守門黒姫スキー登山
- GPS
- 08:35
- 距離
- 14.8km
- 登り
- 1,159m
- 下り
- 1,160m
コースタイム
- 山行
- 8:09
- 休憩
- 0:26
- 合計
- 8:35
天候 | 快晴、無風で半袖で登った |
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過去天気図(気象庁) | 2023年03月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
最初は下黒姫沢は穴ぼこだらけで高まきしながら沢を詰める いつも見かける巨大なデブリはまだないので雪が落ちるのはこれからか スタートは氷点下でカリカリのモナカも次第に日差しが入り湿雪へと変わり、シールはよく効くので稜線まではシール歩行で楽に登れた 稜線は雪が飛ばされカリカリバーンもあったがすでに緩んで来て特に問題なし クトー、ブーツアイゼンは出番なし 守門黒姫までの稜線歩きはアップダウンがあり、シュカブラが形成されている シュカブラの窪地は崖のようになっており遠巻きするも、遠巻きで降りた傾斜が表層が雪崩れっぽくて神経をすり減らした 下山はアップダウンの稜線を戻るのが億劫なので、守門黒姫南斜面の尾根で高度を落としながらトラバースで登山ルート復帰を試みる なるべく樹林地帯で高度を落としたが、点発生湿雪雪崩のオンパレード 沢地形の尾根から尾根へのトラバースで点発生湿雪雪崩が表層雪崩を誘発して、目の前で小規模ながらも雪崩発生を観察できた 次第に雪の量が大きくなり、速度も早くなっていく様は小規模でもなかなかの迫力 登山で使った尾根の取り付きの裏側の西側斜面のトラバースで隠れクラックがあり、二度ほど落とし穴にハマってしまった。トラバースで滑走中で見分けることなどできないので運を天に祈ろう 運よくシールを使うことなく、登山道まで復帰できて、あとは下黒姫沢の穴ぼこを高まいた箇所でシール歩行、林道終点で外して橋のところで再度シール歩行で帰着 |
その他周辺情報 | おいらこの湯400円も4月から600円に値上がり |
写真
装備
個人装備 |
GPS
ビーコン
ゾンデ棒
シャベル
ヘルメット
ゴーグル
ウェイペット
アイゼン
ツェルト
エマージェンシーシート
エイドキッド
ガス
コッヘル
防寒着
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感想
2年前に悪天候で稜線手前で引き返したの未踏の守門黒姫へ。
当時はまだスノーシュー。2月でラッセルで苦しんだ覚えがあるが、今回はスキーだ。
この陽気で新雪もないので滑走は最初から期待していない。バックカントリーというより、正当なるスキー登山。クトーとブーツアイゼンも用意してダブルウイペットで挑む。
スタートは6時半。氷点下でカリカリのモナカ。雪は多いのに下黒姫沢は埋まっておらず、しばらく高きで進む。
先行で4人組、3人組、後ろに4人組、いずれもスキーヤーとボーダーの混成チームがいたので心強い。慣れているグループだったのでルート取りもお任せでトレースを使わせてもらった。
沢から尾根への取り付きは雪が湿っていることもあり、シールがよく効いて危なげなく台地まで。ここからは圧巻の景色。360°トレースなしの白い景色が素晴らしい。
一気に稜線まで登ると飯豊連峰がお出迎え。振り返ると守門岳が圧倒的存在感で鎮座している。
風で雪が飛ばされてところどころカリカリになっていたが、多少緩んでいたので、スキーアイゼン、ブーツアイゼンは使わず。
ここからは痩せ尾根でアルパインコース。雪の吹き溜まりが、小さな起伏を形成して、ほんの窪地も崖のよう。遠巻きしてなだからかな地形を見つけてルート取りを試みるが、急斜面を横滑りで、雪の表層がボロボロ雪崩てものすごく嫌な感じが。ナイフリッジなので、雪崩と一緒に滑落したら一貫の終わりだ。
カニ歩きで慎重に遠巻きをして、難所をいくつか乗り越えて正午付近に無事に守門黒姫山頂。やったぜベイビー!ここからの眺望は今まで見たことないくらいに素晴らしく、どこを見ても知っている馴染みの山ばかりで大感激。
眼下には八十里越の田代平の雪原や鞍掛峠。正面には粟ヶ岳、矢筈岳、御神楽岳、飯豊連峰、振り返れば圧巻の浅草岳。このまえはあの崖のようなヤスノ沢から滑走したのだと感慨に浸る。遠くに越後三山。そして目の前に守門の駒の神、守門袴岳、守門袴腰、守門大岳、烏帽子山などなど。
下山は稜線を戻るとかなりアップダウンがあるので守門黒姫の南斜面を尾根伝いに高度を落としつつ、トラバースしながら登山ルートで尾根に取り付いた付近を目指す。尾根から尾根のトラバースが沢地形で雪崩が心配なので慎重に。
日差しがかなり強かったこともあり、湿雪、重雪で板を掴まれ、滑走どころではないが、目的は安全に下山すること。なるべく樹林帯を選んで降りるも、かなりの急斜面で、どこを選んでも点発生湿雪雪崩のオンパレード。トラバースで雪を落としながらとにかく慎重に。
隣の尾根に移動する際に先行する同行者がスキーカットで表層雪崩を起こしてしまい、小規模ではあるものの、目の前で雪崩の発生を見た。点発生湿雪雪崩から雪の重みで表層雪崩の誘発。初めはゆっくりでも次第に雪崩も大きく早くなり、そこそこの迫力。鼓動が高鳴り、否応なしに気が引き締まる。緊張で喉もカラカラだ。
そこそこ上手くトラバースできたので、シールを貼ることなく上手く登山ルートに復帰できたものの、最後の斜面トラバースで隠れクラックに落ちる。下は2〜3mですがさらに上の雪が落ちて潰されたら身動きが取れないので脱出するのに気が焦った。スキー板が引っかかって上手く抜けられない。
そんなこんなも何とか脱出できて、登山道に復帰。あとは沢の穴を避けながらボブスレーで帰還。途中、2回シールを貼って上り返す。
危ないところだらけだったが、大きなミスもなく、安全に下山できて良かった。
同行の友人は2年前にここで滑落遭難をしてヘリで搬送された。リハビリをこなして日常生活は取り戻したものの、2年前のあの先の景色に行かないことには時計の針が進まないと言う。同行できて光栄だった。下山した時を取り戻した友人を握手で出迎える。14時半下山。
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