北八甲田 小岳周辺

2010年02月09日(火) ~ 2010年02月10日(水)

• GPS: 28:00
• 距離: 6.3km
• 登り: 489m
• 下り: 488m

コースタイム

仙人岱ヒュッテに宿泊し、小岳周辺の樹氷群を撮影する。

天候

一日目高曇り後風雪ガス
二日目風雪ガス

コース状況／危険箇所等

樹氷は大いに発達している。

写真

2/9 11:43

手製の橇。転がってもいいように二枚貝式で、犬の散歩ヒモのヨリモドシがついている。

2/9 14:12

仙人岱小屋のなか

2/10 11:12

樹氷群でイグルー天気待ち

2/10 11:13

やっぱ待っても晴れないね〜

2/10 21:41

モンスター

2/10 12:40

スタンディングナマコモンスター

撮影機器：

PENTAX Optio 43WR PENTAX Corporation

感想

イグルスキー米山

厳冬期、樹氷の撮影にいく。竹越さんと田代さんと。
樹氷はこの時期が一番天気が悪く、厳しいので、海老のしっぽがビシビシのモンスターが出来上がる。樹氷写真好きの間では、２月後半のは丸くなっちゃって、その後はつららなんか下がっちゃって、「鼻垂らし」とかいってダメなんだそうである。天気悪いので当然絶対晴れない。田代さんなんか何十年もほとんど毎週通っているが絶対晴れない。今回も真っ白けだった。しかし海老のしっぽビシビシのモンスターが見られてよかった。天気の回復をイグルー作って待ったが、予想通り全くダメ。
アオモリトドマツの立木の風上側の両脇に海老のしっぽが伸び、まるで毛布をかぶった人が手を前に出しているような、津軽名物のマント、角巻きをかぶったおばさんが歩いているような、ナマコのオバケが立ち上がったようなのが沢山。視界３０ｍほどの中に大きなモンスターがよろよろと行進しているような風景。
ご両人によれば、規模も高さも、八甲田の樹氷が日本一だそうだ。
仙人岱の小屋は、この悪天でも沢山の人が登ってくる。酸ヶ湯からのスノシュウも、県警機動隊の冬山訓練も。晋さんにも初めてお会いした。樹氷の原のど真ん中にあり、本当にいい小屋だ。下りは地獄谷上部の暴風を避け、林間コースという、小屋から直接西に降りる樹氷のコースを降りる。
竹越さんの特製ひっぱり橇も拝見。手作り山道具の神髄。犬の散歩用回転金具と、下りの際のブレーキが苦労の賜物だろう。この橇で1982年、厳冬期八甲田全山15峰単独縦走を十日間でやってのけた。未だに空前絶後の記録。今も現役73歳、八甲田の人間国宝です。