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記録ID: 6189748
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ハイキング
富士・御坂

釈迦ヶ岳・黒岳

2023年11月18日(土) [日帰り]
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GPS
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距離
9.5km
登り
922m
下り
917m
天候 晴れ
過去天気図(気象庁) 2023年11月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
帰りは河口湖畔が混雑。一の宮御坂ICが良いかも。
道(真ん中)も落ち葉のじゅうたん
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道(真ん中)も落ち葉のじゅうたん
稜線に出た
甲府盆地の方。遠方右に茅ヶ岳
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甲府盆地の方。遠方右に茅ヶ岳
御坂山地主脈の上に富士山
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御坂山地主脈の上に富士山
岩場は大したことない
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岩場は大したことない
節刀ヶ岳、十二ヶ岳など
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節刀ヶ岳、十二ヶ岳など
頂上。後方は大菩薩連峰
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頂上。後方は大菩薩連峰
後方は黒岳、三つ峠
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後方は黒岳、三つ峠
芦川の谷
釈迦ヶ岳の下り
しばし平和な尾根
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しばし平和な尾根
日向坂峠が見えた
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日向坂峠が見えた
名残りの黄葉
釈迦岳を振り返る
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釈迦岳を振り返る
行く手は黒岳
なんかいい雰囲気
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なんかいい雰囲気
やや、これはブナ!?
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やや、これはブナ!?
黒岳に取り付く
足もとは霜柱。風が冷たい
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足もとは霜柱。風が冷たい
黒岳頂上。皆さん展望台に行くので人がいない
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黒岳頂上。皆さん展望台に行くので人がいない
御坂の主脈。奥に気になる毛無山
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御坂の主脈。奥に気になる毛無山
あそこから来た
すずらん峠
水場の沢の上の方。下20mに沁み出ている所があった
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水場の沢の上の方。下20mに沁み出ている所があった
何の骨だ?
車道を横切り、すずらん群生地に向かう
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車道を横切り、すずらん群生地に向かう
これを少し歩くと群生地
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これを少し歩くと群生地
今は気配もなし
車道歩きで戻る。自転車があると良い
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車道歩きで戻る。自転車があると良い

感想

釈迦ヶ岳登山口7:10〜釈迦ヶ岳8:41/9:00〜黒岳11:17/12:00〜車道12:45〜釈迦ヶ岳登山口13:30
 中央道から見えて気になる山のうち、櫛形山には6月に登り、次にはこの季節に良さそうな釈迦ヶ岳を目指すことにした。
 登山口の下30mほどの広がった路肩に駐車。道路は十分すれ違える幅があるので問題はなかろう。20分ほどコンクリ舗装の車道を登るが、落ち葉に埋もれているので不快感はない。木の葉はほぼ落ちているが、わずかに紅や落葉松の黄色が残る。山道に入ると中々の急登で、一枚斜面を右上へ斜上し、次にジグザグになる。落ち葉が厚く積もり、雪を踏んでいるような感触が気持ち良い。道形は分かりにくいがテープがたくさん付いているので迷うことはなかった。後方には御坂の主脈がすぐに同じ高さに近づいてくる。
 スポッと稜線に飛び出すと氷のような風が吹き付け、大栃山のピークと朝霧の漂う甲府盆地が目に飛び込んでくる。茅ヶ岳までは見えているが、南アルプスや八ヶ岳は白いベールに覆われていた。ここからの尾根すじはさらに斜度が増し岩も交じる。高速道路から見るあの鋭い三角形の一辺を登っているのだと思うと気持ち良い。登るにしたがって背後の展望はどんどん開け、甲府盆地の全貌や、毛無山らしき頂にまで続く御坂山地の連なり、奥秩父や大菩薩方面が次々現れる。冬型が緩むだろう明日なら、南アルプスも一望できたなといささか残念だった。頂上には人はおらず、しばし静寂の中で四周の展望を楽しんでいると、頭上を流れる雲からか、遠くけぶるアルプスからか、雪とも言えないような淡い白いものが舞い落ちてきた。
 ちょうど到着した方に譲って頂上を辞去する。下りもまた別の一辺を辿る訳で中々急だ。降り切るとようやく裸木の穏やかな尾根となり、少し陽も射して晩秋のハイキングらしくなる。樹々を透かして黒岳が次第に近づいてくる。日向坂峠を過ぎ振り返ると釈迦ヶ岳のピークが随分遠く小さい。やはり山としては黒岳が格上だった。気付けば周りにはブナと思われる立派な樹が散在していて、その枝振りを見ると雪の森を歩きたい気分が湧き上がる。もう冬も近い。黒岳は登ったことがあり、今日はおまけのような積もりでいたが失礼なことだった。最後の登りは長く、冷たい風が吹き抜け辛い。ようやく頂上に着き、展望台まで頑張る。富士山は前日に降ったと思われる新雪を灰色の雲の下に覗かせ、眼下の河口湖の湖面は鈍色に沈む、冷たい景色が広がっていた。富士山にかかった雲も、頭上の綿雲も西から東へと速く流れている。寒さに耐えられず林にもぐり込んでカップ麺とコーヒーをすする。私が着く前から、ドイツ人らしい中年カップルが寒風の中ずっと富士山を見つめ続けている。何がそんなに面白いのか、聞いてみたいくらいだが語学力が無く残念。
 また寒さにあおりたてられて腰を上げる。すずらん峠までの間は、大分前に御坂峠から精進湖まで縦走した時に歩いている。その時は大石峠にテントを張って富士山の夕暮れを眺めたものだが、今は稜線上にバスで行ける展望台が作られてしまった。すずらん峠からはトラバースと、歩きやすい傾斜のジグザグ下りを経て、苦労なく車道に降り立つ。すずらん群生地を目指して植林帯の中を下り、今は枯れ野となっている園地を横切って再び車道に出た。落葉松の落ち葉に縁どられた道路を淡々と辿り、意外と早く駐車した場所に戻り着いた。

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