鳳凰三山(青木鉱泉〜地蔵岳)敗退 遭難危機?
- GPS
- 10:08
- 距離
- 16.3km
- 登り
- 2,251m
- 下り
- 2,217m
コースタイム
天候 | 晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2014年10月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
|
コース状況/ 危険箇所等 |
青木鉱泉〜地蔵岳(ドンドコ沢):アップダウンが多いうえ、登山道脇が崩落して登山道が狭まっている場所がある。また、登山道がはっきりわからない所がある。注意して赤テープや赤リボンを探せば問題ないが注意が必要 |
写真
感想
会社の同僚2人(初心者)、同僚の友人2名と私の5名での山行。
今年、私は南アルプスデビューし、甲斐駒ケ岳、北岳と登り、今回は鳳凰三山に行く予定を立てた。そこに会社の同僚2名が加わり、さらにその友人が一緒に行くことになった。
予定では鳳凰三山の縦走をヤマレコの記録を参考に10時間で走破する予定を立て、青木鉱泉を5:30スタート、ドンドコ沢を経由し鳳凰三山を縦走、 中道経由で青木鉱泉に15:30に戻る計画を立てた。初心者が加わっているので、ダメだったら何時でも引き返す心積もり、ナイトハイクには絶対にならないように計画を立てた。
青木鉱泉〜鳳凰小屋(ドンドコ沢登山道)
川のせせらぎを聞きかなが、樹林帯を進んでいくのだが、一部登山道が不鮮明な場所がある。結果的に迷うことはなかったのだが、3回登山道を外れてしまった。赤テープ、ペンキ、リボンを注意すれば問題ないが、登山道も悪いため足元を注意しながら進むと登山道がなくなるといった感じ。アップダウンも多く、段差も高い場所が多く正直二度と通りたくない登山道であった。
鳳凰小屋〜地蔵岳
鳳凰小屋で山バッチを購入、新作ということで700円であった。また、ここでは一般登山者にも水場が開放されていて、水を補給することができる。
鳳凰小屋をでてしばらく樹林帯を進むと、急に視界が開ける。砂地のあり地獄である。砂地なので上りにくいのだが、上にはオベリスク、白い砂地の斜面には枯れた木や岩が点在して芸術的には素晴らしい風景である。
地蔵岳ではオベリスクの下まで上ってみるが、高度間があってスリリングなのだが、そこからの景色は最高である。
今回は、登山初心者がここで体力の限界を迎えたため、無理をせず、地蔵岳からドンドコ沢を引き返し下山することにした。
**** プチ遭難騒動 ****
実は今回の山行、5名全員で行動する予定であった。当初、私一人で行く予定であったが、登山の話をした同僚2名が一緒に行きたいとのことで、その友人2人(登山経験者)を含め5名で行くことになった。私と同僚1名(Aチーム)、もう一人の同僚とその友人2名(Bチーム)の車2台で前日移動で青木鉱泉待ち合わせで当初計画した。Bチームには登山経験者2名+登山初経験者1名であったが、前日移動の車中泊ではゆっくり休めないとのことで、Bチームは朝5時に青木鉱泉に到着するよう予定した。出発時間5:30、青木鉱泉前で我々はBチームを待ったのだが、15分経過しても来ない上、携帯電話も圏外であっため先に出発することにした。(事前にその場合は先に出発して地蔵岳山頂で待ち合わせることとしていた)。登山中、携帯電話が繋がる場所があり、30分遅れで出発した連絡が入っていた。我々は予定通り地蔵岳山頂でBチームの到着を約1時間待ったが来ない。一緒にいた同僚(初心者)も体力に限界を感じていたことと、時間的に三山縦走はナイトハイクになりかねないため、我々は、観音岳には向かわずに来た道を引き返すことにした。
あり地獄を過ぎた樹林帯でBチームと出合った。我々との時間差を考えると、大よそ2時間ぐらいの時間差。おそらく彼らは、我々のペースをはるかに下回るペースで上ってきたのだろうと推測した。ここから地蔵岳には1時間ちょっとかかることを伝え、縦走を諦め地蔵岳から折り返すように伝えたが、その最終判断は登山経験者に任せた。我々は16時に青木鉱泉に下山、青木鉱泉では携帯が通じないため、彼らの無事を祈りつつ帰路に着いた。Bチームが地蔵岳から折り返していれば18時には下山するだろうと考えつつ、18:30から20時過ぎまで何度か彼らに連絡を入れるが繋がらず、20時過ぎに彼の家族にメールして彼らから連絡が来ているかを確認するが返事がない。
我々は彼らが鳳凰三山を縦走しナイトハイクになっているのだと考え、急に不安に駆られることとなった。なぜなら、今の時期、青木鉱泉でも最低気温は5度を下回り、山の上では0度を下回ってもおかしくなく、もし、道に迷った場合は死の危険性があるからだ。ドンドコ沢の場合、昼間でも道に迷いやすい登山道であるため、十分その可能性があるからだ。結局、家族からメールの返信が20時30分にあり、今、無事下山したとの連絡が入ったとの事だった。もし、このまま連絡が取れなかったら、私は救助要請を行うことも考えていた。結果的にBチームは鳳凰三山の縦走し、20時過ぎに下山したとの事であった。
今回の件、私は万が一の道迷いのために、登山地図とIPhoneの「やまやま」での地図の事前ダウンロードと、ヤマレコから他の登山者の同ルートの事前ダウンロードして、万が一道に迷っても、登山道に復帰できる準備は整えていたつもりであった。Bチームとは想定外の別行動となり、私は彼らにナイトハイクに必要なヘッドランプを持っている事だけを確認して他は確認しなかった。私はナイトハイクの経験も技量もないので、ナイトハイク=危険との意識があり、夏の時期なら道迷いでも凍死の危険性はないと思うが、この時期の道迷いは凍死の危険性もあるためだ。
今回、結果的に無事に下山したことで、何事もなく私の取り越し苦労で終わったのですが、万が一遭難してたら。。と考えると、背筋がぞっとしてしまいます。
もし、どなたかアドバイスやご意見いただけるのであれば、今後の登山の参考にさせていただきますので、宜しくお願いします。
トレランですか?だとしても青木鉱泉から三山を縦走し中道経由で青木鉱泉まで戻るのは総コースタイムが12時間弱で、初心者にはかなり無理なプランだと思います。お友達は、前に進むか引き返すか迷いながら歩いているうちに、三山を回らざる終えない距離まできてしまったのかと思います。そして、家族に心配をかけないために無理して下山する。これは典型的な遭難パターンです・・・。
今後はヤマレコではなく、登山地図のコースタイムを参考に遅くとも15時までに下山できるプランを組み立てるべきだと思います。命はひとつしかないのですから。
ヤマレコを見ていると鳳凰三山を朝5時に出発して15時ごろ下山する登山者も多いので、実質の標準タイムが10時間ぐらいなのだと思っていました。初心者同伴での登山では時間にゆとりを持って、山小屋で一泊するぐらいの余裕で行くべきだったと思いました。南アルプス初登山であった仲間3名と別行動とってしまったこと、また、時間的に三山縦走を断念を強いることも出来ず、登山を計画した私としては、やはり初心者の域を超えていません。この様な登山者が遭難事故を起こし、皆様に迷惑をかけるのだと、深く反省しています。次回は時間にゆとりを持ち、遭難対策や仲間への十分な説明など準備をして、楽しい登山になるよう計画したいと思います。
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