杓子岳(双子尾根)
- GPS
- 10:05
- 距離
- 14.9km
- 登り
- 1,932m
- 下り
- 1,927m
コースタイム
6:20 猿倉荘
8:20 小日向のコル
8:40 小日向山
10:20 樺平
[5月4日]
5:00 樺平
6:15 ジャンクションピーク
7:05 杓子岳山頂
8:20 大雪渓
10:40 猿倉荘
天候 | 3日 晴れ 4日 曇り(山頂強風)/麓は晴れ |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
双子尾根は、杓子岳への積雪期限定のルートということで、今回初めて行ってきました。 アプローチが良いので、ピストンなら日帰りも可能だと思います。 ルートは、樺平からは急登で体力勝負、上部は尾根が痩せ、高度感が増してきます。 積雪期のルートとして登りごたえがあり、眺望もよいので、とてもおもしろいいルートでした。 |
写真
感想
猿倉の駐車場はGWピークを過ぎたせいかところどころに空きが目立った。
上部の駐車場の好位置に車を止め、猿倉荘の脇より斜面に取付く。
早朝でもやはり雪は緩んでいるが、さほど歩き難くはない。
分岐を鑓温泉方面に進み、猿倉台地を過ぎると正面に杓子岳が聳える。
昨日は、大勢のスキーヤーや登山客で賑わっていたようだが、今日は人影はまばらである。
GWということで覚悟はしてきたのだが、何か拍子抜けしたような感じだ。
ま、今日の行程は余裕だし、天気もいいことなので、景色を楽しみながらのんびり行くことにしよう。
小日向のコルには何組かのパーティーがくつろいでいた、何ともゴールデンウィークムードである。
来る途中、小日向山からの眺望が良いと聞いてきたので、コルにザックを置き、小日向山まで登ることにする。
ここからは白馬岳、杓子岳、鑓ヶ岳が見事に並んで見え、唐松岳から延びる八方尾根がとてもきれいに見えた。
そして、中央にはこれから登る双子尾根の全貌が全て見渡すことができる。
山頂付近には、カメラマンも何人か陣取っていた。
コルまで戻り、いよいよ尾根にとりつくと、尾根にはしっかりとしたトレースが続いていて、それに連れられるようにいくつかの小ピークを越えると、
程なく本日の幕営地、樺平が見えてきた。
毎年、GWはのんびり山行としているのだが、今年もやはり午前中の早い時間に到着してしまった。
テントを張って、のんびりすることにする。本を読んだり、うとうとしたりしていると、いつの間にか夕刻になってしまった。
夜は、7時ころには寝てしまっただろうか、夜中に時折、強風がテントを揺らし、何度か目が覚めたが、その時以外はぐっすり眠ることができた。
翌朝、身繕いをして出発すると5時過ぎになっていた。既にかなり上方に、何パーティーかが登っていた。
今日は、昨日とはうって変わり、怪しい空模様である。山頂はガスで見えない。
ここからはいきなりの急登である。緩みかけた雪壁を一歩一歩無心に登る。ギリギリとテント装備が肩に食い込む。
尾根は次第に痩せて、両側が切れ落ちてくる。
時折吹く突風に身構えるものの、コース自体に不安はない。晴れていればさぞかし爽快なルートだろうと思うとまことに残念である。
高度が上がるに従って、視界が無くなり、風も強さが増してきた。
稜線に出た途端、猛烈な風に身体が持って行かれそうになる。
ルートを白馬岳方面にとり、ほとんど視界の無い暴風の中を必死に歩く。この時点で白馬岳へ縦走する気持ちは萎えてしまっていた。
大雪渓の分岐までがとても長く感じた、ここで白馬岳に少し未練を残しながらも大雪渓を下ることにする。
少し下ると、さっきまでの暴風がうそのように止み、じりじりと暑い日差しが差してきた。
冬から夏へと一瞬のうちに変貌を遂げた中、汗だくになりながら長い雪渓を下った。
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