雲取山（緑のパッチワークの中を歩く）

2015年05月02日(土) ~ 2015年05月03日(日)

• GPS: 32:00
• 距離: 26.7km
• 登り: 1,911m
• 下り: 1,898m

コースタイム

1日目

• 山行: 5:22
• 休憩: 0:58
• 合計: 6:20

9:15 鴨沢バス停
9:47 小袖乗越
9:52 10:00 登山口入口
11:20 堂所
12:15 七ツ石小屋
12:45 13:15 七ツ石山
13:32 ブナ坂
14:00 14:10 奥多摩小屋
14:30 小雲取山
15:00 雲取山避難小屋
15:05 15:15 雲取山
15:35 雲取山荘

2日目

• 山行: 4:55
• 休憩: 0:35
• 合計: 5:30

6:30 雲取山荘
7:00 7:15 雲取山
7:15 雲取山避難小屋
7:45 7:50 三条ダルミ
9:30 9:45 三条の湯
10:05 後山川林道終点（青岩谷出会い）
10:55 塩沢橋
11:26 片倉橋
12:00 お祭バス停

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

電車 バス

往）JR青梅線奥多摩駅　→（西東京バス）→　鴨沢　34分　627円
復）お祭　→（西東京バス）→　JR青梅線奥多摩駅　41分 760円　

コース状況／危険箇所等

特別危険な個所はありませんが、雲取山山頂から雲取山荘へ下りる岩場は急なため、長い道のりを登ってきて疲労の溜まった足には注意が必要です。
また、三条ダルミから三条の湯に下りる水無尾根には崩落個所があります。

その他周辺情報

■雲取山荘：
１泊2食 7,800円　大きなログハウスの綺麗な山小屋です。水は豊富でトイレも水洗で綺麗です。但し、テント泊の方も多いため混雑時の朝のトイレ渋滞(男性の大)はひどく、私は45分並びました。（涙）
■河辺温泉「梅の湯」：
JR青梅線河辺駅前ビル5階　休日970円(3時間制限)　ザックは入口近くの床に置くスペース有。ヌルッとした泉質でなかなか良いです。　　　　　　

写真

5/2 8:20

奥多摩駅前のバス停は長蛇の列で臨時便を増発
8：35発の丹波行に乗る予定が、8：20発の臨時便に乗れました
ラッキー！

5/2 8:56

鴨沢バス停前では山梨県警の皆さんが山岳指導所を開設し、登山届の提出を呼びかけていました
私もここで登山届を書きました

5/2 9:20

バス停前の鴨沢登山口
トイレとベンチがあり、右の階段を登り裏手の道に出ます。

5/2 9:23

暫く民家の間を登ります
それにしても新緑が綺麗です

5/2 9:31

ここから山道に入ります

5/2 9:37

いきなりチゴユリのお出迎え
この先、道端に沢山咲いていました

5/2 9:44

ヤマツツジは咲きだしたところです

5/2 9:47

明るい植林の中を登ります

5/2 9:50

ウツギが満開です

5/2 9:50

30分程で小袖乗越に到着
ここには広い駐車場がありますが、既に満車

5/2 9:50

小袖乗越からはしばらく舗装された小袖林道を進みますが、路肩は駐車車両で一杯

5/2 9:55

ここが登山口
ここまでタクシーを乗付けたファミリーがいました

5/2 10:05

登山道に入ると今度はヒトリシズカがお出迎え
こうして縦位置で撮ると、本当に静御前が舞っているように見えます

5/2 10:06

タチツボスミレ

5/2 10:11

杉林のバックに広葉樹の新緑が輝いています

5/2 10:25

道端の小さな祠

5/2 10:32

ヒトリシズカが沢山咲いています

5/2 10:35

マムシグサって筍みたいに生えてくるんですね。
皮から顔を出したところです

5/2 11:25

堂所
ここから尾根道になります

5/2 11:31

明るい尾根道が続きます

5/2 11:37

次第に岩や石が目立ってきます

5/2 11:42

おおっ！富士山だ
おはようございます
山頂でもその凛々しいお姿を見せて下さい

5/2 12:00

ミネザクラもまだ咲いています

5/2 12:01

ミツバツツジはもうじき終わり

5/2 12:17

七ッ石小屋
素泊まり専用の山小屋で、美味しい水があります

5/2 12:28

七ッ石山を避ける巻き道との分岐
水場があります　手にすくって飲みましたが、冷たさで手が凍えました

5/2 12:43

七ッ石神社の祠
崩れかけているのを辛うじて支えていました
ちょっと悲しい

5/2 12:45

七ッ石山山頂直下の急登

5/2 12:48

七ッ石山山頂
山頂は広く開けていて、正面に雲取山が望めます

5/2 12:49

雲取山とそこに続く尾根道

5/2 13:07

尾根道アップ

5/2 13:21

山頂付近の草地で雲取山を眺めながら昼食をとっていると何やら気になる臭いが…　　よくみるとすぐ横に鹿のフンが！！
この辺りいたる所に鹿のフンがあるので要注意です

5/2 13:24

山頂からはつづら折に急坂を下ります

5/2 13:26

コメツガの新芽が輝いています

5/2 13:32

下りきると鞍部のブナ坂(ブナダワ)に到着
ここから先は快適な尾根道が続きます

5/2 13:40

オオカメノキでしょうか？

5/2 13:42

気持ちの良い道が続きます
左が有名な(？)ダンシング・ツリー

5/2 13:48

所々小さなミネザクラがまだ咲いています

5/2 13:52

時々思い出したように急坂が現れます

5/2 13:58

五十人平のヘリポートを通過

5/2 13:58

ヘリポートから先は奥多摩小屋のテント銀座
道の両肩にびっしりカラフルなテントが並んでいます

5/2 14:07

奥多摩小屋
年季の入った自炊小屋です

5/2 14:12

奥多摩小屋から小雲取山にかけてはキツイ急登が続きます

5/2 14:16

振り返ると歩いて来た尾根道が見渡せます

5/2 14:33

まだまだ急登は続きます
ふぅ

5/2 14:52

あれ？雲取山避難小屋が見えちゃった
小雲取山って何処だったんだろう？
気づかずに通過ぎていました

5/2 15:00

雲取山避難小屋
綺麗なログハウスです
今夜ここに泊まるという男性がいらっしゃいましたが、ここは水が無いため2km歩いて水汲みしてきたとのこと　　ご苦労様です

5/2 15:01

今日は朝から汗びっしょりでしたが、小屋の温度計を見ると15℃でした　　体感では25度を楽に超えていると思いましたが…

5/2 15:03

小屋からは歩いて来た尾根道が一望できます

5/2 15:05

記念撮影その1
遂に山頂到着！と思いきやここは山頂ではありません
とりあえず傾いていた標識をまっすぐに直して記念撮影

5/2 15:08

記念撮影その2
ここが東京都の山頂

5/2 15:10

記念撮影その3
そしてこちらが埼玉県の山頂
偽(？)の山頂があったり、東京都と埼玉県の山頂があったり、本当にややこしい山頂です

5/2 15:09

あれ？2017.7m？　　2017.1mじゃないの？

5/2 15:12

原三角測点
明治十五年十二月設置だそうです

5/2 15:12

山頂は広く眺望抜群ですが、残念ながら今日は霞んでいて富士山はじめ遠くの山々は見えません

5/2 15:21

雲取山荘へはいきなり岩場の急坂を下ります
長いアプローチで乳酸の溜まった足には堪えます
慎重に、慎重に…

5/2 15:25

バイカオウレン
コケの間から顔を出した純白の花
1cmほどの小さな可憐な花です

5/2 15:33

倒木のトンネル
迫力あります

5/2 15:37

山荘手前には可愛い祠が
祠の大きさに比べ鈴が妙にデカい

5/2 15:38

雲取山荘到着！
大きくて綺麗なログハウスです
あっ、鯉のぼりだ！

5/2 15:55

チェックインを済ませ、まずは冷たいビールを！
ああ、このためだけに登ってきました
って、本当にこのため�爐世院匹�い！！

5/2 16:33

明後日は子供日なんですね

5/2 16:35

山荘南側に建つ田部重治氏のレリーフ
奥秩父を始めわが国近代登山のパイオニアで雲取山荘にもたびたび宿泊なさったそうな

5/2 17:04

夕食（お約束のハンバーグ）
本日は満員で、夕食は3部制
私は運良く17時の1回目にありつけました

5/3 4:45

翌朝、山荘前でご来光を待っていると明け始めた空を銀色に輝く飛行機雲が…

5/3 4:46

ご来光と飛行機雲
美しいコラボです

5/3 4:48

赤く大きな太陽が遥か遠い筑波山の横から昇って来ました

5/3 4:49

オレンジからブルーへ
なんと美しいグラデュエーションでしょう
今日も良い一日になりそうです

5/3 4:50

皆思い思いの感慨を抱き一日の始まりを見つめます

5/3 5:05

素晴らしいご来光のあとは美味しい朝食
焼鮭と焼海苔で1杯、大人のふりかけで2杯、そして生卵で3杯
山に来ると何でこんなに食が進むんでしょう

5/3 6:41

今日も倒木のトンネルを潜って山頂を目指します

5/3 6:42

今日も会えたね

5/3 7:02

山頂からは幾重にも重なった峰々の向こうに昨日見られなかった富士山の素晴らしい姿が

5/3 7:02

何と美しいラインでしょう
まさに秀峰富士です

5/3 7:03

眺めるだけで心が浄化されるようです

5/3 7:04

山頂からのパノラマ写真
左手秩父の山々から丹沢、富士山を巡り右手には南アルプス

5/3 7:10

南アルプス
間ノ岳、北岳から甲斐駒ケ岳まではっきり見えます

5/3 7:12

富士山をバックに記念撮影
こんな時は壊れている埼玉県の標識が役に立ちます
手に持って好きなポイントに移動できます(笑)

5/3 7:16

山頂より避難小屋越しに秩父方面の山々を望みます

5/3 7:19

避難小屋からのパノラマ写真
左手秩父方面から昨日登って来た石尾根を見下ろし、富士山を望む

5/3 7:21

ここから観る富士山の美しさにも言葉を失います

5/3 7:23

今日は避難小屋横の急坂を下り三条の湯を目指します

5/3 7:35

高度が下がるにつれ富士山も手前の山陰に隠れていきます

5/3 7:44

三条ダルミ
ベンチに座り富士山を独り占めしている男性
テントを担ぎ三条の湯から雲取山頂を目指し、更に飛龍山に向かうとのことでした　　お疲れ様です！私には出来ません

5/3 7:51

三条ダルミからの水無尾根は山の斜面を横に移動するため、常に左側が切れ落ちています
道幅が狭いため、すれ違う時は譲り合いが必要です

5/3 8:10

途中木の橋をいくつか渡ります

5/3 8:25

森の中に白い花が…
近寄って見ると倒木に生えた真っ白なキノコでした

5/3 8:28

途中の水場で水を補給する人たち
「うわぁ、冷たい！」との声が上がります
それにしても美味しい水が豊富な山です

5/3 8:30

この辺り、まだミネザクラが沢山さいています

5/3 8:34

崩壊している箇所がありますが、ゆっくり慎重に行けば大丈夫です

5/3 8:45

ハシリドコロ
水場を過ぎた辺りから道端にはハシリドコロの群生が続きます
花は下を向いて咲くので写真に撮り辛いですが、たまに葉の上に乗っかりこのように撮りやすいものもあります
ちなみにこの花は猛毒です

5/3 8:57

アセビの花

5/3 8:59

木漏れ日の中、気持ちの良い道を進みます

5/3 9:06

青空に輝く新緑
その美しさに心が震えます

5/3 9:25

水量のある美しい沢を渡ると三条の湯はもうすぐ

5/3 9:26

ライムグリーンに輝く木々の中を歩ける幸せ

5/3 9:28

木々の間から突然三条の湯が現れます

5/3 9:31

三条の湯はこじんまりとした素敵な山荘です
今度はゆっくり湯に浸かりたいと思います
先に着いた男性4人組につられビールを飲んでしまいました

5/3 9:36

山荘の周りの山々は緑のパッチワークの様です

5/3 9:59

山荘からは沢沿いの歩きやすい道で徐々に高度を下げて行きます

5/3 10:04

山道とはお別れしここから林道になります

5/3 10:09

広い林道は一般車両が入らないため、のんびり歩けます

5/3 10:34

針葉樹の濃い緑、普通の緑、新緑のライムグリーンに赤っぽいミネザクラの緑
まさに緑のパッチワーク！！

5/3 10:52

塩沢橋
林道歩きはまだ半分以上あります
長い！！

5/3 11:14

途中あった大規模崩落の復旧工事
パワーショベル2機とダンプカーが置いてあるかなり大規模な工事現場です

5/3 11:14

完成イメージのイラストはまるで大きなダムのようです
今年の9月には完成するようですね

5/3 11:23

ここにも緑のパッチワーク

5/3 11:26

片倉橋手前のゲート
一般車両はここまでしか入れません

5/3 11:38

ウツギが咲き始めました
緑に白が映える高潔な雰囲気の花です

5/3 11:54

長かった林道歩きもあとわずか
もうひと頑張りです

5/3 11:58

遂に411号線青梅街道に出ました！
そう言えば実家の高円寺の青梅街道がここまで続いてるんですね
ちょっと感動！

5/3 12:08

ゴールのお祭バス停に到着
12:18のバスに乗るため三条の湯から休憩無で2時間15分を歩き通しました

5/3 13:58

帰りは河辺駅で途中下車し駅前のビルの中にある「梅の湯」で汗を流しさっぱりしました
ここでのマッサージは重要です

撮影機器：

DSC-HX5V SONY

感想

pocopen46

今年初の登山は雲取山を選びました。
小学生の頃、自室の壁には雲取山のペナントが飾ってありましたが私は登ったことがありませんでした。多分山好きだった伯母のお土産だったのだろうと思います。
東京都最高峰であり日本百名山である雲取山には結局登る機会がないまま現在に至ってしまいました。
今回やっと子供の頃からの夢(というか“引っかかり”)が叶うことになったわけです。

当初は日帰りも可能かと思っていましたが、実際ルートを検討してみるとどのルートも思いの外登山口からの距離が長く、自分の体力・技術から日帰りは無理との結論に達し、即雲取山荘に予約を入れました。

山行当日は2日間共に素晴らしいお天気に恵まれ、輝く新緑、荘厳なご来光、そして美しい富士山を堪能することができました。
今年初の登山ということで体力的にはとてもキツかったですが、思い出深い山行になりました。
次回は是非秋の紅葉の時期に訪ねてみたいと思います。