ヤマレコなら、もっと自由に冒険できる

Yamareco

記録ID: 641281
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国山地西部

ブトの大群に襲われながら阿佐山に登る

2015年05月09日(土) [日帰り]
 - 拍手
kariogaryu その他2人
GPS
--:--
距離
6.5km
登り
813m
下り
825m

コースタイム

日帰り
山行
4:57
休憩
0:31
合計
5:28
10:00
124
スタート地点
12:04
12:05
31
12:36
13:06
88
14:34
14:30
54
15:24
ゴール地点
ブトの大群に襲われ帰宅後まぶたが腫れ上がり、首の後ろも腫れ上がった。
過去天気図(気象庁) 2015年05月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
ブトの大群に襲われながら阿佐山に登る

日時:2015年5月9日(土)
天気:小雨後曇り
コース:瑞穂スキー場バレーサイドゲート〜センターハウス〜ゲレンデ〜阿佐山北峰展望台〜北峰(同形山、1217)〜ツチダキ(鞍部)〜阿佐山北峰(ドウゲン山、1218.3)〜阿佐山・畳山分岐〜畳山(1029.0)〜ゲレンデ〜センターハウス〜ゲート
メンバー:3名

 はじめ大暮から阿佐山経由の畳山往復を予定していたが、距離と時間がかかりすぎるので急遽瑞穂スキー場からの周回コースに変更。つまりスキー場内のゲレンデ(バレーサイド)を登り、阿佐山の北方に出て、最高峰の南峰から畳山まで縦走し、その後別のゲレンデを下って出発点に戻る反時計回りの周回コース。ただここで注意しなければならないのは、瑞穂スキー場はハイランドサイドとバレーサイドの二つがあり、両者の入口はかなり離れているので間違わない事。阿佐山に登る場合は、バレーサイドに向かう。駐車場入口手前にはゲートがあり、車での進入は不可なので手前の路上に駐車することになる。

 ゲートをまたいでスキー場に入る。舗装路をしばらく歩くとテラスのあるセンターハウスに至り、ここから芝生のゲレンデを歩く。前半はなだらかだが、後半高度を上げるにつれ、傾斜は増してくる。ところがこの後半部分あたりから予期もしなかったブトの大群に襲われて歩きづらかったこと、歩きづらかったことこの上なし。

 目の前はブトの網でもぶら下がったのではないかと思われる位の大群が押し寄せて来る。まるで蒙古軍が日本に攻めて来たようで払っても払っても襲いかかってくる。時には耳の中に入ったり口の中に入ったり、まさに防ぎ様がない。眼鏡を掛けていても目の中に入ってくる。かつて新潟の二王子岳に登った時、駐車場でアブの大群に襲われたこたはあったが、ブトの大群に襲われたのは初めてだ。結局、有効な手だてもなく襲われるがままだった(そのため家に帰ると右のまぶたが腫れ上がり、目が潰れるのではないかとびくびくしたり、首の後ろが腫れ上がったりした)。
 このような不快さの中で多少とも気を落ち着かさせてくれたのが、ウドがあちこちにあった事と珍しくヤマシャクヤクがたった一輪(まだつぼみではあったが)あったことだ。

 はじめ緩やかだったゲレンデも山頂に近づくにつれ、きつくなり息も絶え絶え。結局センターハウスから北峰手前のゲレンデ内にある展望台まで1時間30分近くかかった。展望台に着いた頃は雨も上がり、展望も少しは利いたものの、吹き寄せる風がものすごく冷たく冬に逆戻りでもしたのではないかと思われ位寒かった。

 その後ゲレンデから山の中に入り、北峰に向かう。北峰と言っても単なる通過点で山頂らしきものは何もない。 ここから南に向かって最高点である南峰(1218.3)に向かう。ツチダキと呼ばれる鞍部まで緩やかに下って登る。しかし上りは北峰から見たほどでもなく、ごくわずか。その後はしばらく平坦な道が続く。
 南峰でもある阿佐山本峰(1218.3)はドウゲン山とも呼ばれ、一等三角点があるものの狭く展望も利かない。手前には気象観測用なのかがっちりした小屋があるものの中には入れないので軒下のベンチに腰を降ろして昼食とする(12:36〜13:06)が相変わらすブトの大群に見舞われたが、ゲレンデの中ほどではなかった。

 昼食後は畳山に向かって東の斜面を下降。予想したように急斜で下り始めは大きな岩もあったが、踏み跡もしっかりしており(部分的には不明瞭な所もあったが)とくに危険な場所はなかった。それよりもブナが意外に多かったのが印象に残った。
 本当を言えば子山越手前で登山道と別れて県境沿いに歩きたかったが、ブッシュがひどく歩けそうになかったのであきらめた。したがって登山道はこの辺りから県境と別れて 島根県側を北東に向かって下る。するとカタラ谷上部の小沢に出る。阿佐山・畳山分岐の道標に出会った所で小沢を渡って対岸の杉林を登る。息を切らしながら急斜を直登するとそのうちトラバース道に変わり、その後再び急登となる。すると長いロープが現れ、ここを登りきると道幅が広くなり、じき県境尾根に出くわす。ここから再び短いものの急登が 始まり(わずか4分)、その後緩やかに登ると1033mのピーク。このピークから急な斜面を下って小ピークを一つ越え緩やかに登る。すると登山道上の最高点(苔付きの岩あり)に達する。ここで登山道と別れて北方の畳山に向かう。畳山までは明瞭な踏み跡はないが、笹のブッシュを掻き分けながら登ること、わずか5分で山頂に。山頂と言っても周囲は木々に囲まれ何もない。桧林手前のブッシュの中で落ち着いて腰をおろすスペースさえない。あえて休むなら手前のブッシュの少ないブナの木周辺であろう。

 登山道上の最高点まで戻って幅の広い道を2分ばかり下るとスキー場のリフト降り場。ここからゲレンデを25分位下ると出発時のセンターハウスに戻り、さらに10分近く舗装路を歩くと車を駐めたゲートに戻った。

(参考タイム)

進入禁止のゲート(0.10)センターハウス(1.23)阿佐山北峰展望台(0.04)北峰

(0.31)阿佐山南峰(本峰)(0.33)阿佐山・畳山分岐(0.35)登山道上の最高点(0.05)畳山

(0.04)登山道上の最高点(0.02)リフト降り場(0.26)センターハウス(0.08)進入禁止

のゲート


 したがって 反時計回りでぐるっと回ると 約4時間
ゲレンデの上部にはこのようなウドがあちこちに見られた。登るより採るほうが忙しかった。
2015年05月09日 11:18撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 11:18
ゲレンデの上部にはこのようなウドがあちこちに見られた。登るより採るほうが忙しかった。
宮崎の山ではあちこちに見られたが、瑞穂のゲレンデで見られるとは予想だにしなかった。あったのはこの一株だけ。
2015年05月09日 11:32撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 11:32
宮崎の山ではあちこちに見られたが、瑞穂のゲレンデで見られるとは予想だにしなかった。あったのはこの一株だけ。
北峰の展望台から南峰(阿佐山本峰)と大暮の毛無山(右手後方)を見る。
2015年05月09日 11:48撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 11:48
北峰の展望台から南峰(阿佐山本峰)と大暮の毛無山(右手後方)を見る。
本峰手前にある気象観測用?小屋。庇の下には登山者のためか4人位が座れるベンチがある。
2015年05月09日 12:38撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 12:38
本峰手前にある気象観測用?小屋。庇の下には登山者のためか4人位が座れるベンチがある。
本峰から畳山への下り。急な斜面にブナがたくさんあった。
2015年05月09日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 13:14
本峰から畳山への下り。急な斜面にブナがたくさんあった。
同じく下り斜面ににて。このような岩が所々顔を出していた。
2015年05月09日 13:14撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
5/9 13:14
同じく下り斜面ににて。このような岩が所々顔を出していた。
阿佐山〜畳山概念図 プリントアウト可能
2015年05月18日 12:35撮影
4
5/18 12:35
阿佐山〜畳山概念図 プリントアウト可能
撮影機器:

感想

ブトの大群にもあったがゲレンデにウドがたくさんあり、茎の皮をむいて生で食べたり葉などを天ぷらにして食べた。食感はタラほとんど同じでおいしかった。またヤマシャクヤクがまだつぼみだったが、一株ほどあったのがすごく印象に残った。

お気に入りした人
拍手で応援
拍手した人
拍手
訪問者数:812人

コメント

まだコメントはありません
プロフィール画像
ニッ にっこり シュン エッ!? ん? フフッ げらげら むぅ べー はー しくしく カーッ ふんふん ウィンク これだっ! 車 カメラ 鉛筆 消しゴム ビール 若葉マーク 音符 ハートマーク 電球/アイデア 星 パソコン メール 電話 晴れ 曇り時々晴れ 曇り 雨 雪 温泉 木 花 山 おにぎり 汗 電車 お酒 急ぐ 富士山 ピース/チョキ パンチ happy01 angry despair sad wobbly think confident coldsweats01 coldsweats02 pout gawk lovely bleah wink happy02 bearing catface crying weep delicious smile shock up down shine flair annoy sleepy sign01 sweat01 sweat02 dash note notes spa kissmark heart01 heart02 heart03 heart04 bomb punch good rock scissors paper ear eye sun cloud rain snow thunder typhoon sprinkle wave night dog cat chick penguin fish horse pig aries taurus gemini cancer leo virgo libra scorpius sagittarius capricornus aquarius pisces heart spade diamond club pc mobilephone mail phoneto mailto faxto telephone loveletter memo xmas clover tulip apple bud maple cherryblossom id key sharp one two three four five six seven eight nine zero copyright tm r-mark dollar yen free search new ok secret danger upwardright downwardleft downwardright upwardleft signaler toilet restaurant wheelchair house building postoffice hospital bank atm hotel school fuji 24hours gasstation parking empty full smoking nosmoking run baseball golf tennis soccer ski basketball motorsports cafe bar beer fastfood boutique hairsalon karaoke movie music art drama ticket camera bag book ribbon present birthday cake wine bread riceball japanesetea bottle noodle tv cd foot shoe t-shirt rouge ring crown bell slate clock newmoon moon1 moon2 moon3 train subway bullettrain car rvcar bus ship airplane bicycle yacht

コメントを書く

ヤマレコにユーザー登録いただき、ログインしていただくことによって、コメントが書けるようになります。
ヤマレコにユーザ登録する

この記録に関連する登山ルート

この場所を通る登山ルートは、まだ登録されていません。

ルートを登録する

この記録で登った山/行った場所

関連する山の用語

この記録は登山者向けのシステム ヤマレコ の記録です。
どなたでも、記録を簡単に残して整理できます。ぜひご利用ください!
詳しくはこちら