岩手ゆるゆるスノーシュー旅4日間【平庭岳・岩神山】[前篇]
- GPS
- 05:12
- 距離
- 6.8km
- 登り
- 367m
- 下り
- 367m
コースタイム
天候 | 1/19 快晴 風ほぼなし 気温−1℃ 1/20 曇りのち雪 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス
2日目 1/20 平庭高原BS13:10-14:34啄木記念館BS(JRバス久慈-盛岡) 【啄木記念館】渋民駅-盛岡駅(JR) 盛岡泊(以下[後編]へ続く) 3日目 1/21 盛岡駅BS-区界BS 【岩神山スノーシュー】区界駅−盛岡駅‐安代BS 新安比温泉泊 3日目 1/22 【八幡平市博物館】 荒屋新町駅-盛岡駅 |
コース状況/ 危険箇所等 |
平庭岳 夏道は恐らく危険個所なしと思われる。渡渉すべき川なし。橋や階段はなかったか、雪に埋もれて気づかなかった。一部急登あり、スノーシューでの下降が難しかった。 積雪は50cm程度。夏道はほぼわからず。トレースは一部スキーの跡があったが、あてにならなかったので、ほぼノートレースのルートとなった。ラッセルの必要はなかった。 |
その他周辺情報 | ●平庭山荘 大浴場あり、山小屋ではなくホテル並み。大ホールを乾燥室代わりに使わせてくれた。 牛ステーキ付き1泊2食で5600円(全国旅行支援に地元自治体加算) |
写真
装備
MYアイテム |
翔亀
重量:4.96kg
|
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個人装備 |
長袖シャツ
長袖インナー
ハードシェル
タイツ
ズボン
靴下
グローブ
アウター手袋
予備手袋
防寒着
ゲイター
ネックウォーマー
毛帽子
靴
ザック
チェーンスパイク
スノーシュー
昼ご飯
行動食
飲料
水筒(保温性)
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
GPS
筆記用具
ガイド地図(ブック)
ファーストエイドキット
常備薬
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ストック
カメラ
|
感想
JR東日本の大人の休日倶楽部パスを利用した今回の旅のテーマは、「ゆるゆるスノーシュー、にもかかわらずピークハント」なのです。これまで、五色沼(磐梯)とか玉原高原とか七滝(八幡平)でスノーシューを楽しんできましたが、やはり山頂に登ってみたい。スノーシューをかつい登るのはきついので、スノーシューだけで登りたい。しかしそういう山は、中々ないのです。
色々調べた挙げ句、北上山地の低山なら登れそう、と平庭岳と岩神山を選択したのです。大きなスノーシューを持ち運ばなければならないので、専らスノーシューのためだけの4日間です。
まずは【前篇】は平庭岳。標高1059.6m。夏は観光地のゆるゆるハイクのコースです。地形的には楽勝と思われました。しかし、予想以上の積雪、50cmはあった。それに急登もあった。トレースもバックカントリースキーのがあるだけで、コース取りには苦労しました。標高差300mですが倍以上登った感じです。
しかし、高原ではシラカンバ(日本一の白樺美林とあった)、尾根ではダケカンバの森を登ってたどり着いた山頂は、達成感ひとしおでした。そして誰一人いないという、この山独り占め感。樹と雪のおりなす芸術には陶酔しました。下りは雪なので楽チン。急降下も、必殺尻滑りでクリアーし、道なき道をうろうろしながらも何とか降りてきました。麓の宿に着いたら、岩手牛ステーキで生き返りました。
宿の人の話では、今年の雪は例年の三分の一ぐらいとかなり少ないとのことでした。雪が多いと思ったけど、この3倍の積雪だと登れなかったと思います。かつ晴天で無風で温度もマイナス1℃と暖かかった。絶好のコンディションだったのは幸運だったのでしょう。
それにしても、もっと人気が出てもいいのにな。バスでこれるし、ホテルみたいな平庭山荘は牛ステーキ1泊2食で5600円です(全国旅行支援に地元自治体加算)。スノーシューを楽しむなら穴場だと思います。
2日目は、雪予報だったので美術館や記念館とインドア計画を立て、宿を遅めに出発しバス停に向かいました。しかし、晴れてきたではないか。写真を撮るのに気を取られていたら、逆方向に向かっていたことに気づく。あれれ、バスに間に合わない。仕方なく付近のシラカバ林をスノーシューしたのでした。森のどこにでも行けるからね。まさにゆるゆるスノーシュー。そして「くずまきワイン」でのんびり昼食です。
<啄木のこと>
午後は、石川啄木記念館に立ち寄りました。平庭高原から盛岡へのバス(久慈と盛岡を結ぶJRバス)が、記念館の目の前を通るのです。これは降りないわけにはいかないですね。ここ渋民は、啄木の生地です。啄木が通った渋民尋常小学校と、故郷に戻って「林中の生活」を送った旧齋藤家が保存されていて、展示は、渋民での遺品を中心に生涯を辿ったものでした。啄木は私が最初に惹かれた人物の一人です。何に惹かれたのか全く覚えていないし、とんと読んでないけど、中学時代に購入した復刻版の本が残っているのです。恐らく当時の教科書で偉人と憧れたんでしょう。改めて展示を見ると、意外に時代への批判意識が感じられました。ここより少し南の花巻の宮沢賢治といい、岩手の風土は何かかけがえのない精神を産むようです。
啄木記念館からは渋民駅まで歩いて風景を楽しもうと思いました。しかし途中から豪雪となりました。傘は勿論役立たず。雪山装備だったからまだよかったけど、町中で遭難するかと思いました。ゴーグルも着けるんだった。意外に暖かい岩手だけど雪は油断できないです。
<スノーシューのこと>
私が雪山に手を出し始めたのは、2015年に阿寒湖にタンチョウヅルを見に行ったことがきっかけでした。初めての冬の北海道ということで、防寒靴の選択を迫られた時に、そう何度も北海道には行けないだろうから、いわゆるスノーシューズは今後使うことはない。どうせなら使う可能性のある冬用登山靴を購入してしまったのです。さらに、その時、阿寒湖の2時間のスノーシューツアーに参加したのです。レンタルのスノーシューでしたが、快適でした。それでスノーシューも購入。
以来、冬になるとスノーシューを楽しむようになったのですが、そう適地はない。登山だとどうしてもアイゼンが多くなりますが、雪はスノーシューでのんびりと森林などを歩く方が好みなのです。とはいうものの、高原だけでなくスノーシューで山頂にも登ってみたいということで、今回の旅となりました。
だからスノーシューで"登る"というのは初めてでした。意外に登れたというのが実感です。しかし、下りは傾斜がきついと厳しいですね。尻滑りで何とかなったけど。それよりも積雪量が問題であることを知りました。ラッセルです。このことは、残り2日間の岩神山スノーシューで痛感しました。【後編】として別建てにします。
【後編】はこちら→https://www.yamareco.com/modules/yamareco/detail-5108974.html
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