
54
蓮華岳
6:53
6:59
59
北葛乗越
7:58
8:02
34
北葛岳
8:36
8:46
40
七倉乗越
9:26
9:30
4
七倉岳
9:34
9:34
4
不動分岐
9:38
9:55
28
船窪小屋
10:23
10:23
43
天狗の庭
11:06
11:14
31
鼻突八丁
11:45
11:50
20
岩小舎
12:10
12:20
54
唐沢ノゾキ
13:14
七倉山荘
天候 1日目:曇り後晴れ/2日目:夜明け前晴れ、曇り後時々雨
過去天気図(気象庁) 2014年08月の天気図
アクセス 扇沢で登山届け提出。七倉山荘はピークシーズンにはタクシーほぼ常駐。七倉山荘〜信濃大町タクシー片道6200円、大町エネルギー博物館まで3500円(エネ博前からは大町市民ふれあいバス[200円]で大町駅まで;午後2便あり)
コース状況/
危険箇所等
針ノ木雪渓は上部まで歩行可、軽アイゼン要(大沢小屋で貸出あり、針ノ木小屋で返却可)。雪渓上は紅ガラ・鯉のぼりの目印に沿い、右岸側を歩行、大岩のところで夏道に。蓮華〜北葛〜七倉山荘間、台風による風倒木や崩壊箇所などなし、七倉尾根の丸木のハシゴは雨後滑りやすいので要注意。
その他周辺情報 七倉山荘で日帰り入浴可(大人650円)。大町エネルギー博物館は入館料大人400円(一日2回プラネタリウム上映などあり)
予約できる山小屋
七倉山荘
大糸線・南大町より。雲が多いですが、針ノ木〜爺ヶ岳方面が見えてます。
大糸線・南大町より。雲が多いですが、針ノ木〜爺ヶ岳方面が見えてます。
扇沢到着。ここはトイレにウォシュレットもついてるド観光地。破砕帯から湧き出す美味しい水を汲み、いざ出発!
扇沢到着。ここはトイレにウォシュレットもついてるド観光地。破砕帯から湧き出す美味しい水を汲み、いざ出発!
ここから山道に入ります。午後からの入山者はまばら…
1
ここから山道に入ります。午後からの入山者はまばら…
一旦車道に出た後、沢筋の登山道へ。針ノ木雪渓取付までは、左岸の道を進みます。雪渓の残り具合は例年並みでしょうか。
一旦車道に出た後、沢筋の登山道へ。針ノ木雪渓取付までは、左岸の道を進みます。雪渓の残り具合は例年並みでしょうか。
針ノ木雪渓がだいぶ近づいてきました。蓮華岳への稜線もだいぶ見えてます。
針ノ木雪渓がだいぶ近づいてきました。蓮華岳への稜線もだいぶ見えてます。
鳴沢徒渉点。水量は少なく、問題なく渡れます。小屋の方が付けてくれた鯉のぼりが道標代わりで、1人旅の無聊を慰めてくれます…
鳴沢徒渉点。水量は少なく、問題なく渡れます。小屋の方が付けてくれた鯉のぼりが道標代わりで、1人旅の無聊を慰めてくれます…
一年中水の涸れない湧水地点。ヒトのみならず、動植物にとっても別天地です。
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一年中水の涸れない湧水地点。ヒトのみならず、動植物にとっても別天地です。
こちらの沢(赤沢)は結構な水量ですが、しっかりした丸木橋がかかってます。大沢小屋も間もなくでしょうか。
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こちらの沢(赤沢)は結構な水量ですが、しっかりした丸木橋がかかってます。大沢小屋も間もなくでしょうか。
大沢小屋到着。稜線もかなり晴れてきて、テンションも上がります。小屋のお兄さんによれぱ、週末の台風通過で結構風は強かった由。注意していきましょう。
大沢小屋到着。稜線もかなり晴れてきて、テンションも上がります。小屋のお兄さんによれぱ、週末の台風通過で結構風は強かった由。注意していきましょう。
針ノ木手前の雪渓が見えてきました。
針ノ木手前の雪渓が見えてきました。
これが針ノ木雪渓のご本尊。前回(2009年針ノ木岳ツアー)同様、堂々たる雪量です。
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これが針ノ木雪渓のご本尊。前回(2009年針ノ木岳ツアー)同様、堂々たる雪量です。
雪渓取付き。割れ目から、半端ない雪の厚みが窺えます。丸木橋もかなり危うい感じのため、紅ガラを頼りにそのまま左岸を進むことにします。
雪渓取付き。割れ目から、半端ない雪の厚みが窺えます。丸木橋もかなり危うい感じのため、紅ガラを頼りにそのまま左岸を進むことにします。
紅ガラに導かれ、右岸方向へ。ここで軽アイゼン装着。
紅ガラに導かれ、右岸方向へ。ここで軽アイゼン装着。
向こうに見えるは堂々たる岩小屋沢岳。
向こうに見えるは堂々たる岩小屋沢岳。
雪渓中腹まで登ってきました。上部に連なる目印の鯉のぼりが一瞬コマクサに見えます。幻を見る思い…
雪渓中腹まで登ってきました。上部に連なる目印の鯉のぼりが一瞬コマクサに見えます。幻を見る思い…
雪渓中腹上部。稜線がグッと近づき、青空も見えて元気回復!
雪渓中腹上部。稜線がグッと近づき、青空も見えて元気回復!
大岩到着。ここでアイゼン外し、夏道へ入ります。小雨がパラついてきました…
大岩到着。ここでアイゼン外し、夏道へ入ります。小雨がパラついてきました…
ミヤマキンポウゲ。今が花盛り。
ミヤマキンポウゲ。今が花盛り。
スバリ岳〜鳴沢岳の国境稜線が綺麗に見えてきました。雷雨には遭わず、何とか針ノ木峠までたどり着けそうです。
スバリ岳〜鳴沢岳の国境稜線が綺麗に見えてきました。雷雨には遭わず、何とか針ノ木峠までたどり着けそうです。
これが蓮華沢水源の雪渓のようです。
これが蓮華沢水源の雪渓のようです。
針ノ木峠の標柱が見えてます。青空に向かってラストスパート!
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針ノ木峠の標柱が見えてます。青空に向かってラストスパート!
針ノ木峠到着。大沢小屋から約3時間、前回よりはマシですが、ノンビリペースです。表銀座から松本平方面はバッチリ晴れてます!
針ノ木峠到着。大沢小屋から約3時間、前回よりはマシですが、ノンビリペースです。表銀座から松本平方面はバッチリ晴れてます!
こちらは裏銀座。鷲羽方面は見えてますが、赤牛山頂は雲の中…
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こちらは裏銀座。鷲羽方面は見えてますが、赤牛山頂は雲の中…
針ノ木小屋。今晩はここで一宿一飯の恩を受けます。
針ノ木小屋。今晩はここで一宿一飯の恩を受けます。
針ノ木の絶頂は見えそうで見えませんが、スバリ岳が夕陽に映え凄い迫力!
針ノ木の絶頂は見えそうで見えませんが、スバリ岳が夕陽に映え凄い迫力!
針ノ木小屋にチェックインして人心地。小屋の前でおじさん登山者に頼みパチリ。
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針ノ木小屋にチェックインして人心地。小屋の前でおじさん登山者に頼みパチリ。
夕食後のひととき。小屋の前はプチ御花畑。
夕食後のひととき。小屋の前はプチ御花畑。
北葛岳の左奥、遠く南ア(白峰三山方面)が見えてます。(写真では分かりにくいですが…)雲がなければ、その左に富士山も見えるはず。居合わせたオジサマ二人としばし山岳談義。
北葛岳の左奥、遠く南ア(白峰三山方面)が見えてます。(写真では分かりにくいですが…)雲がなければ、その左に富士山も見えるはず。居合わせたオジサマ二人としばし山岳談義。
二日目、夜半の風雨も一応収まり、4時半前にヘッドランプつけスタート。今日も長い一日になりそう…
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二日目、夜半の風雨も一応収まり、4時半前にヘッドランプつけスタート。今日も長い一日になりそう…
見事な朝焼け。天気がいつまで持つか、少々不安ですが…
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見事な朝焼け。天気がいつまで持つか、少々不安ですが…
素晴らしい御来光。思わず合掌…
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素晴らしい御来光。思わず合掌…
昨日は見えなかった水晶岳(正面左奥)もモルゲンロート!
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昨日は見えなかった水晶岳(正面左奥)もモルゲンロート!
朝焼けパノラマ まずは眼前の蓮華岳の雄姿から。
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝焼けパノラマ まずは眼前の蓮華岳の雄姿から。
朝パノラマ◆これから向かう縦走路の深い切れ込みが…
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/12 5:08
朝パノラマ◆これから向かう縦走路の深い切れ込みが…
朝パノラマ。こちらは主脈縦走路の不動岳〜南沢岳〜もっこり烏帽子岳〜野口五郎から、遠く鷲羽〜ワリモ〜水晶〜赤牛の稜線が朝焼けにくっきり。感動!
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝パノラマ。こちらは主脈縦走路の不動岳〜南沢岳〜もっこり烏帽子岳〜野口五郎から、遠く鷲羽〜ワリモ〜水晶〜赤牛の稜線が朝焼けにくっきり。感動!
朝パノラマぁ針ノ木山頂には、早くも登山者の人影が。
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝パノラマぁ針ノ木山頂には、早くも登山者の人影が。
朝パノラマァ針ノ木〜鳴沢の稜線の向こうに、立山連峰のゴツゴツの岩峰が顔を覗かせています。
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝パノラマァ針ノ木〜鳴沢の稜線の向こうに、立山連峰のゴツゴツの岩峰が顔を覗かせています。
朝パノラマΑQは未だ絶頂から雲を飛ばしてお怒りの風情…
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝パノラマΑQは未だ絶頂から雲を飛ばしてお怒りの風情…
朝パノラマА1鵑白馬三山方面は雲の中…
2014年08月12日 05:08撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:08
朝パノラマА1鵑白馬三山方面は雲の中…
朝パノラマ─鹿島槍〜五竜など後立山のスター達はすっきり晴れの表情。
2014年08月12日 05:09撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:09
朝パノラマ─鹿島槍〜五竜など後立山のスター達はすっきり晴れの表情。
一瞬の朝焼けのドラマが終わり、立山稜線から劔(右奥)がようやく見えてきました!
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一瞬の朝焼けのドラマが終わり、立山稜線から劔(右奥)がようやく見えてきました!
白馬〜五龍〜鹿島槍の後立山オールスターズもまだ良く見えてます。雲行きは怪しいものの、今のところ視界良好!
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白馬〜五龍〜鹿島槍の後立山オールスターズもまだ良く見えてます。雲行きは怪しいものの、今のところ視界良好!
ド迫力の朝焼け撮影などですっかり時間を食い、急いで山頂直下へ。いよいよ蓮華岳周辺の「コマクサパラダイス」ゾーンに突入。
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ド迫力の朝焼け撮影などですっかり時間を食い、急いで山頂直下へ。いよいよ蓮華岳周辺の「コマクサパラダイス」ゾーンに突入。
コマクサ群生地へ。これを見に来る登山者も多数おられる由。やや見ごろ過ぎてますが…
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コマクサ群生地へ。これを見に来る登山者も多数おられる由。やや見ごろ過ぎてますが…
チングルマは本年の営業終了のようです(涙)
チングルマは本年の営業終了のようです(涙)
こちらはコマクサを含む五色の花々オンパレード。背景の劔がちょうど良い感じ。
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こちらはコマクサを含む五色の花々オンパレード。背景の劔がちょうど良い感じ。
蓮華名物、白いコマクサ。小雨の中、可憐に咲いてます。
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蓮華名物、白いコマクサ。小雨の中、可憐に咲いてます。
山頂の一角、若一王子奥宮到着。
山頂の一角、若一王子奥宮到着。
蓮華山頂到着。居合わせたオジサマ(ご本人は証拠写真は撮らない主義の由)に記念の一枚を依頼。早くも雨がパラついてきて、ゆっくりしてもいられません(涙)。
2014年08月12日 05:53撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
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8/12 5:53
蓮華山頂到着。居合わせたオジサマ(ご本人は証拠写真は撮らない主義の由)に記念の一枚を依頼。早くも雨がパラついてきて、ゆっくりしてもいられません(涙)。
山頂セルフ撮影。
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山頂セルフ撮影。
小雨模様ながら、後立山方面はまだ展望良好。
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小雨模様ながら、後立山方面はまだ展望良好。
劔立山も今日は晴れてるようです。
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劔立山も今日は晴れてるようです。
いよいよ蓮華の大下り。地の底へ下りていく感じ…
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いよいよ蓮華の大下り。地の底へ下りていく感じ…
斜面いっぱいのコマクサたち。けなげに強風に耐えてます!
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斜面いっぱいのコマクサたち。けなげに強風に耐えてます!
おお、これぞ真正の白コマクサ!餓鬼岳をバックに。
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おお、これぞ真正の白コマクサ!餓鬼岳をバックに。
蓮華の大下り520mクリア。最後は険しい鎖場が続きます!
蓮華の大下り520mクリア。最後は険しい鎖場が続きます!
最低鞍部はプチ御花畑状態。ホッと一息。
最低鞍部はプチ御花畑状態。ホッと一息。
樹林帯に入り、雨露が少し凌ぎやすくなりました。今登ってきた蓮華岳が見上げる高さです…
樹林帯に入り、雨露が少し凌ぎやすくなりました。今登ってきた蓮華岳が見上げる高さです…
北葛岳にもとうとうガスの洗礼が…
北葛岳にもとうとうガスの洗礼が…
雨は小休止。遠くに赤牛・薬師の珍しいツーショットが望めます。
雨は小休止。遠くに赤牛・薬師の珍しいツーショットが望めます。
北葛岳到着。稜線の向こうに船窪小屋が見えました!小雨模様のため、そそくさと通過。
北葛岳到着。稜線の向こうに船窪小屋が見えました!小雨模様のため、そそくさと通過。
セルフで山頂写真だけは撮っておきましょう。
2014年08月12日 08:01撮影 by  EX-H15 , CASIO COMPUTER CO.,LTD.
8/12 8:01
セルフで山頂写真だけは撮っておきましょう。
七倉ダムが見えます。相変わらずの小雨模様…
七倉ダムが見えます。相変わらずの小雨模様…
七倉乗越が近づきました。細いリッジで、登り返しもキツそう…(涙)
七倉乗越が近づきました。細いリッジで、登り返しもキツそう…(涙)
乗越手前、ウスユキソウの御花畑。癒されます。。
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乗越手前、ウスユキソウの御花畑。癒されます。。
七倉乗越到着。雨も止んで小休止。針ノ木の左に、堂々の立山連峰。アルペンルートの観光客で賑わっていることでしょう…
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七倉乗越到着。雨も止んで小休止。針ノ木の左に、堂々の立山連峰。アルペンルートの観光客で賑わっていることでしょう…
ここもホタルブクロなど百花繚乱状態!
ここもホタルブクロなど百花繚乱状態!
七倉岳山頂到着。風雨強く、ほうほうの体で船窪小屋へ。
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七倉岳山頂到着。風雨強く、ほうほうの体で船窪小屋へ。
ヤッター、船窪小屋だ!
ヤッター、船窪小屋だ!
船窪小屋出発。ここの名物ですが、お客さんが出発する際、鐘を鳴らして見送ってくれます。いつか泊まってみたい小屋です。
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船窪小屋出発。ここの名物ですが、お客さんが出発する際、鐘を鳴らして見送ってくれます。いつか泊まってみたい小屋です。
登山路脇に「お気をつけて」のペイント。下山者だけに見える位置で、船窪小屋の方々の温かい心遣いを感じます。
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登山路脇に「お気をつけて」のペイント。下山者だけに見える位置で、船窪小屋の方々の温かい心遣いを感じます。
高瀬ダム。ブナタテ尾根を登ると、烏帽子岳です。七倉〜烏帽子の間が、後立山〜裏銀座で未踏のまま残りました…
高瀬ダム。ブナタテ尾根を登ると、烏帽子岳です。七倉〜烏帽子の間が、後立山〜裏銀座で未踏のまま残りました…
七倉尾根中盤はハシゴの連続。整備したてですが、丸太のためビミョーに滑ります…
七倉尾根中盤はハシゴの連続。整備したてですが、丸太のためビミョーに滑ります…
ここが「鼻付八丁」。「胸突き」でないところが、このコースの急峻さを物語っています。3分の1降りてきたので、ここで軽食。
ここが「鼻付八丁」。「胸突き」でないところが、このコースの急峻さを物語っています。3分の1降りてきたので、ここで軽食。
岩小舎到着。七倉尾根コース中、だいたい距離で半分、というところでしょうか、天候は落ち着いてますが、さすがにヒザがキツくなってきました…
岩小舎到着。七倉尾根コース中、だいたい距離で半分、というところでしょうか、天候は落ち着いてますが、さすがにヒザがキツくなってきました…
唐沢ノゾキ着。確かに唐沢岳が樹間越しに見えます。さあ、後は下り1時間弱で温泉だー !秘蔵のフルーツ缶を開け、最後の気合いを入れます。
唐沢ノゾキ着。確かに唐沢岳が樹間越しに見えます。さあ、後は下り1時間弱で温泉だー !秘蔵のフルーツ缶を開け、最後の気合いを入れます。
ゴーール!下りは頑張ってコースタイム約1時間縮めました。節約した時間で、さあフロだ、ビールだ!!
ゴーール!下りは頑張ってコースタイム約1時間縮めました。節約した時間で、さあフロだ、ビールだ!!
お風呂に入り、さっぱりしたところで、タクシー呼び大町エネルギー博物館へ。大型の屋外展示などあり、なかなか見応えあり。何より良いのは、ここから大町まで市民バスを使えば、タクシー代が半分近く節約できるところ。差額でビールとお土産が買えます!
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お風呂に入り、さっぱりしたところで、タクシー呼び大町エネルギー博物館へ。大型の屋外展示などあり、なかなか見応えあり。何より良いのは、ここから大町まで市民バスを使えば、タクシー代が半分近く節約できるところ。差額でビールとお土産が買えます!

感想

 週末の台風通過をやり過ごし、涼を求めて北アルプスの未踏区間へ。お盆休みの観光客でごった返す扇沢から登山路へ入ると、一転して静寂の世界。大沢小屋で休憩時に聞いてみると、台風の直接の影響は小さいながら、針ノ木小屋は予約が少なくガラガラの由。ただ、台風一過の晴天を期待してやってきたのに、どうも雲が多く、針ノ木の稜線方向はガスガス。気を取り直し、雪渓取付から紅ガラ・鯉のぼりの目印を頼って雪面のしっかりした右岸側を登っていきます。軽アイゼンで十分、ピッケル不要ながら、雨の後でトレースが消え、斜度の緩いところを選びつつ登ります。大岩から夏道に入ると、最後はジグザグの道となり、大展望の待つ針ノ木峠着。この日の宿泊客は20人ぐらい、他にテントが5張程度で、確かにお盆休みにしては空いてますね。コーヒーで寛ぎながら、小屋のHPからダウンロードした展望図と突き合わせ、居合わせたオジサマたちと楽しい山座同定。槍穂方面はガスの中ながら、裏銀座の稜線は結構見えてます。遠く南ア方面もよく見え、まずまず満足。
 充実の夕食を終え、小屋のTVで気象情報をチェックすると、どうも明日の予報は思わしくなさそう。同宿の方々も多くは明日針ノ木雪渓を下山する由で、夜半も時折風雨が強まり、一旦は当方も縦走断念を覚悟。
 二日目、午前4時前に起きてみると、風はやや強いものの、空には満月が光り、山々のシルエットもくっきりと見えて、素晴らしい御来光を予感させます。雨に遭う前に行けるところまで行こうか、と思い定め、4時半前にヘッドランプつけスタート。途中の小ピークで鳥肌モノのモルゲンロートとご来光(ここ数年のベストショットでした)を仰ぎ、コースタイム大幅オーバーし蓮華岳到着。山頂で居合わせたオジサマにシャッターをお願いし、展望を楽しもうと腰を下ろしかけると、ここで早くも小雨がパラつきはじめ、雨具の下を履いてそそくさと出発。盛りはやや過ぎたものの、コマクサ大群落に励まされ、ここだけの「秘蔵っ子」白コマクサに感動しつつ、強烈な蓮華の大下りをクリア、ここで今回のツアーの目的は7割がた完遂です。降ったり止んだり(それでも何故か山岳展望は良好)の中、北葛乗越を過ぎたあたりで、本日唯一の七倉〜蓮華縦走の女性お二人とすれ違い、予定よりかなり早いペースで北葛岳到着。ここも小雨模様のため早々に出発、どうも今日は山頂に着くと雨に追い立てられるように先を急ぐパターンのようです。
 二度目の大下りで七倉乗越に着く頃には、風雨も小休止、お花畑に癒されて本日初めてまったりタイムを過ごしますが、七倉岳の手前から再び風雨が強まり、ほうほうの体で逃げ込むように船窪小屋へ。有名な小屋のお婆様やお姉様に温かく迎え入れていただき、温かいお茶をご馳走になるうち、里心がつきかけますが、ペットボトル1本を仕入れ、気合いを入れ直して七倉尾根へ向かいます。一見の通りすがり客にも拘わらず、出発時には名物の鐘を鳴らして「下りもお気をつけて」と玄関から、そして窓から丁寧に見送って下さり、篤い人情に思わず感激。いつか必ずこの「ランプの宿」に泊まりに来ます!!
 七倉尾根は聞きしに勝る急降下で、岩をよじり、ハシゴを下って一気に高度を減らします。下から登って来る登山者も多数、「稜線上は風に注意を」などと声がけしつつ快調に下り、最後は膝が笑いヘロヘロ状態ながら、コースタイムをかなり短縮して無事七倉山荘到着。これなら速攻でフロに入り、予定より一本早いあずさで帰れそう、とホッと一息。
 タクシーを予約する際、2社の番号があったため、山荘の方にオススメを聞いてみると、「立場上言えないが、一社は肉食、一社は草食系」とナゾのコメント。草食系の方を予約し、露天風呂でサッと汗を流して素早く着替え。これなら巷の観光客と見分けがつかなかろう、とこれもネット情報で仕込んだ裏技で、大町エネルギー博物館前にてタクシーを下車。これでタクシー代が半分強に節約できます(運転手さんには悪いので、「一度ぜひエネルギー博物館に寄りたかったんです」と言っておきましたが)。ダムの水力タービン、木炭自動車など充実の屋外展示を見物、博物館前から少し離れたバス停から市民ふれあいバスに乗車。文字通り地元の爺ちゃん、婆ちゃんとの触れ合いを求めるように小集落をこまめに回り、30分強で大町駅到着。(これで運賃200円は激安です!)
 ということで、台風一過の真っ晴れとはいきませんでしたが、それなりに素晴らしい展望とコマクサなど可憐な花々を楽しみつつ、未踏の稜線を涼しく歩き通すことができ、まずまず満足の二日間でした。特に、蓮華岳手前から眺めたご来光とモルゲンロートは、長く印象に残るものとなりました。このコースは北アルプスのメインルートの中では比較的登山者が少なく、自然も花々も手付かずのまま残っている感があります。小生もこれで後立山の朝日岳から七倉岳まで、裏銀座の烏帽子から蝶ヶ岳までの足跡が繋がり、七倉〜烏帽子の未踏区間が残りました。次回は紅葉の時期あたりを狙い、是非人情厚く風情ある船窪小屋に一泊し、足跡を繋げる旅に出たく思います。

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