九州・祖母山(日本百名山) 尾平〜黒金山尾根〜天狗岩〜山頂〜宮原〜尾平
- GPS
- 07:45
- 距離
- 10.1km
- 登り
- 1,315m
- 下り
- 1,312m
コースタイム
天候 | 晴れ時々曇り |
---|---|
過去天気図(気象庁) | 2010年05月の天気図 |
アクセス | |
コース状況/ 危険箇所等 |
登山口には旅館が管理している有料の駐車場がありますが、そこから少し行った道路脇にかなりの台数が駐められます。 そこから尾平越え方面に100メートル程のほしこがinn入り口付近も広くなっているので路駐可能です。 その駐車スペースから降りた地点にトイレあり。水の出は良くないが水道もあります。 ほしこがinnまでJR緒方駅からバスが出ているようで、時刻表が張ってありました。 黒金山ルートは登りに使う方がいいです。取付最初から段差の大きい箇所があります。 また山頂付近は岩場・鎖場・梯子が連続するので、ここを下るのは慣れていないと時間がかかるものと思われます。 宮原ルートは特に危険箇所はありません。 全体を通して、道標はお節介過ぎる程はないので、テープをしっかり確認して歩くようにしましょう。迷い踏み後があったりしますので。 「祖母山登頂記念」のバッチは道の駅原尻の滝で売ってます。ほしこがinnでも売っているとの情報もありましたが当方は未確認です。 |
写真
感想
ゴールデンウィークの旅行は九州に決定。と言っても特にどこに行きたい訳でもなく、ただ念頭にあるのは「どこかで山登りを入れたい」のみ(笑)殆どビョーキ
今回は同行するga-koさんにとっては初めての本格的な山登り。
九州の山々を吟味するも、山屋の自分も楽しめてga-koさんも無理なくこなせそうな山がなかなか見つからない。
基本的には標高差が1000メートルぐらいあって、登山道もバラエティに富んでいる展望が良い山。
なおかつ季節柄、花が咲いているとなお良し(自分はあんまり興味ないが・・・)
ツイッターで大崩山(おおくえやま)が良いと教えて貰ったが、残念ながらアクセスが悪い。
今回の祖母山は上記の条件をほぼ満たす完璧な山(に思えた)。百名山なのも頷ける。
前日の5月2日は、翌日のことを考えて出来るだけ祖母山の尾平登山口に近い所に宿を取りたかった。
結局とれたのは久住の山々の真ん前の「九重西鉄ホテル」なんかもったいない。
でも予定を変えることは出来ないと軽く麓を散策するに留める。
5月3日は早起き。朝食分をお弁当にして貰った。それを食べてホテルを出発。
途中でコンビニに寄って尾平を目指す。
尾平までは対向(九州では離合と言う)に苦労するような狭い道とやけに広い道が断続する。
体感的には凄く長く感じる道だけど、こちらは林道の運転は慣れているのでスイスイと走る。車酔いする人はまず無理です。
尾平の登山口には旅館がやっている有料の駐車場があるが、少し進むとほしこがinnに向かう大きく曲がる箇所が広くかなりの台数が駐められる。
当日はGW+山開きと8時に着くも空きスペースなし。ほしこがinn入り口付近の広い箇所に駐める。その駐車スペースからは100メートルぐらい離れたことになる。
準備体操をして出発、駐車スペースからトイレがある段(登山道)までショートカットしていよいよ祖母山への道が始まる。これから登る山・稜線が正面に。テンション上がる!
左手には廃坑の跡がある。詳しいことは知らないが尾平には鉱山があり最盛期には2000人が住んでいたそうな。
祖母山への道は、黒金山(くろがねやま)・宮原(みやのはる)ルートがあり、共に暫くは川沿いの自然観察路を歩く。
吊り橋が最初に見えてきたらそこが上記ルートの分岐地点。斜度がキツイが眺めが良い黒金山ルート、初心者向きの宮原ルートとのこと。
当初、昭文社の山地図のガイドブックの「黒金山ルートはキツイので下りに使う方が良い」に従うつもりだったが
どう考えても下りに険しいルートを使うのは理にかなっていないし、ここの案内も黒金山ルートは登りに使う方がよいとある。
自らの判断と地元の意見。ここは計画変更、登りに黒金山ルートをチョイス。
この最初の吊り橋、黒金山ルートは「渡らない」。くぐって先に進むこと。
少し進むとまた吊り橋があるが、そこは「渡る」、その後も大胆な架橋を堪能しつつ川筋を歩く。植生も綺麗でga-koさんのテンションも高い。
やがて沢巻きの道が始まり、そこが黒金山ルートの取付、いきなりの急登・段差・岩場。
これを下りに使えってどういう判断なんだか・・・昭文社さん・・・まあいい。
登山道は道標もそこそこ明確。テープが途切れないようについている。
100メートルごとに高度を示す看板もあり、ペース配分の目安になる。
ga-koさんに先導させると迷い踏み跡に平気で突っ込んでしまう。テープを見つけるのにはある程度の視力が必要。
物の本にあった通り、登りは結構厳しい部類。5月初旬とは言え、九州は暑い。この暑さが結構堪えた。
物の本にあった様には植生が美しい登山道、でもなく(TT)両側に笹が茂った登山道が延々と続く。ga-koさんのテンションは下がる一方。
励ましつつも(誰がハゲやねん)こちらも敢えてこのルートを選んだのは間違えたかなあと弱気になる。
やがて天狗の水場・岩屋を過ぎると稜線が近くに。笹が茂る道を抜けるとようやくそこは天狗岩、古祖母・傾山方面と祖母山頂の分岐地点。
開山祭があることと記念のバンダナ配布のことが頭にあったが、天狗岩に登ってみたいとの気持ちを抑えられず。
ga-koさんも元気が回復、行ってみたいと乗り気になる。分岐から荒れた道を進むと岩場が始まる。
他の人はザックをどこかに降ろしてから身軽になって来ていたが、日帰り装備ぐらいなら問題なし。
特別難しい岩場でもないので、高所恐怖症の人以外なら問題なし。天狗岩からは今まで登ってきた尾根と尾平の渓谷が見下ろせる。この展望はなかなかのもの。
風が冷たく服を一枚羽織り、オニギリを頬張る。
再び分岐に戻り祖母山頂を目指す。所々に「展望台」があるがいちいち寄っていては時間がいくらあっても足りない。先に進む。
分岐からの道はしばらくはなだらかな尾根道、いよいよ山頂が近づいたころ
「バンザーイバンザーイ」が聞こえる。
12時過ぎ、開山祭が始まったようだ。間に合わなかった・・・
山頂は岩稜になっている。岩場には梯子や鎖がついているので特に難しい箇所はないが、段差が大きい箇所では足の置き場の吟味が必要。
岩場は濡れているので不本意ながら鎖のお世話になる。
ちょうど開山祭が終わり、多くはないが下山を開始する人が降りてくる。
彼らには登ってくる人の事が頭にないのか、梯子場ではだいぶ待たされた(><)
山頂直下も岩場だが、そこは乾いていて足場もあるので変なルートを取らなければ問題なく登れる。
岩場には人が座っていて食事をとっていたりと山頂に人が多いことを伺わせる。
その人たちを横目についに山頂!祖母山頂1756メートル!
山頂は開山祭直後でかなりの人がいる。記念撮影をして空きスペースで食事。
日射しが強く暑いが雲がかかると肌寒い。こまめな調節が肝要。
展望を充分に楽しんだらいよいよ下山、のはずだが、山頂には下山路を示す道標がわかりづらい・・・
黒金山ルート以外の降り口が1カ所しかない(ように見える)
祖母山には自分たちがきた黒金山ルートと神原ルート、高千穂からのルート、宮原ルートが山頂で合わさるハズなのだが
明確な下山路は2カ所しかない。もう一カ所、細い踏み跡が下に続く道があるが一切道標がない。
下山路を最初に間違えるのが一番良くない。慎重に慎重に下山路を吟味するが、下山ルートは4つなのに降り口はこの細い道を含めて3カ所しかない。
方角としても細い降り口が正しいと思われる、とりあえずここを降りて9合目小屋を目指すことに決めて下山開始!
なんてことはない(苦笑)すぐに別の登山道に合流。同じく宮原を目指すと思われるパーティが降りてきた。彼らの視線が物語る「どっからきたの?」
どうやら高千穂方面も神原ルートも宮原ルートも一度同じ方向に降りてそこに分岐がある模様。
自分たちが降りたのは気の短い山屋が作った勝手な宮原方面への下山路と思われる(笑)
ともかくも正しいルートに乗ったことで安心して下山、途中馬の背と呼ばれる箇所で祖母山頂を振り返り、眺望を楽しむ。黒金山ルートの険しさを高見の見物。
物の本にあった通り、宮原ルートはなだらかで歩き易い。確かにこちらが初心者向け、本来ga-koさんを思えばこちらを往復するのが筋。
しかし山屋の自分もある程度楽しみたかったし、同じ道を往復するのは性に合わない。
結果的にga-koさんも楽しんでくれた、ってことで総括(笑)
途中宮原ルートは「林道コース」との分岐がある。昭文社の地図ではどちらでも行けるようになっているが
地元の道標では分かりにくいのでお勧めできないとなっている。ここも地元に従う。
高度を下げ、沢に近づくと朝方にくぐって先に進んだ吊り橋にでる。ここを渡ったたら後は行きの道を戻るのみ。
今度は右に廃坑を背後に祖母山にして道を歩く。トイレに併設された水道(水の出はよくない)で顔と頭をジャブジャブ洗い、少し登山口から歩いて車に戻る。
本日の宿泊地は熊本(遠!)クネクネ道を進み、道の駅原尻の滝に寄りお約束のバッチをゲット!バッチファンの皆さんには重要な情報です(笑)
途中渋滞に巻き込まれ、迂回路を通ったりしてようやく熊本のホテルに着いたのは8時過ぎ。
ga-koさんにとっては登山靴デビュー(おいっ!)&初めての「ちゃんとした」登山、その割には良く歩けていたと思う。
自分は九州の暑さが念頭になかったため、荷物の重さも手伝って案外と消耗した。
L.O.間近のイタ飯屋さんで打ち上げ。お疲れ様でした。
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