ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 5858695
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
槍・穂高・乗鞍

水晶岳

2023年08月19日(土) ~ 2023年08月22日(火)
 - 拍手
体力度
10
2~3泊以上が適当
GPS
81:39
距離
48.7km
登り
4,240m
下り
4,080m
歩くペース
ゆっくり
1.21.3
ヤマレコの計画機能「らくルート」の標準コースタイムを「1.0」としたときの倍率です。

コースタイム

1日目
山行
6:51
休憩
2:53
合計
9:44
6:22
6:23
17
6:40
6:52
37
7:29
7:50
137
10:07
10:37
109
12:26
13:36
22
13:58
14:03
10
14:35
14:58
12
15:10
15:14
9
15:23
15:28
15
15:43
15:45
6
2日目
山行
8:32
休憩
1:05
合計
9:37
9:33
9:55
23
10:18
10:36
42
11:18
11:19
5
11:24
11:40
107
13:27
13:35
60
14:35
3日目
山行
11:20
休憩
1:29
合計
12:49
4:38
54
5:32
5:54
8
6:02
6:15
63
7:18
7:38
120
9:38
9:41
63
10:44
11:15
372
4日目
山行
8:01
休憩
1:56
合計
9:57
5:46
177
8:43
10:21
16
10:37
249
14:46
15:04
27
15:31
8
15:39
4
15:43
黒部ダム駅
天候 8/19(土)曇り
8/20(日)晴れのち雷雨
8/21(月)晴れのち曇り
8/22(火)快晴
過去天気図(気象庁) 2023年08月の天気図
アクセス
利用交通機関:
電車 バス タクシー
往路 せんげん台ー東武スカイツリーラインー九段下ー都営新宿線ー新宿(バスタ新宿)ーアルピコ交通ー信濃大町ータクシーー高瀬ダム
アルプス第一交通¥9,210-

復路 黒部ダム駅ー関電トロリーバスー扇沢ーアルピコ交通ーJR長野ー北陸新幹線ーJR大宮ー東武アーバンパークラインー春日部ー東武スカイツリーラインーせんげん台
コース状況/
危険箇所等
高瀬ダムーブナ立尾根取付ー烏帽子小屋ー烏帽子岳
高瀬ダムから不動沢トンネルまでは舗装路。
不動沢の吊橋を通り、濁沢を渡るとブナ立尾根取付。
ブナ立尾根取付本格的な登山道となり、北アルプス三大急登だけあってはじめから急登が連続する。
ブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分されていて標識がある。
烏帽子小屋まではずうっと樹林帯を進み、稜線上に烏帽子小屋が建つ。
烏帽子小屋から前烏帽子岳、烏帽子岳分岐分岐までは緩やかに進む。
烏帽子岳山頂直下は鎖場が連続する。
烏帽子岳山頂は尖鋭の岩峰。

烏帽子小屋ー野口五郎小屋ー野口五郎岳ー真砂岳ー東沢乗越ー水晶小屋
烏帽子小屋から野口五郎岳は展望も良く、なだらかな稜線歩きとなる。
三ツ岳周辺の砂礫にはコマクサが一面に開花しているので目を楽しませる。
東沢乗越から水晶小屋までは急登となり、特に赤茶けた砂礫の道は滑り易いので注意が必要です。

水晶小屋ー水晶岳ー温泉沢ノ頭ー南赤牛岳ー赤牛岳ー奥黒部ヒュッテ
水晶岳は360°の展望。
温泉沢ノ頭から南赤牛岳までの岩場のトラバースが不明瞭な箇所があり、迷い込み易い。
赤牛岳山頂も展望が良い。
読売新道は赤牛岳から東沢出合まで8分割された道標があります。
山頂から砂礫の道を下った後、樹林帯に入るがここからが、長くて厳しい道のりが続く。(ぬかるんだ道、木の根、苔むした岩など)
奥黒部ヒュッテ前の水場で喉を潤すのは至福の瞬間。

奥黒部ヒュッテー平ノ渡場ー平ノ小屋ーロッジくろよんー黒部湖駅ー黒部ダム駅
奥黒部ヒュッテから黒部湖の湖岸沿いを進み、崩落地があり随所に梯子階段で高巻く。
平ノ渡場から平ノ小屋までは関電による渡船。(運行時間に注意)
ロッジくろよんから黒部ダム駅までは舗装路。
その他周辺情報 烏帽子小屋  飲料水1000ml ¥200- 
https://kita-alps.yamagoya.gr.jp/area05/329.html
野口五郎小屋 飲料水1000ml ¥200- 
水晶小屋   飲料水1000ml ¥200-
https://kumonodaira.net/suisho/
おはようございます。高瀬ダムに来ています。
ここからスタートです。
2023年08月19日 06:10撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
4
8/19 6:10
おはようございます。高瀬ダムに来ています。
ここからスタートです。
不動沢の吊橋を渡ります。
2023年08月19日 06:21撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/19 6:21
不動沢の吊橋を渡ります。
ブナ立尾根取付に着きまいた。北アルプス三大急登の一つ。
2023年08月19日 06:40撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/19 6:40
ブナ立尾根取付に着きまいた。北アルプス三大急登の一つ。
ブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分しています。ここで半分。
2023年08月19日 09:02撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/19 9:02
ブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分しています。ここで半分。
このような急登が連続します。
2023年08月19日 09:55撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/19 9:55
このような急登が連続します。
無事に烏帽子小屋に着きました。受付をしてテントを設営します。
2023年08月19日 12:34撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/19 12:34
無事に烏帽子小屋に着きました。受付をしてテントを設営します。
烏帽子岳に向かいます。
2023年08月19日 14:15撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/19 14:15
烏帽子岳に向かいます。
烏帽子岳の山頂を踏みました。このあとテント場に戻りました。
2023年08月19日 14:51撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/19 14:51
烏帽子岳の山頂を踏みました。このあとテント場に戻りました。
おはようございます。雲海から日の出です。野口五郎岳に向かいます。
2023年08月20日 05:14撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/20 5:14
おはようございます。雲海から日の出です。野口五郎岳に向かいます。
前方は三ツ岳でしょうか?
2023年08月20日 05:35撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 5:35
前方は三ツ岳でしょうか?
右に目を転じると朝日を浴びる赤牛岳、奥に薬師岳でしょうか?
2023年08月20日 05:36撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 5:36
右に目を転じると朝日を浴びる赤牛岳、奥に薬師岳でしょうか?
砂礫の足下を見るとコマクサが一面に咲いていました。
2023年08月20日 05:53撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 5:53
砂礫の足下を見るとコマクサが一面に咲いていました。
稜線の先に槍ヶ岳。
2023年08月20日 07:18撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/20 7:18
稜線の先に槍ヶ岳。
右手に水晶岳。
2023年08月20日 07:20撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/20 7:20
右手に水晶岳。
並ぶように赤牛岳。
2023年08月20日 07:20撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 7:20
並ぶように赤牛岳。
野口五郎岳への緩やかな稜線。
2023年08月20日 07:41撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/20 7:41
野口五郎岳への緩やかな稜線。
野口五郎小屋に着きました。
2023年08月20日 09:39撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 9:39
野口五郎小屋に着きました。
このピークの先を越えると・・・。
2023年08月20日 10:09撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/20 10:09
このピークの先を越えると・・・。
野口五郎岳の山頂を踏みました。
2023年08月20日 10:25撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/20 10:25
野口五郎岳の山頂を踏みました。
ハイマツと砂地の稜線。
2023年08月20日 10:45撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/20 10:45
ハイマツと砂地の稜線。
赤く見えるのは硫黄尾根でしょうか?
雲行きがおかしくなってきました・・・この後、雷雨。
2023年08月20日 11:36撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
8/20 11:36
赤く見えるのは硫黄尾根でしょうか?
雲行きがおかしくなってきました・・・この後、雷雨。
東沢乗越に着きました。
2023年08月20日 13:42撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/20 13:42
東沢乗越に着きました。
ガスで霞んでいますが、見えてからの水晶小屋が遠く感じます。
2023年08月20日 14:19撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
8/20 14:19
ガスで霞んでいますが、見えてからの水晶小屋が遠く感じます。
本日の宿泊地の水晶小屋に着きました。
2023年08月20日 14:58撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/20 14:58
本日の宿泊地の水晶小屋に着きました。
おはようございます。まずは水晶岳を目指します。
2023年08月21日 05:36撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/21 5:36
おはようございます。まずは水晶岳を目指します。
ー中略ー
水晶岳の山頂を踏みました。
2023年08月21日 05:44撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
4
8/21 5:44
ー中略ー
水晶岳の山頂を踏みました。
水晶岳山頂からの眺望です。南側に槍ヶ岳。
2023年08月21日 05:50撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/21 5:50
水晶岳山頂からの眺望です。南側に槍ヶ岳。
笠ヶ岳。
2023年08月21日 05:54撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 5:54
笠ヶ岳。
黒部五郎岳。
これより赤牛岳に向かいます。
2023年08月21日 05:54撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/21 5:54
黒部五郎岳。
これより赤牛岳に向かいます。
左手に薬師岳を見ながら進みます。
2023年08月21日 06:18撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 6:18
左手に薬師岳を見ながら進みます。
温泉沢ノ頭に着きました。
2023年08月21日 07:24撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/21 7:24
温泉沢ノ頭に着きました。
赤牛岳に続く稜線。
2023年08月21日 07:43撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/21 7:43
赤牛岳に続く稜線。
この岩場のトラバースが迷いやすいので注意が必要です。
2023年08月21日 08:05撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/21 8:05
この岩場のトラバースが迷いやすいので注意が必要です。
この先、大きな峰を越えると赤牛岳山頂。
2023年08月21日 09:48撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/21 9:48
この先、大きな峰を越えると赤牛岳山頂。
まもなく山頂です。
2023年08月21日 10:16撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 10:16
まもなく山頂です。
赤牛岳の山頂を踏みました。
2023年08月21日 10:52撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
5
8/21 10:52
赤牛岳の山頂を踏みました。
山頂碑の脇に三角点が置かれていました。
2023年08月21日 11:10撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/21 11:10
山頂碑の脇に三角点が置かれていました。
振り返ると水晶岳。
2023年08月21日 11:10撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 11:10
振り返ると水晶岳。
迫力を増す薬師岳。
名残り惜しいのですが、これより下山します。
2023年08月21日 11:10撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
8/21 11:10
迫力を増す薬師岳。
名残り惜しいのですが、これより下山します。
前方の黒部湖を見ながら下って行きます。
2023年08月21日 12:34撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/21 12:34
前方の黒部湖を見ながら下って行きます。
読売新道6/8に着きました。読売新道は赤牛岳から東沢出合までに8区間あります。
2023年08月21日 12:50撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
8/21 12:50
読売新道6/8に着きました。読売新道は赤牛岳から東沢出合までに8区間あります。
ここから樹林帯に入ります。
2023年08月21日 13:22撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 13:22
ここから樹林帯に入ります。
起伏に富み、長い長い読売新道。
2023年08月21日 15:44撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
8/21 15:44
起伏に富み、長い長い読売新道。
奥黒部ヒュッテに着きました。がぶ飲みできる水場でありがたい。受付をしてテントを設営します。
2023年08月21日 17:34撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/21 17:34
奥黒部ヒュッテに着きました。がぶ飲みできる水場でありがたい。受付をしてテントを設営します。
おはようございます。テントを撤収して下山開始です。
2023年08月22日 05:41撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/22 5:41
おはようございます。テントを撤収して下山開始です。
丸太を組んだ橋を渡ります。これからこのような橋がいくつも出現します。
2023年08月22日 05:57撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/22 5:57
丸太を組んだ橋を渡ります。これからこのような橋がいくつも出現します。
黒部湖の南端と奥に龍王岳。
2023年08月22日 07:40撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/22 7:40
黒部湖の南端と奥に龍王岳。
崩落地を梯子階段で高巻きます。
2023年08月22日 08:37撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/22 8:37
崩落地を梯子階段で高巻きます。
渡船がやって来ました。
2023年08月22日 10:25撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
3
8/22 10:25
渡船がやって来ました。
黒部湖に注がれる御山谷。
2023年08月22日 14:02撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/22 14:02
黒部湖に注がれる御山谷。
ロッジくろよんに着きました。ここから舗装路になります。
2023年08月22日 14:58撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
1
8/22 14:58
ロッジくろよんに着きました。ここから舗装路になります。
黒部ダムに着きました。観光客に混じって覗き込みました。この後、黒部ダム駅に向かい無事に下山しました。
2023年08月22日 15:42撮影 by  NIKON 1 V1, NIKON CORPORATION
2
8/22 15:42
黒部ダムに着きました。観光客に混じって覗き込みました。この後、黒部ダム駅に向かい無事に下山しました。
撮影機器:

装備

個人装備
長袖シャツ Tシャツ ソフトシェル ズボン 靴下 グローブ 防寒着 雨具 日よけ帽子 着替え 予備靴ひも サンダル ザック ザックカバー サブザック 行動食 調理用食材 飲料 ガスカートリッジ コンロ コッヘル 食器 調理器具 ライター 地図(地形図) コンパス ヘッドランプ 予備電池 GPS 筆記用具 ファーストエイドキット 常備薬 日焼け止め ロールペーパー 保険証 携帯 時計 サングラス タオル ナイフ カメラ ポール テント テントマット シェラフ 虫よけスプレー
備考 山頂は朝夕は気温が下がるので、 防寒用にインシュレーターはあった方が良いでしょう。
好天時は日焼け対策が必要です。
雨具は必須。午後は雷雨の可能性があるので早出、早着が望ましい。
読売新道を踏破するには最低2Lの水の持参が望ましい。
奥黒部ヒュッテ前の水場は冷たくておいしいので、赤牛岳や黒部湖に向かう際は利用して欲しい。

感想

立秋が過ぎ、短い夏が過ぎようとしています。
北アルプスのまだ未踏の稜線を知りたくて水晶岳に行って来ました。

登山ルートは高瀬ダムから入り、ブナ立尾根を上り、烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、最深部の赤牛岳から読売新道を通り黒部ダムに下山する長距離縦走コースとしました。
初日  高瀬ダム⇒ブナ立尾根取付⇒烏帽子小屋⇔烏帽子岳 烏帽子小屋テント泊
二日目 烏帽子小屋⇒三ツ岳⇒野口五郎小屋⇒野口五郎岳⇒真砂岳⇒東沢乗越⇒水晶小屋 水晶小屋泊
三日目 水晶小屋⇒水晶岳⇒赤牛岳⇒奥黒部ヒュッテ 奥黒部ヒュッテテント泊
四日目 奥黒部ヒュッテ⇒平ノ渡場⇒平ノ小屋⇒ロッジくろよん⇒黒部ダム⇒黒部ダム駅

初日 
高瀬ダムに着いた時に堰堤を渡る風が涼しく感じた。長距離縦走となるので準備をして呼吸を整えて出発します。不動沢の吊橋を渡ると辺り一面が堆砂に覆われていて、堆積土砂の掘削撤去を実施しているようです。不動沢と濁沢の崩落地から土砂の流出が原因らしく、土砂を搬出し続けなければ数十年後には埋没が見込まれているそうです。複雑な思いでブナ立尾根取付に向かいます。
ブナ立尾根北アルプス三大急登だけあってはじめから急坂で息が切れます。それでもブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分されている標識があるので、休憩の目安にして体力を温存しながら進みます。ずうっと樹林帯だったのに視界が開けると稜線で烏帽子小屋に到着。テントを設営後、烏帽子岳を往復します。烏帽子岳は天に向かって聳える岩峰。尖鋭部は鎖場が設置されているので登頂できました。その後、遠くで雷鳴が聞こえる中をテント場に戻りました。

二日目
早朝から晴れ。烏帽子小屋から水晶小屋に向けて出発します。
野口五郎岳への稜線は展望も良くなだらかで、気分良く稜線歩きが楽しめます。また、三ツ岳周辺の砂礫にはコマクサが一面に咲いているので高山植物をめでる事ができます。
真砂岳分岐を過ぎた頃、雷雨に遭遇します。ここからの岩場の通過と東沢乗越から登り返しとなり、特に赤茶けた砂礫の道は滑り易く難義した箇所です。
これを上り切ると、見えているけどなかなか着かなかった水晶小屋に到着。

三日目
早朝から晴れ。行動時間が長い事もあり、飲料水2Lを汲み、お弁当の半分を食して薄暗い内に出発します。朝靄がかかる中、水晶岳に到着。360°の展望で北アルプスを代表する峰々が朝焼けに染まり、輪郭が浮かび上がるまでしばらくの間見入ってしまいました。
そしから北峰を踏んで、赤牛岳に向かいます。温泉沢ノ頭を過ぎたP2818の岩場のトラバースが不明瞭で迷い込みルートからはずれたが、しばらくすると正規ルートに戻り事なきを得ました。その後、緩やかなピークを2つ越えた先に赤牛岳山頂。ここも360°の展望があって退屈しません。昼食を摂っていると南の方角から雲がかかってきたので、読売新道を下りる事にしました。読売新道は赤牛岳山頂から東沢出合まで8等分された道標があるため、これを休憩の目安にして下りて行きます。途中尾根が左右に分れますが、黒部湖に下りるには右手の尾根に進むのが正しい。(筆者は左手に下りて時間をロス)しばらくすると、樹林帯に入ってからがたいへんで、起伏に富み、木の根が張り出していて歩き難かったり、ぬかるんでいたり、岩が苔むしていて滑り易く、長く険しい難ルートとされる所以でした。やっとの思いで奥黒部ヒュッテ前の水場でのがぶ飲みは至福の時間でした。落ち着いたので受付をしてテントを設営して明日に備えます。

四日目
快晴。平ノ渡場に向けて丸太を組んだ橋を渡り、湖岸沿いの道に出ます。随所に崩落地があり、それに伴って梯子階段で高巻いて進む事になるから面白い。余裕を持って到着した平ノ渡場では運行時間まで他の登山者と雑談して過ごした時間が楽しかった。そして乗船時間になり平ノ小屋へ。安堵感もあって、渡船が進むと顔にかかる水飛沫が心地良く感じました。
その後、黒部湖を通って下山しました。

裏銀座コースから入山して、最深部の水晶岳、赤牛岳に登頂して読売新道で下山する難コースでしたが、四日間とも天候に恵まれたのと各山荘のスタッフの親切に触れたり、他の登山者の方達とのふれあいもあり、充実した山行になりました。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:287人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

無雪期ピークハント/縦走 剱・立山 [3日]
ブナ立尾根〜烏帽子岳〜裏銀座〜水晶岳〜読売新道〜黒部ダム
利用交通機関: 車・バイク、 電車・バス、 タクシー
技術レベル
2/5
体力レベル
5/5

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら