水晶岳
- GPS
- 81:39
- 距離
- 48.7km
- 登り
- 4,240m
- 下り
- 4,080m
コースタイム
- 山行
- 6:51
- 休憩
- 2:53
- 合計
- 9:44
- 山行
- 8:32
- 休憩
- 1:05
- 合計
- 9:37
- 山行
- 11:20
- 休憩
- 1:29
- 合計
- 12:49
天候 | 8/19(土)曇り 8/20(日)晴れのち雷雨 8/21(月)晴れのち曇り 8/22(火)快晴 |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年08月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
電車 バス タクシー
アルプス第一交通¥9,210- 復路 黒部ダム駅ー関電トロリーバスー扇沢ーアルピコ交通ーJR長野ー北陸新幹線ーJR大宮ー東武アーバンパークラインー春日部ー東武スカイツリーラインーせんげん台 |
コース状況/ 危険箇所等 |
高瀬ダムーブナ立尾根取付ー烏帽子小屋ー烏帽子岳 高瀬ダムから不動沢トンネルまでは舗装路。 不動沢の吊橋を通り、濁沢を渡るとブナ立尾根取付。 ブナ立尾根取付本格的な登山道となり、北アルプス三大急登だけあってはじめから急登が連続する。 ブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分されていて標識がある。 烏帽子小屋まではずうっと樹林帯を進み、稜線上に烏帽子小屋が建つ。 烏帽子小屋から前烏帽子岳、烏帽子岳分岐分岐までは緩やかに進む。 烏帽子岳山頂直下は鎖場が連続する。 烏帽子岳山頂は尖鋭の岩峰。 烏帽子小屋ー野口五郎小屋ー野口五郎岳ー真砂岳ー東沢乗越ー水晶小屋 烏帽子小屋から野口五郎岳は展望も良く、なだらかな稜線歩きとなる。 三ツ岳周辺の砂礫にはコマクサが一面に開花しているので目を楽しませる。 東沢乗越から水晶小屋までは急登となり、特に赤茶けた砂礫の道は滑り易いので注意が必要です。 水晶小屋ー水晶岳ー温泉沢ノ頭ー南赤牛岳ー赤牛岳ー奥黒部ヒュッテ 水晶岳は360°の展望。 温泉沢ノ頭から南赤牛岳までの岩場のトラバースが不明瞭な箇所があり、迷い込み易い。 赤牛岳山頂も展望が良い。 読売新道は赤牛岳から東沢出合まで8分割された道標があります。 山頂から砂礫の道を下った後、樹林帯に入るがここからが、長くて厳しい道のりが続く。(ぬかるんだ道、木の根、苔むした岩など) 奥黒部ヒュッテ前の水場で喉を潤すのは至福の瞬間。 奥黒部ヒュッテー平ノ渡場ー平ノ小屋ーロッジくろよんー黒部湖駅ー黒部ダム駅 奥黒部ヒュッテから黒部湖の湖岸沿いを進み、崩落地があり随所に梯子階段で高巻く。 平ノ渡場から平ノ小屋までは関電による渡船。(運行時間に注意) ロッジくろよんから黒部ダム駅までは舗装路。 |
その他周辺情報 | 烏帽子小屋 飲料水1000ml ¥200- https://kita-alps.yamagoya.gr.jp/area05/329.html 野口五郎小屋 飲料水1000ml ¥200- 水晶小屋 飲料水1000ml ¥200- https://kumonodaira.net/suisho/ |
写真
装備
個人装備 |
長袖シャツ
Tシャツ
ソフトシェル
ズボン
靴下
グローブ
防寒着
雨具
日よけ帽子
着替え
靴
予備靴ひも
サンダル
ザック
ザックカバー
サブザック
行動食
調理用食材
飲料
ガスカートリッジ
コンロ
コッヘル
食器
調理器具
ライター
地図(地形図)
コンパス
笛
ヘッドランプ
予備電池
GPS
筆記用具
ファーストエイドキット
常備薬
日焼け止め
ロールペーパー
保険証
携帯
時計
サングラス
タオル
ナイフ
カメラ
ポール
テント
テントマット
シェラフ
虫よけスプレー
|
---|---|
備考 | 山頂は朝夕は気温が下がるので、 防寒用にインシュレーターはあった方が良いでしょう。 好天時は日焼け対策が必要です。 雨具は必須。午後は雷雨の可能性があるので早出、早着が望ましい。 読売新道を踏破するには最低2Lの水の持参が望ましい。 奥黒部ヒュッテ前の水場は冷たくておいしいので、赤牛岳や黒部湖に向かう際は利用して欲しい。 |
感想
立秋が過ぎ、短い夏が過ぎようとしています。
北アルプスのまだ未踏の稜線を知りたくて水晶岳に行って来ました。
登山ルートは高瀬ダムから入り、ブナ立尾根を上り、烏帽子岳、野口五郎岳、水晶岳、最深部の赤牛岳から読売新道を通り黒部ダムに下山する長距離縦走コースとしました。
初日 高瀬ダム⇒ブナ立尾根取付⇒烏帽子小屋⇔烏帽子岳 烏帽子小屋テント泊
二日目 烏帽子小屋⇒三ツ岳⇒野口五郎小屋⇒野口五郎岳⇒真砂岳⇒東沢乗越⇒水晶小屋 水晶小屋泊
三日目 水晶小屋⇒水晶岳⇒赤牛岳⇒奥黒部ヒュッテ 奥黒部ヒュッテテント泊
四日目 奥黒部ヒュッテ⇒平ノ渡場⇒平ノ小屋⇒ロッジくろよん⇒黒部ダム⇒黒部ダム駅
初日
高瀬ダムに着いた時に堰堤を渡る風が涼しく感じた。長距離縦走となるので準備をして呼吸を整えて出発します。不動沢の吊橋を渡ると辺り一面が堆砂に覆われていて、堆積土砂の掘削撤去を実施しているようです。不動沢と濁沢の崩落地から土砂の流出が原因らしく、土砂を搬出し続けなければ数十年後には埋没が見込まれているそうです。複雑な思いでブナ立尾根取付に向かいます。
ブナ立尾根北アルプス三大急登だけあってはじめから急坂で息が切れます。それでもブナ立尾根は取付から烏帽子小屋まで12等分されている標識があるので、休憩の目安にして体力を温存しながら進みます。ずうっと樹林帯だったのに視界が開けると稜線で烏帽子小屋に到着。テントを設営後、烏帽子岳を往復します。烏帽子岳は天に向かって聳える岩峰。尖鋭部は鎖場が設置されているので登頂できました。その後、遠くで雷鳴が聞こえる中をテント場に戻りました。
二日目
早朝から晴れ。烏帽子小屋から水晶小屋に向けて出発します。
野口五郎岳への稜線は展望も良くなだらかで、気分良く稜線歩きが楽しめます。また、三ツ岳周辺の砂礫にはコマクサが一面に咲いているので高山植物をめでる事ができます。
真砂岳分岐を過ぎた頃、雷雨に遭遇します。ここからの岩場の通過と東沢乗越から登り返しとなり、特に赤茶けた砂礫の道は滑り易く難義した箇所です。
これを上り切ると、見えているけどなかなか着かなかった水晶小屋に到着。
三日目
早朝から晴れ。行動時間が長い事もあり、飲料水2Lを汲み、お弁当の半分を食して薄暗い内に出発します。朝靄がかかる中、水晶岳に到着。360°の展望で北アルプスを代表する峰々が朝焼けに染まり、輪郭が浮かび上がるまでしばらくの間見入ってしまいました。
そしから北峰を踏んで、赤牛岳に向かいます。温泉沢ノ頭を過ぎたP2818の岩場のトラバースが不明瞭で迷い込みルートからはずれたが、しばらくすると正規ルートに戻り事なきを得ました。その後、緩やかなピークを2つ越えた先に赤牛岳山頂。ここも360°の展望があって退屈しません。昼食を摂っていると南の方角から雲がかかってきたので、読売新道を下りる事にしました。読売新道は赤牛岳山頂から東沢出合まで8等分された道標があるため、これを休憩の目安にして下りて行きます。途中尾根が左右に分れますが、黒部湖に下りるには右手の尾根に進むのが正しい。(筆者は左手に下りて時間をロス)しばらくすると、樹林帯に入ってからがたいへんで、起伏に富み、木の根が張り出していて歩き難かったり、ぬかるんでいたり、岩が苔むしていて滑り易く、長く険しい難ルートとされる所以でした。やっとの思いで奥黒部ヒュッテ前の水場でのがぶ飲みは至福の時間でした。落ち着いたので受付をしてテントを設営して明日に備えます。
四日目
快晴。平ノ渡場に向けて丸太を組んだ橋を渡り、湖岸沿いの道に出ます。随所に崩落地があり、それに伴って梯子階段で高巻いて進む事になるから面白い。余裕を持って到着した平ノ渡場では運行時間まで他の登山者と雑談して過ごした時間が楽しかった。そして乗船時間になり平ノ小屋へ。安堵感もあって、渡船が進むと顔にかかる水飛沫が心地良く感じました。
その後、黒部湖を通って下山しました。
裏銀座コースから入山して、最深部の水晶岳、赤牛岳に登頂して読売新道で下山する難コースでしたが、四日間とも天候に恵まれたのと各山荘のスタッフの親切に触れたり、他の登山者の方達とのふれあいもあり、充実した山行になりました。
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