庚申山 −皇海山を観るための山−

2015年05月06日(水) [日帰り]

• GPS: 07:40
• 距離: 14.0km
• 登り: 1,427m
• 下り: 1,412m

コースタイム

日帰り

• 山行: 7:06
• 休憩: 0:35
• 合計: 7:41

距離 14.0km 登り 1,427m 下り 1,426m

7:06 銀山平
8:06 一の鳥居
9:28 庚申山荘
10:59 11:30 庚申山
12:38 12:40 庚申山荘
13:45 13:47 一の鳥居
14:47 銀山平

天候

晴れ

アクセス

利用交通機関：

自家用車

登山口隣接の国民宿舎かじか荘の駐車場、またそのちょっと上にも広い駐車場あり

コース状況／危険箇所等

庚申山荘までは何も問題のない優しいハイキングコースです。しかし庚申山荘から上はハシゴ場や狭いトラバース・岩場が連続するやや険しいコースに。山頂付近に残雪はありますが、アイゼンが必要なレベルではありません。しかし踏み抜きはあるので慎重に。

その他周辺情報

登山口のかじか山荘の温泉で下山後の疲れを癒しましょう。今どき昭和の香り漂う古めかしい施設ですが、リニューアルで綺麗な施設が増えている中で、現役でこれだけ古い施設が稼働しているのが逆に新鮮かも。

写真

皇海山などとの共同登山口です。備前楯山はもう少し先まで車で入れます。

登山口の標識は、何故か庚申山への距離が激しく間違っています(実際は7〜8kmくらいある)。直線距離？

登山ポストは朽ち果てそう…

車両は登山口さきにあるこのゲートでがっちりガード

庚申山荘のトイレは修理中とのこと…

スタートから4kmほど林道歩きになります。勾配は緩いので快適

天狗の投げ石なる、同じようなサイズの岩が折り重なったフシギな光景…

1時間ちょいで一の鳥居に到着！　林道はここまで。この先は登山道になります

随所に赤と黄色の菱形の道標があります

一の鳥居から庚申山荘までこの「○○丁目」の石碑が立っています

しばらくは渓流沿いを登っていきます

緩やかなハイキングコース

所々に観光スポット(?)が

なるほど、分からん。

夫婦(めおと)蛙岩。産卵中の蛙のつがいでしょうか？

一の鳥居からさらに一時間ちょいで旧猿田彦神社跡に到着。御山巡りルートとの分岐点ですが、まずは通常ルートで登ることに

ちょっと先に立派な山小屋、な庚申山荘があります

やはり山荘のトイレは故障中

この微妙な金額は消費税何％計算なのでしょうか・・・？

中も広くて綺麗です

さて、庚申山荘からは本格的な登山道へ。水の滴る岩場の裏に登山道が続いてるとか普通気づかないですよねぇ…

ハシゴ場は6か所あります。他にも狭いトラバースや連続する急坂など、こちらのルートも十分スリリング！

御山巡りルートとの合流点につきました

上級者向けとされる御山ルートを覗いたら、合流点のすぐ先で既に軽く崩落していたので、下りも通常ルートで降りようと決心

崖。というかオーバーハングの上を行きます

雪渓まで出てきました

頂上付近はなだらかになりますが、やや笹藪漕ぎ

スタートから4時間で庚申山山頂に到着！…ですがここには全く展望がないので、徒歩1分くらい先にある展望台に向かいます

いきなり目の前に皇海山がドーン！　これを見るために登ってきたようなもんです！

右手には男体山

日光白根ですね

上州武尊山でしょうか。まさに百名山のオンパレード

展望台からの大パノラマ。ちなみにここで「ヤッホー」すると、皇海山から山彦が綺麗に返ってきました

それでは下ります。上から見ると登山道の険しさが分かるでしょうか？

岩場を縫うようにハシゴや鎖でよじ登るような感じ

里見八犬伝にゆかりのある山のようですが、未読なので知りませんでした

断崖絶壁

庚申山荘付近まで降りてきました。こちらは山荘から300mほど離れた水場

ここの水は庚申山荘までパイプで導水されているのですが、その出口がトイレの横という微妙なポジションなので、イマイチ使い難いような…

日光に近いだけあって(?)、おサルさんも頻繁に目撃

帰りは一の鳥居近くにある庚申七滝という滝に寄り道。遊歩道も整備され、迫力のある滝を堪能できます

今度は紅葉の時期に来たいかな・・・

登山の疲れは登山口隣のレトロな雰囲気の国民宿舎、かじか荘の温泉で癒しました♪

感想

seki_zu

日本百名山の一つ、皇海山自体は群馬側から登ったことはあるのですが、正直登ってもあまり面白味のない山で、「なんでこれが百名山？」状態でしたが、今回登った庚申山から見ると、確かに立派な山体で百名山らしい風格を感じることができました。

そういう意味では、この庚申山(あるいは鋸山)登山こそが、皇海山を楽しむための百名山登山と言えるのではないでしょうか？

本当なら鋸山まで足を運ぶ予定だったのですが、一般ルートでも庚申山荘先の登山道はなかなかハードで、庚申山まででも4時間かかってしまい、鋸山まで行くと日帰りはタイトなスケジュールになりそうだったので断念。

でも皇海山は鋸山とのセットで鑑賞するとバランスが取れているような気がするので、庚申山でも十分だったかも？

あくまで皇海山を鑑賞するのが目的の登山だったので、御山巡りルートのコウシンソウはスルー。開花の時期でもありませんでしたし…

最初と最後の合計8kmの林道歩きは、長いですが勾配が少ないのでさほどきつくはありません。