ヒグマだ!知床硫黄山☆北海道遠征2023
- GPS
- 06:13
- 距離
- 12.2km
- 登り
- 1,463m
- 下り
- 1,465m
コースタイム
天候 | 曇晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2023年09月の天気図 |
アクセス |
利用交通機関:
自家用車
船
大型車も通れそうなくらい幅広い。 ▼カムイワッカ湯の滝手前500mにある駐車場所 ガードレールに、登山者は、ここにおいてくださいとあり。 路肩スペース。見た感じ、数台程度。未舗装。 無料。出入り自由。トイレなし。 トイレは、カムイワッカ湯の滝駐車場に、簡易トイレが3基。 カムイワッカ湯の滝のところにも駐車場あるけど、そこはカムイワッカ湯の滝の観光客用。 ポストは、車両通行止めの先を歩いていくとある硫黄山登山口にあり。 ここに熊目撃情報の掲示物があるので、よく確認する。 |
コース状況/ 危険箇所等 |
カムイワッカ湯の滝の先へ進む場合は、硫黄山登山に限って、通行止め林道の通行が可能だが、事前申請が必要。メール、fax、郵送など。 ゲート前で記載して投函してもいいが、原則、事前申請とのこと。 ゲート前で記載するなら、ペンは持参のこと。 この日は、申請書だけあって、ペンがなかった。 カムイワッカ湯の滝への林道は、毎年6月1日から10月2日までが、通行可能であり、このうち、 令和5年度は7/22〜8/19 が、シャトルバス運行期間であり、この時期は、カムイワッカ湯の滝までは、マイカーで入れない。 7月21日16時にゲートが閉まり、通行できなくなる。 ※問い合わせ先 北海道オホーツク振興局網走建設管理部 https://www.okhotsk.pref.hokkaido.lg.jp/kk/akk/ ○指定駐車場所〜硫黄山登山口 砂利ダート。難しい箇所なし。ゲート手前に、林道通行許可申請書を記入する場あり。 硫黄山登山口に、ヒグマ目撃情報の掲示物があります。 ○硫黄山登山口〜新噴火口 緩やかに森の中を登ります。視界が開けて、硫黄採掘場跡。 新噴火口周辺は登山道が分かりづらくなりますが、岩にペインティングあり。 ここで、下山時にヒグマを至近距離で見ました。 実際、ここに子連れの熊が居ついているらしく、目撃が多いとのこと。 ○新噴火口〜涸れ沢(硫黄川)起点 ハイマツに埋もれた森。足元が不安定になる。涸れ沢まで軽い下り。 ○涸れ沢起点〜涸れ沢終点 すぐ終わるのかと思ったら、山頂近くまで続く。この区間がハード。 最初は歩きやすいが、登るにつれて、幅が広くなり、段差も大きくなる。 ルートファインディングが必要になるが、よく見ると、テープがあるにはある。 崖は、右岸を高巻いたり左岸を高巻いたり。 ○涸れ沢終点〜硫黄山山頂 知床岳や知円別岳を見送って、硫黄山の直下まで来ると、最後の難所。 巨岩の折り重なった足場の不安定な場所を登る。 かなり急傾斜で、落下したら、大けが以上間違いなし。 一応、岩にはルートを示したマーキングがあるにはある。 ▼ヒグマ 北海道全域が生息域ですが、知床の密度は突出しています。 現地の掲示物では、ほぼ毎日のように知床のどこかでヒグマが目撃されています。 実際、私も見ました。新噴火口最上部付近で。かなり大型のを。 鳴り物必携。熊スプレーはあって良いと思います。 ○ヒグマ対処法(知床財団HP) https://www.shiretoko.or.jp/higumanokoto/bear/ ▼カムイワッカ湯の滝について 昨年、一の滝より先の通行止めを解除し、四の滝まで行けるようになりましたが、事前予約制で料金も必要になりました。 なので、現在は、一の滝すら入れません。予約が無ければ、入口から眺めるだけ。 四の滝まで行くには、どこかのサイトで予約して、現地にて簡単なレクチャーを受けるということになったというのを、まったく知りませんでした。 てっきり、一の滝まで行けるものと思っていたので。 |
その他周辺情報 | ▼硫黄山バッジ 知床硫黄山は、調べた限り、なし。 |
写真
装備
個人装備 |
熊除けスプレー
熊鈴
カネキャップ
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感想
北海道遠征2023の3日目。この日は、知床硫黄山に登ります。ついに遭遇してしまった。羆に。しかも、かなりの至近距離で。約10mくらいだったでしょうか。詳細は後日、日記に書くとして、登山口にあった目撃情報の掲示物によると、連日のように知床のどこかしらで目撃情報がある。北海道全域がヒグマの生息域。用心用心。
というわけで。車中泊した場所から、硫黄山に登るべく、カムイワッカ湯の滝駐車場を目指す。手前のダート10km区間が厄介と思っていたら、かなりフラットで走りやすかった。道幅もあり。湯の滝の駐車場に車を置こうと思ったら、その手前500mくらいにある路肩が、登山者用のスペースなんですと。そこに車を置いて、出発。
最初は、林道。ゲートから先に行くには、林道通行許可が必要。これは、現地にある書類に記載して、箱に入れても良いのだが。原則、事前申請。書くのはいいのだけど、紙はあるけど、ペンが無いんだよね。どうしたものかな。一応、もしもの時には遺書を書けるようにいつも持ち歩いている、軽量化のために芯だけにしたボールペンがあるので、それで書こうと思ったら、インクが出ない。心を込めて書いたら、わずかではあるがインクが出たので、なんとか無事記載できた。
ゲートの先へと進み、硫黄山登山口へ。ヒグマ目撃情報の掲示物だらけ。なになに。目撃情報は、、、ほぼ、毎日じゃあないか。知床のどこかで、毎日のように目撃されている。猛烈に悪い予感がしてきた。しかし、ここまで来て引き返すことはない。鈴も3個つけて爆音仕様。熊除けスプレーもある。カネキャップもある。行く。
森の中を抜け、視界の開けた硫黄採掘場跡から、新噴火口。抜けてハイマツ帯。涸れ沢に出る。直ぐ終わるかと思ったら、山頂近くまでしばらく続く。いかにも、北海道らしいワイルドな登山道。途中で、エゾシマリスを見た。知円別岳が見えてくると、遠くから「ヤッホー、ヤッホー」と聞こえる。先行者だろうか。知円別岳からこちらに向かってくる。知床連山を縦走してきたのだろうか。いいなあ。いつかやってみたい。
で。山頂直下。かなり危ないね。大岩が折り重なるようなところを、登っていく。落下したら、大けが以上だ。鎖、ロープなど、なし。山頂からは360度視界の大展望でした。はじめて、北方四島を見たかもしれない。眺めは良いけど、蟲が凄かった。不思議なことに、硫黄山の山頂は、携帯電波はビンビンの4Gだった。クルーズ船のアレがあったから、携帯電波を通じるようにしたのだろうか。
午後には別の予定があるので、順調にくだっていたら、新噴火口最上部付近で、ヒグマに遭遇。距離は10メートル。向こうはこちらに気づいている。私の姿を確認すると、ゆっくりと振り返って遠ざかってくれた。200mくらい離れたところで、出発。今まで、ツキノワグマは何度か見たことがあったけども、ヒグマは初めてだ。それも、これほどの距離感は今までにない。あのまま、登山道上に居られたら、どうしようかと思った。
硫黄山は累積標高差が1300mの山ですけど、北海道の山はプラス500mくらいに感じる。つまり、累積標高差1800mの本州の山に登った感じ。これは、北海道のどの山に登っても感じる。過度に整備されていなくて、とにかくワイルドで歩きづらい。それが、いいんですけど。
▼北海道遠征2023 1日目・2日目 上陸〜白雲山
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▼北海道遠征2023 3日目 午前の部 知床硫黄山
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▼北海道遠征2023 3日目 午後の部 知床五湖
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▼北海道遠征2023 4日目 サロマ湖・網走監獄・能取湖
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▼北海道遠征2023 5日目
川湯硫黄山・摩周湖・阿寒湖・オンネトー
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▼北海道遠征2023 6日目・7日目 風不死岳
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