記録ID: 572644
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積雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科
硫黄岳〜横岳〜赤岳周回〜今シーズン雪山始めは定番コースで
2015年01月10日(土) [日帰り]
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- GPS
- --:--
- 距離
- 14.1km
- 登り
- 1,433m
- 下り
- 1,435m
コースタイム
日帰り
- 山行
- 7:16
- 休憩
- 1:38
- 合計
- 8:54
16:17
※ルートは手書きです。
※コースタイムはデジカメのタイムスタンプを元に入力しています。
※コースタイムはデジカメのタイムスタンプを元に入力しています。
天候 | 晴れ〜曇り〜晴れ 赤岩の頭〜文三郎尾根上部までの稜線では、終始強い風が吹いていました。 ただ、横風にザックが振られるという程では無く、度々耐風姿勢を強いられることが多いこの山の稜線にしては穏やかだったと思います。 |
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過去天気図(気象庁) | 2015年01月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
赤岳山荘駐車場に車をとめました。(1,000円/日) 7:30AMの時点ではまだ10台程度の駐車でしたが、下山時には外のスペースも含めて満車となっていました。三連休ですからね。 ○途中の道路状況 ・鉢巻道路〜美濃戸口 鉢巻道路は6:00AM過ぎの時点で凍結していました。富士見原茅野線は八ヶ岳美術館を超えた辺りからは、スタッドレスで磨かれて鏡面状態でした。チェーンを付けるか迷いつつもスタッドレスのまま走りましたが、時速10km未満の直進路で何度かカウンターステアを当てなければなりませんでした。 ・美濃戸口〜やまのこ村 この日は整地されて轍は殆どありませんでした。ただ、私も含めて皆がスタッドレスタイヤで走るので、磨かれて凍結している箇所が多数ありました。 美濃戸口からしばらく進んで、川を渡って広場を進むと勾配が急な箇所があります。ここで前を走っていたRAV4が進めなくなってしまいました。前後輪スタッドレスで、前輪にタイヤネットをしているのですが、走りだそうとするとすぐに後輪にトラクションを取られて空転。まったく前に進めません。他の方と一緒に押してあげたのですが、足場が凍っていて踏ん張れず、ブレーキを離した途端下がってくる有様で断念。 ただ、私のフォレスターを含めて他のスタッドレスだけのSUV車は多少タイヤが空転することがあっても登れていたので、逆に前輪にタイヤネットを付けたせいでトラクション差が大きくなったせいでしょうか。或いはタイヤの性能差かな。はたまた、この年代の車にはTCS(トラクション・コントロール)が付いてないのかな? 結局、後ろから続いていた車4台ほどにバックしてもらい、このRAV4には小川横の広場に車をとめて頂くこととなりました。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
下の写真をご覧いただくのが一番ですが一応以下に列記します。 ただ、言わずもながですが一晩で状況が一変するので、あくまでもご参考程度に。 ○北沢〜赤岳鉱泉 トレースはしっかりしついており踏みしめられた新雪で、8AM前でも凍結も無くアイゼン無しでも滑ることはありませんでした。ただ、トレースを外すと一気に膝上〜腰下くらいまで埋もれます。 ○赤岳鉱泉〜赤岩の頭 赤岳鉱泉で12本爪アイゼンを装着しました。 かなりの積雪量でしたが、トレースがしっかりついておりアイゼンの効きも良く、快適に登れました。ただ、数か所倒木があり、またいだり、潜ったり。一箇所ザックを背負ったままでは潜れない箇所がありました。 ○赤岩の頭〜硫黄岳山荘 風に飛ばされて積雪量そのものは少ないのですが、雪は締まっておりアイゼンがよく効きました。ここからゴーグルは必須でした。硫黄岳山荘付近は強風でしたが、耐風姿勢を取らねばならないほどではありませんでした。 ○硫黄岳山荘〜横岳 あまり歩いている人がいないのか、風で飛ばされたのかトレースは殆ど消えていました。ただ、広めの硫黄岳山荘直後付近は、コマクサ保護の為のロープが露出しており、視界不良の中でもコースを見失うことはありませんでした。 横岳付近の鎖場も、鎖が露出していました。凍結箇所が数か所ありましたが、アイゼンがしっかり刺さりました。ただ、横岳直下東側の短いトラバース箇所が、吹き溜まりの雪が不安定で少々危険でした。 ○横岳〜地蔵の頭 すれ違ったソロの方のトレースも、風で飛ばされた雪のせいか消えかかっていました。吹き溜まりもあり、足が流され気味の箇所もあった為、慎重に歩きました。鎖場は全て鎖が露出していました。 ○地蔵の頭〜赤岳 この日は歩く人も少ないせいもあり、風で飛ばされた雪で、赤岳直下を除きトレースが殆ど消えていました。ただ、この頃には視界も開けておりルートに迷うことはありませんでした。赤岳天望荘付近を除き吹き溜まりも無く、アイゼンもしっかり効きました。 ○赤岳〜文三郎尾根頂上中岳分岐 雪と氷と岩のミックスでした。部分的な吹き溜まりの場所は注意が必要でしたが、基本的にはアイゼンがしっかり効きました。文三郎尾根上部まではゴーグル必須でした。 ○文三郎尾根〜行者小屋 階段は下部を除き雪に埋もれていました。積雪量はかなり多め。トレースはしっかりついていました。下部の急斜面はパウダースノーで足が流され気味なので慎重に歩きました。 ○行者小屋〜南沢 モフモフの新雪上にしっかり踏まれたトレース。行者小屋で12本爪アイゼンを外し、チェーンアイゼンを付けましたが、凍結箇所も無かった為、無くても滑ることはなかったかもしれません。ただ、トレースを外すと膝上から腰下くらいまで埋まりました。 |
その他周辺情報 | ○温泉 いつもの「もみの湯」で汗を流させて頂きました。良い湯です。 http://www.vill.hara.nagano.jp/www/info/detail2.jsp?id=1404 ○下山後の食事 八ヶ岳カントリー・キッチンでステーキ丼を頂きました。 http://country-kitchen.info/restaurant.html |
写真
いろいろあって、赤岳山荘の駐車場に到着した時は既に夜明け後。完全に出遅れてしまいました(^_^;
その為、地蔵の頭通過のリミット・タイムを13:00とし、それを過ぎたら地蔵尾根から下降することとしました。
その為、地蔵の頭通過のリミット・タイムを13:00とし、それを過ぎたら地蔵尾根から下降することとしました。
何箇所か倒木が道を塞いでいました。潜ったり、またいだり。
ただ、写真のポイントだけはザックを背負ったままでは潜れず、ザックを送りだしながら匍匐前進しました。
ここが今日の核心部だったかな(^_^;
ただ、写真のポイントだけはザックを背負ったままでは潜れず、ザックを送りだしながら匍匐前進しました。
ここが今日の核心部だったかな(^_^;
硫黄岳から横岳方面に向けて下山。左に進むと火口に落ちます。。右寄り設置されたケルンに従って進みます。
この日はまだ視界が効いている方でしたが、視界が効かないとここは方向を見失います。火口方面には黄色く大きな看板で注意喚起がされていました。
この日はまだ視界が効いている方でしたが、視界が効かないとここは方向を見失います。火口方面には黄色く大きな看板で注意喚起がされていました。
このまま進んで赤岳が見えないようならつまらないので、三叉峰の手前の風をしのげる場所でしばし休憩。行動食のアーモンドチョコ、水分など補給。
ここでゴーグルの内側にちり雪を付けて凍らせてしまうという大失態。視界不良のままそろそろと歩く羽目に。。orz
ここでゴーグルの内側にちり雪を付けて凍らせてしまうという大失態。視界不良のままそろそろと歩く羽目に。。orz
そして二十三夜峰の辺りで遂に赤岳も阿弥陀ヶ岳も頂上まで姿を現しました。
想定より1時間少々天候の回復が遅れましたが良かった。
もっとも、想定ではここでは太陽の光を浴びて輝く赤岳を望んでいるはずだったのですが。。(^_^;
想定より1時間少々天候の回復が遅れましたが良かった。
もっとも、想定ではここでは太陽の光を浴びて輝く赤岳を望んでいるはずだったのですが。。(^_^;
赤岳主稜取付点へのトラバース箇所を少し下ると風がだいぶおさまりました。それで防風装備の収納がてら景色を堪能します。
しかしマスクがこんなに凍る状態までつけてちゃ駄目ですね。凍傷の原因になります。早目に予備と交換すべきでした。
しかしマスクがこんなに凍る状態までつけてちゃ駄目ですね。凍傷の原因になります。早目に予備と交換すべきでした。
感想
今シーズン初の雪山です。
11月から正月まで、体調を崩したり親戚に不幸があったりと雪山には近づけず、遅いシーズンインとなりました。
体調は回復しましたが、体力はまだ戻っていない感じでした。それで体力回復のトレーニングができて、岩場でのアイゼンワークの感覚を取り戻す練習もできてと考えると、定番で行きつけのこのコースになりました。
やはりいつもよりも随分時間がかかってしまいましたが、体力回復への手応えは感じることができました。
当初想定の天候回復とはならず、硫黄岳から横岳までは霧と強風の中の稜線歩きとなりましたが、十分雪山の楽しさを堪能できた山旅となりました。
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無雪期ピークハント/縦走
八ヶ岳・蓼科 [2日]
美濃戸(南沢)〜行者小屋〜赤岳(文三郎尾根)〜横岳〜硫黄岳〜赤岩の頭〜行者小屋〜阿弥陀岳(ピストン)
利用交通機関:
車・バイク
技術レベル
2/5
体力レベル
4/5
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