至仏山/燧ヶ岳/尾瀬ヶ原(御池から8の字周回)
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- GPS
- 15:14
- 距離
- 41.7km
- 登り
- 2,111m
- 下り
- 2,118m
コースタイム
- 山行
- 13:55
- 休憩
- 1:16
- 合計
- 15:11
天候 | ガス→快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年07月の天気図 |
アクセス |
■アクセス 仙台市から御池まで下道で260km 下道だと会津若松経由と郡山経由がありどちらも距離・時間変わらず 行きは会津若松経由でのんびりずーっと下道 帰りは郡山まで下道、本宮〜仙台宮城まで高速 ■駐車場 御池駐車場 \1,000/1回 |
コース状況/ 危険箇所等 |
■登山ポスト 御池駐車場に登山ポスト見当たらず。今回はYAMAPで提出。 ■ルート状況 今回歩いた全てのルートは明瞭です。登山道整備大変ありがとうございます。 ●燧裏林道 湿原もあるが基本的にずっと樹林帯。細い沢もいくつも渡渉する。段吉新道は特に泥濘多く足を置いた木道が泥濘にハマる所もあり。元湯山荘(現在休業中)まで来ると尾瀬ヶ原に出る。距離も長いので夜歩くには少し忍耐が必要なルート。 ●尾瀬ヶ原 明るい時間帯に歩くならどうってことないが夜歩くと濡れている木道で滑ったり、削れた木道に足を取られるのでお気を付けて。 ●至仏山(反時計回りルート) 全体的に整備されて上り下りし易いルートです。蛇紋岩や木道は濡れている時は要注意です。蛇紋岩は小至仏山方面はツルッツル。 ●燧ケ岳(登り:見晴新道、降り:御池) 覚悟はしていましたが見晴新道は噂通りの泥濘道。見晴新道入口から8合目までほぼ泥濘です。8合目以降は柴安瑤泙妊レ場の急登。刈り払いも入っていてピンテもありますのでルートは分かります。泥濘が多いのであまり休憩出来る所が無いのが辛いところ。登りより降りで使用する方が多いようですが、歩くのは降りの方が大変そう。(登りも大変ですが)ナデッ窪ルートが未整備で推奨されていないので見晴へ出るのはこのルートが一番近いからと思われます。爼瑤ら御池はガレ場を降り過ぎないように注意する所が2か所。見晴新道程ではないがこちらも泥濘が多い登山道。 ■水場 確認した水場は以下です。 弥四郎小屋の水場 竜宮小屋の水場 山の鼻の炊事場の水場 |
その他周辺情報 | ■温泉 窓明けの湯 \600 |
写真
感想
どのお山も概ね天気良さそうですが、今回は涼しそうな夏の尾瀬へ。目標は3つ。1つ目は至仏山と燧ケ岳の尾瀬ヶ原の東西の雄2座へ登ること、2つ目山の鼻で至仏山下山後に生ビールを飲むこと、3つ目は尾瀬ヶ原を満喫すること。前日夕方に御池駐車場に到着し車中泊。割と涼しく概ね快適に寝る事が出来た。0時過ぎに起床し準備を整え0時30分過ぎ頃にスタート。御池から至仏山登山口の山の鼻は裏燧林道と尾瀬ヶ原を歩いて約16km位。誰とも出会わない真っ暗な裏燧林道はちょっと忍耐が必要。湿原や細かい渡渉や段吉新道の泥濘をこなし元湯山荘で漸く林道歩きが終了。元湯山荘は現在休業中でお水は頂けず。ここから尾瀬ヶ原へ。尾瀬ヶ原はガスが立ち込めているが見上げると星が見えるのでそんなにガスは濃くは無かった。昨日の雨の影響もあり、木道は滑る滑る。突然の目の前の蜘蛛の巣に歩みを止めようとしたが大ゴケした。見晴の弥四郎小屋で清水を頂き小休止。周辺の小屋はまだ静まり返っていた。ここから尾瀬ヶ原を東西へ横断開始。ガスの中時折立ち止まりうっすら見える星空を見上げながら只管進み御池から約16km、3時間ちょっとで山の鼻到着。ここからやっと登山が始まる。まだ周囲は暗いのでこのまま登れば良い所でご来光が観られるかもしれない。期待を胸に至仏山へ登山開始。割とあっという間に森林限界を越えて、燧ケ岳のシルエットとガスの覆われる尾瀬ヶ原が眼下に。段々と空が白み始め、燧ケ岳の背後が赤くなり始める。これは、ダイヤモンド燧ケ岳か!?と思ったが、肩のあたりからご来光!!西の至仏山から東の燧ケ岳から昇る日の出を見る。眼下のガスの尾瀬ヶ原も相まってなんとも幻想的な日の出ショーを一人歓喜しながらたっぷり堪能。整備された木道を上り詰め程なく至仏山へ登頂。平が岳や日光の山々、そして尾瀬ヶ原と燧ケ岳の絶景を眺めながらたっぷり大休止。こんな絶景が広がっているのに誰も登って来る気配がなく、一人でまったり。下山は鳩待峠方面へ。小至仏山を過ぎた辺りから初めて登山者とスライドし始める。鳩待峠までタクシーなどで来られた方だろうか。鳩待峠からは再び山の鼻へ。至仏山の登りから私の脳内には2つ目の目標の生ビールが終始チラついていた。朝早過ぎるので最悪缶ビールかなと覚悟していたが至仏カフェに生ビールあります!の暖簾が!中へ入り生ありますか!?と聞いたら勿論あります!との応え。即注文し荷物を降ろして至福の時間…。山で生ビール。朝の8時から生ビール。美味い!美味過ぎる!!5分も持たずに飲み切り危うく2杯目に行きそうになるが、この後燧ケ岳が待っているので、泣く泣く1杯だけでフィニッシュ。そしてお次はずっかりガスも上がり晴れ渡った尾瀬ヶ原へ。心地よい風が吹き抜け気持ち良い木道歩きが続く。やっぱり尾瀬に来て正解だった!と思った瞬間。牛首分岐からは人の少ないヨッピ吊橋方面へ。ニッコウキスゲはピークが過ぎ1輪しか見つけられなかったが前を見れば燧ケ岳、振り返れば至仏山の尾瀬ヶ原を気持ち良く歩いた。ヨッピ吊橋の清流で涼を得たら竜宮小屋方面へ。この辺りから次第に陽射しが強くなり始める。竜宮小屋では山岳ガイドもされている小屋番さんと会話。これから歩く見晴新道で昨日遭難事案があり本日救助されたお話を聞き気持ちを引き締める。美味しいお水のお礼を伝え見晴へ。弥四郎小屋の清水を再び頂き泥濘見晴新道への準備を整えいざ出発。もし見晴で時間的、体力的に厳しいと感じた時の為にいくつかエスケープルートも考えていたがまだ大丈夫と判断しアタック開始。木道分岐から早速の泥濘の洗礼。噂通り、いや噂以上の泥濘道であった。ただしちゃんと刈り払いは入っているし、ピンテもあり、間違えそうな箇所は明示してあるので注意して進めば概ね問題無いと感じた。泥濘の登りは辛かったが降ってくる方も沢山いらっしゃって会話しながら登る事が出来たのも良かったし、強い陽射しは樹林帯が遮ってくれたのもありがたかった。とはいえ長距離歩いた疲れの蓄積もあり、やっと泥濘が終わる8合目付近でもうバテバテ。そこから柴安凜圈璽までが遠く急に感じた。ガレ場の急登を登り切りなんとか燧ケ岳登頂。ガスが湧き始めて来たがギリギリ尾瀬ヶ原の向こうの至仏山まで見る事が出来た。なかなかの距離、良く歩いて来たもんだ。感慨深く景色を堪能しここでも大休止。重い腰を上げてここから下山開始。誰も居ない爼瑤離圈璽を踏みあとは御池方面へ。見晴新道ほどではないかこちらもなかなか泥濘や滑りやすい所あり。途中からアブが寄り始めめちゃくちゃ嚙みまくって来る。ハッカスプレーしても効果なく綺麗な湿原もあまり堪能出来ず。最後はヘトヘトになりながらやっとの思いで登山口へ到着。至仏山、燧ケ岳、尾瀬ヶ原の長い長い8の字周回を完歩出来た!3つの目標も無事達成出来て夏の尾瀬を満喫する山旅となった。ありがとうございます。
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