【烏帽子岳北尾根〜北俣〜塩見岳〜豊口山〜越路】

2023年06月17日(土) ~ 2023年06月18日(日)

• GPS: 21:32
• 距離: 29.7km
• 登り: 2,897m
• 下り: 2,916m

コースタイム

1日目

• 山行: 10:26
• 休憩: 0:54
• 合計: 11:20

4:54 鳥倉林道ゲート（駐車場）
5:30 5:32 鳥倉林道登山口
6:15 6:17 豊口山のコル
6:46 6:50 ほとけの清水
7:12 7:18 塩川・鳥倉ルート合流点
7:31 7:55 三伏峠小屋
8:45 8:55 烏帽子岳
11:59 11:59 西池ノ沢出合
12:03 12:04 東池ノ沢出合
13:00 13:01 吊橋跡
14:04 14:11 北俣出合
16:17 宿泊地

2日目

• 山行: 9:02
• 休憩: 1:06
• 合計: 10:08

6:26 宿泊地
10:41 11:26 塩見岳
11:28 11:28 塩見岳西峰
11:56 11:57 塩見小屋
12:54 13:11 本谷山
13:41 13:42 三伏山
14:04 14:04 三伏峠小屋
14:11 14:12 塩川・鳥倉ルート合流点
14:25 14:26 ほとけの清水
14:45 14:45 豊口山のコル
14:56 14:58 豊口山
16:36 鳥倉林道ゲート（駐車場）

天候

◎1日目・・・快晴
◎2日目・・・晴れのち高曇り

アクセス

利用交通機関：

自家用車

◎鳥倉林道ゲート前駐車場（5時前で満車でした）

コース状況／危険箇所等

◎烏帽子岳北尾根
山頂から2600m辺りまで深めのハイマツ帯になりますが、傾斜の緩くなる辺りで沢地形を探すとハイマツが薄い場所がありました。
樹林帯に入ると次第にシラビソ藪が濃くなります。このシラビソ藪は長く続き、傾斜の緩い地形なので進行方向の特定が難しいです。
逃げ道は無さそうなので、素直に尾根に乗って下った方が良いと思います。
中俣への下降はワイヤーが垂れている急斜面のザレを下りました。
※Crayfishさんの記録を参考にさせていただきました！

◎中俣
過去3回歩いてますが、今回は水量が多く渡渉が厄介でした。普段は穏やかな沢ですが、水量次第で難易度が変わる事を改めて実感しました。

◎北俣
滝という滝もなく明るく穏やかな沢でした。
今回は2500mの二股を塩見岳に向かって伸びている左俣を選択しました。
二俣から水流は切れましたが、藪漕ぎも無く山頂付近に行けました。

◎豊口山〜越路
豊口山まではマーキングが豊富でしっかりとした踏み跡があります。

豊口山から北西へ下降しますが倒木・藪で様相が一変します。
事前にチェックしていた難所は思っていたより悪かったです。悪い場所にはほぼ全て（1つ目を除き）ダイナミックロープがfixされていたので助かりました。
※yama-takeさん、Evergreenさんの記録を参考にさせていただきました！

写真

6/17 4:53

夢と期待を背負ってスタート！

6/17 5:27

登山口は駐輪場。

6/17 6:07

大日影山尾根の大迫力。

6/17 7:29

210歩でした。

6/17 8:30

絶景！

6/17 8:33

今から下る烏帽子岳北尾根。

6/17 8:56

出だしは腰程度。

地面に足が着かない深さ。この尾根は深い！

6/17 9:08

ハイマツ帯から見る景色も良し。

6/17 9:23

沢地形はハイマツが薄く歩きやすい。

6/17 9:27

オアシス。

6/17 9:49

樹林帯に入り大きめのヌタ場。

6/17 9:56

ヤバ！これは滅多に無いレベル。遅々として進まず。

6/17 10:45

1本のワイヤーで全てを理解。

6/17 10:54

先ほどに比べれば藪が薄くなっている。

6/17 11:09

尾根先端手前を下流方向へのザレを下ることにしました。

6/17 11:17

沢の流れが見えてきた。

勾配はそこそこ急。

6/17 11:19

沢に降り立ちました。
快晴の沢は格別に気持ち良い。

6/17 12:03

東池ノ沢のガレ。

6/17 12:31

河原には可憐な花が咲いていました。

6/17 12:58

二条の滝。

6/17 13:23

沢らしくなってくると水量が増え渡渉に気を使いました。

6/17 13:49

もうすぐ北俣出合。

6/17 14:05

北俣に入りました。
出合には虫の調査をしている方が仕事をしていました。

6/17 15:40

上空にはワイヤー。ここにも索道があったのでしょう。

6/17 15:42

見事な岩清水。

6/17 16:04

幕営地の少し上の高台から振り返ると悪沢岳。ロケーション良過ぎ！

6/17 18:26

さぁ！シェフが中華鍋を振るってご馳走の時間！

6/17 18:29

鶏肉とサツマイモの甘辛炒め。感動！

6/17 18:50

今回の幕営地。

私はお酒弱いのでビールを少しだけ。

6/17 19:05

お疲れ〜！

今回はロケーションが良く、めちゃ美味いご飯が食べられるなんて幸せ過ぎる！

6/17 19:32

唐揚げの甘酢。

6/17 19:44

今回のメインディッシュは麻婆茄子！

美味すぎる！

本日は新月。
星が綺麗な夜でした。

6/18 5:08

朝はイカ飯。爆睡している間に作っていただき本当にスンマセン！

朝からご馳走！

6/18 6:27

おはよう悪沢岳。

6/18 6:36

遡行開始。

6/18 6:46

沢沿いにはワイヤーがありました。

6/18 6:59

6/18 7:01

6/18 7:09

目の前に雪渓が、、、

6/18 7:11

水が濁っているのはコレですね。

6/18 7:12

内部。
怖いので深くは入れません。

6/18 7:24

安定しているように見えますが、いつ崩れても不思議では無いので端を歩きます。

6/18 7:37

6/18 7:43

目の前にはジャンダルム。南東から見ると荒々しい。

6/18 7:55

6/18 8:13

雪が途切れると再び沢登り。

6/18 8:34

ボケてるー。
蝙蝠岳が翼を広げた蝙蝠に見える場所。噂には聞いていましたが、やっとここに来れました！

6/18 8:40

疲れてきたのでオフィシャルドリンクをチャージ！

6/18 8:41

なんと！焼津で作っている事が発覚！

6/18 9:12

置いていかれないよう頑張ります！

6/18 9:39

高度が上がり富士山が見えてきた。

6/18 10:21

イワカガミ。
こんな高い場所にも咲くんですね。

6/18 10:27

南嶺までハッキリと見える高度に到達。

6/18 10:31

北俣尾根と左に小西俣出合。

6/18 10:46

塩見岳に到着。

私は三峰川流域の尾根ばかり見ています。

6/18 10:48

仙塩尾根方向。

6/18 10:48

6/18 11:26

ミヤマキンバイ

6/18 11:28

西峰。
ここからは消化試合感が強い。

6/18 11:55

塩見小屋。

6/18 13:01

本谷山から双子山方向を見る。昨年秋を思い出す。

6/18 13:43

三伏山まで戻ってきました。

6/18 13:48

三伏小屋に戻り周回完了。

6/18 14:41

豊口山のコル。

6/18 14:46

マーキングがめっちゃ増えてる。

6/18 14:57

豊口山三角点。
ここまでは快適な道でした。

山頂標はありません。

6/18 14:59

山頂から進行方向を見下す。

6/18 15:08

一気に藪山へ。

6/18 15:17

1つ目の悪場。
勾配が急過ぎて降りられないので少し大きめに巻きました。

6/18 15:23

目の前は石灰岩の掛け。真ん中に鳥倉林道ゲートの駐車場が見えました。

6/18 15:26

林道から見える崖ですね。

6/18 15:27

不意にクライミングロープ。
という事は、、、

6/18 15:28

こういう事ですよね。

6/18 15:28

下から。

6/18 15:32

一応マーキングがあります。

6/18 15:44

凄い岩壁。

6/18 15:53

まだまだ悪場は続きます。

6/18 16:15

越路から鳥倉林道への下りは深いシダで地面が見えず怖い。

6/18 16:24

鳥倉林道に無事着地。

6/18 16:31

直ぐにゲートに着きました。
楽しい2日間、同行してくれた友人達に感謝です！

6/18 19:07

晩御飯は駒ヶ根のいな垣へ。
私的TOP3の１つ。

6/18 19:45

美味しく頂きました。

感想

kaikairei

当初は深南部を予定していたものの、台風2号の林道崩壊でアプローチが難しくなってしまい予定変更し、こちらも以前から興味のあった塩見岳付近の未踏尾根・沢を繋いで周回コースを計画しました。

◎1日目
満車の鳥倉ゲートまで駐車場からスタート。
まだ夏山シーズン前なのに登山口の自転車の数に驚かされました。
今回も荷物が重いので、ゆっくりと三伏峠へと登り本日唯一のピーク烏帽子岳へ。
晴天の烏帽子岳から見る景色は絶景！特に大日影の尾根のギザギザは最高でした。

烏帽子岳からハイマツの生い茂る北尾根へと下降します。
皆さん深いハイマツの海を楽しそうに泳いでいました。笑笑
ハイマツ帯から針葉樹林帯に入るとシラビソ藪になり、過去の経験から猛烈な藪は長く続かないので直ぐに終わり落ち着くだろう…と思っていましたが、全然終わらず密藪漕ぎをここまで強いられる尾根は滅多にありません。
全身の力を使って突破したので疲れました。

西俣（中俣）に降ると藪から解放され、青空の元
、気持ち良く沢を下りますが、いつもは伏流している東池ノ沢付近にも水量があり今日は水量が多いのでは？と思いながら下っていくと案の定渡渉が厄介な水量に。。。
二俣から中俣に入ると水量が落ち着き、予定していた幕営地で宴会開始！
悪沢岳が良く見える高台で美味しい料理に美味しいお酒。幸せな時間でした。

◎2日目
珍しく爆睡！起きたら4時30分。既に男性陣が焚火を起こし美味しい料理を作ってくれていました。（泣）

北俣は情報の少ない沢なので期待と不安を抱きつつ6時半前にスタート。
結果的に穏やかな沢で初心者でも楽しめる沢でしたが上部に雪渓が残り普段味わえない沢登りを楽しめました。

日曜日の正午近くになると塩見岳山頂も人気が無く貸切。
南アルプスのど真ん中から見る景色。
今まで歩いた尾根や未踏の尾根、、、自分が一番山に対して好奇心を掻き立てられる時間。
いつまでも見ていたい所ですが、まだお楽しみがあるので三伏峠へ向かいます。

消化試合のような塩見岳〜本谷山〜三伏峠の道をダラダラ進み、三伏峠から豊口山のコルから一般ルートを外し豊口山へ。
厳冬期に雪が深く諦めた越路〜豊口山の区間を繋げるべく越路へ向かいます。
事前にヤマレコで悪場が有る事は知っていましたが、ここまで悪場が連続するとは思っておらず面食らいました。。。
幸いロープがセットされていますが、これが無かったら重荷でのクライムダウンは厳しく感じたので、自分達のロープを出して下る事になり更に時間がかかったでしょう。
悪場を越え、やっと越路に到着して鳥倉林道に向け下降。
下降した鳥倉林道からゲートは僅かな距離で今回の山行は終了。

藪尾根と沢を繋いで塩見岳を周回。とても満足度の高い山行を友人達との2日間は最高の時間でした！

コメント

kontomo1005

お疲れ様です。
沢は言うに及ばずですが、豊口山を訪れ、さらに西尾根を通って降りたことに驚いています。
6月19日は豊口山の日と定めます（kontomo 公認）。

kaikairei

kontomo1005さん、おはようございます。
豊口山記念日！笑笑
思いの外悪場が多く苦労しましたが、今回で鳥倉山からの繋がったので良かったです！
楽しめる尾根なので来年の記念日にkontomo1005さんも是非歩いてみてください。

koshioresan

あなた以上に、凄いい人たちがいることを、知りました。レベルが違いすぎますが、勇気をもらいます。これからも、続けてください。参考になります。

kaikairei

koshioresanさん、はじめまして。
本当に世の中凄い方ばかりで驚く事が多いですが、ブレることなく自分は自分の登山を続けたいと思います。