山形遠征 百名山3峰(鳥海山、月山、蔵王山)
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- GPS
- --:--
- 距離
- ---km
- 登り
- ---m
- 下り
- ---m
コースタイム
- 山行
- 14:20
- 休憩
- 2:20
- 合計
- 16:40
- 山行
- 9:45
- 休憩
- 2:55
- 合計
- 12:40
- 山行
- 11:35
- 休憩
- 5:35
- 合計
- 17:10
過去天気図(気象庁) | 2014年09月の天気図 |
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アクセス |
利用交通機関:
自家用車
駐車場200台程、 空き多数(8時過ぎ)。 ◆月山 :月山8合目駐車場迄 酒田市街から50km 約1時間20分 駐車場200台程 空き多数(7時前)。 、蔵王山:刈田岳蔵王レストハウス駐車場迄 山形市街から35km 約60分 駐車場300台程 空き多数(6時過ぎ)。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
鳥海山:わかりやすく問題ありません。新山への直登は初心者には危険な場所有り。要注意。(階段は無いが槍の穂先のミニ版の様なイメージ) ◆月山 :全く問題ありません。 、蔵王山:気象の変化が激しく、わずか1〜2分で濃霧になったが熊野岳まで長い案内棒が目印となりわかりやすい。(最初何の棒か案内が無くてわからなかったが、登山道脇に有る事から意味がわかった。) |
その他周辺情報 | 鳥海山:鉾立、大平両駐車場から水平線に沈む夕陽が綺麗。多くの人が眺めていました。 ◆月山 :月の沢温泉 北月山荘 立ち寄り湯 350円 、蔵王山:蔵王温泉 大露天風呂 立ち寄り湯 470円 (洗い場無し) |
写真
装備
個人装備 |
バックパック zeropoint 25L
救急用品 薬、虫さされ、痛み止め
緊急用品 ヘッデン、アルミブランケット
雨具 モンベル
水タンク 1.5L
PETタンク 0.5L
ストック
手袋 夏用
帽子
サングラス、コンタクト
地図
食料
合計 7kg
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感想
毎年恒例の北アルプス縦走計画を8月に向け6月から立てていたが、天候不良から延期を繰り返し、今回再び9月の連休に予約もしていたが、どう贔屓目に見ても天気予報がすぐれずに思い切ってキャンセルした。また有休を取得していたので天気予報が良い百名山を探すと山形県の鳥海山、月山、蔵王山が候補に挙がった。靴はLOWA。バックパック重量は7kg
1日目(9/20)鳥海山
前日に計画及び宿泊予約し向かう。4連休の前半3日を充てる。500kmを超える距離の為、朝から登るために2時に出発する。睡眠時間が3時間弱で眠い目を擦りながら出発した。幸い車は快調だ。新潟まで一気にノンストップで走る。SAと思い豊栄SAで朝食を探したがトイレとベンダーしかなく、パンフレットでは手前の黒埼PAも7時まで開かない。日本海東北自動車道で北上し国道7号線の村上市付近でようやくコンビニで朝食となった。朝もやが田園風景にマッチする。昔どこかで見たような静かな落ち着いた朝の風景だ。天気は快晴で日本海は青々し遠くに月山や鳥海山が見え始めた。鳥海山の頂上には雲が掛かっている。鳥海ブルーライン(無料)で鉾立登山口の駐車場に着いたのは8時過ぎでコースタイムの往復9時間からぎりぎりの到着時刻だ。駐車場や山荘は立派で設備が行き届いている。登山口もわかりやすい。地元の若者も次々と向かっている。続いて登る。登山道は展望台までは整備された階段だが、これを超えると登山道らしくなる。しかし、整備が行き届きまったく問題無い。御浜小屋を超え鳥海湖を眺めダイナミックな景色を眺めながら高度を上げる。七五三掛付近の崖を超えると雄大な鳥海山と千蛇谷雪渓をしばらく眺めた。何度か来る地元の方も今日程コンデションが良い鳥海山は珍しいとの事で苦労してここを選択した眼力が劣っていない事を秘かに祝した。残雪を踏みしめ歩を進める。同じような景色が淡々と続く、やっと御室の小屋に到着した。ここが頂上ではなく槍ヶ岳の様にミニ穂先の様な鋭利な岩の「新山」が頂上で直登を開始する。結構急で踏み外さない様に慎重に登る。1度大きな岩と岩の間の狭い隙間を通り頂上が見える。頂上はやっとこ10人がいられるほど狭い。今までの山の中で最も狭いスペースでないか。記念撮影を終えて外輪山方向に迂回し御室小屋に下りた。大物忌神社で参拝しやっと昼食だ。多くの登山客が休憩しているが秋田美人と言われるように美男、美女系の顔立ちが多い様な気がする。新山往復が1時間掛かり想定外でこの分遅れた。50分遅れで下山開始する。外輪山からの下山を選択したがこの千蛇谷雪渓を緩やかに登り、下山は眺めが良く爽快な外輪山コースが情報を得る余裕が無かった割にベストの選択であった様だ。山形県の防災ヘリコプターが登山者に熊出没注意を上空から呼び掛けている。そういえば外輪山に上がってすぐの稜線の登山道に熊の糞が有ったことを思い出した。熊鈴を装着する。地元の秋田の3人衆の方々に導きられながら七五三掛まで下りたがダイナミックな風景に満足感が広がる。どこかで「ヤッホー」との声が上がり「ヤッホー」を大声で返したらやまびこが響いた。また別の遠くの女性から「ヤッホー」が上がった。何か始めて来た鳥海山に一体感が溢れた。3人衆と記念撮影し別れ下山を急いだ。計画より40分程遅れたがまだ陽が高く。帰りの準備をしている所で、ようやく日本海に夕日となって沈もうとしている。美しい夕日だ。酒田市街の宿舎に向かい1日目を終える。
2日目(9/21)月山
宿舎から朝日に輝く月山を見て今日の登山日和を喜んだ。真向いには山居倉庫なる歴史ある建物が立ち並んでいる。5時過ぎに宿舎を後にした。昨日とは異なり睡眠が良く取れた。月山8合目を目指す。庄内平野の黄金色の稲穂の先に月山、振り返れば鳥海山が目立っている。羽黒山を過ぎ道が次第に狭くなって来る。たまに対向車が来るのでバックしたり譲ってもらいながら8合目に到着する。すこぶる眺めが良い。朝日連峰も良く見えるが連峰が深く大朝日岳は左の見えない所にあるようだ。ここも駐車場が広く整備されトイレも綺麗だ。木道に霜が降りている。弥陀ヶ原の池塘群を眺めて緩やかな傾斜を心地良く歩く。佛生池小屋を過ぎた所から北斜面中心に紅葉が広がっている。もみじの赤が美しい。遠くに鳥海山が頂上を雲に隠しているのが見える。
手前の山々は雲海の中だ。ここも広々とダイナミックだ。遠くに蔵王が見えると地元の登山者に教えて頂いた。その方は颯爽と歩きぐんぐんと高度を上げて行く。心地よく月山神社に到着した。360°の絶景だ。大朝日岳、以東岳を教えて頂いた。月山頂上の標識が無いが神社が頂上の様だ。栃木のpochitarouさんから声をかけて頂いた。バックパックのヤマレコバッチが一期一会の案内となる。昨日8時間掛けて来られ、明日、鳥海山に登るとの事。ご安全に。神社は先週神主さんが下山して閉山との事でお札等は下山してからとする。日曜日とあって多くの登山客が次から次に登ってくる。老若男女に好まれる山の様だ。御田原参篭所で参詣し下山した。
月の沢温泉の北月山荘の立ち寄り温泉で疲れを癒し汗を流して羽黒山に向かった。羽黒山の参道で庄内名物の麦切りを頂いた。細いうどんの事でとても歯ごたえが良く美味しかった。樹齢千年の翁杉、五重塔を見て2446段の階段は時間が無く車で羽黒山道路を通り出羽三山神社を参拝する。蜂子神社は今月まで御開帳で見る事が出来た。出羽三山神社は茅葺屋根で日本一大きいとの事で大きさに驚いた。途中湯殿山神社に寄る予定で向かったが30分遅く有料のゲートが閉ざされていた。明日予定変更して再度来ることにする。山形市街の宿舎に向かう途中で明日登る蔵王山を見た。
山形市街で夕方の宿を探す鳥の群れに遭遇しその異常な多さに驚いた。西口のmaxvalueは非常に助かった。
3日目(9/22)蔵王山
5時過ぎに予定通り蔵王山に向かう。今日も天気が良い。刈田岳の蔵王レストハウス駐車場に着いた。風がやや強い。蔵王山最高峰の熊野岳まで45分との事でさっさと向かうようにする。ところが刈田岳山頂に着く頃あっという間にガスに覆われた。視界は5m程で全く見えない。山の天気は変わりやすいと聞くがこの一瞬ほど怖いと思った事は無い。刈田嶺神社で参拝するが気温4℃、風速は10mを超える。不気味な風景に地獄絵図の様だ。次に熊野岳に向かう。途中で気が付くが白い棒が登山道に並び、案内棒として設置され非常に助かる。非難小屋を過ぎ熊野神社に参拝し熊野岳に到着する。ここでもガスに覆われ視界が悪い。誰も来る気配が無くビデオを岩の上に設置して撮影する。ここも気味が悪いので早々に下山する。下山途中でガスが一瞬晴れて急いで撮影する。レストハウスに着き大型バスが到着する8時頃にはガスが引いた。山との相性があるが蔵王山はまったくその相性が合わない山である様だ。また、今回蔵王山を最も軽視した事からの教えを頂いたと勝手に解釈した。
気分を取直しつつ予定通り蔵王温泉の大露天風呂に向かった。森の中の露天風呂が2つでとっても癒された。しかし洗い場は無くシャンプーや石鹸は無い。脱衣後涼みながらのこんにゃく玉はおいしかった。
次の予定の山寺の立石寺に向かった。松尾芭蕉の「閑けさや岩にしみいる蝉の声」で有名な寺である。山の上の舞台がある五大堂はとっても趣きがある。往復2時間を堪能した。いずみやさんでの昼食がくつろげた。
昨日行けなかった湯殿山神社に向かった。帰宅時に遠回りになるが出羽三山の一つに行かないとおさまらないだろう。湯殿山は「語るなかれ」「聞くなかれ」と戒められた清浄神秘の世界です。もちろん写真撮影は禁止のため、御神体の画像はありません。湯殿山神社には社殿がなく、御神体は熱湯の湧き出る茶褐色の巨大な霊厳です(大きな岩)。素足になり、お祓いを受けてからお湯の湧き出る御神体の周りを歩きます。またご先祖様へお詣りします。とても貴重な体験でした。
15時30分を回り急いで帰路に着きます。平日なので高速はトラックが少々ですいており予定通り到着できました。
今回急遽山形に行きましたが今後百名山制覇は東北、北海道が数多く残っており、布石としても重要な場所で今回気持ち良く登山が出来てとても良かったです。また温泉が豊富でグルメも良く、東北地方がこんなに楽しめる場所とは思いも寄りませんでした。
また、北アルプスは延期しましたが北アルプスもこの日を含め4日間の天気は天気予報とは異なり良かったようです。悔いは少々有りますが来年度計画し必ず達成します。
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