丹沢主稜縦走(大倉→塔ノ岳→丹沢山→蛭ヶ岳→檜洞丸→西丹沢自然教室)
- GPS
- 09:51
- 距離
- 20.6km
- 登り
- 2,283m
- 下り
- 2,012m
コースタイム
天候 | 曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年02月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
蛭ヶ岳から檜洞丸まではアップダウンがあるので体力勝負! 特に下りはかなり急な箇所があるので、凍結時・積雪時は注意。 中途半端に積もっていて岩が露出してる箇所も厄介。 檜洞丸から西丹沢自然教室までのつつじ新道は道が荒れていて案外歩きづらい。 ゴーラ沢出合から先も地味に長い。 |
写真
感想
山を始めて5回目の丹沢主稜縦走。雪が降った後の静かな山を求めて、体力の確認も兼ねて行ってきました。
渋沢駅始発のバスに乗り大倉へ。大倉ではスパッツをつけるのにちょっと時間がかかる。ストックを伸ばしていざ塔ノ岳へ。
大倉から雪が積もっているのを初めてみた。歩き始めてすぐにこれは今までとは違う丹沢だ!と喜ぶ。枝につもった雪が美しい。
今回は新調した10本爪(チュウトハンパー)のアイゼンの試しもあり、シャーベット状の雪が歩きづらくさせていたので、見晴茶屋を少し過ぎたあたりで装着した。
登山道は雪と泥と石とが混在していて歩きづらい。
すれ違う二人組に「もう10本爪つけてるぞ」と呟かれた。ソノトーリ。
ちょっと10本は大袈裟だけど足を滑らせながらの登りは嫌い。装着後はさくさく上がる。
花立山荘下から振り返ると雲海が見事。丹沢はそこそこ通っているけど雲海は初めてじゃないかな??
感慨に浸るまもなくモノクロームが支配する風景を切り取りながら山頂を目指す。ペースUP、吐く息の音がリズミカルに。
山頂からは雲海は見事なれど展望はイマイチ。写真を撮ってさっさと丹沢山に向かう。
塔直下は雪が深いし、トレースもまばら。やはり塔より先に行く人は少ない。
丹沢山に到着、そこで早めのお昼をとることに。ちょうど宮ヶ瀬から登ってきたと思われる中高年グループと遭遇。
おばちゃん達の声は大きい。もう少し小さな声でも聞こえるのに。
おじちゃん組の一人が話しかけてくれたので、ちょっとお話し。
単独で登っていると話することがこんなに新鮮なものかと思うことがある。
ちょっと時間が押し気味なのでさっと切り上げ蛭に向かう。
相変わらず丹沢山から蛭ヶ岳のアップダウンは堪える。雄大な風景が自分の小ささと歩みの鈍さを際立たせるんだな・・・
稜線はかなりの寒風に晒されていたことを伺わせる。岩や木々の姿がちょっと痛ましい。
蛭ヶ岳到着は自分的にリミットの12時、誰もいない。蛭〜檜洞丸間の様子が不安だけどちゃんとトレースも来てるし決意して下山。
蛭直下はやがて急坂に。雪が案外まばらで、岩が露出しているところと薄く氷が張っている箇所がある。
アイゼンがあった方がいいようなない方がいいような、滑るロープを軽く握りながら少し緊張して降りる。ここはやはり怖い。
下りきったらあとは地獄のアップダウン・・・幸い元気もあるし筋肉も張ってない。いける!負けるもんか!と気合いをいれる。
最後の檜の登りに差し掛かる頃には3時近くになっている。焦らないといけないが慣れているところというのが安心させてくれる。
営業を終えた青ヶ岳山荘はひっそり。「誰か人の姿を観たい・・・」
山頂でパチリとやって直ぐにつつじ新道を下る。ペースアップ、17:05のバスに乗らないと次は18:58・・・絶対イヤダ
なかなか落ちない高度にイライラ、中途半端な梯子にアイゼンが引っかかる。
展望台に差し掛かるところで前方から男女の声がする。「人だ!」
近づくと明らかに不快そうな雰囲気で女性が背中を向けたまま道を譲ってくれた。こういうパターンは慣れている・・・軽く会釈して過ぎるが目線もくれない。
男の方には声を出して挨拶。義務的な返事(TT)様子からして山小屋の小屋番さん。
何か悲しい気分になったがアイゼンを外してペースアップ!
ゴーラ沢出合は水量が多くなく、問題なく徒渉完了、あとは地味に長い巻き道をひたすら歩く。
この道、実は結構危険で、足を滑らせるとヤバイ箇所がある。
最後に谷に下りて西丹沢自然教室側の登山口に到着。バスにも間に合った!
自然教室の女性スタッフさんと登山道の様子やら先週の積雪具合などを話してバスに乗り込む。
登山客ではないジモティー風な陽気なおじちゃんが乗り込むと、すぐに質問攻め(><)
疲れてるし、荷物の整理もしたいけど、孤独病のリハビリを兼ねて色々話をした。
「丹沢のどこが好き?」と質問「手軽に来られるのに山深くて歩き甲斐があって美しい山がある」と返す。
おじちゃんは故郷の山を褒められて嬉しかったのか「ありがとうっ!」力強く言ってくる。
そのうち空気を察したおじちゃんは「疲れてるのに話しかけて悪かったね」やっぱ人っていいなあ。
いつもならそのままバスで新松田まで行くが、今日は谷峨駅で降りてみる。
バスを降りて振り返るとおじちゃんがコチラを見つめている。お辞儀をして手を振った。
谷峨駅には御殿場線が通っているのがだが、実はあまりこういう電車に慣れていない。キップ買えない、Suica使えない時点でパニック。
駅には「ここからお乗り下さい。整理券取ってください」の表示。律儀に待っていると電車到着。
中に入ると登山客も結構乗っていてちょっと安心。さて、整理券はと・・・
「ない・・・」これどうやって駅に降りるんだ・・・
松田に到着するも他のお客さんをやり過ごしてから意を決して改札に。
しどろもどろに「整理券がなくて谷峨駅から乗って、あのその」と言っていると
駅員さんは「ああどうぞどうぞ、○○(失念)円ですよ」と。
慣れているというか、慣れない客が多いというか。でも何か心はまた温かくなる。
単独で長く歩いていると、何気ない会話にも心の通う瞬間があるんだと実感する。
汗臭い格好で小田急線に乗り込み家路につく。お疲れ様でした。
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