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Yamareco

記録ID: 670087
全員に公開
無雪期ピークハント/縦走
中国

三倉岳に登る

2015年06月29日(月) [日帰り]
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GPS
--:--
距離
2.6km
登り
421m
下り
394m

コースタイム

日帰り
山行
4:21
休憩
0:00
合計
4:21
10:51
261
スタート地点
15:12
ゴール地点
天気が良かったので山頂では景色を楽しみながらゆっくり休む。Bコース中、最初のゲレンデ Aフェースで女性が一人で岩登りをしていたので少しばかり確保を手伝ってあげた。
過去天気図(気象庁) 2015年06月の天気図
アクセス
利用交通機関:
自家用車
コース状況/
危険箇所等
三倉岳(701.8)に登る

日程:2015年6月29日(月)
天気:晴れ
コース:ログハウス(管理センター)〜A・Bコース分岐〜Bコース〜朝日岳〜中岳〜夕日岳〜Aコース〜四合目小屋〜カンリセンター

  少なくとも20数回は登っているはずの三倉岳、数年ぶりの訪問だが変わっていたのは管理センターの管理人と四合目の小屋それに中ノ岳の鎖だった。
 それはともあれ三倉岳は県下では珍しい巨岩の連なる岩山でクライマーにとってのゲレンデでもある。そのため休日になると県内外を問わず多くのクライマーが訪れている。

        三倉岳は三つの大きな岩峰から成り立ち、東から西に向かって朝日岳(上ノ岳)、中岳(中ノ岳)そして夕陽岳(下ノ岳)と標高の低い順から高い順に並び三本槍とも呼ばれている。
        出発点は駐車場を兼ねた広いグランドのある管理センター。右手下の小池を見下ろしながら鎖止めのある未舗装路に入る。するとじき炊事棟が現れ、キャンプ場の中を歩く。

管理センターから15分ばかりでAコースとBコースとの分岐に出くわす。左に折れるとAコース(夕陽岳コースと呼んだ方がわかりやすいと思うが)で四合目の小屋を経て三角点のある三倉岳もしくは夕陽岳に向かう。右に折れるとBコースで朝日岳や中岳へ向かう。どちらのコースを選択しても時計回りか反時計回りで一巡するがAコースは上りが急峻なので反時計回りのBコースから登ってAコースへと下るのが一般的。分岐の道標には中岳、朝日岳別れまで1.7劼箸△辰拭

分岐から5〜6分で四合目小屋分岐(ここから左に折れて谷間をトラバースすると四合目小屋)。そしてそのすぐ上が胴乱岩でさらにその上が五合目。この辺りから上りも急になり3分ばかり登るとベンチのある展望台に達する。展望は向かいの燕岩や栗谷の集落が見渡せるだけであまり期待できない。展望台から4分ばかり登ると最初の岩場であるAフェースに出くわす。続いてDフェース、Bフェースを左手に見ながら登ると少し間をおいて今度は右手に青白ハングが現れる。この辺りから上りはさらに急になり最後の力をふりしぼりながら10数分登ると朝日岳と中岳との鞍部にたどり着く。標識には朝日岳 0.07辧|羈戞0.07辧,箸△蠶日岳への上りはわずか3分。山頂は岩で狭く周りの木々に閉ざされて展望はあまり利かない。

分岐に戻って中ノ岳へ向かう。岩と岩との間を鎖を使って登る。傾斜もあまりきつくなく足場も人工的に設けられているので心配するには及ばない。天狗の踊り場手前で鎖は一旦途切れる。続いて二番目の長い鎖を使って登りきると中ノ岳の頂上。頂上直下は右手がスパッと切れ落ちているので鎖を頼りに慎重に登る。頂上はまさに何もない巨岩の上。10人程度がやっと座れる位の広さだが、展望は抜群。目の前には下ノ岳の側壁が迫り、また北に目を向けると西中国山地の山々がそして南には瀬戸内の島々が見渡せる。

中ノ岳からの下りも鎖を使うが、振られない事。下ノ岳との鞍部に達すると水のしみ出る岩溝を鎖を使って登る。上部は岩と言うよりまさ土(つち)の固まり。中ノ岳から20分足らずで山頂に。中ノ岳同様岩ではあるが、階段状で簡単に登れ周囲は木々に囲まれている。そのため展望もあまり利かず、西の山口県側の山々が見える程度。

  下ノ岳からわずかに下ると三角点のある三倉岳とAコースとの分岐である鞍部に達する。以前はここに小屋があったが今はその痕跡すらも見あたらない。三倉岳へは尾根道をそのまま直進して10数分登る。瓦小屋山への通過点で展望はまったくない。瓦小屋山へは尾根道を南西に下るが、今回は鞍部からAコースへと下る。

  道幅も狭くなりいきなり急斜の下りが始まる。その傾斜は60度はあるのではないかと思われる位でその比はBコースどころではない。足元に気をつけながら10分ばかり下ると最初の沢に出くわし(水あり)、傾斜も緩くなってきた。さらに五合目の展望岩を経て二つ目の小沢を渡るとAコースとの分岐(谷間のトラバースルート)に達し、じき四合目の小屋に出た。小屋と言っても4〜5人が横になれる位の床があるだけ。しかしクライマーにとっては格好の仮泊所。その後登山道はますます緩やかになり、小屋から15分余りで出発点のログハウスに戻った。


(参考タイム)

ログハウス(0.17) A・Bコース分岐(0.39)朝日、中岳分岐(0.07)中岳(0.17)夕陽岳

(0.05)鞍部(三倉岳への分岐)(0.34)四合目小屋(0.04)A・Bコース分岐(0.12)ログハウス

 ただし 朝日・中岳分岐より朝日岳まで往復5分

したがって 上り ログハウス〜中ノ岳〜下ノ岳 約1時間20分

      下り 下ノ岳〜四合目小屋〜ログハウス 約1時間
左から朝日岳(上ノ岳 かみのたけ)、中岳(中ノ岳)、夕陽岳(下ノ岳)。上ノ岳の一番下が源助崩し、真ん中の中ノ岳はほとんど岩稜を登っている。下ノ岳は三倉の岸壁中、スケールがもっとも大きく難度も高い。

2015年06月29日 10:30撮影 by  SLT-A65V, SONY
1
6/29 10:30
左から朝日岳(上ノ岳 かみのたけ)、中岳(中ノ岳)、夕陽岳(下ノ岳)。上ノ岳の一番下が源助崩し、真ん中の中ノ岳はほとんど岩稜を登っている。下ノ岳は三倉の岸壁中、スケールがもっとも大きく難度も高い。

山登りの支度を終えた頃、2台の大型バスがやってきた。中からぞろぞろ小学生が降りてきた。野外活動の一環らしい。そこで三倉岳をバックに記念撮影「はいチーズ」。よく出来ました。
2015年06月29日 10:49撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 10:49
山登りの支度を終えた頃、2台の大型バスがやってきた。中からぞろぞろ小学生が降りてきた。野外活動の一環らしい。そこで三倉岳をバックに記念撮影「はいチーズ」。よく出来ました。
グランドから10分足らず歩くとAコースとBコースとの分岐に。
2015年06月29日 11:12撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 11:12
グランドから10分足らず歩くとAコースとBコースとの分岐に。
分岐からわずかにBコースに入るとさらにこのような道標が。県立自然公園なので道標は整備されている。
2015年06月29日 11:13撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 11:13
分岐からわずかにBコースに入るとさらにこのような道標が。県立自然公園なので道標は整備されている。
五合目のすぐ下にある胴乱岩のいわれ。以前はこの岩を登ることも出来たのだが、今は薮で立ち入れない。
2015年06月29日 11:21撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 11:21
五合目のすぐ下にある胴乱岩のいわれ。以前はこの岩を登ることも出来たのだが、今は薮で立ち入れない。
中ノ岳より。左から吉和冠山〜板敷山〜青笹山〜小室井山(中央)と続く。
2015年06月29日 12:29撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/29 12:29
中ノ岳より。左から吉和冠山〜板敷山〜青笹山〜小室井山(中央)と続く。
同じく中ノ岳より。西大峯山〜大峯山その奥に阿弥陀山〜東郷山〜寒山少し離れて窓が山が見える。手前の山は下勝成〜上勝成山
2015年06月29日 12:29撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/29 12:29
同じく中ノ岳より。西大峯山〜大峯山その奥に阿弥陀山〜東郷山〜寒山少し離れて窓が山が見える。手前の山は下勝成〜上勝成山
前の写真の続き。ほぼ中央に荒谷山〜極楽寺山〜野貝原山(のうがこうげん)そして明石峠で山が切れて右手に大野権現山と続く
2015年06月29日 12:30撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/29 12:30
前の写真の続き。ほぼ中央に荒谷山〜極楽寺山〜野貝原山(のうがこうげん)そして明石峠で山が切れて右手に大野権現山と続く
中ノ岳から上ノ岳(朝日岳)を見下ろす。私もここを縦走したことがあるが(もちろん岩登り)岩はしっかりしており見た目ほどではない。
2015年06月29日 12:30撮影 by  SLT-A65V, SONY
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6/29 12:30
中ノ岳から上ノ岳(朝日岳)を見下ろす。私もここを縦走したことがあるが(もちろん岩登り)岩はしっかりしており見た目ほどではない。
中ノ岳の岩尾根を登ると最後に一番手前の岩に出る。ほぼフリーで登る。バランスを要求される所だ。
2015年06月29日 12:31撮影 by  SLT-A65V, SONY
6/29 12:31
中ノ岳の岩尾根を登ると最後に一番手前の岩に出る。ほぼフリーで登る。バランスを要求される所だ。
朝日岳分岐から中岳への上り。足場はしっかりしているが、最初の足場がなかなか上れない。
2015年06月29日 13:36撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 13:36
朝日岳分岐から中岳への上り。足場はしっかりしているが、最初の足場がなかなか上れない。
今度は中岳から夕陽岳(下ノ岳)への上り。上部はわずかではあるが水がしみでている。
2015年06月29日 13:39撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 13:39
今度は中岳から夕陽岳(下ノ岳)への上り。上部はわずかではあるが水がしみでている。
四合目の小屋。以前はトタンの粗末な小屋だった。テーブルやベンチもありクライマーにとっては格好の仮泊所。
2015年06月29日 14:56撮影 by  Canon PowerShot G11, Canon
6/29 14:56
四合目の小屋。以前はトタンの粗末な小屋だった。テーブルやベンチもありクライマーにとっては格好の仮泊所。
ログハウスのあるグランドから中ノ岳を経て下ノ岳まで
80分余りで登れるが、結構きつくて息が切れる。
2015年07月03日 15:52撮影
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7/3 15:52
ログハウスのあるグランドから中ノ岳を経て下ノ岳まで
80分余りで登れるが、結構きつくて息が切れる。

感想

久しぶりの三倉岳。登攀用具を持参して岩遊びをしてみようかと思ったが、一人ではなかなか出来そうになかった。

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